以前こちらのブログでご紹介しました、
和田昌直さんがセンターにお越しになりました。
以前の記事はこちら
和田さんは日本民俗音楽学会会員として、「里神楽のうち舞型と神能型神楽譜作譜と
系統の研究」をされていて(日本民俗音楽学会会員名簿より)、アニメのモデルとしても
有名な埼玉の鷲宮神社の神楽などにもかかわりをお持ちです。
すべて口伝えで継承される神楽は、後継者がいなくなれば途絶えてしまいます。
「後継者不足」は様々な活動をされる方に共通の悩みではないでしょうか
各地の神楽を見て歩く中、何とか携わる人の力になりたいと、この問題に取り組まれた
和田さん。もし神楽が途絶えても復活するための資料にと、約10年かけて独自の資料を
完成させました。
地元真岡市、大前神社の大大神楽の資料の一部を紹介します。
神楽の目録(一例)
和楽器を五線譜に起こし、さらに運指譜を作成。また、これに合わせて舞台上の動きを
番号と静止画に連動させ、参照できるようにしたものです。
五線譜と運指譜の説明
所作・楽章・写真を対応させる
(写真はDVD動画を2秒1コマに分割したもの)
所作と対応した写真
これは私たちが想像できないほどの大変な作業です
研究の集大成が製本され、栃木県立図書館に所蔵されています。
大変貴重な資料のため、禁退出となっています。
また、東京文化財研究所にも和田さんによる資料が所蔵されています。
神楽の笛や、テレビ取材時の映像も見せていただきました
神楽の奥深さを知るとともに、和田さんの神楽に対する想いをひしひしと感じました。
神楽についてもっと知りたいという方、
ぜひ和田さんまでご連絡ください。
【お問合せ】
和田昌直さん TEL:090-4076-4848
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