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2006年01月05日

人口減少と病児保育

あけましておめでとうございます。
ちょっと休んでおりましたが、「コラボしよ!!」ブログを今年もよろしくお願いします。

 昨年末、厚生労働省は人口動態統計の年間推計を発表しました。それによると、2005年の出生数は106万7000人と5年連続で前年を下回り、過去最低を更新。一方、死亡数は107万7000人となり、差し引き1万人の「自然減」となる見通しです。
 出生数が死亡数より少ない自然減は1899年に政府が統計を取りはじめて以来初めてといいます。日本の人口減少はこれまで2007年と予測されていたが2年早まることになります。

★詳細は厚生労働省の「平成17年 人口動態統計年間推計」をご覧ください。
(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei05/index.html)

 総人口の減少より以前に、労働力人口は1998年をピークに減少が続いています。人口の減少は働き手の減少につながり、ひいては経済成長の終焉、国力の衰退になるといわれますが、生産性の向上などで人口の減少をしのいだ例も歴史上にはいくつもあります。
 とはいえ、やはり現実に起こると、各方面に与えた衝撃には大きなものがあります。そこで、出生数の減少傾向を食い止めるために、女性が仕事をしていても安心して子供が生め、育児ができる環境を整えるべきだという声が高まります。もちろん、少子化を食い止める方策はこれだけではありませんが、女性が働きながらでも安心して
子供を育てられる環境作りは社会的にみても大事なことです。

 1月20日(金)のセミナー「コラボしよ!!企業とNPOの協働をめざして」でも、育児支援がテーマのひとつです。
 パネル討議の講師の一人である、NPOフローレンスの駒崎弘樹代表理事は東京・江東区、中央区、品川区などで病児保育を手がけています。
 駒崎さんは1999年に慶応大学湘南藤沢キャンパス(SFC)に入学、在学中の2001年に共同でベンチャー企業を設立、社長に就任しました。今をときめく六本木ヒルズ族の仲間入りをしてもおかしくなかったのですが、ヒルズ族とは異なる道を歩んだのです。
 ある時、ベビーシッターをしている母から、子供が熱を出し看病のため会社を休んだら、辞めさせられた母親の話を聞いたことがきっかけで、保育業界の最大の課題である「病児保育」問題に取り組むことにしたのです。子供の保育は幼稚園や保育園が足らず、入園待ちの地域が多いという問題がまだ解決していません。ましてや、病気になった子供を持つ母親に代わって、その子の面倒を見るところはほとんどないといってもいいでしょう。病児保育は子育ての分野で最も遅れています。
 フローレンスは小児科医、子育てを終えた主婦、学生ボランティアなどでチームを組み、病児保育を推進しています。さらに、病気の子供の移動や連絡などで、タクシー事業者や通信事業者の協力も得ています。スタッフの稼動・配置状況などをインターネットで簡単に把握できるシステム作りもソフト会社の支援を受けました。昨年11月にはフローレンスで活動する女学生が中心となり、品川区で区役所や区内の企業と協働して育児を支援する組織もスタートさせました。
 規制緩和の大合唱で「官」から「民」への動きが急速に進んでいますが、官と民の間の領域、いわゆる「公」の分野があるとも指摘されています。駒崎さんをはじめ、支援する人々はNPOという組織でこの「公」の分野を担っているといっても良いでしょう。小さな試みではありますが、大きなうねりに発展していく可能性を秘めています。
 詳しい話は是非、20日に駒崎さんから聞いてみてください。
posted by まさ at 17:33| Comment(0) | TrackBack(2) | 病児保育