DRT2014狛江東京、第二日目も無事終了しました。
二日間に亘って開催させていただきました
DRT2014東京狛江
DRT活動を実施してきた拘りの大きな目的に、被災現場(活動現場)でのコーディネーターの必要性を強く感じてきたことも大きな要因のひとつでもあります。
以下、現場コーディネーターについて(※この名称は災害ボランティア関連の全てのマニュアルには存在しません)
被災地において、例えば応急危険度判定の赤紙や黄紙の被災家屋への関わりなど、スキルの高いボランティア活動するには、災害に関するそれなりの総合的な知識が必要ではないかと考えます。なぜならば被災現場での活動は常に危険が伴い、また被災者に対しても自信を持った的確なアドバイスが必要とされます。
通常には上下関係のない平面組織のボランティアの世界ですが、被災地での支援活動による事故など極力防ぐためには、暗黙のうちに何らかの指示系統のようなものが必要になってきます。その場面でイニシアチブを取れるのが災害に対する経験と活動上での知恵や知識を持った人の存在。例えばその知識とは、
【技術的な知識】
◇ボランティアセンターのすべての機能の把握
◇災害にて使用する全ての資機材の使い方とその指導が可能
◇重機・車両・資機材の手配先・調達先やその費用の知識
◇重機類の種別とその操作知識(アタッチメントやその用途など)
◇避難所の運営についての知識(被災者に対する助言者として)
◇仮設住宅についての知識(被災者に対する助言者として)
◇無線機(電波)の使用に関する知識と資格(アマチュア無線)
◇ケガや疾病などの応急処置の知識と資格(蘇生法やAEDの扱い方)
◇水害規模から見積もれる必要ボランティア延べ人数(床上戸数や泥の種類、決壊か増水か土石流かなどを加味して割り出せること)
◇気象に関する基礎知識(豪雨予測)
◇建築に関する基礎知識(主に木造)
◇電気に関する基礎知識(電圧・電流・配線など)◇ボランティア活動における安全管理
◇ボランティアの健康管理に関する知識
◇ボランティア保険についての知識
◇インターネット・PCに関する知識
◇小型船舶に関する知識と資格
◇自動車やエンジンに対する知識と資格
◇燃料等に関する知識
◇アウトドアに関する知識(テントの張り方やロープワークなど)
【法的な知識など】(大まかな基本的な知識として)
◇災害救助法
◇激甚災害制度
◇被災者生活再建支援法
◇特定非営利活動促進法
◇ボランティア保険に関する知識
◇緊急医療に関する基礎知識
◇義援金に関する知識
◇社会福祉施設に関する知識(施設名称と利用者の違いなど)◇緊急医療の基礎知識
【人・物・資金的なこと】
◇共同募金における助成制度の知識
◇資金集めに関する効果的な助言◇人的協力を呼びかけられるネットワーク
◇物的協力を呼びかけられるネットワーク
◇他所との協働
などです。
と挙げたらキリがありませんのでこのくらいで・・・・・
次期大規模災害への備えには「攻めの災害ボランティア」の存在が必要となってくるように思うのです。
そんな思いで企画し開催されたのがDRT2014東京狛江でした。