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神城断層地震から一年 [2015年11月27日(Fri)]
長野県神城断層地震から一年を迎えて
https://blog.canpan.info/coco/archive/3579

地震・水害・竜巻・雪害など日本を取り巻く自然災害は、環境破壊なども影響し年々深刻さを増し、その度に多くのボランティアが被災地に入り救援活動を行ってきました。

1995年の阪神淡路大震災に災害ボランティアが誕生し、それからほぼ毎年のように水害や地震が列島を襲い、とりわけ2011年3月に発生した東日本大震災では、M9という日本における観測史上最大の地震は大きく長い揺れと巨大津波によって東北沿岸地域を中心に多くの犠牲者と壊滅的な被害をもたらしました。その救援活動にも多くのボランティアの活躍がありました。阪神淡路大震災から20年以上が経過し、日本に災害ボランティア文化が完全に根付いたと誰もが確信するところです。

自然災害が多発した2004年頃から、災害ボランティアセンターとしての機能充実のためのVCコーディネーターの養成は主に社会福祉協議会を中心に行われてきました。加えて、被災地にて立ち上がる災害ボランティアセンターの運営を支える人・モノ・資金・情報などソフト・ハード両面からしっかりと支える仕組みも整って来たように思います。

そんな努力があり、市民の誰もが被災地で迷うことなく支援に参加できるようになり、かなりの広がりがを見せておりますが、ボランティアの技術的なレベルについては、その20年間に経験した数多くの災害の歴史で考えた場合、果たして満足のゆく内容と言えるだろうか。

必ずやってくるであろう東海・東南海・南海地震、そして首都直下型地震。これら大災害を迎え撃つためには、ボランティアと言えども現状の人海戦術、そして応急危険度判定の”赤紙はボランティアは派遣出来ません!”で果たして良いのだろうか・・・

東日本大震災では一部においては重機や動力機械の操作資格をもった専門性の高いボランティア(技術系プロボノ)による救援活動が展開された地域もありますが、ボランティアによる活動の基本は未だに「人海戦術と人力作業」のみによって行われているのが現状です。人員が限られた場合の活動の効率性・安全性を考えた場合、特殊車両や動力機械による作業の必要性も強く感じるところです。

昨年、この白馬村で行われた救援活動は、白馬村・白馬村災害ボランティアセンター・建築業関連団体・地元消防団等のご理解を頂き、緊急救援期のボランティアによる救援活動としては極めてレベルの高い活動展開できたものと改めて思うところです。

被災地支援活動のひとつとして、機動力のある技術力のあるボランティア活動が展開できる仕組みづくりが急がれます。残念ながら国難級の大地震は必ずやって来ます。

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