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空調機のガスの固定 [2009年01月23日(Fri)]
災害被災地で時々クーラーの取り外しを依頼されることがある。地震による家屋の倒壊によって室内機と室外機をつなげている2本のパイプが破損し、既にガスが空気中に放出ている場合は、残念ながら器具の取り外しだけで、それほどの工具も技術も必要ありませんが、エアコンの古い機種は地球温暖化の原因(オゾンホール)にもなっているフロンガスが使われています。
そこで、エアコン取り外しは通常業者の方が行いますが、緊急措置的に外さなければならないことを想定して、ガスの固定の手順を解説いたします。

ただし、ボランティアの中に空調機などを扱う電気屋さんが居た場合には、当然その方にやっていただくのがよいでしょう。あくまでも参考知識としてお読みください。


@エアコンは室内機と室外機(ファンがついているもの)が銅製のパイプ「2本」でつながっており、その中を冷媒のガスが循環しています。そしてパイプは必ず太いパイプと細いパイプがあります。

A作業を行う前に必ず空調機が冷房運転できることの確認することが必要です。停電の場合には当然発電機などの電源が必要です。また冬の場合には気温が低いために通電していても温度設定の関係からクーラーモードとして作動しません。※まずクーラーが作動する暑い時期を想定して解説します。

B空調機の作動が確認できたら、室外機のパイプの細いほう(高圧側で室内機にガスを送る側)のバルブを六角のキャップを外し、内部にあるコックを「六角レンチ」を使って完全に閉めます。※太いパイプも細いパイプもコックを閉める六角レンチのサイズは一緒です。

C空調機を冷房運転させます。大よそ2分ぐらい運転します。それ以上やると再利用時には故障の原因になります。そして太い方のパイプ(低圧側で室外機にガスが戻ってくる側)のコックをやはり六角レンチを使って完全に閉めます。
これでガスの固定は終わりです。パイプを取り外す時にゆっくりとネジを緩め、ガスが噴出しなければ無事成功したことになります。つまり冷媒ガスを室外機のガスタンクに閉じ込めるわけです。

Dあとはパイプと一緒に束ねてあるフレキシブルのドレンホース(排水用)と電源のFケーブルを取り外し完了です。


面倒なのは、クーラー取り外しが冬季の場合です。クーラーはセンサーが付いており当然低音では作動しないように出来ています。その場合は強制的に冷房運転を作動される必要があります。これはメーカーによってそれぞれ違いますが、室内機に強制スイッチがついていたり、説明書きがカバーの内側に貼ってあることもあります。分からない場合には電気店やメーカーに問い合わせすることをお奨めします。

中越沖地震でのクーラーの取り外し作業。ガスの固定は「あかつきボランティアネットワーク」の電気職人のコバちゃんが鮮やかにやってくれました。

電気屋さんにお願いした場合、この作業だけで通常5000円ほど掛かります。