DRT2010宮城蔵王実施要綱 [2010年09月13日(Mon)]
災害ボランティアの精鋭化を目的とした「DRT2010」の実施要綱が決まりましたのでご連絡させていただきます。
動力機材等を活用した災害ボランティア講習会 【DRT2010宮城蔵王】 −Disaster Relief Training 2010− ◆趣 旨: 我が国は多くの海溝プレートに挟まれ、加えて全国各地に多くの活断層が存在しています。大昔から大地震との闘いの歴史でもありました。近年に目をやれば1995年、阪神・淡路大震災が発生、そして、延べ130万人といわれる多くの市民が被災地に駆けつけ、機能が麻痺した行政に代わって活躍し、ボランティア元年と称され、その後、念願であったNPO法の成立などにも大きな影響を与えました。 それ以降、地震に限らず台風などによる水害でもボランティアが活躍をしております。 1978年に発生した宮城県沖地震。全壊家屋が1,377棟、非住家棟を含めると176,113棟でした。そして27名の犠牲者の内、16名がブロック塀や石塀などで亡くなられています。すべてのライフラインが止まり、都市の持つ災害に対する脆弱さを浮き彫りにした地震でもありました。 そして記憶に新しい2007年の能登半島地震や中越沖地震においても沢山のブロック塀の倒壊があり、その処理の多くは住民相互によって、或いはボランティアの「人海戦術と人力作業」等によって行われたところも少なくありませんでした。 しかし、作業の効率性・安全性を考えた場合、動力機械による作業の必要性も強く感じるところです。このような大規模災害に備え、チェーンソーやパワーカッターなどの動力機械を使った、一歩進んだ専門性を兼ね備えたボランティアの育成も必要ではないかと考えます。 また、水害でのボランティア活動は重機などの機械力と人海戦術を取り混ぜた効率的な活動が、炎天下でのボランティア活動において安全面・健康面からも、とても重要であると認識されていますが、動力機械(エンジン・モーターなどによるパワーツール)の使用にはより危険が伴います。 本講習会は、資格の取得や認定を目的としたものではなく、あくまで動力機材の操作等を体験・学習することにより、その技術力や効率性を再認識し、それぞれの団体・個人の知識を深め、専門性を兼ね備えたボランティアによる、より高度な災害系ボランティアの養成と併せて、発災直後の自助・共助の時間帯による救援活動の一助となることも目指しております。 ◆会 期: 2010年10月31日(日) 08:30〜16:00(昼休み1時間・途中休憩あり) ※見学自由(ただしご連絡を) ◆開催場所:宮城県蔵王町遠刈田温泉字鬼石原1-55 森の楽園内 ◆募集定員:約30名 ◆主 催:DRT2010宮城蔵王実行委員会 ◆共 催:NPO法人みやぎ災害救援ボランティアセンター(MDRC) 日本財団 ◆会場協力:森の楽園 ◆後 援: ・宮城県蔵王町 ・社会福祉法人蔵王町社会福祉協議会 ◆実行委員会構成・協力団体: ・蔵王町「森の楽園」 ・NPO法人 ドリームゲート ・技術系災害ボランティアネットワーク ・NPO法人ディー・コレクティブ ◆特別協力: ・ハスクバーナ・ゼノア株式会社 機材の提供ほか ・日本財団 機材貸与・物品提供ほか ・ヤマヤ物産 炊き出し ・宮城マッカラー白石株式会社 物品提供 ・その他現在検討中 ◆DRT2010実行委員会事務局(参加申し込み): ・住所:宮城県名取市大手町2-1-3-101 ・電話:022-399-8374 ・FAX:022-399-8397 ◆講師: ・技術系災害ボランティアネットワーク ・風組関東 ・ヒューマンシールド神戸 ・ディー・コレクティブ ほか ◆講習内容: ・チェーンソー(救援・救出、流木処理、水害時の床はがし) ・ジャッキアップ技術(救援・救出) ・牽引機材の使い方(救援救出・二次災害防止策) ・土嚢袋の活用 ・災害時のロープワーク その他 ◆講習会参加料: ・1000円 ◆その他: @現地集合、現地解散 (宮城県蔵王町遠刈田温泉字鬼石原1-55 森の楽園内 A服装は、本講習会に相応しい格好で(ヘルメット・手袋・安全靴・防塵マスクは必携で) Bボランティア保険・傷害保険等は各自にてお願いします。 C当日の昼食等食料等は各自で(ゴミは各自持ち帰りで) D雨天でも実施しますので各自雨具の用意を (近くに日帰り温泉あり) ※その他ご不明の点は担当まで! E-MAIL:teambeavertail@msn.com ◆参考サイト: DRT2008南蔵王 https://blog.canpan.info/coco/category_11/ 既に災害ボランティアの経験のある方の技術向上、或いは未だ被災地でのボランティアの経験のない方など、どなたでも参加できます。 |