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平成29年度ちば天文宇宙講座 [2016年12月26日(Mon)]

平成29年度ちば天文宇宙講座〜星のソムリエへの道
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星のソムリエ(星空案内人の愛称)とは、豊かな知識と経験からおいしいワインを
選んでくれるソムリエのように、星空や宇宙の楽しみ方を教えてくれる人。
天文の専門家の指導の下で、星空の楽しみ方や天文学の基本、天体望遠鏡や
プラネタリウムの使い方、そして他の人に星の案内をする方法を学びます。
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講座を受講し、認定試験に合格して所定の単位を取得すれば、
星空案内人(星のソムリエ)の資格を取得することができます。
星空や宇宙について楽しく学び、その楽しさを他の人に伝える
「星のソムリエ」になりませんか?
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【講  師】高梨直紘(東京大学エグゼクティブマネジメントプログラム室特任准教授)他

【講座内容】宇宙と星の座学、観望実習、望遠鏡の使い方 等
★星空案内人資格認定制度については
https://sites.google.com/site/hoshizoraannaishikakunintei/をご覧ください。
★「星空案内人」および「星のソムリエ」は山形大学の登録商標です。
★この講座では準案内人までの資格が取得できます。

【開講期間】※前期・後期は同じ内容です。また日程・場所は変更になる可能性があります。
(1)前期:平成29年4月〜7月 全8回 原則火曜日
 @4月25日A5月9日B5月23日C6月6日D6月20日E7月4日F7月18日G7月25日
(2)後期:平成29年10月〜2月 全8回 原則日曜日 ※日程未定

【開講時間】午後〜夜 

【受講資格】天文に興味のある方

【定  員】前期・後期 各30名

【会  場】塚本ビル7F会議室(千葉市中央区富士見2-3-1-7F JR千葉駅より徒歩約5分)他

【受 講 料】32,000円(講座8回分・税込)
 ※教科書「星空案内人になろう(本体1580円+税)」は別途購入になります。
 ※欠席や途中で受講できなくなった場合でも返金はできません。
 ※内3000円は千葉自然学校公益事業協賛金に充てさせていただきます。

【申込締め切り】平成29年2月28日 ※定員になり次第締め切り

チラシはこちら⇒H29シニア専門B天文チラシ170110.pdf

千葉シニア自然大学のHPはこちら⇒千葉シニア自然大学HP

【お問い合わせ・お申込み】
NPO法人千葉自然学校 千葉シニア自然大学運営事務局
TEL:043-227-7103(平日10時〜18時) FAX:043-202-7237
E-mail:senior@chiba-ns.net
平成29年度ちばの自然誌・自然観察・自然調査の実践講座 [2016年12月26日(Mon)]

平成29年度ちばの自然誌・自然観察・自然調査の実践講座
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「千葉の自然、どれだけ知ってますか?」
千葉の自然や生きものについて専門家から学ぶ講座です。

(1)自然誌・生態分野:人と自然と文化を学ぶ
谷津田の村、三番瀬の干潟、自然誌の博物館・生態園で
【講師】中村俊彦(公益財団法人日本自然保護協会参与)

(2)野鳥観察分野
季節の野鳥観察の実践(春・秋・冬)
【講師】安西英明(公益財団法人日本野鳥の会主席研究員)

(3)自然観察分野
身近な自然観察の実践
 【講師】廣瀬光子(技術士 環境部門)

(4)自然調査分野
 里山の自然調査の基礎を学ぶ
【講師】北澤哲弥(江戸川大学非常勤講師)

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【開講期間】平成29年4月〜平成30年1月 講座12回 
10時〜15時(原則 水曜日)※日程は変更になる可能性があります。
※自然誌・生態分野(誌)、野鳥観察分野(鳥)、自然観察分野(観察)、自然調査分野(調査)
@4月26日(誌)A5月17日(鳥)B5月31日(調査)C6月14日(調査)
D6月28日(調査)E7月12日(観察)F9月13日(観察)G9月27日(誌)
H10月4日(鳥)I11月8日(観察)J12月13日(誌)K1月17日(鳥)
【会場】習志野市、千葉市、船橋市、我孫子市 等
【受講資格】千葉の自然や生きものに興味のある方
【受講料】48,000円(税込)※内3000円は千葉自然学校公益事業協賛金に充てさせていただきます。
【申し込み締め切り】平成29年2月28日 ※定員になり次第締め切ります。

チラシはこちら⇒H29シニア専門A自然チラシ161216.pdf

千葉シニア自然大学のHPはこちら⇒千葉シニア自然大学HP

【お問い合わせ・お申込み】
NPO法人千葉自然学校 千葉シニア自然大学運営事務局
TEL:043-227-7103(平日10時〜18時) FAX:043-202-7237
E-mail:senior@chiba-ns.net
平成29年度 自然と俳句講座 [2016年12月26日(Mon)]

平成29年度 自然と俳句講座
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四季のある日本の豊かな動植物の生きていく知恵や生態、受け継いできた美しい日本語。
知ることによって心豊かな日々を。

【講師】平栗瑞枝(日本自然保護協会会員・自然観察指導員・北総の森巨樹・古木研究会幹事・
俳句「あゆみ」講師)
【講座内容】俳話と実作・句会・吟行 等
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日本の短詩という文芸を勉強したい、あるいは一歩踏み込んでみたいという方が一人でも多く参加してくださったらうれしいです。ふつう俳句の世界に飛び込むには、初心者俳句講座の講義は飛び越えて、一日目から句会になりますが、2回目から作句、安心して句会にのぞめると思います。(平栗)

【開講期間】平成29年5月〜11月 全6回 水曜日
@5月10日 A6月7日 B7月19日 C9月6日
D10月18日 E11月15日 ※変更になる場合もあります。
【開講時間】10時〜12時30分 ※吟行の回は10時〜15時
【受講資格】俳句に興味のある方
【受講料】18,000円(講座6回分・税込)
※補助教材費は別途個人負担になります。
※途中受講できなくなった場合返金できません。
※内3000円は千葉自然学校公益事業協賛金に充てさせていただきます。
【定員】20名
【会場】川守ビル(船橋市本町3-3-1 ※船橋市中央図書館隣ビル)
【申込締め切り】平成29年2月28日※定員になり次第締め切ります。
チラシはこちら⇒H29シニア専門D俳句チラシ161216.pdf

千葉シニア自然大学のHPはこちら⇒千葉シニア自然大学HP

【お問い合わせ・お申込み】
NPO法人千葉自然学校 千葉シニア自然大学運営事務局
TEL:043-227-7103(平日10時〜18時) FAX:043-202-7237
E-mail:senior@chiba-ns.net
平成29年度 気象・気候講座 [2016年12月26日(Mon)]

平成29年度 気象・気候講座〜原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図〜
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【講  師】古川武彦(元気象庁札幌管区気象台長・元気象庁予報課長)
【講座内容】〇大気の組成と気象観測システム ○天気予報のしくみ 
〇気圧・気温・気圧場と風の関係 ○気象庁見学・研修 〇台風、雲、雨のしくみ など
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【開講期間】平成29年4月〜平成30年1月 全8回 原則火曜日 
@4月19日 A5月30日 B6月27日 C7月11日D9月19日 E10月24日 
F11月14日 G1月16日 ※変更になる場合もあります。
【開講時間】13時〜16時
【受講資格】気象・気候に興味のある方
【受講料】25,000円(講座8回分・税込)
※途中受講できなくなった場合返金できません。
※内3000円は千葉自然学校公益事業協賛金に充てさせていただきます。
【定員】20名
【会場】塚本ビル7F会議室
(千葉市中央区富士見2-3-1-7F※JR千葉駅から徒歩約5分)
【申込締め切り】平成29年2月28日※定員になり次第締め切ります。
チラシはこちら⇒H29シニア専門C気象チラシ161219.pdf

千葉シニア自然大学のHPはこちら⇒千葉シニア自然大学HP
【お問い合わせ・お申込み】
NPO法人千葉自然学校 千葉シニア自然大学運営事務局
TEL:043-227-7103(平日10時〜18時) FAX:043-202-7237
E-mail:senior@chiba-ns.net
里山里海・富士山を探る [2016年02月01日(Mon)]

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里山と里海の生物について楽しく学んでみませんか?

<講座内容>
【座学】
・生物の分布と生態、生態系概念と遷移
・人・自然・文化の景相生態学と生物多様性保全
・人の成長と生物多様性
・標本科学の現場演習(東大本郷キャンパス)
・地域創生の現場とそのモデル
【フィールドワーク】
・谷津里山の自然、現地観察
・干潟里海の自然、現地観察
・大自然の現場で学ぶ(富士山5五合目泊)
・生物研究の現場演習(東大小石川植物園)

【講  師】中村俊彦(公益財団法人日本自然保護協会参与)
【講座内容】座学、フィールドワーク、富士山五合目視察 等
【開講期間】平成28年4月〜平成29年2月
 講座:10回 水曜日
 合宿:1回※1泊2日、10月頃富士山予定
【開講時間】10時〜15時
【受講資格】自然、生き物に興味のある方
【受 講 料】45,000円
※補助教材費、合宿参加費は別途個人負担になります。
※途中受講できなくなった場合返金できません。
※内3000円は千葉自然学校公益事業協賛金に充てさせていただきます。
【定  員】20名
【会  場】原則 千葉市
【申込締め切り】平成28年2月28日※定員になり次第締め切ります。

【申込み・問い合わせ先】
 NPO法人千葉自然学校 千葉シニア自然大学運営事務局
 TEL:043(227)7103
 E-mail:info@chiba-ns.net
詳細ホームページ
H28自然コースチラシ160113.pdf
自然と俳句講座 [2016年02月01日(Mon)]

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かなかなや青き日暮は山から来  みづえ

四季のある日本の豊かな動植物の生きていく知恵や生態、受け継いできた美しい日本語。
知ることによって心豊かな日々を。

【講師より…】
日本の短詩という文芸を勉強したい、あるいは一歩踏み込んでみたいという方が一人でも多く参加してくださったらうれしいです。ふつう俳句の世界に飛び込むには、初心者俳句講座の講義は飛び越えて、一日目から句会になりますが、2回目から作句、安心して句会にのぞめると思います。(平栗)

【講師】平栗瑞枝(日本自然保護協会会員・自然観察指導員・北総の森巨樹・古木研究会幹事・俳句「あゆみ」講師)
【講座内容】俳話と実作・句会・吟行 等
【開講期間】平成28年5月〜11月
全6回 水曜日
【開講時間】10時〜12時 ※吟行の回は10時〜15時
【受講資格】俳句に興味のある方
【受講料】18,000円
 ※補助教材費は別途個人負担になります。
 ※途中受講できなくなった場合返金できません。
 ※内3000円は千葉自然学校公益事業協賛金に充てさせていただきます。
【定員】20名
【会場】原則 船橋市
【申込締め切り】平成28年2月28日※定員になり次第締め切ります。

【申込み・問い合わせ先】
 NPO法人千葉自然学校 千葉シニア自然大学運営事務局
 TEL:043(227)7103
 E-mail:info@chiba-ns.net

詳細ホームページ
H28俳句コースチラシ160108.pdf
ちば天文宇宙講座〜星のソムリエへの道〜(全8回) [2016年02月01日(Mon)]

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星のソムリエ(星空案内人の愛称)とは、豊かな知識と経験からおいしいワインを
選んでくれるソムリエのように、星空や宇宙の楽しみ方を教えてくれる人。
天文の専門家の指導の下で、星空の楽しみ方や天文学の基本、天体望遠鏡や
プラネタリウムの使い方、そして他の人に星の案内をする方法を学びます。
講座を受講し、認定試験に合格して所定の単位を取得すれば、
星空案内人(星のソムリエ)の資格を取得することができます。
星空や宇宙について楽しく学び、その楽しさを他の人に伝える
「星のソムリエ」になりませんか?

チラシはこちら→H28ちば天文宇宙コースチラシ160106.pdf

【講師】高梨直紘(東京大学エグゼクティブマネジメントプログラム室特任准教授)他
【講座内容】宇宙と星の座学、観望実習、望遠鏡の使い方 等
(オプションとしてプラネタリウム操作実習)
【開講期間】平成28年4月〜10月 全8回 原則火曜日
【開講時間】午後〜夜
【受講資格】高校生以上の天文に興味のある方
【受講料】32,000円
※教科書「星空案内人になろう(本体1580円+税)」は別途購入していただきます。
※欠席や途中で受講できなくなった場合でも返金はできません。
※内3000円は千葉自然学校公益事業協賛金に充てさせていただきます。
【定員】30名
【会場】原則 千葉市
【申込締め切り】平成28年2月28日※定員になり次第締め切ります。

【お問い合わせ・お申込み】
NPO法人 千葉自然学校 千葉シニア自然大学 運営事務局
電話 043-227-7103(平日10時〜18時)  FAX 043-202-7237
E-mail:senior@chiba-ns.net

★星空案内人資格認定制度については https://sites.google.com/site/hoshizoraannaishikakunintei/をご覧ください。
★「星空案内人」および「星のソムリエ」は山形大学の登録商標です。
★この講座では準案内人までの資格が取得できます。

<ちば天文宇宙講座 スケジュール> 
※講師・会場・天候等の都合により変更になる場合があります。
第1回さあ、はじめよう:高梨直紘 :4月26日(火)13時〜16時:千葉市科学館(きぼーる)
第2回望遠鏡のしくみ:浅井秀幸:5月17日(火)13時〜15時:千葉市科学館(きぼーる)
第3回宇宙はどんな世界:高梨直紘:6月28日(火)13時〜15時:千葉市科学館(きぼーる)
第4回星の文化に親しむ:岩下由美 :7月12日(火)13時〜15時:千葉市科学館(きぼーる)
第5回望遠鏡を使ってみよう:浅井秀幸 :7月26日(火)16時〜18時:塚本ビル7階・屋上(JR千葉駅前)
第6回星座をみつけよう:駒井仁南子:7月26日(火)19時〜21時:塚本ビル7階・屋上(JR千葉駅前)
第7回星空案内の実際:浅井秀幸:9月6日(火)18時30分〜20時30分:塚本ビル7階・屋上(JR千葉駅前)
第8回プラネタリウムを使ってみよう・講座のまとめ:村岡宏樹・浅井秀幸:10月4日(火)10時〜15時:千葉県立君津亀山少年自然の家(君津市)
合宿研修旅行 5月28・29日 [2012年06月01日(Fri)]

初夏の合宿研修旅行
                   
                 九十九里と上総を探訪


合宿研修旅行は、任意参加の1泊2日研修旅行で、房総の自然と出会い、歴史を学び、地場産業・里山づくりの事例を視察するとともに、受講生同士の懇親を深めるために企画された課外講座。前期と後期に2回行われる。
初夏の日差しが強くなった5月28・29日の両日、31名(事務局3名含む)が参加し、東上総の大網白里、いすみ市・大多喜から東京湾側の市原市をバスで巡った。宿泊は九十九里浜に面したサンライズ九十九里。ここ数日、房総を含む東日本全域で上空に寒気が流れ込み局地的に激しい雨やひょうが降る不安定な天候が続いていて、2日目午前のガーベラ団地見学時に大雨が突如降り始めるという急変に遭遇したが、幸いに団地内の作業場に居たので黒雲と豪雨が通り過ぎるのを待ち、その後は何事もなく予定通りに旅程をこなすことができた。振り返ってみると、学ぶことも多くあり、懇親の方も一段と深まる旅行であった。懇親会の終了後、受講生の方から今後の交流の深め方について複数の建設的な提言が事務局に寄せられた。
 次回の第10・11回講座は、「甲田暢男氏による野菜入門」(6月7日)

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本国寺講堂で土屋講師の話を聞く。近所の方も同席

スケジュール
<第1日>
 13:00  千葉NTT前発、大網白里の本国寺へ
 14:00〜15:30  土屋賢泰氏(本国寺住職)の歴史講話を聞く
        テーマ「宮谷壇林と宮谷県庁が置かれた本国寺」
       (注)江戸末期まで日蓮宗の学問所だった宮谷(ミヤザク)檀林があった本国寺。
           維新直後の明治2年、明治政府はこの本国寺に千葉県の前身となる宮谷県
          の県庁を置いた。
 16:45  斉藤功氏(元県立九十九里高校教諭)の文化講話を聞く
       テーマ「九十九里の歴史・地理・文化」 サンライズ九十九里にて
 20:00   夕食後、懇親会
        国民宿舎サンライズ九十九里に宿泊
 <第2日>
 08:30  ホテル発
 08:45  「ガーベラ団地」(白子町花き園芸組合)見学
       (注)ガーベラ団地はガラス温室での水耕栽培が特色。
 10:30  いすみ鉄道(ムーミン列車)に乗車体験(大原駅〜大多喜駅間)
        (注) いすみ鉄道は比電化ローカル線で、ムーミンのペイント車両が人気。
 11:10  房総の小江戸・大多喜の街並み散策(自由散策)
 12:30  大多喜城(千葉県立中央博物館大多喜城分館)見学
 13:30  市原市不入斗(いりやまず)へ移動
 14:30〜16:00    「SaToYaMaよくし隊」の里山活動視察
        鈴木隊長による事業説明後、5組に分かれ里山視察
        (注)「良くし隊」は里山整備から多種の社会還元活動を展開するシニア団体
 16:15  不入斗発、千葉へ、 17:00  千葉駅前で解散 

主な研修先から  
1日目 
・土屋賢泰氏の講話と本国寺講堂の見学
 江戸時代の学問所であった栴檀林(壇林)が置かれた本国寺を訪問。講堂で住職からその数奇な歴史 を聞いた。
1622年に開講、明治の始めまで続いたという壇林は、14歳から28歳の学生400人が学寮に寝泊りして、仏教のことだけでなく、一般教養も学んだという地だそうである。明治2年に宮谷県が、明治4年には木更津県、明治6年に千葉県の誕生へと県政の舞台は移り変わるが、この寺は、明治維新直後、学寮の建物が多く残っていたために、宮谷県の役所となったという歴史をもつ。県史については疎かったので、これは貴重な機会を得た。土屋住職の講話は、漢字を黒板に書いて説明するという丁寧な講義。知の追求を通してその先の自分を模索する私たちにとって、学びの舎であった壇林の話は学ぶことの意味を示唆してくれるものとなり、何かヒントを頂いたような思いがした。

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本国寺講堂

・斉藤功氏の講話
講話のタイトルは「九十九里の歴史・地理・文化」と固いが、文化漫談と自称される講話は、いわし文化をおもしろく伝え、そこに生きる九十九里の人々の様子をリアルに語るもので、又聞きたいとの声も聞こえた。

2日目 
・市原市不入斗(いりやまず)の里山視察 
2005年結成の「Satoyama良くし隊」が活躍する活動現場を訪ねた。鈴木隊長から
里山活動と定年退職後の社会奉仕や地域の活動などについて説明を受け、5名の隊員の案
内で裏山を視察した。炭焼き小屋で焼いたばかりの炭を帰りに頂いて帰路につく。

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Satoyama良くし隊の活動について聞く

旅行中の楽しいひとき

いすみ鉄道の話題列車に30分間乗車した。列車はムーミン谷を抜け、大多喜へ。童心に帰った気分でひと時を楽しんだ。又、宿泊したサンライズ九十九里のホスピタリティと特別なもてなしに感謝! 快適に過ごさせて頂き、美味しい海の幸を堪能させて頂いた。

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ムーミン列車でくつろぐ

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宿舎のサンライズ出発
第8・9回講座 5月24日 [2012年05月27日(Sun)]

テーマは、「植物学入門」
            千葉県立中央博物館教室

 第8回講座「植物学入門」 10:00〜12:00
    講師 古木達郎氏(千葉県中央博物館主席研究員兼植物学研究科長)
 第9回講座「植物学入門」 13:00〜15:00
    講師 古木達郎氏

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本日の講座は、古木達郎講師による「植物学入門」の連続講義(午前・午後)。前回に引き続き中央博物館講堂で行われ、コケ研究が専門という古木氏の講座は、午前中の座学(植物とは何か)と午後からの体験プログラム(標本からその学名を調べてみる)で構成される参加型の講義であった。
座学では、テーマである「植物とは何か」について、生態的な見方から、細胞からアプローチする系統的な見方に変ってきているという、植物と他の生き物を分ける分類の考え方を解説された。ともすれば単調になりがちな植物の解説や生物の名前の付け方などに関して、受講生と問答を繰り返しながら講義が進められたので、一つ一つ理解しながら聴くことができ、飽きずに耳を傾けた。
秩父で採取されたという6種類の楓の標本からその学名を調べるという午後からの体験プログラムは、実際に参加してみると、図鑑に掲載されている楓の種類が多く、同じように見える標本の楓から合致するものを特定していく作業に、予定の1時間があっという間に過ぎてしまった。正解に至るまでの難作業?に多くのグループから、“こんなに多くの種類があるとは!”というつぶやきの声が洩れ聞こえた。植物を学習するための図鑑や標本の取扱いについても教えてもらった。

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第8回講座 座学「植物とは何か?」
第9回講座 体験学習「楓の標本と図鑑を使って名前を調べよう」

「植物とは何か?」を理解する上で、動物や菌類と分類して考えるという方法がある。これまで、動く生物である動物界と動かない生物である植物界、更に菌類との違いでそれぞれ分類されてきた。 1800年代、顕微鏡の発達により細菌や微細な生き物(原生生物)が確認され、「動物界」「植物界」という最上階層の分類体系に、「原生生物界」が組み込まれて、生物3界説が確立し、更に「原生生物」とは核の構造が違う「モネラ」(核膜を持たない原核生物)という生き物がいることがその後分かり、1900年代半ば、核に膜をもつ真核生物(動物、植物、原生生物)と、核に膜のない原核生物(モネラと呼ぶ)という分類が定着していく。
この辺までは学校で教わった記憶があるが、近年の5界説以降の学説となるとこれは新しい知識となる。言葉や概念は断片的に耳にしたことはあるが、この講座で包括的な解説を聞く機会を得ることになり、これから知識を整理する上で大いに参考になった。 真核生物という言葉も、「病虫害入門」の講座でも紹介されたが、この講座でその意味がやっとつかめた。
近年、電子顕微鏡の発達により細胞の構造が観察できるようになり、その結果、「生物共生進化説」が提唱され、藻類が更に細かく分けられるようになる。どの祖先から分かれたかという生き物の階層付けは、最近は、分子(遺伝子)の解析によって行われているとのことであった。

講座の終わりに、古木講師から中央博物館の「市民研究員」制度の紹介と活用の呼びかけがあり、事務局からは夏休みの千葉自然学校の「平成24年度ボランティアスタッフ募集」のチラシが配布された。

5月17日 第6・7回講座 [2012年05月18日(Fri)]

テーマは、「里山・里海概論」、「自然関係法制度概論」strong>                       
               千葉県立中央博物館教室

 第6回講座「里山・里海概論」   10:00〜12:00
     講師 北澤哲弥氏(江戸川大学非常勤講師)
 第7回講座「自然関係法制度概論」 13:00〜15:00
     講師 熊谷宏尚氏(千葉県生物多様性センター主幹)

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本日は数えて4日目の講座。教室の環境に慣れてきた受講生の雰囲気が伝わるのか、講師からは軽口も洩れ、打ち解けた雰囲気での講義となった。この3日間の講義には生物多様性に関する内容が多く組み込まれていたので、このテーマに対する理解は格段に深まったものと思われる。

座学とフィールド・スタディはシニア自然大学講座の特色であるが、同時に、学びを通してフィールド・ワークや社会貢献活動などに参加する機会を提供、或いは紹介するなどの支援を行うこともこれからのシニア自然大学のあり方を探る大事な活動になると開講式で述べられている。この趣旨に沿うものと思われるが、講演者の熊谷氏から受講生に対して「命のにぎわい調査団員」(生物多様性センター主催)参加の呼びかけがあり、早速4名からの申し込みがあったと聞き及んだ。お互いのニーズがうまくマッチしてよかった。

第6回講座 ちばの里山・里海からのめぐみと大量生産消費

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午前の講師は、若手研究者の北澤哲弥氏(江戸川大学)。2010年、名古屋で開催された生物多様性条約第10回会議(CO10)で「ちばの里山・里海の*サブ・グローバル評価」が発表されたが、この評価に盛り込まれているちばの里山・里海とその特徴、生息する生きもの達、そして里山の変貌について、このプロジェクトに関わった北澤氏から解説があった。紹介されたものは一部に過ぎないので、詳しく知りたい人は報告書があるので参照してもらいたいとのことであった。

後半は社会の変遷と里山の変貌について。時間の関係で千葉県の農業を事例にした里山社会の変化に絞っての解説となった。講義に一部を紹介すると、わかり易い事例を織り込んだ講義では、大学の授業で用いた寿司ネタの原産国に関する資料を用いた参加型授業が行われ、外国産が圧倒的に多い事実に驚かされることになる。寿司を食べている私たちの生活文化と農村や農地の変化には実は関係がある、つまり食料自給率のことに気づくという結論に導かれる。こんな楽しいネタも用意されていた。最後に、生物多様性ゆたかな持続可能な社会に向けて、サブ・グローバル評価から描かれた将来社会のあり方について4つのシナリオが提示された。
*サブ・グローバル(準地球規模)評価とは、国連が2001年から4年間にわたり実施された世界初の地球規模の生態系評価に対して、同時に実施された地域、流域、国レベルでの生態系評価のことを意味し、日本では里山や里海を対象とした生態系評価のことを指す。

第7回講座 自然関係法制度の体系と変遷

5月17 日シニア自然大学 熊谷講師098.jpg

 熊谷宏尚氏(千葉県生物多様性センター)の講座は、法制度に関する講義。講義の冒頭でこれらの法律についてどれだけ知っているかとの問いかけがあったが、内容を知っていると答えた受講生がほとんどいなかったように、普段耳にはすることはあるがこれらの法律についてはどんなことが書かれているのか殆ど知らない。そして、今日の講義内容は硬いものとの少し構えた言い回しに緊張したが、どうして、噛み砕かれた法律制度の歴史に関する講義は得るものも多く退屈する暇などなかった。

平成20年の生物多様性基本法制定に至るまでの自然関係法令の変遷の歴史、すなわち、自然環境保全法、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律、文化財保護法、環境影響評価法など、13に及ぶ法律体系が出来た経緯についての解説であった。その変遷は何故生まれたか? 時間と空間の軸からそれを知ることができて、参考になった。時々にエピソードを交えながら話しを進められたが、尾瀬と東電の係わりの歴史などの秘話?などは興味深かった。

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