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5月17日 第6・7回講座 [2012年05月18日(Fri)]

テーマは、「里山・里海概論」、「自然関係法制度概論」strong>                       
               千葉県立中央博物館教室

 第6回講座「里山・里海概論」   10:00〜12:00
     講師 北澤哲弥氏(江戸川大学非常勤講師)
 第7回講座「自然関係法制度概論」 13:00〜15:00
     講師 熊谷宏尚氏(千葉県生物多様性センター主幹)

 5月17日シニア自然大学 講義風景2091.jpg

本日は数えて4日目の講座。教室の環境に慣れてきた受講生の雰囲気が伝わるのか、講師からは軽口も洩れ、打ち解けた雰囲気での講義となった。この3日間の講義には生物多様性に関する内容が多く組み込まれていたので、このテーマに対する理解は格段に深まったものと思われる。

座学とフィールド・スタディはシニア自然大学講座の特色であるが、同時に、学びを通してフィールド・ワークや社会貢献活動などに参加する機会を提供、或いは紹介するなどの支援を行うこともこれからのシニア自然大学のあり方を探る大事な活動になると開講式で述べられている。この趣旨に沿うものと思われるが、講演者の熊谷氏から受講生に対して「命のにぎわい調査団員」(生物多様性センター主催)参加の呼びかけがあり、早速4名からの申し込みがあったと聞き及んだ。お互いのニーズがうまくマッチしてよかった。

第6回講座 ちばの里山・里海からのめぐみと大量生産消費

5月17日シニア自然大学 北澤講師090.jpg

午前の講師は、若手研究者の北澤哲弥氏(江戸川大学)。2010年、名古屋で開催された生物多様性条約第10回会議(CO10)で「ちばの里山・里海の*サブ・グローバル評価」が発表されたが、この評価に盛り込まれているちばの里山・里海とその特徴、生息する生きもの達、そして里山の変貌について、このプロジェクトに関わった北澤氏から解説があった。紹介されたものは一部に過ぎないので、詳しく知りたい人は報告書があるので参照してもらいたいとのことであった。

後半は社会の変遷と里山の変貌について。時間の関係で千葉県の農業を事例にした里山社会の変化に絞っての解説となった。講義に一部を紹介すると、わかり易い事例を織り込んだ講義では、大学の授業で用いた寿司ネタの原産国に関する資料を用いた参加型授業が行われ、外国産が圧倒的に多い事実に驚かされることになる。寿司を食べている私たちの生活文化と農村や農地の変化には実は関係がある、つまり食料自給率のことに気づくという結論に導かれる。こんな楽しいネタも用意されていた。最後に、生物多様性ゆたかな持続可能な社会に向けて、サブ・グローバル評価から描かれた将来社会のあり方について4つのシナリオが提示された。
*サブ・グローバル(準地球規模)評価とは、国連が2001年から4年間にわたり実施された世界初の地球規模の生態系評価に対して、同時に実施された地域、流域、国レベルでの生態系評価のことを意味し、日本では里山や里海を対象とした生態系評価のことを指す。

第7回講座 自然関係法制度の体系と変遷

5月17 日シニア自然大学 熊谷講師098.jpg

 熊谷宏尚氏(千葉県生物多様性センター)の講座は、法制度に関する講義。講義の冒頭でこれらの法律についてどれだけ知っているかとの問いかけがあったが、内容を知っていると答えた受講生がほとんどいなかったように、普段耳にはすることはあるがこれらの法律についてはどんなことが書かれているのか殆ど知らない。そして、今日の講義内容は硬いものとの少し構えた言い回しに緊張したが、どうして、噛み砕かれた法律制度の歴史に関する講義は得るものも多く退屈する暇などなかった。

平成20年の生物多様性基本法制定に至るまでの自然関係法令の変遷の歴史、すなわち、自然環境保全法、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律、文化財保護法、環境影響評価法など、13に及ぶ法律体系が出来た経緯についての解説であった。その変遷は何故生まれたか? 時間と空間の軸からそれを知ることができて、参考になった。時々にエピソードを交えながら話しを進められたが、尾瀬と東電の係わりの歴史などの秘話?などは興味深かった。