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第4・5回講座は移動教室 [2012年05月11日(Fri)]

 5月10日(木)

テーマは、「生物多様性と生態系概論」、「病害虫入門」
       千葉県立中央博物館での移動教室

5月10日県立中央博物館.JPG

 シニア自然大学の講座には、学習テーマによってフィールドでの学習が組み込まれており、移動教室が多くある。固定された教室を望む人には煩わしいかもしれないが、移動先でも学べるから楽しさが増す。千葉の自然を展示する県立中央博物館の講堂が本日の教室。ここでこれから7回授業を受ける。弁当持参者が多い移動教室となった。

 10:00〜12:00 第4回講座「生物多様性と生態系概論」
   講師 由良浩氏(千葉県生物多様性センター副主幹)
 13:00〜15:00 第5回講座「病害虫入門」
   講師 竹内妙子(NPOちば農業支援ネットワーク調査役)

 上野館長(中央博物館)の挨拶によると、平成元年にオープンした館は収蔵物の多さや、自然誌系学芸員(50名)や人文系学芸員の数など日本でも有数の自然系博物館であるとのこと。昼休みの時間を利用して常設展示場を覗いてみたが、確かにじっくりと時間をかけての見学に値する博物館のようだ。館に隣接して自然と触れ合える「生態園」もある。これからの講座に加え、館内見学や生態園の観察も愉しみとなる。

5月10日第4回講座由良氏.JPG

第4回講座 人間にとっても恵みとなる、生物多様性のめぐみ

 由良浩氏(千葉県生物多様性センター)による「生物多様性と生態系概論」の講義。千葉県の生物多様性については、日本で誇れるものであり、それは世界でも通用するものであると第2回講座(中村俊彦氏)で紹介された。知っているようで説明が難しい「生物多様性」、「生態系」という言葉、マスコミに頻繁に登場する用語である。その意味や関係性について、氏が専門とする植物生態学の知識を駆使して興味を駆り立てる解説が行われた。ここ10年の爆発的な種絶滅の危機に直面しているとの冒頭の指摘、一方で、生物多様性のめぐみは人間にとっても恵みのものであり、そのめぐみは衣食住に及び、最近ではバイオミミクリー(生物模倣)による新しい活用例も多くあるとの紹介、総ての生命存立の基礎であり、豊かな文化の根源、有用性の源泉、安心・安全の基礎は、生物多様性によってもたらされていると括られた。後半は生態系(エコシステム)の用語解説。

5月10日第5回講座竹内氏.JPG

第5回講座 野菜の病気や害虫が発生するしくみを知る

 竹内妙子氏(NPOちば農業支援ネットワーク)による「病害虫入門」の講義。氏は30数年間、千葉県農業試験場で野菜病害の発生形態と防除に関する研究と取り組みを行ってこられたベテラン専門家。植物の病気は、原因となるウイルスや細菌、菌類などの病原体によって引き起こされるもので、ウイルス病は昆虫、汁液、土壌、種子によって伝染する。又、昆虫、ダニ、線虫などの害虫によっても異常症状が伝染するが、その被害は茎葉の食害、葉への侵入、茎葉からの吸汁、根の食害・吸汁、果実、花、いもなどへの加害に及ぶ。その防除対策については豊富な例を紹介して解説され、“家庭菜園は、植物と昆虫や微生物が共に棲んでいる世界”、“観察そして早期発見、原因の調査、対策”が肝心という締めの言葉が印象的であった。市民農園や家庭菜園を営んでいる受講生も多く、具体的な質問が多く寄せられた。