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NPO法人CRファクトリー

NPO・市民活動・サークルのマネジメント支援の専門家集団
CRファクトリーによるブログです。
コミュニティマネジメントに関するコラムの掲載、
団体運営に役立つセミナー・イベント情報の発信等を行います。


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コラム「スタッフの”叱り方”」 [2015年03月10日(Tue)]
みなさんは、スタッフを叱る時、苦言を呈する時、気をつけていることはありますか?
規模が小さい組織が多い、そもそも単純な上司・部下という関係性ではない場合も多いNPOでも、時には厳しく言わなければならないこともありますよね。
私も先日、久しぶりにインターンスタッフにカミナリを落としました。もちろんあまり愉快な気分ではありませんが、そこからしっかりと修正点や改善点が跳ね返ってくると、かなりほっとするものです。
こういう場面での伝え方には、個人的に非常に神経を使っています。改めて、スタッフの”叱り方”について考えてみました。

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そもそも、なぜ叱るのか?
■スタッフに成長してほしい
■アウトプットの質を高めたい
これが両方ある時にだけ、必要に応じて叱るようにしています。
成長を支援したい相手でなければ、叱るという行動はあまり意味がないと考えています。この観点がなければ、叱る側にとっては単なる感情の発露になりかねませんし、叱られる側にとってはストレスを感じるだけになってしまいます。叱る時こそ愛を込めて、ですね。
また、やるべきアウトプットが具体的で組織にとってもそれが重要という場面でないと、叱られてもピンと来ない、モヤモヤしてしまう、ということになりがちです。達成するべき目標や水準が明確である時こそ、ともに成長しながら成果を出すための切磋琢磨が可能になります。

先日私がカミナリを落としたのは、新たに採用したインターンスタッフが初めてミーティングを見学に来た時のことでした。
緊張も不安もある相手に対して、先輩スタッフたちの準備不足・過剰な内輪感・雑な姿勢が見られたからです。
個人ではなくチームとして成長してほしかったので全員に対して、新たな人財を迎え入れて仲間になっていくプロセスの質を高めてもらうために、厳しく叱りました。

叱り方の手法に少し触れますが、先日の場面ではマイナス面への”指摘”を行うというやり方をしました。ミスや不足に対してある程度自覚的な場合に、客観的に追及して求められる質を提示するようにしています。
現状の危うさや見落としに対して本人が無自覚な場合は、”質問”を浴びせかけるようにしています。「この事業の目的・ゴールってなんだっけ?」「どうすればもっと周りを巻き込めるかな?」など、視点を一段階高く持てるようになることをうながします。
最近になって有効だと気づいたのが、本人だけではなく”メンター・先輩”を一緒に叱るというやり方です。「自分のせいでメンター・先輩が・・・!」と、責任感が強いスタッフには特に効果的で、一気にコミットメントが高まってきます。

逆に「これはしないように」と気をつけているのは、”密室”で叱ってしまうというやり方です。逃げ道がないのでストレスが強すぎて、成長以前に立ち直れなくなってしまうという危険性を孕んでしまうからです。
どうしてもそうなってしまう場合には、必ず直後に他のスタッフに共有し、裏からフォローを入れてもらうようにうながしています。

給与や強制力でつながっていないことが多い非営利組織での関わりだからこそ、スタッフとの向き合い方、とりわけストレスを伴う”叱る”ということは、とてもデリケートです。前提として信頼関係が築かれていることがとても重要になります。

みなさんは、”叱り方”にどんなノウハウや考え方を持っているでしょうか?
ぜひ一度、語り合ってみたいと思うテーマですね。


  (事業部長 五井渕 利明)

【第2回NPO支援コンテンツ・講師見本市】
(日本財団CANPAN&CRファクトリー)
日時:3月23日(月)13:30-17:30
場所:日本財団
http://www.crfactory.com/wp/mihon02/

【コミュニティ・マネジメント・ラボ(会員制サービス)】
ーラボメンバー限定の相互相談コミュニティに入会!
 セミナー・勉強会参加が半額!ー
http://www.crfactory.com/labo/

【コミュニティ塾】
ー3ヶ月間・全10回の集中講座で
 徹底的に熱い/あたたかいチームづくりにこだわるリーダーになるー
http://www.crfactory.com/communityjuku/

【コミュニティ研究所】
ーCRファクトリーの研究成果をウェブサイトで発信!ー
http://communitylabo.jimdo.com
Posted by NPO法人CRファクトリー at 15:39 | コラム | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
コラム「自分一人の力じゃなく、チームの力を感じるとき」 [2015年03月04日(Wed)]
こんにちは、代表の呉です。
先週日曜日に「コミュニティフォーラム2015」が日本財団で開催されました。

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会場を埋め尽くすたくさんの参加者、豪華なゲスト陣、たくさんの熱いプレゼンテーションと参加者同士のダイアローグ。会場は本当に熱気にあふれ、たくさんの賞賛(すごい!)と感謝(ありがとう!)の声をいただき、とても良い価値を出せたとうれしく思っています。
200人規模となった今回の大イベントは、実は大学生のインターン3名が中心となって、ほぼすべてを進めました。準備には5ヶ月がかかりました。
大学生が、そしてボランタリーなインターンが、コミットメント高く力を合わせて、ここまでの大イベントと価値創出ができることに本当に感心しています。
失礼な言い方ですが、ど素人の学生です。それがここまでのクオリティ高い価値を創り出すことができること。「コミットメントと主体性が高いことこそ成果につながる」という、とても重要な原則を体現してくれたと思います。
大切な仲間がつくってくれた舞台で、私は基調講演と分科会とトークセッションを担当しました。運営はすべてスタッフがやってくれています。仲間がつくってくれた舞台だからこその責任感と感動を感じながら舞台に立っていました。なんだか不思議でした。私が運営をしていない。「こんな日が来るんだなぁ、こんな組織になったんだなぁ」とマンガの回想シーンのようにじんわりしていました(笑)。みんながつくってくれた舞台、プロジェクトスタッフ3人が5ヶ月間積み上げてきた工夫と努力、だからこそ、自分だけで責任が取れないこわさと充実感。自分一人の力を超えた「チームの力」を感じるとき。この瞬間に立ち会えて、こんな感覚・感情を味わえる幸せ。これだから「人と組織」はやめられないですね。^^
ゲストプレゼンターのSVP東京/認定NPO法人カタリバの岡本さんがフォーラム中に紹介していたアフリカのことわざ。
「早く行きたいなら一人で行け、遠くへ行きたいならみんなで行け」。
「みんな」で行くことを選ぶことで直面する困難も当然あれば、「みんな」とだから味わえると充実感や幸せもある。私たちCRファクトリーは当然「みんな」を選びますし、「みんなで行く」ことのモデルやノウハウを示すことが私たちの役割でもあると思っています。
今回参加してくださったみなさん、ご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました。「ありがとう」という言葉では足りないですね。本当にありがとうございました。
そして、この日のためにがんばってくれたスタッフ。特にプロジェクトスタッフの今井さん・松本くん・入村さん。
あなたたちは私たちの誇りであり、私の自信です。

              (代表 呉 哲煥)


【コミュニティ・マネジメント・ラボ(会員制サービス)】
ーラボメンバー限定の相互相談コミュニティに入会!
 セミナー・勉強会参加が半額!ー
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ー3ヶ月間・全10回の集中講座で
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【コミュニティ研究所】
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Posted by NPO法人CRファクトリー at 21:39 | コラム | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
コラム「”良い議事録”を書くコツって?」 [2015年02月25日(Wed)]
ミーティングをテーマにした研修やセミナーの講師をする時に、タイトルのような質問をいただくことがあります。
個人的には、議事録を書くことはかなり好きですね。
単なる事務的プロセスではなく、むしろ”デザイン”や”編集”に近い、クリエイティブな仕事だと捉えています。

特にNPOやコミュニティにとっては、議事録の精度は重要だと感じています。
”メンバーの関わり方が多様であること”が、以下のようなことを発生させるからです。
(1)ボランティアスタッフはオフィスなどで日常的に対話できるわけではない
(2)チーム全員がミーティングに参加できない場合も多い
(3)理念や事業目的の丁寧な共有が重要
そのため、内容に齟齬がなく、参加していなくても理解できて、事実だけではなく意志が込められている、そんな議事録が”良い議事録”と言えると思います(こうして書くとすごくハードに見えますが)。

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私が思う議事録のポイントは、以下のようなことです。

【問い→過程→決定事項を明確にする】
議論は「◯◯についてどうしたらいいだろう?」というような問いから始まります。
ミーティングにおけるアジェンダがそれにあたりますが、対話の細かい部分でも問いは小さく頻繁に発生しています。
発生した問いから、議論・意見出しという過程を経て、意思が集約されて決定事項となります。その繰り返し・積み重ねが大きなアジェンダの解決につながっています。
この、問い→過程→決定事項の流れがつかめる議事録になっていると、わかりやすいと言えるでしょう。
加えて、「決定事項」をフォントなどを強調するなどして明確にすることは重要です。
ミーティングの大きな成果物のひとつであり、後から振り返って参照するのはこの部分であるからです。

【TODOと要検討事項を漏らさない】
ミーティングの大きな成果物のもうひとつが、事業推進のためのTODOを漏れなく洗い出し、担当者と納期を決めることです。
後で決める、ではなく、ミーティングの現場で決めることが重要です。
後日のメールでのやり取りなどでTODOを割り振ろうとすると、どうにも手が上がりにくくなってしまうものです。
もしミーティング欠席者にTODOが発生する場合には、丁寧なコミュニケーションで伝えましょう(必要に応じてわざわざ電話をするなど)。
また、ミーティングでは決定しきれず、継続的に検討する必要のある事項も発生します。
それも漏らさないようにしておき、次回ミーティングのアジェンダ候補としておきましょう。

【理念・目的や意志・想いを乗せる】
NPOやコミュニティにおいて、理念・目的がメンバー間でしっかりと共感・納得されているかは、組織の原動力に直結します。
それにあたる発言・キーワードは、これもフォントなどを工夫して強調しましょう。
私のテクニックとしては、ミーティングの場で議事録を取りながら、
「この場にいる人はわかるけど、後から読むだけでは感じ取りにくいかも」
「もっとわかりやすい言葉にしないと実は腹落ちできていない人がいるかも」
こんな風に感じた時には、意図を確認できるよう鋭く質問を投げかけるようにしています。
意志や想いを丁寧に言語化してクリエイティブに編集することも、議事録における大きな仕事だと思っています。

【小技集】
■Googleドキュメントなどのクラウドツールを活用して、ミーティングのリアルタイムで誰でもPCを開けば議事録を確認・加筆できるようにしておく。プロジェクターやモニターに投影して常にみんなが常に確認できる状態にしておくのも効果的。
■議事録の表記に”マイルール”を決める。小見出しは【 】、TODOは赤字、決定事項には★マーク、など。後から見てわかりやすいし、議事録を書いている本人の思考が整理されやすくなる。
■ホワイトボードや模造紙に図示したものは写真を撮ってデータを議事録に貼り付ける。


良い議事録を書くスキルは、反復練習によって着実に身につく類のものです。形に残るものなので、自分の成長も目に見えます。
意識的にトレーニングして、”議事録力”を高めていきましょう!


  (事業部長 五井渕 利明)


★【NPOのトップランナーが実践する組織マネジメント】
コミュニティフォーラム2015
〜社会を変える、強くあたたかい組織の秘訣〜
3月1日(日)13:00〜
場所:日本財団
詳細:http://www.crfactory.com/wp/forum2015/
ゲストプレゼンター陣決定!
・上智大学総合人間科学部 心理学科 教授 久田満氏
・NPOマネジメントラボ 代表 山元圭太氏
・株式会社パソナグループ 人事部 シニアマネージャー 細川明子氏
・NPO法人コモンビート 理事長/事務局長 安達亮氏
・認定NPO法人カタリバ 常務理事/SVP東京 代表 岡本拓也氏
・NPO法人チャリティーサンタ 代表理事 清輔夏輝氏
・日本ブラインドサッカー協会 事務局長 松崎英吾氏
・NPO法人マドレボニータ 代表理事 吉岡マコ氏

★未来を切り拓け!熱い学生リーダー達よ!
学生団体・学生サークル幹部向けコミュニティ・マネジメント・セミナー
〜メンバー1人1人が生き生きとした団体にするために〜
日時:3月9日(月)18:00~21:00
場所:日本財団
詳細:http://www.crfactory.com/wp/gakuseicms02/


★第2回NPO支援コンテンツ・講師見本市
 (日本財団CANPAN&CRファクトリー)
日時:3月23日(月)13:30〜
場所:日本財団
詳細:http://www.crfactory.com/wp/mihon02/
Posted by NPO法人CRファクトリー at 21:05 | コラム | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
コラム「強くあたたかい組織が“成果”と“成長”を実現する」 [2015年02月12日(Thu)]
こんにちは、代表の呉です。
ワトソンワイアットの組織・人材コンサルタント片桐一郎氏は、「21世紀は、策定した戦略をやりきる「組織」の力が重要となってくる」と言っています。
「課題を早く察知して、すばやく解決策を意思疎通できるスピードをもつ“組織頭脳と組織神経”、そして課題達成までやりきる“組織筋肉”を持っているかが、競争力の源泉となってくる」と。
10年以上に渡り、NPOやソーシャルビジネスの支援をしてきて、団体の飛躍・成長に最も重要なインパクトとなるのが「人と組織のマネジメント」であると思います。逆の面から見ると、なかなか飛躍・成長できずに立ち止まってしまう要因も「人と組織のマネジメント」なのです。
■リーダー1人で孤軍奮闘してしまう構造になっている
■スタッフ・担い手の人数が少ない・縮小している
■「主体性」や「関係性」が弱いから、やりたいこともなかなか前に進まない
「社会を良くしたい」という熱く尊い想いから事業・活動が始まり、なんとかしようともがきがんばっているのに、「人と組織のマネジメント」がうまくいかないことで、その「熱く尊い想い」もしぼんでいってしまうのを見ると、私はとてもやりきれないような悲しく残念な気持ちになります。
社会を良くしようとする熱く尊い想いが花開くためにも、関わるメンバー・仲間がイキイキとやりがいや充実を感じて活動するためにも、「人と組織のマネジメント」に巧みになることは団体・リーダーにとって大切なことだと感じています。
来月の3月1日(日)に、そんな「人と組織のマネジメント」を中心テーマに据えたフォーラムを開催いたします。「NPOのトップランナーが実践する組織マネジメント〜社会を変える、強くあたたかい組織の秘訣〜」。ゲストたちの実践的に知見に触れながら、参加者同士でも学び合って、「自分たちの団体・組織をどのようにしていこうか!」と深く熱く考えていただく機会になればと思います。みなさまとセッションできるのを心より楽しみにしております。ぜひご参加ください。^^


 (代表 呉 哲煥)



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★【NPOのトップランナーが実践する組織マネジメント】
コミュニティフォーラム2015
〜社会を変える、強くあたたかい組織の秘訣〜
3月1日(日)13:00〜
場所:日本財団
詳細:http://www.crfactory.com/wp/forum2015/
ゲストプレゼンター陣決定!
・上智大学総合人間科学部 心理学科 教授 久田満氏
・NPOマネジメントラボ 代表 山元圭太氏
・株式会社パソナグループ 人事部 シニアマネージャー 細川明子氏
・NPO法人コモンビート 理事長/事務局長 安達亮氏
・認定NPO法人カタリバ 常務理事/SVP東京 代表 岡本拓也氏
・NPO法人チャリティーサンタ 代表理事 清輔夏輝氏
・日本ブラインドサッカー協会 事務局長 松崎英吾氏
・NPO法人マドレボニータ 代表理事 吉岡マコ氏

★未来を切り拓け!熱い学生リーダー達よ!
学生団体・学生サークル幹部向けコミュニティ・マネジメント・セミナー
〜メンバー1人1人が生き生きとした団体にするために〜
日時:3月9日(月)18:00~21:00
場所:日本財団
詳細:http://www.crfactory.com/wp/gakuseicms02/


<セミナーのご案内>

【コアな担い手の育成法】 コミュニティマネジメントセミナー
〜キーワードは温度差・主体性・愛着〜
日時:2月17日(火)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
詳細:http://www.crfactory.com/wp/cmsc5/

【ゼロからの団体の立ち上げ】コミュニティスタートアップセミナー 
〜仲間とともに輝ける場を自分の手でつくる〜
日時:2月26日(木)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
詳細:http://www.crfactory.com/wp/cmsc1-2/
Posted by NPO法人CRファクトリー at 21:11 | コラム | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
コラム「社会に実現したいその理念を、組織自身は体現できているだろうか」 [2015年02月06日(Fri)]
年度末に近づき、多くの組織では来年度に向けての組織戦略を練っているところではないでしょうか?
CRファクトリーでも経営陣や各チームで計画づくりを進めている真っ最中です。
どんなチーム・組織になっていくかのイメージが徐々にできつつあり、ワクワクしますね。
いろいろなことを経営判断するまでには苦悩や葛藤もあったのですが、来期もインターンを採用・育成しながら、ともに家族のような仲間として、あたたかい・熱いチームづくりを志していくことに変わりはなさそうです。

しかし時々、盲目的にならないように、インターン制度そのものに疑問を投げかけてみることもあります。
冷徹に事業推進のスピードを考えたとき、たとえば次の1年間は有給スタッフだけで進めていくことにしたり、新たなインターンスタッフの採用はストップしたり、そういうことも考えられるのではないか? と。
何度か自問自答をしてきましたが、インターン制度の廃止という判断に至ったことは未だにありません。

なぜ、CRファクトリーはインターンスタッフとともに、あたたかい・熱いチームづくりを志すのでしょうか。
マンパワーが足りないから?
大学生たちが持つ若い感性や可能性が貴重だから?
人材育成が好きだから?
どれも正解ではあるのですが、根本的には、
CRファクトリーのミッションが
「居場所と仲間を感じるあたたかいコミュニティを世の中にあふれさせること」
だからです。
そのミッションを掲げる自らの組織こそ「あたたかいコミュニティ」であり続けることが、ビジョンの実現への道につながっていると信じています。

日本ブラインドサッカー協会の事務局長・松崎さんが、以前の講演でこんなことを話してくださったことを強く覚えています。
”私たちのビジョンは「ブラインドサッカーを通じて、視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現すること」。社会における多様性の実現を志すからこそ、仲間・メンバーの多様性を受け入れることを組織として「覚悟」しなければならない”

社会に実現したいその理念を、組織自身は体現できているでしょうか。
ビジョンが組織に浸透し、スタッフの言葉と行動に表れされているでしょうか。
そうあることが”社会を変える、強くあたたかい組織の秘訣”のひとつだと感じています。

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3月1日の「コミュニティフォーラム2015」では、”理念を体現する組織”であるNPOのトップランナーの方々に、その秘訣を語っていただきます。
場をともにする皆様にとっての、それぞれの組織の理想のあり方を考えるきっかけになればと思います。
是非、ご参加ください。お会いできることを楽しみにしております。

    (事業部長 五井渕 利明)


★【NPOのトップランナーが実践する組織マネジメント】
コミュニティフォーラム2015
〜社会を変える、強くあたたかい組織の秘訣〜
3月1日(日)13:00〜
場所:日本財団
詳細:http://www.crfactory.com/wp/forum2015/
ゲストプレゼンター陣決定!
・上智大学総合人間科学部 心理学科 教授 久田満氏
・NPOマネジメントラボ 代表 山元圭太氏
・株式会社パソナグループ 人事部 シニアマネージャー 細川明子氏
・NPO法人コモンビート 理事長/事務局長 安達亮氏
・認定NPO法人カタリバ 常務理事/SVP東京 代表 岡本拓也氏
・NPO法人チャリティーサンタ 代表理事 清輔夏輝氏
・日本ブラインドサッカー協会 事務局長 松崎英吾氏
・NPO法人マドレボニータ 代表理事 吉岡マコ氏

★未来を切り拓け!熱い学生リーダー達よ!
学生団体・学生サークル幹部向けコミュニティ・マネジメント・セミナー
〜メンバー1人1人が生き生きとした団体にするために〜
日時:3月9日(月)18:00~21:00
場所:日本財団
詳細:http://www.crfactory.com/wp/gakuseicms02/


<セミナーのご案内>

【コアな担い手の育成法】 コミュニティマネジメントセミナー
〜キーワードは温度差・主体性・愛着〜
日時:2月17日(火)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
詳細:http://www.crfactory.com/wp/cmsc5/

【ゼロからの団体の立ち上げ】コミュニティスタートアップセミナー 
〜仲間とともに輝ける場を自分の手でつくる〜
日時:2月26日(木)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
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Posted by NPO法人CRファクトリー at 16:59 | コラム | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
コラム「影響され合う相互作用こそがコミュニティ」 [2015年01月29日(Thu)]
こんにちは、代表の呉です。
コミュニティにおいて大事なことであり、醍醐味でもあるのが「相互作用」です。平たく言えば「活動・つきあい・コミュニケーションの中で、お互いに影響し合い、変化し合い、良くなっていく(幸せになっていく)」ことです。


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講師・先生として教えてあげる場面、上司として導いてあげる場面、先輩としてケアしてあげる場面、など「“上”から“下”にしてあげる」シーンはもちろんたくさんありますが、そこが「一方的」ではなく「相互的」であるところがポイントで、お互いにメリットや価値を交換し合う(授受の関係をスイッチし合う)から楽しくもあり、続くのだと思います。
とかく「代表・リーダー・マネージャー」みたいな役職や、「先輩」といった役割の人たちは、価値の交換が一方的になり、それはもう「サービス」のようになっていきます。
「医者(ドクター)」と「患者(クライアント)」のようなサービス関係は、それはそれで組織の中で必要ではありますが、それだけでは「医者(ドクター)」は息切れをしますし、そのストレスや苦しみは結局「患者(クライアント)」にはね返ってくるわけです。
コミュニティの醍醐味は「相互作用」です。その「相互作用」の精神で、「リーダー」や「先輩」が楽しむことが重要です。そして「スタッフ」や「後輩」から学んだり、助けてもらうこと。スタッフや後輩に「恩」を感じたり、「感謝」してしまうこと。
そうやってお互いに助けあったり、影響し合ったり、相互刺激で変化し合ったりするのが楽しくて良いのです。
こんなこと言っている私がなかなか上司づら・先輩づらするのですが(笑)、ちゃんとスタッフ・仲間に助けてもらったり、大学生から刺激を受けてがんばろうと思えたり、悩みを聞いてもらって良い気分になったりするのが大事です。
そうなるためには、「頼ろう」とか「助けてもらおう」とか「私も楽しもう」という姿勢が重要です。ずっと「先生」「リーダー」「先輩」をやり続けるのはなかなかしんどいところもあるし、そこに固執して自分の精神衛生が良くないこと(ストレス・イライラ・「もう続けられないかも」)は、もしかしたら生徒やスタッフや後輩、あるいは組織全体にとって最も良くない影響かもしれません。
影響され合う相互作用こそがコミュニティ。
一方的なサービス提供をがんばらずに、頼り合い助け合うこと。
年齢や役職・立場を問わずに、お互いに影響し合い、変化し合い、楽しめるような関係とコミュニティをつくっていきましょう。


 (代表 呉 哲煥)



Posted by NPO法人CRファクトリー at 20:35 | コラム | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
コラム「インターンはNPOの”人手不足”を解消しない?」 [2015年01月08日(Thu)]
みなさま、2015年のスタート、いかがお過ごしでしょうか?
CRファクトリーもすでに平常運行。年度末のいくつかの企画の進行や、来年度の戦略立案に力を入れています。
そして、春から新たなインターンスタッフを迎え入れるための採用活動を始めています。
今回のコラムは、インターンの採用をテーマにして書きたいと思います。

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2014年のCRファクトリーは、いろいろな地域で数多く、セミナー実施の依頼をいただきました。
テーマとして多かったのは”新たな人を巻き込む”、”コアスタッフの育成”といったテーマです。
その中で時々、インターンの採用・活用について質問をいただくこともありましたが、「人手・リソース不足の解消が目的であればおすすめしません」とお伝えしてきました。
端的に言えば、マネジメント・育成のコスト(と表現するのはとても嫌なのですが)がかかることが理由です。

トップダウンの業務をひたすらこなす”駒”としてインターンを扱えばコストはかかりませんが、良い手とは言えないでしょう。
団体もスタッフも意味を感じにくく、おそらく短期的な関わりになってしまい、組織における人にまつわる課題を本質的に解決する”人の好循環”を生み出すには至らないと思います。

マネジメント・育成が不要の”即戦力”人材に絞って採用するという手段もあります。
これは有効ですし、この方針でインターン採用をしているNPOも多くあります。
メディアとしてはETIC.のサービス「DRIVE」が強いと思います。
人材のイメージとしては、たとえば以下のようなことがポイントでしょう。
◆ビジョン・ミッションへの内発的な共感が強い
◆時間がある(単位取得と就活を終えた4年生など)
◆自分の手で事業立案・推進することに経験と欲求がある
要件定義と採用活動を丁寧に行い、組織と人のミスマッチが無い状態でスタートさせる必要があると思います。

”駒”でも”即戦力”でもなく、時にはマネジメント・育成を必要としながらも、泥臭く一緒に成長していく”仲間”としてインターンとともにやっていくためには、団体側にも”覚悟と姿勢”が求められます。
あえてドライに言えば、リソースを投入し、コストをかけ、リターンを得るというひとつの”事業”として捉えることが必要です。
そのヒントとしては、以下のようなことだと考えています。
◆適切な”入口”づくり(採用要件の設計)
◆組織と人がともに”成長”していく仕組み
◆”主体性・愛着”を醸成するチームとメンター
◆ともに”成果”を生み出すプロジェクト設計・推進

CRファクトリーもまだまだ試行錯誤の日々ですが、確信を持って言えるのは、人として向き合いながら同じ方向を見て、ともに成長・変化しながら成果を出していくことは、とても”楽しい”ということです。
それはもう、涙が出るほどに。
だからこそ、インターンマネジメントの力をもっともっと磨いていきたいと思っています。

・・・というわけで、多様な取り組み・考え方・アイディアを持ち寄って学び合うために、「インターンマネジメント勉強会」を開催します。
CRファクトリーのノウハウは惜しみなく提供しつつ、参加者同士で考えて新たなものを”編み出す”ような勉強会にしたいと思います。
インターンマネジメントに課題を抱える・磨きをかけたい/これからインターン制度の導入を検討したい、そんな方々のご参加、お待ちしています。

 (事業部長 五井渕 利明)

【インターンマネジメント勉強会】
〜ともに成長し、ともに成果を生み出すために〜
日時:1月26日(月)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
詳細・お申込:http://www.crfactory.com/wp/intern/

★【NPOのトップランナーが実践する組織マネジメント】
コミュニティフォーラム2015
〜社会を変える、強くあたたかい組織の秘訣〜
3月1日(日)13:00〜
場所:日本財団
詳細・お申込:http://www.crfactory.com/wp/forum2015/
ゲストプレゼンター陣決定!
・上智大学総合人間科学部 心理学科 教授 久田満氏
・NPOマネジメントラボ 代表 山元圭太氏
・株式会社パソナグループ 人事部 シニアマネージャー 細川明子氏
・NPO法人コモンビート 理事長/事務局長 安達亮氏
・認定NPO法人カタリバ 常務理事/SVP東京 代表 岡本拓也氏
・NPO法人チャリティーサンタ 代表理事 清輔夏輝氏
・日本ブラインドサッカー協会 事務局長 松崎英吾氏
・NPO法人マドレボニータ 代表理事 吉岡マコ氏


<セミナーのご案内>

【新たな仲間の巻き込み方】
コミュニティマネジメントセミナー
〜多様なメンバーの力で組織を盛り上げる〜
日時:1月15日(木)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
詳細・お申込:http://www.crfactory.com/wp/cmsc3-2/

【みんなで運営する組織になる仕組み】コミュニティマネジメントセミナー
〜リーダーの孤独と負担を解消するミーティングと年間計画〜
日時:1月20日(火)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
詳細・お申し込み:http://www.crfactory.com/wp/cmsc4/

【コアな担い手の育成法】 コミュニティマネジメントセミナー
〜キーワードは温度差・主体性・愛着〜
日時:2月17日(火)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
詳細・お申し込み:http://www.crfactory.com/wp/cmsc5/

【ゼロからの団体の立ち上げ】コミュニティスタートアップセミナー 
〜仲間とともに輝ける場を自分の手でつくる〜
日時:2月26日(木)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
詳細・お申し込み:http://www.crfactory.com/wp/cmsc1-2/
Posted by NPO法人CRファクトリー at 07:57 | コラム | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
コラム「2014年最も影響を与えてくれた3つの言葉」 [2014年12月26日(Fri)]
こんにちは、代表の呉です。メリークリスマス!^^
いよいよ2014年も終わりに近づいてきましたね。みなさんにとって、2014年はどんな一年でしたか?
私が2014年に出逢った言葉の中で「最も影響を与えてくれた3つの言葉」を今年最後のコラムでご紹介したいと思います。

1.先に幸せになる
これは私が13年以上やっているDCT交流勉強会で講師をしてくれた方の言葉です。幸福研究の知見を通じて、この大原則を示してくれました。
「成功したら幸せになるのではない。幸せな人が成功する」と。
つまり、成果を出したり良い成績をおさめれば幸せになるわけではなく、お金が手に入ったら幸せになるのでもなく、結婚したら幸せになるのでもなく、すべてがその逆。「先に幸せになる」。幸せになることで、多くのものを呼びこむ。だから先に幸せになることが大切。特に組織の長やコミュニティリーダーが幸せであることはとても重要だと思います。人間関係が良くなると幸せになるんじゃなくて、幸せになると人間関係が良くなる。私もこの言葉を聞いて以来、「先に幸せになる」を意識して実行しています。

2.あたりまえのことが実現する
これもDCT交流勉強会で講師をしてくれた方が「引き寄せの法則」でご紹介いただいたものです。
私なりの少し無理矢理な解釈を加えてわかりやすくすると「願望は実現しにくい。希望は実現しにくい。あたりまえに思っていることが実現しやすい。」ということです。つまり「◯◯したい」と願っているうちは実現しにくいということです。「◯◯になる」と疑いもないくらいにあたりまえに思えたときに実現しやすいということ。「2030年こうなるでしょ。そりゃなるでしょ。」と疑いないくらいに思い描けたとき、それは実現に近づくのかもしれません。
私もこの言葉を聞いて以来、未来や経営戦略をノートに描くとき、できるだけ「◯◯したい」という言葉を使わないように気をつけています。「◯◯になる」「◯◯になっている」と「願望」ではなく「事実」として記述するようにしています。言葉の力は大きいと思います。
たくさん未来を描くこと。そのとき「こうしたい」ではなく「こうなっている」と記述すること。この年末年始、自分の団体・コミュニティの未来を「未来の事実」として思い描いてみてください。

3.ファミリーというのは「一緒に食事をすること」
これもDCT交流勉強会で講師をしてくれた方の言葉です。一緒に食事をするのが家族なんですね。「一緒に食事をする」ということは大事なんだなぁと改めて認識しました。家族を組織やコミュニティに当てはめても同じことが言えるように思います。「一緒に食事をする」ことで生まれるコミュニケーションや想い出や絆があるのでしょうね。家族と一緒に食事をしようと思いました。仲間と一緒に食事をしようと思いました。「一緒に食事をする」を大切にしていきたいと思います。

2014年はどんな一年でしたか?
2015年もみなさんとみなさんの組織とみなさんの仲間が幸せでありますように。


   (代表 呉哲煥)


<セミナーのご案内>

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コミュニティマネジメントセミナー
〜多様なメンバーの力で組織を盛り上げる〜
日時:1月15日(木)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
詳細・お申込:http://www.crfactory.com/wp/cmsc3-2/

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〜リーダーの孤独と負担を解消するミーティングと年間計画〜
日時:1月20日(火)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
詳細・お申し込み:http://www.crfactory.com/wp/cmsc4/

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日時:2月17日(火)19:30〜
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Posted by NPO法人CRファクトリー at 08:48 | コラム | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
コラム「イベントに”魂”を込めるための3つのタスク」 [2014年12月20日(Sat)]
CRファクトリーは、2015年3月1日に開催する予定のちょっと大きなイベントの仕込みをしている最中です。
3人のインターンスタッフでプロジェクトチームを組んでコミットし、僕はメンターとして(優しくも厳しくも?)フィードバックをしながら、それぞれに試行錯誤の日々です。
最近(プレイヤーではなく)メンターとして企画立案・設計に携わることが増えてきたことで、いかにイベントにスタッフの”魂”を込めるか、ということの重要性を再認識しています。

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チームビルディング・モチベーションの質を高い状態で維持し、スタッフが常にオーナーシップを持って動くためには、企画の意義・成果・ゴールイメージなどを常に密度濃く共有している必要があります。組織全体で言えば”理念共有”に近い部分だと思います。
経験や感性でクリアできる場面も少なくないのですが、ここを泥臭く丁寧に対話することが、組織としての成果と人としての成長の両立につながると感じています。
イベントに”魂”を込めるために時間をかけてでも納得感が生まれるまでやるべきタスクは、具体的には以下の3つだと考えています。

(1)企画書(特に企画趣旨)作成
(2)告知文章作成
(3)バックエンド設計

(1)企画書(特に企画趣旨)作成
パートナーやゲストに提示して巻き込むためのツールである企画書ですが、特にその”企画趣旨”のつくり込みは重要です。
このイベントにはどんな人が参加し、どんな体験を経て日常に持ち帰り、その先にはどんな社会の変化が起きていくのか。
いきなり明文化しようとすると、キレイな言葉になりすぎて上滑りしてしまいがちです。
まずはペルソナやゴールのイメージを強く共有できるまで徹底的にディスカッションを繰り返し、スタッフ全員が高いレベルの熱量と納得感を持てる状態にまですることが第一です。
キックオフしておそらく最初の重いタスクであることもあって、ここを一緒に乗り越えることはチームビルディングの重要なポイントにもなります。

(2)告知文章作成
次に、イベントを”どう伝えるか”のための告知文章です。
どうしたら明確に伝わるか、どうしたらワクワクさせられるか、”表現”を突き詰めるタスクになります。かつて、17回もレビューで差し戻したこともありました(笑)。
より多くの人に参加してもらえるかどうかは、告知文章の質に大きく左右されます。
どうしたら本当に相手に伝わるか、ということは果てのない命題ではありますが、ここを納得いくまでやり抜けるかが、その後の広報・集客にかけるエネルギーに大きく関わります。
”初めて知った人にも昔からの友人にも”伝わると思えたら、仕上がりと言っていいでしょう。

(3)バックエンド設計
最後に、イベントの後にどうつなげるか、というバックエンド設計です。
”たくさん集まった!楽しかった!”というだけで終わっては労力をかけてやる意味は薄いと言えます。
主催者にとって、協力者にとって、参加者にとって、どんな成果があり、それがどういう形で今後につながっていくのか。
社会において、戦略において、このイベントはどのような打ち手・アクションなのか。
それが明確になるように設計するのが主催者の役割ですし、具体的な”数字”で示すことが必要です。
言い換えれば、イベントにとっての”ゴール”にあたる部分なので、真剣に目指すことができるバックエンド設計をすることで、チームの熱量は高まっていきます。

強いチームによる強いインパクトを生むために、イベントに”魂”を込めていきましょう。

最後に、3月1日に予定しているイベントの情報を先行して少しだけ。
”ピン!”と来たら、みなさま是非スケジュールに記入しておいてください。

『コミュニティフォーラム2015』
◆日時:2014年3月1日(日)13時〜18時
◆会場:日本財団
◆ゲスト(予定):
NPO法人コモンビート 理事長/事務局長 安達亮氏
認定NPO法人カタリバ 常務理事 岡本 拓也氏
NPO法人チャリティーサンタ 代表理事 清輔夏輝氏
上智大学総合人間科学部 心理学科 教授 久田満氏
日本ブラインドサッカー協会 事務局長 松崎英吾氏
NPOマネジメントラボ 代表 山元圭太氏
NPO法人マドレボニータ 代表 吉岡マコ氏
◆コンセプト:
■”コミュニティキャピタル”の重要性の啓蒙
■共感・愛着と信頼関係を高めながら成果を出す先駆的マネジメントノウハウの共有
■参加者相互のディスカッションによる新たなアイディアの創発


 (事業部長 五井渕利明)

<セミナーのご案内>

【新たな仲間の巻き込み方】
コミュニティマネジメントセミナー
〜多様なメンバーの力で組織を盛り上げる〜
日時:1月15日(木)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
詳細・お申込:http://www.crfactory.com/wp/cmsc3-2/

【みんなで運営する組織になる仕組み】コミュニティマネジメントセミナー
〜リーダーの孤独と負担を解消するミーティングと年間計画〜
日時:1月20日(火)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
詳細・お申し込み:http://www.crfactory.com/wp/cmsc4/

【コアな担い手の育成法】 コミュニティマネジメントセミナー
〜キーワードは温度差・主体性・愛着〜
日時:2月17日(火)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
詳細・お申し込み:http://www.crfactory.com/wp/cmsc5/

【ゼロからの団体の立ち上げ】コミュニティスタートアップセミナー 
〜仲間とともに輝ける場を自分の手でつくる〜
日時:2月26日(木)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
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Posted by NPO法人CRファクトリー at 11:38 | コラム | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
コラム「人と組織のマネジメントとは「コミュニケーションの設計」である」 [2014年12月06日(Sat)]
こんにちは、代表の呉です。
最近、NPOの代表や事務局長から「人と組織のマネジメント」についての相談を受けることが多いです。
団体が立ち上がって、ある程度メンバーも増えてくると、「人」や「組織」の問題が次の経営課題になってきます。

「人と組織のマネジメント」において重要となる3大項目は、
1. 採用
2. 理念共有
3. 相互理解
の3つだと思います。

1の採用は「人を巻き込む」ということであり、それは「量=たくさんの人」と「質=温度の揃った人材の採用」という面があります。
2の理念共有は「ビジョンの共有」や「価値観(クレド)の共有」ということになります。そこがしっかりと共有できることは、「事業(活動)成果」にもプラスな影響がありますし、メンバーの「やりがい」「愛着」にもプラスな影響があります。
3の相互理解は「コミュニケーション」であり、「スタッフ間の関係性」を創り出すことになります。ダニエルキムの「組織の成功循環モデル」を出すまでもなく、「関係性(関係の質)」は団体にとってとても重要な要素です。

「人と組織のマネジメント」についての具体的な打ち手のアドバイスをするとき、私は特に「ミーティング」と「年間計画」の重要性を説きます。

ミーティングは、メンバーが集まりコミュニケーションを取りながら、意識・目線を合わせて、関係性を築くための基本装置です。
これがぐだぐだでは、メンバーの意識・目線は揃わないですし、関係性もうまく築けないままに、夢・ビジョン・想いだけが空回りします。

年間計画は、研修・総会・レジャーなどの社内行事の設計のことを意味し、メンバー同士がコミュニケーションを取って関係性を築くためのエスカレーター(人力で働きかけなくても自動的に動く装置)だと表現しています。

スライド05.jpg

CRファクトリーの場合は、
■コアスタッフの集合研修(スタッフギャザリング)が年間11回(合宿含む)
■全社イベント(総会やレジャー)が年間7回
あります。
少し多いように感じるかもしれませんが、普段メンバーはノマドワーキング(働く場所を自由に選択するワークスタイル)なので、定期的にピットインして、気持ちや関係性をメンテナンスしています。(そしてまたサーキットを疾走していきます)

ただでさえ、人と組織のマネジメントは「相手と状況に応じた人海戦術」になり、「泥臭く人が人に対応する」というものになります。

だからこそ、「コミュニケーション」が生まれ、「関係性」が強化される仕組みを少しでも多く設計し、エスカレーターを走らせておくことがコツです。

感度の高いリーダーやマネージャーが状況対応をするだけでなく、「メンバーたちが対話する場」が定期的に生まれるようなコミュニケーションの設計(≒年間計画)をしっかりしていきましょう。

もう年末です。2015年(2015年度)の社内行事予定をそろそろ設計してみませんか。

       (代表 呉哲煥)


【ゼロからの団体の立ち上げ】
コミュニティスタートアップセミナー 
〜仲間とともに輝ける場を自分の手でつくる〜
12月11日(木)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
詳細・お申込:http://www.crfactory.com/wp/cmsc1-2/

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コミュニティマネジメントセミナー 
〜場当たり的イベントとはサヨナラ! 体系的に・チームで運営〜
12月16日(火)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
詳細・お申込:http://www.crfactory.com/wp/cmsc2-2/

【新たな仲間の巻き込み方】
コミュニティマネジメントセミナー
〜多様なメンバーの力で組織を盛り上げる〜
1月15日(木)19:30〜
場所:CRファクトリーハウス
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Posted by NPO法人CRファクトリー at 09:11 | コラム | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)