コラム「コミュニティは愛と事務力」
[2015年05月27日(Wed)]
こんにちは、代表の呉です。
コミュニティ運営や場づくりを長年やってきてつくづく思うのは、「事務力」の重要性です。言い換えれば「マメさ」です。
コミュニティを運営したり、場をつくるということは、分解するとそれはそれはさまざまな多くのタスクの集積であると言えます。「会場を予約する」「告知文章を考え作文し発信する」「ウェブページを更新する」「個別にイベントにお誘いする(メールする)」「イベント終了後に会計をまとめる」などなどなど。どんなに想いやビジョンがあっても、事務力がなければ団体・会を成り立たせることは難しいですし、人を集める(集め続ける)ことは難しくなります。マメなタスク遂行とマメなコミュニケーションこそコミュニティ運営や場づくりには決定的に大事であるというのが持論です。
私は本来的にマメなタイプではないので、凝れるときはとことん凝れるですが、マメさにムラがあります。マメにやれたときは、準備が緻密になり、スタッフや参加者との事前のコミュニケーション量も増えて良い場づくりができます。マメさを欠くときは、ものごとや人が動かずに惨憺たる結果になることもしばしばです。
良いコミュニティ・良い場にしたいならば事務力の重要性を認識してマメになること。自分にその能力が低いならば他の人の力を借りてでも、団体としてタスクマメ、連絡マメであることが重要だと思います。
そして、もう一つ重要な要素が「愛」です。
団体を愛する力と仲間・メンバーを愛する力ですね。「大切にする」と置き換えても良いと思います。特にリーダーが団体を愛おしく大切に思っていること。それはメンバーにも伝わり、団体を大切にしてくれる人が増えて伝播します。また同じように仲間・メンバーを大切に思っていること、大切にすること。それもまた伝播して、メンバーを大切にしてくれるメンバーが増えていきます。その「愛」の質と量が、団体の雰囲気をつくり、「団体を大切に思ってくれる人」や「メンバーを大切にしてくれる人」を増やしていくのだと思います。
「愛」はペイフォワードで次の人に渡されます。だから、リーダーが自分に近い内側の円の仲間にどれだけ愛を与えられるかは勝負でしょう。その人数は4人とか6人とかぐらいで良いと思います。
そして、「愛」とは「どんなことがあったとしても愛する」ということなので、「困難だから団体への愛が減る」「自分と意見が合わないから愛が減る」というものではありません。ここがなかなか難しいところであり、真価が問われるところですね。その姿勢・覚悟は究極のリーダーシップであり、愛あふれるところには人が集まり、団体自体もその仲間たちに支えられて良くなっていきます。
「愛」と「事務力」。なかなか種類の違う要素ですが、良いコミュニティをつくっていくために、とても重要な両輪です。一度内省して点検してみてください。
(代表 呉哲煥)
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