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南米ワユウ民族からのメッセージ [2012年08月14日(Tue)]

シネミンガの世界4都市上映会の時に上映した
ワユウ民族の女性団体「ワユウ・ウーマンズ・ストレングス」からの
アピール文が届きました。

Here is a message from Wayuu people; Cineminga showed their film at the international screening event. (The English message follows Japanese)

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***

「ワユウ・ウーマンズ・ストレングス」よりアピール文:
先住民族の兄弟姉妹の皆さんへ、本日、我々は糾弾します。

2012年8月10日、南米コロンビアのメディアルナ地区のワユウ民族は、セレホン社(コロンビアで最大級の炭坑会社)が現存する港に加えて、4万トン級の舟が使える新しい港を建設している事に対し、平和的な行動に出る事を決意しました(鉄道をブロックしました)。
港の建設は、グアヒラ地区の先住民居留区に計画されています。

私達コミュニティは、「建設計画の前に、住民へ意見聴取しなければならない」権利を
主張しています。
加えて、私達がアクションを起こした理由は、セレホン社は既に環境団体によって工事許可を
取り上げられているにも関わらず、地元および国の当局が、その違法行為を放置し続けているからです。

私達は11日正午に、この「鉄道をブロック」する行為を終える予定でした。
ところが、午後9時〜10時の間に、暴動を取り締まる警察(ESMAD)がやってきて
いきなり、催涙ガスを放ちました。
そして子どもや女性が怪我をし、1人が勾留されました。

更に私達が懸念するのは、ESMADが、地域の市長に無許可でこのような取締りをした事です。


MESSAGE FROM WAYUU WOMEN'S STRENGTH

In front of our Indigenous brothers and sisters, we denounce:

Yesterday August 10, 2012, the Wayuu of Media Luna Zone decided to take direct action peacefully (we blocked the railroad), to demand a halt to construction of a new port, parallel to the existing one, used to export coal internationally by the Cerrejon corporation, using 40.000 ton ships. This port is situated in the Mid and High Guajira indigenous reservation.

The communities together have made this demand for their rights to be respected, in this case the right to be consulted before beginning construction of the project. But in addition to this, we have taken action because the construction permit was revoked by environmental authorities, and local and national authorities have not taken a stand to stop the illegal construction.

Our intention was to lift the blockade today at 12 noon, however between 9 and 10pm a special group from the riot police (ESMAD) entered the area and without exchanging words began firing tear gas. In their action women and children were hurt and one person was detained.

It further concerns us that the Mayor of the district to which the reservation belongs insists that the riot police acted without his authorization

***

こちらは、住民が自分たちの権利を知る為に「ワユウ・ウーマンズ・ストレングス」が
作ったビデオです。


Here is the video made by Wayuu Women's Strength to learn about people's rights of the community.
映画「パチャママ」神戸で上映 [2011年07月22日(Fri)]

私も少しお手伝いさせて頂いた松下俊文監督の「パチャママの贈りもの」の上映会が、神戸で開催されます。
監督も出席しますよ!(20日の16時と18時30分の会に出席予定)
関西方面の皆様、よければ足を運んでみて下さい。

日程;8月19日、8月20日。
場所:神戸朝日ホール

大きくチラシを見るにはこちら

先住民族が作ったお面 [2010年12月15日(Wed)]

*English is followed by Japanese.

私がニューヨークで新しく友だちになったフアン・レカマンは、コロンビア出身。
シネミンガのイベントで通訳としても手伝ってもらいました。

フアンもフィルムメーカー。
コロンビアの南部にあるプトゥマヨ県(Putumayo)のシブンドイ (Sybundoy)という地域で
カメンツァ(Camentsa)民族の人々の事に関するビデオを作ったばかりです。
このプロジェクトには、フィンランドの女性アーティスト、グン・ホルムストロムも参加しています。
プロジェクトのFace book はこちら(mostly Espanol)。ブログはこちら(English/Espanol)
コミュニティビデオにもとても関心があり、私達は会ってすぐに意気投合しました。


フアンは今、この地域で作られたマスクを販売しています。
商業流通していないハンドメード製なので3つ限定です。
売上金は全て、アーティストやコミュニティに渡されます。
アーティストは、ウィリアム・チクンケ・アグレダさん、30才。

チャキラ (Chaquira)というビーズを使った技術で作られており、
その模様は、地域の力を祝うお祭りや、
伝統的な植物のヒーリングに使われるそうです。
値段は160米ドル (送料別)。日本円だと、今の為替レートなら13,500円前後です。
購入に興味のある方は、ご一報下さい。
アメリカからだと、送料が5000円ぐらいかかるかもしれませんが
送料を節約したくて、待っても良いという方は、私が今度、日本に帰る時に
運び屋さんをしてもかまいませんよ!ご連絡下さい。naomi@cineminga.org

ウィリアムは、ビデオ制作にも興味があり、地域の伝統などを保存する為に
その技術をつけたいと考えています。
シネミンガとコラボレーション出来る日が来たらいいなと思います。

Juan Recaman, who is from Colombia, is my new friend in New York.
He helped Cineminga event as the translator.

He has just made a video about Camentsa People, an indigenous who live in Sibundoy Valley in the high Andes of Putumayo in Colombia.
Gun Holmström, an female artist from Finland, is also involved in the project.
* For more information about his project please take a look this Facebook page (Mostly Espanol), and the blog(English/Espanol).

Now, Juan is helping this community by selling traditional masks.
Because it is non-commercial and hand-made products, he only has three.
It will be 160 dollars plus shipping fee.
It would be good gift for Christmas, birthday, or any other occasions.
All the money will be back to the artist and community.

The artist is William Chicunque Agreda, 30-year-old.
He works as an artisan with traditional chaquira (seed bead) techniques.
The colorful patters celebrate the local powerful and immense tradition of plant healing.
William is also very interested in video and film as well as in documenting and preserving the ancient traditions about his community.

It would be nice Cineminga collaborate with them in the future.
写真家・柴田大輔さんが京都で講演 [2010年09月27日(Mon)]

コロンビアで知り合った、写真家の柴田大輔さんが、10月3日に京都で写真の紹介と講演をされます。
関西方面の皆様、足を運んでみて下さい。
柴田さんのご協力で、シネミンガの紹介もしてもらえる事になりました!
また、10月6日〜12日まで、原宿でチャリティーポストカード展もあるようですよ。
柴田さんの撮られた写真、是非見てみて下さい。ブログに詳細が書かれています。

****京都のイベントの詳細は以下****

− 10/3 ラテンアメリカ連帯企画 −
□ 講演と写真「わたしの出会ったコロンビア先住民族」 柴田大輔
□ シネミンガ(映像NGO)の紹介
□ サパティスタ制作のドキュメント映像の紹介(メキシコ先住民族連帯関西グループ)

2010年10月3日(日)
ひと・まち交流館 京都 第二会議室
京都市 河原町五条下る東側(市バス「河原町正面」) TEL 075-354-8711
開場 13:30 開始 14:00 終了予定 16:30 参加費 700円
主催 メキシコ先住民運動連帯関西グループ
共催 日本ラテンアメリカ協力ネットワーク(RECOM)
INFO DQM06014@nifty.com

フォトジャーナリストの柴田大輔さんは、2007年にエクアドルに暮らすアワ民族を中心としたコロンビア難民グループと出会い、彼らと交流を深めながら、難民としての困難な状況だけでなく、自分たちのアイデンティティや土地の記憶を大切にして「普通の生活」を望み暮らす人々の姿を丁寧に取材され続けています。今年の1月の講演会に続いて、7月に再訪されたときの報告とともに、 コロンビア国内で先住民族組織を作って自分たちの土地の権利や尊厳のために闘っている人たちについても、写真の数々とともにお話ししていただきます。またコロンビアの先住民族の人たちが自ら主体となって映像を撮るシネミンガというグループの紹介や、 メキシコの先住民運動サパティスタの映像グループが撮ったドキュメント映像も併せてご紹介したいと思います。
「『ミンガ』(ケチュア語がルーツ)は、社会を良くする為の協働作業であり、共有する事であり、互いの学び合いであり、集団の屈強さを意味します。アメリカの『ラコタ』や沖縄の『ゆいまーる』も同様の言葉です」(シネミンガHPより)
ホピの方が日本でワークショッップ [2010年06月18日(Fri)]


2010年、今年の秋に、アメリカ先住民ホピ水氏族のルービン・サウフキーさんが来日され、
「アナンダラバ(ホピ語で心を開こう)」というワークショップが開催されるという情報が入ってきました。

興味のある方は、アナンダラバのウェブサイト(http://uhnungdalawva.com/)をご覧下さい。申し込み方法などが掲載されています。

ルービン・サウフキーの「アナンダラバ(Open up our hearts)」は、1泊2日のワークショップ形式をとり、それぞれ日本の聖地である葉山・淡路島・屋久島・沖縄の4箇所にて行なわれます。

各地の目玉イベントは以下:
<葉山> スペシャル対談 北山耕平さん×ルービン・サウフキー
<淡路島>スペシャル企画 太陽の道 謎の北緯34度32分をゆく
<屋久島>スペシャル企画 もののけ姫の森&海がめの誕生
<沖縄>スペシャル対談 比嘉良丸さん・りかさん×ルービン・サウフキィー

日本にどのくらい先住民族に興味を持っている方がいるのかわからなったのですが、
色々な関わり方をしている方がおられて、それぞればらばらの活動をしている人々が "MINGA=ネ:ットワーク"を組んでいったら、どうなるかなぁなんて考えました。
昨今は、“スピリチュアル”とか"ニューエージ"なんていうと、ちょっと物珍しいような捉えられ方を
するかもしれませんが、そもそも先住民族は、近代テクノロジーが登場するずっとずっと昔から
人間として、自然と共生して来た知恵を受け継いでいる人々。
"エコロジー"やら"リサイクル"と、やかましく言ってる現代人に「ああ、そんな事だったんだ」という
根本的な何かを気づかせてくれる人々ではないかと、最近、とみに思います。

私自身、"スピリチュアル"とか"メディスンマン"なんて、なんかうさんくさいというか、浮き世離れしててよくわからないなぁと全く興味を持っていなかった人間ですが、
コロンビアのナサの人々と一緒に過ごす中で
何か、偏見というか、食わず嫌いというか、そういう意識があったかも・・・と少しずつ見直している最中です。まだしっかり理解するには至っておりませんが・・・
なんでこの人たちは、怒らなくて、私達都会人は、すぐにストレスを抱えて、壊れやすいんだろう?とか・・・・
ちょっとずつ、自分のペースで理解していきたいと思います。
南米先住民族の写真展 [2010年03月27日(Sat)]

ニューヨークに戻って、しばらく自分の仕事に集中していた事もあり、最近はあまり更新できませんでした。キンティン・ラメのビデオは文化庁でも好評、でも予定通りにお金が入らないので、給料が払えず大ピンチ・・・などなど、話題は色々あるんですが・・・。
インターネット電話を通じて、コロンビアとはしょっちゅう連絡を取っています。
ポパヤンのオフィスには、アメリカで寄附してもらったカメラ付きのマッキントッシュがあり、
イノセンシオやロセリ、ヘオディエル、カルロスなど、みんなの顔を見ながら話しが出来て面白いです。
「そっちの顔もみたいのに、WEBカメラないの?」と聞かれ、(持ってないので)ビデオカメラで出来ないかと試してみましたが、うまくいきませんでした・・・。

閑話休題。
タイトルのように、南米の先住民族を撮影し続けている柴田大輔さんの写真展が、行われるのでご紹介します。エクアドルやペルーの他に、シネミンガが主に活動しているコロンビアのカウカ県に暮らす先住民族の写真もあります。

「A LA MADRE TIERRA -南米、今を生きる先住民族」
日時:2010年3/29(月)-4/2(金) 9:00-17:00
場所:筑波大学大学会館別館ホール(茨城県つくば市)

http://www.tsukuba.ac.jp/hall/20100303155744.html


柴田さんのお名前は、2009年1月、私がカウカに初めて行ったとき、ミンガ(コロンバスデー前後に行われる先住民族の運動)で、写真を撮っている日本人がいたよ、確か"Daisuke..."と地元の団体から聞き、まさか日本人の写真家が居るとは思わなかったので、ずっと気になっていたのですが、知人の紹介でつながる事ができ、11月に柴田さんがポパヤンに来られた際に、漸く、会う事ができました。

柴田さんの写真を撮る事に対する姿勢は、あくまでも人々の暮らしに寄り添っています。同じものを食べ、同じ時間を過ごしながら、語り合い、心の交流をはかる。そして、考え、表現する。
「個人とグループ」、「写真とビデオ」という違いはありますが、シネミンガの姿勢と根本的に共通する信念を感じました。
また、ポパヤンのオフィスにも泊まって頂いた事もあり、一緒にジャパニーズらーめんを作りました。(みんなに大好評!)
スペイン語も出来るし、フレンドリーで誠実な人柄から、シネミンガのメンバーともすぐ仲良くなりました。今でも、"Daisukeはどうしてるの?"なんて時々、聞かれます。

柴田さんは、2006年からコロンビアの先住民族と地道に関わって来ておられる方で、難民のコミュニティ、また、暴動や発砲がある地域などにも行かれています。
このような写真を見る機会は、めったにないと思いますので、特に関東地方の皆さん、宜しければ足を運んで下さい。開催中は柴田さんも会場におられます。様々なエピソードを直接、質問する事も
できると思いますよ!

また、更に興味のある方、右の「リンク集」に、柴田さんのブログのリンクを貼りましたので、見てみて下さい。
映画「パチャママの贈りもの」が日本で劇場公開! [2009年11月25日(Wed)]

以前に書いた、日本人が作ったボリビアの先住民族をテーマにした映画「パチャママの贈りもの」(原題 Elregalo de la Pachamama)が、12月19日から東京を皮切りに、日本で全国的に劇場公開される事になりました。


私は、コンピュータで日本語・英語・スペイン語のサブタイトルを入れる作業を、カルロスはスペイン語の翻訳と英文のブラッシュアップを手伝いました。先月書いたコロンビアの先住民族映画祭Daupará でも 上映されました。
資金の都合で私は、ポパヤンに居て、映画祭には行けなかったのですが、映画祭には多くの人が訪れ
大成功に終わり、「パチャママの贈りもの」も好評だったようです。

日本での詳しい公開情報はこちらの公式ウェブサイトをご覧下さい。
国連のフォーラムに参加 [2009年05月25日(Mon)]

5月18日から29日までニューヨークの国連本部で「第8会期 先住民族問
題に関する常設フォーラム(通称:パーマネントフォーラム)
」が開催されています。

およそ80ヵ国の代表が一堂に会し、人権・環境・教育・医療問題など様々な事について
報告・話し合いが行われます。



ラッキーな事に私は、知人のNGOを通して、参加する事が出来ました。
会議の内容は、私にとってはかなり難しいのですが、国際レベルでどんな事が話し合われているか
聞くだけでも、いい勉強になっていますし、毎日、様々な人と知り合う事ができています。
コロンビアからも何人か来ており、シネミンガが関わっているカウカ州のCRICという団体や
CRICより広い地域を統括する、ONICの代表とも知り合う事が出来ました。

更にエクアドルのアマゾン地域で、ビデオ制作をやりたいと強く思っているコミュニティの代表、
コミュニティを支援するニューヨーク在住の人たちとも知り合いました。
彼らは、シネミンガの活動方針を気に入ってくれて、
来週、ビデオや写真を見せ合って、どうやったらプロジェクトを実現出来るか
一緒に考えようという事になりました。

国連での会議の他にも、色々なイベントがあります。
夜は、ダウンタウンの本屋さんでの映画上映とトークが、ほぼ連日行われていて
今週来週は、勉強とミーティングの日々になりそうです。

先住民映画祭レポート [2009年04月14日(Tue)]


3月26日〜29日にニューヨークで"2009 Native American Film + Video Festival (先住民族映画祭)"
が開催されました。
アメリカ国内はもちろん、メキシコ、ペルー、ボリビアなど様々な国からの作品も含め、長編・短編、計55の映画が上映されました。
シネミンガのカルロスは通訳として、アマリアは映画祭のスタッフとして舞台に立ちました。
(写真は、ボリビアのJorge Sanjines 監督の息子でもある Ivan Sanjiness監督の通訳をカルロスがしている所です)

この他、ITVS, National Geographic, 公共放送のPBS、トライベッカフィルムフェスティバル
などの団体から、助成金担当を招待したセッションに加え、個人的に自分の企画について相談出来るサロンなどもありました。
私も含め、インディペンデントで映画を作っている多くの作家は、大きな団体の人と話す機会がなかなかないので、映画祭の中でも特に有意義な時間となりました。
シネミンガでは、"All Road"という助成金が活動に合いそうなので、応募を検討中です。

前々回、ブログに書いた、松下監督の映画 ”Pachamama”は、トリで上映され、
ほぼ満員の客席から拍手喝采を受けて終わりました。私も嬉しかったです!
NY在住の日本人も多く来ていました。
上映後のQ&Aの様子の、良い写真をいっぱい撮ってたのですが、なぜかメモリーから消えてしま
っていたので、下記2枚だけご紹介します。
1.ボリビアで、市民の力で憲法改革を成し遂げたドキュメンタリーを作った監督たちと松下監督
2.上映後のQ&Aから

日本人が作ったボリビア先住民族の映画 [2009年03月04日(Wed)]

3月26日から、ニューヨークの「アメリカン・インディアン国立美術館」で
先住民映画祭が開催されます。
http://www.nativenetworks.si.edu/eng/blue/nafvf_09.htm

そのクロージング作品として上映されるのが、私のふるさとにも近い兵庫県加古川市出身の
松下俊文さんが監督した16ミリ映画「パチャママの贈りもの」です。
松下監督は、単身でボリビアに通い、先住民族の精神性や暮らしを、
現地スタッフ、現地キャスト(俳優ではない一般の人々)と共に製作しました。

去年の夏、この映画の仕事をするまで、私の頭の中には「シネミンガ」や「世界の先住民族」そんな言葉のかけらもありませんでした。
私は日本語版・英語版・スペイン語版のサブタイトルを入れる編集マンとして仕事をさせてもらっていました。


仕事を始める時、私は南米や先住民族の事を殆ど何も知らず、
作業云々よりも、内容がとても興味深く、映像の美しさにも惹かれ、松下監督とは郷里が近い事もあって、楽しく仕事をさせて頂きました。
詳しい映画のエピソードや内容は、ニューヨークで発行された日本語新聞の記事を、是非見て下さい。
http://www.yomitime.com/ningen/28.html

当時、私は、2月のインドでの撮影がきっかけで、強い想いが湧いていました。
インドのダリット(不可触民)と被差別部落をつなぐビデオ交流プロジェクトをやりたい!
草の根の市民同士が意味ある国際交流を色んな所でやってるけど、直接行ったり来たりの交流は、経済的にも時間的にも継続するのは、かなり難しい。
そこにビデオが役立たないか・・・そのお手伝いする仕事を始めてみたい!


「外からのお客さん」である私たち撮影クルーが台風のように現地へ訪れて一定期間取材し、
ドキュメンタリーを作るのではなく、「そこに暮らしている現地の人が自分たちで作る」方が
意味があるんじゃないか?
「映像のプロと現地の人が一緒に作る」っていうのはどうだろう?
数あるドキュメンタリーの中で、そんなのが1つあってもいいんじゃないの?
時にタチの悪いマスメディアは、台風方式で取材し、いかにも代弁者のように作り、
「貧乏で不幸な可哀想な人たち」といったネガティブなイメージで放送してしまう事だってある。
本当にそんなやり方で、人々の本当の想いや暮らしが伝えられているんだろうか?
たとえ作った物がメディアに出なかったとしても、一緒に作るという制作のプロセスが、コミュニティ内外の交流に役立ち、後世への記録としても意味があるんじゃないか?
これまでマスメディアに関わり、一生懸命ドキュメンタリー制作をしながらも、「何かが違う」と思いながら
その答えがわからなかった「私の長年のもやもや」を取り去るきっかけ、「自分の役割」をつかんだ気がしていました。

松下監督と仕事をしたのは、そんな想いが特に強くなっていた時で、作業終わりに一杯ひっかけながら、そんな話もしていました。
カルロスは、この映画のスペイン語版の翻訳者として仕事をしていたのですが、
松下監督が私の話を聞き、「カルロスも同じような事を言っていたよ・・・」と。
その後、カルロスと互いの話をし、
「根本的な方針は同じじゃないか」「でも、これって1人じゃできないのよね」
「カルロスは、もう始めちゃってる。じゃあ、ちゃんと仕上げるべし!」という事で、
私はシネミンガの趣意に賛同、一緒にプロジェクトをやっていく事を決意した次第です。

自分の話が長くなってしまい、タイトルと離れて来ています・・・が
3月、私たちがちょうどNPO申請をする時に、「パチャママの贈りもの」がNYでプレミア、しかも映画祭のトリで上映される。その場に私は立ち合いたいと思っています。
「アメリカン・インディアン国立美術館」の先住民映画祭は、シネミンガのアマリア・コルドバ(チリ出身)も長年スタッフとして関わっています。
日本の公開予定は、まだ決まっていませんが、公開された暁には、是非見て頂きたいオススメの映画です。
そんなこんなで、今日は嬉しかったので、こんな話題を書いてしまいました。