紛争に翻弄されているマグイ民族からの便り [2014年02月09日(Sun)]
日本で寄付を受けたデジタルカメラの1つをコロンビアのアワ民族が暮らす
マグイというコミュニティに届けました。 カメラを届けてくださったのは、写真家の柴田大輔さん。(彼のブログはこちら) 柴田さんはコロンビア・エクアドル・メキシコなどを単身で訪れ、 写真を撮り続けておられます。 私たちが活動していたカウカ県で2010年に初めて会いました。 柴田さんは、エクアドルで難民として暮らすアワ民族と出会ったのがきっかけで 交流を重ね、アワ民族の故郷であるマグイを訪れるようになったそうです。 アワ民族は、ゲリラと軍の紛争に巻き込まれ、危険な生活を続けています。 現地の人たちから、「自分たちの暮らしと状況を発信したい」という気持ちを 聞き、シネミンガとコラボレーションしてはどうか?と思いついたそうです。 もちろん、私たちの答えはイエス! そこで、私たちは写真家でもある柴田さんに、現地で写真撮影&ブログを発信する ワークショップ(講習)をしてもらう事にしたのです。 マグイのブログページ「も立ち上げました(スペイン語) ところが柴田さんが到着した早々、ゲリラによる「爆撃」が起こりました。 ワークショップは延期となりましたが、私たちは急遽、情報発信を始めるにしました。 まずは、柴田さんからの報告をアップします。 ***(以下、柴田さんからの報告・ブログの翻訳です)*** コロンビア南部ナリーニョ県のエクアドルと国境を接するリカウルテ市に アワ民族コミュニティーの1つマグイがあります。 (柴田大輔 2/5/2014:白旗を揚げる人々) この地域は1990年代後半から次第に激化する紛争に巻き込まれていきました。 私は、エクアドルで紛争避難民として暮らすマグイの人たちに出会い、その縁がきっかけに、 昨年よりこ の地域に出入りすることになりました。 (ホセ・チンガル:マグイコミュニティの山々) 紛争の中で沢山の人が傷つき、亡くなったと聞いています。 実際にこの地に立ち、その豊かな緑と水に心を奪われまし た。 朝日に照らされた山々が美しく輝いていました。 ある避難民の老人が、もう戻れないかもしれない故郷マグイを思い出しながら 「あんなに豊かな土地はな い。なんでも(作物が)育ったんだ。」と話したのを思い出しました。 (ホセ・チンガル 2/4/2014:マグイの上空を旋回する軍のヘリ) 紛争は、静けさと激しさを繰り返しながら終わることなく続いています。 今年に入り、ゲリラと軍による衝突がマグイとその周辺で激しくなっています。 人々 は今、何を思いどう生きているのか。 マグイの学校institucion educativa INKAL AWAを拠点に、 この地に生きる人々の声をシネミンガがアワ民族コミュニティー・マグイと 協働作業(ミンガ)で発信していきます。その第一歩としてこのブログを始めます。 |