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バメノで早速、撮影開始 [2013年03月24日(Sun)]

バメノに滞在したのは、15日間。
最初の3日間は、5つのコミュニティの代表が集合し、それぞれの場所で起こっている事を発表するミーティングが行われる事になっていました。

meetingwide.jpg

石油開発に伴い、領土が奪われるのではないかという常に付きまとう不安。森林が破壊されると、動植物の生態系も変わり、それらを狩猟採取して生活するワオラニ民族にも当然影響が出ます。
バメノコミュニティが外部の人とコンタクト(接触)したのは、1970年代。まだ40数年しか経っていません。自分たちの領土を守る為に、官庁に訴えに行ったり、書面を作ったり、果ては裁判の事まで考えたり・・・それは、生まれた時から文明の恩恵を受けている私たちには想像できないストレスだと思います。ペンティの人生は、開発との闘いの歴史でもあるのです。

写真5.jpeg

ペンティがミーティングの全てを記録したいというので、若者にカメラや録音機器の使い方を教えながら、撮影しました。到着直後で、ワークショップをする時間がなかったので、まずはカルロスが撮影をし、途中で、ペンティの息子でもあるテペーニャに撮り方を指導しました。
また、1人だけというのもどうか思い、持参したサウンドレコーダー(これは寄付しなかった機材です)を出して誰かに音声を撮ってもらう事にしました。これに、オメワイ君という18才の少年が興味を示し、彼が録音を担当する事になりました。
オメワイ君は、おとなしい性格で、カメラがやりたいとは言わなかったのですが、3日目に撮ってみる?というと、すごく嬉しそうな顔をして、「撮りたい」と顔に書いてあるなと思ったぐらいでした。
彼は忍耐強く、私たちが休んでもいいよというまで、ずっとカメラを持ち続けていました。

4. tepena-zoom-martin.jpg

このミーティング会場(実はペンティの家)には、電気がなかったので、ソーラーパネルが役に立ちました。ヤシの葉で作られた屋根にパネルを紐でくくりつけ、日当りに合わせて場所を移動。おかげで議事録を取ったり、地図を見せる為のコンピュータ(持参したマックが早速活躍しました)を1日中使う事ができました。

7. takiing minutes.jpg

ここで少し、電気の事について触れます。
実は、バメノに来て驚いたのは、電気があった事でした。石油会社が開発の代わりに、エクアドル政府に利益の10数パーセントを支払い、政府がインフラ設備や病人などが出た時のセスナ代などをコミュニティに提供するしくみが出来たのだそうです。
ただ、電気をおこすジェネレーターは、決して安定した物ではなく、旅の最後には壊れてしまいました。修理をする人は、遠くに住んでいるので、いつ復旧するかは誰にもわかりません。日常生活は、なんとかなっても、ビデオ制作には電気が不可欠です。環境にも良いソーラーパネルは、今後、もっと持っていきたいと思っています。

2. panel day1.jpeg

閑話休題。撮影素材は、滞在中にペンティと一緒に編集しました。1日目の素材だけでも約8時間。これを、約3時間にカットしました。
本当は、3日間全てを編集したかったのですが、ペンティも忙しく、時々停電したり、雨が降ってソーラーパネルの充電が出来なかったりして時間が取れず、1日目しか完成できませんでした。
編集した映像は、DVDを作って数枚プレゼントしました。広大なアマゾンで、人を集めてミーティングを行うのは、そう簡単ではありません。ペンティは、このDVDを参加できなかった沢山の人たちに見せたかったのだそうです。
編集作業中に何度か、「こうやってビデオを活用するのが、僕の夢だった」と言われ、「ああ、来てよかったな」と実感できました。
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