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ポパヤンでも新展開 [2009年01月16日(Fri)]

ポパヤンで、また新たな展開が始まりそうです。

先住民族の団体であるCRICは、今、大学の創設とメディアプログラムを計画しています。
助成金を得て、独自にワークショップをしたのも(シネミンガは飛び入り1日ワークショップをやりましたが)1つの活動です。

先日、ボゴタから来たマルタ・ロドリゲスさんとカルロス・私の3人がCRICの各部門の代表10人とミーティングをしました。
シネミンガが技術&制作協力する形で、メディアプログラムに参加する事になりそうなのです。

今、CRICで行われているワークショップに参加しているのは、もちろんビデオ制作に興味を持ってる人たちですが、普段は教育に携わっているので、技術はありません。
カウカ州は広く、9つの地域に分かれるのですが、カメラを持ってる人も中にはいるようです。彼らは撮影は、できるのですが、「どうまとめていいのかわからない」というのが共通した課題だという事が、話をしているうちにわかりました。
将来は、先住民族専門チャンネルを作ったらどうかという提案もしながら、プレゼンテーションをしました。



10月、CRICが中心となって先住民族の権利や生活向上を訴える20、000人規模のデモ行進を
1ヶ月行いました。デモの名前は偶然ですが、「MINGA(ミンガ)」です。
その様子を、何人かがビデオに収めているので、それを纏めたいという事、更に、伝統的な文化の記録、先住民族独自の言語教育の為に、ビデオを使いたいというのがCRICの当面の大きな目的です。

MINGAでは、警察からの暴行をはじめ様々な問題が起こりました。
警察が催涙ガスや暴行を加えているのに、先住民族が悪者になって報道されたりもしましたが、
その時、たまたま誰かが記録していたビデオが役立って、ぬれぎぬを晴らした事もあったそうです。

そして11月、CRICの代表であるAIDAさんの夫が殺されるという事件が起こってしまいました。
AIDAさんは30代後半なのですが、夫の死後も、涙も見せる事なく、CRICのリーダーとして運動を続けています。この事件の時も、パラミリタリーが待ち伏せしてAIDAさんの車を取り囲み、夫を殺したのですが、いったんは、事故として処理されかけたそうです。
ここでもビデオが活躍。偶然ですが、現場を通りかかったCRICのスタッフがいて、事故ではないという証拠をビデオで撮っていたそうです。
ビデオが果たす重要な役割を彼らは実感しています。
より強い運動の為に、「どう表現するか、どう発信するか」を、シネミンガが協力するという形は
私たちのミッションにばっちり即します。

私たちは、明日の午後から2週間、「Taxfnu(タフヌ)」という火山噴火の被災地にもなっている所でメインのワークショップをしに行きます。
サポーターさんからの機材という、いいお土産を持って・・・。
なので、ポパヤンに戻ってくる2月初旬に、次のミーティングを行い、具体的な契約内容なども話し合う事になりました。
プログラムの内容もさることながら、課題は資金の調達なので、CRICとシネミンガ、双方で助成金など、資金集めにまずは奮闘する事になりそうです。

明日は、AIDAさんの夫の死を弔う式典があります。私とカルロスも参加する予定です。
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