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アワ民族の人を日本に呼んで講演してもらうプロジェクト! [2015年03月26日(Thu)]

2014年2月に、コロンビアのアワ民族から発信されるブログ「マグイの物語」を始めました。
マグイには、写真家の柴田大輔さんを通じて、シネミンガは、日本の方が寄付してくださったスチルカメラを届けました。
そのカメラは、現地で今も活躍中です。

これまで、このブログにもいきさつを書いてきました。
(リンクが、マグイに関するカテゴリー記事です)


今、そのアワ民族のリーダーを日本に招いて講演会を開き、紛争からの故郷再生に協力する!という企画が進行中です。資金調達は、クラウドファンディングという少額を多くの人から集めるという方法で行われています。
あと20日で7万5千円が必要です。興味がある方は、ご協力をお願いします。

ここで、私からの報告があります。
私の辞職に伴い、日本で開設していたシネミンガのゆうちょ銀行も閉める事にしたので、
残っていた22,247円に、私が端数を足し、30,000円をこのクラウドファンディングに寄付いたしました。これをもって、これまでの寄付金は全額、コロンビア・エクアドル・ネパールの先住民の人たちのプロジェクトに有効利用し、完結した事をご報告致したいと思います。
シネミンガを辞任しました [2015年03月21日(Sat)]

フォローをしてくださっている皆様、長らくご無沙汰して申し訳ありません。

2008年にシネミンガを共同設立し、6年あまり、私の持つ精一杯の「情熱・時間・体力・知力・財力」を注いで活動をしてきました。2012年9月には、念願の501c3資格も取れて、アメリカで一人前の非営利団体にすることもできました。

2014年12月28日。最後のネパール映画のコミュニティ上映会の日をもって、私はシネミンガを辞任致しました。辞任後の様々な後片付けの為に、ご報告が遅れて申し訳ありません。
辞任に至ったのは内部事情によるもので、私の市民メディアに対する情熱が消えた訳ではありません。団体という看板は無くなりましたが、今後はフリーランスになったという感じです。
商業メディアが、大きな視野で伝える「鳥の目」なら、市民メディアは、鳥には見えない所を伝える「虫の目」。
私はフリーランスとして、自由に両方を行き来しながら、自分の力を適材適所で活かしたいという気持ちです。

私は、既にアメリカで非営利ではありませんが、会社も立ち上げました。
画楽(がら)フィルムズと言います。
「映画」制作を「楽しむ」という想いからつけた名前です。音楽ならぬ画楽です。

今後は、これまで同様、いわゆる(テレビなど)商業メディアでも仕事をしながら、市民メディアの分野でも、自分がしたい事や出来る事やを続けたいと思っています。
団体がないので、助成金なども申請できないため、どのように活動をしていくかは、手探りです。きっと小規模になってしまうと思いますが、自分のペースでやれば、なんとかなるような気がしています。

コロンビアのナサ民族・エクアドルのワオラニ民族・ネパールの様々な民族・日本のアイヌ民族の方々とも、連絡は取り続けて行ける状況ですし、今後も、現地の方から必要とされるなら、何らかの形で一緒に活動をしたいと思っています。
事実、ナサ民族のヘオディエルは、カメラやパソコン必要としているのですが、今はまだ届けられる状態ではありません。

画楽フィルムズのウェブサイトは、目下、制作中で、今後の活動は、ゆっくりペースで新しいウェブサイトに書いていこうと思っています。
このシネミンガのウェブサイトも、私の6年間の記録としてリンクで載せるつもりです。

もし、私に連絡を取りたい方がいらっしゃいましたら、まずは、naomizo@hotmail.comまでメールを下さい。ウェブサイトの情報や新しいメールアドレスをお伝えします。

過去6年の間で、このブログをフォローしてださった皆さん、本当にありがとうございました。
ニューヨークで4回、ネパール映画の上映会を行いました [2015年01月02日(Fri)]

「トラベリング・ライト」と題し、ニューヨークのネパール人コミュニティに向けて
2014年に夏から4回にわたって上映会を行いました。
Cineminga, FIPNA (Federation of Indigenous Peoples of Nepal in America、アメリカ在住のネパールの先住民族を支援する団体)、IFA(Indigenous Film Archives、ネパール国際先住民映画祭)の
共同主催の企画でした。
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1回目は8月9日。場所はヒマラヤンヤックというネパール料理のレストランです。
2本の映画を上映しました。
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2回目は9月21日。場所はARNIC (The Andrew Romay New Immigrant Center)という場所で
移民に英語を教えているセンターです。偶然にもこの日は、ニューヨークで大規模な地球温暖化の
プロテストが行われていました。リンブー民族の映画を上映し、インターネットを通じて、ディレクターと顔を見ながらのQ&Aをしました。観客が全てネパール人だったのでネパール語で行いました。
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3回目は10月27日。場所はCUNY(ニューヨーク市立大学)。大学内のCCEM(Center for Community and Ethnic Media)という団体の協力で場所とネパール料理を提供してもらいました。
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また、この上映会では、なんと!ネパールから「Wounds of War」というドキュメンタリーを作ったディレクターが直接Q&Aの為に来てくれました。
もう一本の映画は「Cell Phone」という短編。シネミンガのメンバーでもあるニューヨーク在住のニマ・パクリーンがプロデューサーだったので、これも直接Q&Aをしました。

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また、この企画にCUNYTVが取材をしてくれ、ニマが出演しました。



最後は、12月28日。場所は新設されたばかりのFIPNAの事務所で行い、1本のドキュメンタリーを上映しました。インターネットを通じてディレクターと顔を見ながらのQ&Aを行いました。
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この4回の上映会では、資金繰りが理由で存続が危ぶまれるIFAの為にドネーションボックスを設置。全部で612米ドル(約7万円)を集める事が出来ました。
観客は、それぞれ20−30人ぐらいでした。

普段、ニューヨークのネパールの人たちは、ネパール映画しかも民族の言葉の映画を観る機会など殆どありません。
この上映会はネパールの人たちに好評で、これからも続けたいとスタッフのメンバーは言ってました。また、ネパールに居るディレクター達も、このように海を越えて自分の映画を見せる事ができて嬉しかったとみんな言っていました。

コミュニティ上映会ならではの反応に、やって良かった!と思える企画でした。
ヤンナム村でコミュニティ上映会!Community Screening in Yangnam Village [2014年07月12日(Sat)]

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カトマンズから、(トイレなしの!)長距離バス・リキシャ・2台のジープを乗り継いで28時間、リンブー民族が暮らすヤンナム村に行ってきました。道中の綺麗な茶畑や段々畑が印象的でした。

The trip to Yangam village, the home to Limbu people, took me 28 hours by overnight bus (without a bathroom!), rickshaw, and two jeeps.
Yangnam is located on the foothill of the Himalayas. On the way, I saw beautiful tea plantations and terraced fields.

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ヤンナムは、去年、カルロスがビデオワークショップをして、コミュニティの人たちと恊働で「 MISHEK (ミシェック)」を撮影した場所です。現地で翻訳と簡単な荒編集をし、その後、ニューヨークへ持って帰って仕上げました。
そして、今年のNIIFF・ネパール国際先住映画祭 で上映しました。
しかし、首都カトマンズは、ヤンナムの人たちが、時間とお金をかけて、簡単に見に来られる所ではありません。

Last year, Carlos held a workshop in Yangnam, worked together, and filmed a documentary about the ritual and wisdom surrounding fire (Mishek) in a Limbu community. We named the film, “MISHEK – THE SPARK”. Carlos worked with them on translation and brief editing in Yangnam, then brought the footage back to New York and finished it.
We showed “MISHEK” at the NIIFF, Nepal International Indigenous Festival, in Kathmandu this year. But it was hard for the villagers to make the journey to Kathmandu to see the film. So we brought it.

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シネミンガの活動の目的の1つはコミュニティ上映会。撮影に関わった人たちの地元で、一緒に出来た映画を見る事です。コミュニティ上映会は、今回の旅で、絶対にしたい事でした。

One of the objectives of Cineminga is to hold community screenings which share the completed film with the people who were involved in making it. It’s always exciting to show the results of our work at the birthplace. I really wanted to come to Yangnam on this trip.

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私と一緒にヤンナムへ同行してくれたのは、去年のワークショップからずっと一緒に企画に参加してくれているラビ・リンブー(プロの映像作家)、2年前からシネミンガの届けたビデオカメラを使っている青年のチャンドラ・リンブー、 映画祭で事務局をしている女性のリタ・マガールです。

Three Nepali friends came with me to Yangnam: Ravi Limbu (an experienced director) Chandra Limbu (a young filmmaker who actually uses a camera, supplied by Cineminga two years ago), Rita Thapa Magar, the secretariat for Nepal International Indigenous Film Festival (NIIFF) at Indigenous Film Archive (IFA).
Ravi and Chandra were also the crew of “MISHEK” last year.

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カトマンズからヤンナムへの道は、アスファルトから、土、そして峠を添う細いくねくねした山道に変わりました。6月は雨期の始まりです。雨でぬかるんだ山道でタイヤがスタックしたり、大雨の中、(橋のない)川を2つ越えたりました。さすがに恐かったです。ここを運転する技術は、かなりの物ですよ!

The roads to Yangnam changed from bumpy asphalt to two-lane dirt roads to one-lane (scary!) tiny curved mountain tracks on the edge of cliffs.
June was the start of rainy season. On the way, tires got stuck in the muds. Twice, we had to cross two rivers (no bridges) in our jeep in heavy rain. To be honest, I was scared. The driver was very experienced and had excellent skills.

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チャンドラは、リンブー村で暮らす若い映像作家。2年前に届けたシネミンガのカメラは、バッテリーが壊れてしまったので買い換えようとしている所だ、というので、私が持って行ったカメラで、上映会や地元の人のインタビューを撮ってもらいました。

Chandra is a young filmmaker who lives in Yangnam. He told me the camera from Cineminga was not working because batteries were broken and he was trying to replace them. I wanted to film the community screening and get some interviews so I asked Chandra to use my camera.

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これは、南米のコロンビアでも経験しましたが、電気の供給が不安定な為、突然、高電圧が流れて充電中のバッテリーが壊れたのではないかと思います。ということで、チャンドラには、サージ保護機能付き(高電圧が来るとスィッチがオフになる)の電源タップを渡して来ました。
チャンドラは、まだ経験が浅いですが、既に一本映画を演出しています。カメラの操作も安心して任せられました。

We had similar problems with broken batteries in Colombia. I guess during charging, sudden high electricity may break batteries. So I gave a surge protected power strip to him and hopefully it will prevent the same problem in the future.
Chandra is the young filmmaker, has so far directed one film. By observing him as he filmed the village during our visit, I thought he was a good director.

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ヤンナム村は、広範囲の山々に小さな集落が点在している為、こちらからあちらの集落へと、三カ所でミニ上映ツアーをすることにしました。1つ目の集落では、唯一、DVDプレーヤーとモニターを持っている家で上映。会場は見事にフルハウス!学校に行く前の子どもも含めて40人以上が集まりました。一回では物足りなかったようで、二回上映しました。

Because Yangnam is a very spread out village, we gave the community screenings in three places.
We walked from one to the other along mountain paths. Some of the paths were too narrow for a car.
The first venue was a house where the family had a DVD player and a monitor. It was a full house! Over forty people gathered, including children. They loved the “MISHEK” and asked us to play it one more time.

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二カ所目に行ったのは、メインの出演者でもある、祈祷者のおじいさん(82歳)の家です。電気がないので、私のパソコンで見せようと思いましたが、「年寄りで、目も耳も悪くて見られないからいいよ、でも来てくれてありがとう」とおじいさんが言うので、上映はせずに、挨拶をして記念写真を撮りました。(この写真は、プリントして、後にチャンドラが届けてくれました!)

Next, we went to the house of priest, the main character in the film. He is 82 years old. He didn’t have electricity so I tried to show the film from my laptop. But he told me, “I am an old man and can’t see and hear very well, so you don’t have to show it to me. But thank you for coming.” We took a photo together and said good-bye. (Later, I printed the photo and Chandra gave it to him.)

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最後の上映は、チャンドラの家の近くの集落。山道を1時間ほど歩くと、絶景が広がっていました。雨期でなければ、冠雪のヒマラヤ山脈が山並みの向こうに見えるそうです。チャンドラが、事前に地元の人に声をかけてくれていたので、雨よけのシートや椅子も用意され、歓迎式で迎えられました。途中で停電しまったので、60人以上の観客に見せるには、小さすぎたのですが、仕方なくパソコンと小型スピーカーで上映しました。ここでも好評につき、2回上映しました。

The last screening was in the community where Chandra has lived. We walked over the mountains for an hour and beautiful scenery welcomed us. If it wasn’t the rainy season, we could have seen the snow-capped Himalayas behind these mountains.
Chandra set up this screening very well; when we got there, seats and a plastic roof (in case of rain) were prepared and the villagers held a welcome ceremony for us. Over sixty people came to see the film.
Unfortunately, electricity broke off in the middle, so we switched to a laptop and small speakers. They loved the film and asked us to show it again.

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自分たちの民族の言葉と文化を表現し、顔見知りの人たちも登場するこの映画“ミシェック”は、非常に興味深かったようで、観客の顔を見ていて「遠かったけど、来て良かった」という気持ちになりました。
またチャンドラが、顔見知りの地元の人たちに、ネパール語ではなく、リンブー語で生き生きとインタビューしている姿を見ていて、「市民メディアの真骨頂」を感じました。彼の撮ったインタビューは、いくら長く現地に滞在していたとしても、私たち外国人のインタビューでは、絶対に撮れないものです。

“MISHEK” was created in the villagers’ language (Limbu) and it’s about their culture.
The people of Yangnam saw themselves and their friends on the screen, which made everyone more interested. By looking at their faces during the screening, I felt it was worth it to come here all the way from Kathmandu.
I was also very happy to see that Chandra kept filming very enthusiastically and asked people in the Limbu language what they thought about the film. It made me think, “Yes, this is the heart of community media. It shows community media’s true worth.”
I believe Chandra’s interviews are very special and it is impossible for us, as foreigners, to get that kind of footage.

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チャンドラの次の目標は編集です。ダランでのワークショップにも参加しましたが、十分な時間がなく、見学だけに終わってしまいました。これまで撮りためた素材は、ハードドライブいっぱいになっているそうですが、パソコンもないので、始められません。次の旅では、彼だけでなく、リンブー民族の人たちみんなが使えるパソコンを持って来て、編集のワークショップを行い、地域のメディアセンター設立への足がかりになれば良いなと思っています。

Chandra’s next goal is to learn editing. He was also one of the participants in the workshop in Dharan, in central Nepal on this trip. But there was no time to work with him one-on-one. (He had a chance to observe the process, though)
He told me the hard drive we gave him was full of his footage and he really wants to edit it, but he doesn't even have a computer. So our next objective should be taking a computer for the Limbu community, holding a workshop. Hopefully it will lead to the next step: to build a media community center in Yangnam.

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ネパールの日刊新聞に掲載されました! [2014年07月11日(Fri)]

「炎を探して・・・アメリカより」というタイトルで、
ネパールでも大手の日刊新聞「Kantipur (カンティプール)」の7月10日版に
活動の記事が載りました。
On July 10th, a daily Nepali newspaper, Kantipur, published an article about Cineminga's trip in Nepal.
Title is "In Search of Fire... from America"

ヤンナム村での「MISHEK ミシェック」製作のプロセスとして、去年のワークショップから今年のコミュニティ上映会までの事、ダランでのワークショップ、シネミンガや私の紹介、
ネパールでメディアセンターを作る目標などの事が書かれています。
MISHEKは「火の粉」や「炎」を意味するので、それに掛けてタイトルが付けられのだと思います。
It's about the production process of a documentary, "MISHEK" and community screenings in Yangnam village, a video workshop in Dharan, and introducing me and Cineminga.
They also wrote about our goal: to create media centers in Nepal.
I guess the headline is related to "MISHEK," which is a fire or a spark.

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ワークショップ!Workshop! ー part 2 [2014年06月28日(Sat)]

*English follows Japanese

3つ目は、ダラン(DHARAN)というカトマンズから直線距離で200キロほど東の郊外にある街での2日間のワークショップ。リンブー民族とライ民族の人たち、先住民族でない人も参加しました。

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参加者は15人。カメラマンやディレクター、編集マンなどのビデオ制作経験者、ジャーナリスト、ミュージシャン、学生などのユニークな顔ぶれでした。

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ここでは、ストーリーの構成方法を中心にレクチャーしてほしいと言われたので、起承転結や5WIH の大事な要素を説明した後、ニューヨークでの銃問題を題材に、具体的な構成例を紹介しました。

どのくらい理解してもらえるか不安でしたが、参加者から「すごく短い時間で、わかりやすい説明をしてもらってありがたい!よくわかった!」と言われ、一安心。このワークショップの間に何か作りたいという希望があったので、2つのチームに分かれて、ドキュメンタリーを作る事にしました。

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まずは、構成をそれぞれ作って発表してもらいました。1つは「若者が自ら雇用を生み出す取り組み」。もう1つは「ダム建設工事によって強制的に家を壊されながらも、生活を続けているチャトラ(CHATRA)地区の人々」がテーマです。

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2日目は撮影と編集。朝の間に自分たちで撮影しておいてもらい、午後から編集を始めました。「CHATRA」はプラニングの当初から、今回の短いワークショップのテーマとしては重いので別の題材にしては?という意見もありましたが、本人達の強い意向もあり、撮影する事にしました。

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やはり撮影は1日では終わらず、少なくともあと3日はかかりそうだったのですが、ワークショップ用に編集して何かを見せたい!という事で、最終的には2作品とも発表、そして意見交換することができました。

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ネパールは、政策により、電気の供給が毎日数時間止まります。今回の3つのワークショップでも何回も停電したので、電気のある内に出来るだけ充電。停電後は、ジェネレーターに変えるという、綱渡りでした。
三者三様、参加者もテーマも、それぞれ違っていて、少々不安でしたが、なんとか全て合格点で終えられたかな、と思っています。また終わった後、感謝の印にプレゼントをもらったり、記念写真を撮ったりして、いい思い出になりました。
ネパールの人たちのホスピタリティにも感謝しています。

The third workshop was hold at Dharan, a suburb about 200 kilometers east of Kathmandu. It was a two-day workshop and I was asked to teach how to make a story. We had 15 participants; Limbu people, Rai people and a few non-indigenous people, including video directors, video cameramen, a video editor, musicians, journalists, and students.
I was asked to teach story telling, so I explained two important components: "5W1H (When, What, Who, Why, Where, How)" and “Basic Story Structure (Introduction, Development, Climax, Conclusion)”. Then I showed an example storyboard for a gun-violence film set in New York.

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I was little bit worried how much they understood what I was saying but they told me “Your explanation was very clear and very good. Thank you.” …. I was happy to hear that.

They wanted to make a new film during the workshop, so we divided into two teams.
The first day, each team made a storyboard and presented it in the end of the day. One story was about self-employment of young people. The other one was about the Chatra Gorge region in eastern Nepal, about a village displaced due to dam construction.

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The second day, the two groups went filming in the morning, and in the afternoon we started editing.
The chatra team couldn’t finish all the filming, which we kind of predicted but they were very enthusiastic to make this because the theme is very important.
They said it would take three more days to finish filming.
But they finished the first day of shooting, they came back to show us for editing.

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In the end of day at 7 p.m., the two team finished editing, screened it, and had a discussion. We all felt good from the accomplishment and it was good to see their happy faces.

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In Nepal, the government sets a limit on electricity: every day, electricity stops for a few hours or more. So we had to charge computers and cameras whenever we had power as much as we could, and used a generator (if one is available).

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Each workshop was different in terms of participants and themes. I was a bit nervous but I think it went well. After the workshop, they gave me gifts and took photos, which made great mementos of my trip.I also feel very grateful to all the people I met in Nepal for their wonderful kind hospitality.

他2カ所のワークショップはこちら
The post about other workshops is here.
ワークショップ!Workshop! ー part 1 [2014年06月26日(Thu)]

映画祭の後、私は3つのビデオワークショップをすることになりました。

After the film festival, I gave video workshops in three different places in Nepal.

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1つは、主にタマン民族を対象にしたコミュニティラジオ局・RADIO NAMOBUDDHA FM (ラジオ・ナモブッダFM)です。ナモブッダFMは、2007年からコミュニティラジオ放送を始めました。

The first one was at Radio Namobuddha-FM, a community radio station, which has been run by the Tamang, another of Nepal's indigenous peoples, since 2007.

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8つの言語で10〜15の地域に発信。リスナーは大体、5百万人ぐらい居るという事です。
ナモブッダFMは、ラジオだけでなく、ビデオや出版・インターネット配信も出来るメディアセンターを、いつか作りたいという夢を持っています。
シネミンガは、ここに去年も来ていて、ドキュメンタリーの撮影を始めています。

They broadcast in 10 to 15 districts in 8 languages to 5 million listeners.
They have a dream to create a media center which can do radio and video broadcasting, web streaming, and publishing.
Cineminga visited them last year and started making a documentary film about the Tamang people.

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ビデオ制作は初めての参加者に、私は短いプロモーションビデオを作ったらどうかと提案しました。さすがラジオ局、原稿をスタッフが書いて、交代で撮影し、カット編集を技術スタッフを中心に教えました。
編集時間は3時間ぐらいしかなかったので、最後は私が操作して欲しいという事になり、写真や音楽を入れて、9分ほどのビデオが完成しました。

None of them at Namobuddha have ever done video making, so I suggested to them to make a short promo video about Radio Namobuddha-FM. They came up with a script (of course, they are the radio broadcasters!), and they filmed each other, and I taught cutting technique mainly, to the tech staff.
We only had three hours for editing, so in the end, they asked me to finish editing the video. I added the photos and music and they observed. Finally, we had a 9-minute video!

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こちらがそのビデオです。(注:ネパール語&タマン語バージョンです→英語・日本語は追って・・)
Here is the link of the video we made (Nepali and Tamang languages only, for now)



2つ目は映画祭を主催しているIFAでの3日間のファイナルカットプロというソフトを使ったビデオ編集ワークショップでした。
参加者は9人。 初心者も多く、編集した事がある人は1人だけでした。覚える為には実際に操作するのが一番!2つのチームに分かれて、ドキュメンタリーとフィクションを作る事にしました。ドキュメンタリーといっても、遠くまで行く時間はないので、IFAで出来るインタビューを撮影して、編集する練習をしました。フィクションチームは、短編の「暴力反対!」に関するドラマを完成させました。

The second workshop was at Indigenous Film Archive (IFA) in Kathmandu.
It was a three-day editing workshop about Final Cut Pro, a professional editing application.
Among nine participants, most of them were beginners and we had one editor.
The best way to learn editing is : do it!
So we decided to make one documentary and one fiction film in two teams. We didn’t have enough time to go filming far away, so the documentary team did interviews at IFA, and practiced editing. The fiction team made a short film against violence.

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第8回ネパール国際先住民映画祭 NIIFF2014 [2014年06月18日(Wed)]


3日間に亘るNIIFF2014が終了しました。今回は、19カ国から49の映画が2つの会場で上映されました。

The three day of the Nepal International Indigenous Film Festival 2014 is over. Forty nine films from 19 counties were shown at two venues.

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小学生や中学生も、学校の授業の一環で来ていました。
ネパールは、政府に認められているだけでも59の先住民族がいて、125の言葉があるそうです。小さな国なのに、こんなに多種多様な文化があると知って感心しました。

Kids from schools were also in the audience as a class activity.
In Nepal, the government officially recognizes 59 indigenous peoples and there are 125 languages.
I was very impressed to learn about the rich diversity of cultures in this tiny country.

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もちろん事情は違うのですが、ネパールは、まるで人種の坩堝・ニューヨークのようだなと感じました。
それぞれ、私に「私の民族は、こんな食べ物があって、僕の名前の意味はこれこれで・・・」など、生き生きと説明くれるのが、印象的でした。民族の誇りがあるんだなと思いました。

I know it is literally different but I feel in a way that Nepal has similarities with to New York: both places have many cultures side by side in a small place.
Individuals from many indigenous peoples explained to me, “In my culture, we have this food, my name means this…etc.” with a passionate way.
It was clear to me that they were proud of their culture.

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最終日は、審査員3人で決めた4つの国際映画の賞と2つのネパール映画の賞を発表。私も審査員で貢献した印に金色のストゥーパを頂きました。

On the last day, the three jurors decided four prizes from international movies, and two prizes from the Nepali movies.
I personally got a golden stupa for my jury duty.

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ニューヨークに戻ったら、NIIFAで上映された映画の中から厳選し、ニューヨークに住むネパールコミュニティ向けに上映会を行う予定です。ニューカマーのネパール人の殆どの子ども達は故郷の文化を知る機会が多くありません。上映会をする事で、2つの国で暮らすネパールの人たちの交流のプラットホームになれたらと思います。

When I go back to New York, we will carefully choose some movies to show to the Nepali community there. By doing so, we want to be a bridge between the two countries. This will help the Nepali community in New York to stay in touch with their roots, especially the younger generation who might not have firsthand experience with it.

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シネミンガのMISHEK (リンブー民族・ネパール)  ことばは民族の証(アイヌ民族・日本)も無事上映。ネパールの人たちに見てもらえて良かったです。

It was also good for us to show two films Cineminga presented:
“MISHEK”(about the Limbul) and “Language Is a Proof of People”(about the Ainu) in Nepal.

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ネパールの国際先住民映画祭に参加 [2014年06月09日(Mon)]


ネパールに来ています。
2012年に「小川のように続け」が、NIIFFネパール国際先住民映画祭(Nepal International Indigenous Film Festival)で、上映されたのをきっかけに、同映画祭を主催するIFA(Indigenous Film Archive)とパートナーシップを結びました。2012年に、50人のサポーターさん達の支援で購入し、持って来たビデオカメラ やハードドライブは、ネパール東北部のリンブー(Limbu)コミュニティに届けました。今回の旅では、このコミュニティを訪れる予定です。

Well, here I am in Nepal.
Since 2012, when “The Work Goes On” was selected by Nepal International Indigenous Film Festival (NIIFF) , we have had partnership with Indigenous Film Archive (IFA), which is the organizer of the NIIFF.
The video equipment we brought in 2012, which was made possible supported by 50 Minga Supporters from all over the world, is now be used by the Limbu people, who are located in the far northeast corner of Nepal. I will visit the community on this trip.

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2013年も、NIIFFに参加。フェスティバルの後、リンブーコミュニティでワークショップを行い、「MISHEK」という作品が生まれました。
今年はそのMISHEKと、アイヌ民族の萱野志朗さんが1992年に作った「ことばは民族の証−舟作り編」が選ばれました。アイヌの作品が上映されるのは初めてだそうです。

Last year, we also participated in this festival here in Nepal.
On that trip, Carlos gave a video workshop in the Limbu community and shot a documentary film, which shoes their cultures, called “MISHEK.” It will be shown in this year’s festival.
Cineminga also submitted a video "Language is the Proof of a People – A Story about Canoe Making”, which was made by Shiro Kayano, who is a member of the Ainu people, an endangers indigenous community in the far north of Japan. It will be shown as well.
Indigenous Film Archive told me this will be the first time the festival is showing an Ainu film.

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(IFAのオフィス・スタッフが映画祭に向け準備中)

過去2年は、カルロスが来ていましたが、今年は私が来る事にしました。ちなみに、カルロスは、同時期にベネズエラで行われる先住民映画祭MICIVに参加します。この映画祭は、シネミンガのメンバーのダビッド・パーマーが主催者の1人です。

Carlos is in Venezuela now. He will be participating the MICIV, an indigenous film festival over there. Our member David Palmer is one of the organizers of the festival.

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(IFAのオフィス・過去7年に上映された沢山のビデオがありました)

NIIFFは12日〜14日まで。私は映画祭の審査員にも任命されたので、既に毎日映画を見続けています。
どんな出会いがあり、どんな経験をするのか楽しみでもあり、久しぶりに、こうやって活動の事を書けるのが嬉しいです。

This is my first participation in the NIIFF (6/12-6/14). I was appointed to be one of the jurors, so I have been watching many videos since I got here.
I am excited to meet people and experience the whole festival, and happy to write new entries on my blog.

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マグイからの便り、発信中 [2014年03月18日(Tue)]

コロンビアのマグイでは、しばらく落雷による停電があったり、電圧が下がったりして
しばらく便りが届かなかったのですが、久しぶりに届きました。

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