志朗の半年ぶりの試合の立ち会いがてら、6月5日タイ国際空港に早朝5時に到着、そのままタンマラックの施設にタクシーで直行しました。
車で3時間の予定が、運転手の長いトイレタイムが何回かあり、到着したのは、お昼過ぎ。
ところが、これが幸いして、子どもたちの昼食風景を見学することができました。
今までは、下校時間に合わせた慰問で、食料事情まで知ることはできませんでした。
施設の運営は寄付で賄われており、金銭だけではなく、食料の寄付もあります。
しかし、大半はお米です。子どもたちが喜ぶ、果物やお菓子はほとんどありません。
果物は腐りやすく、お菓子は化学調味料が入っていると、子どもたちが、体調に異変をきたすという理由で断っています。
今回は、施設の要望で果物と自然食品のお菓子と牛乳を持参しました。食後デザートに果物が配られると歓声が沸き起こりました。どういうものを持って行ったら子どもたちに喜ばれるのか、実際に見られたことは大きな収穫でした。
保護された赤ちゃんにも会ってきました。数日前に検査して、まだHIVには感染していないことがわかりました。しかし、HIVは潜伏期間が長いので、4歳になったらもう一度検査をするそうです。祈るような気持ちで見守る以外仕方がない、職員の人の言葉です。
水は、飲料や料理は水道を利用していますが、水を大量に使うシャワー、洗濯などの生活用水は、水道代が高いので、池の雨水を使っています。施設の子たちは肌に炎症を起こして膿の出ている子が「多いのは、汗もが原因だと思っていましたが、池の水が原因だということでした。周囲から、祝福されずにこの世に生を受けた赤ちゃんですが、この子が保護されなかったら浄水装置の話はありませんでした。完成したら日本とタイの国旗を刻んだ友好の記念碑を浄水装置の前に設置したいと考えています。
赤ちゃんが成長して、自分の出生に、もし苦しんだ時、この記念碑が勇気を与えることができたらと願います。
<文・BeWELL代表 松本弘二郎>