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福祉施設商品仕入れ旅〜岩手編(4) 大槌町のこと [2011年09月05日(Mon)]
遠野市にやってきました。
遠野といえば遠野物語ですね。
神秘的な出会いがあるのでしょうか。



なぜ遠野市に来たかというと、私は岩手県のことをあまり知らないので
知り合いを頼ろうと思ったのです。
遠野には私の知り合いが活動しております。

吉田しょうへいさん。



吉田さんは震災直後アメリカから帰国して岩手県大槌町の支援をしております。
彼に話しを聞いたら明日からの活動の参考になるかもしれません。

吉田さんはNGO団体「パレスチナ子どものキャンペーン」のスタッフとして働いておりました。
「パレスチナ子どものキャンペーン」はパレスチナの子どもたちが希望を持って成長できるように教育・保健・福祉の支援と人権擁護を進めている団体です。今回の震災後すぐに東北に入り、今度は東北の子ども達の支援を行っております。


震災直後は避難所近くで宿泊し活動しておりましたが、今は大槌町から車で1時間半ほどの距離の遠野市内の福祉施設に宿泊し、そこから大槌町に通っております。


吉田さんと施設の前で待ち合わせをし、近くの料理屋でお話を聞くことにいたしました。



嬉しいなあ。東北には沢山来るけど観光とか郷土料理を食べるとか時間が無くてできなかった。

(UFOふれあい館だけちょっと観光しましたね)
いつも食事はコンビニ弁当か牛丼、安めの定食屋だったんです。

「本当ですか?じゃあ是非、ひっつみとけいらんを食べてください」



「大きな椀に入っているのがひっつみ、上の小さな椀がけいらんです」

どれどれ、いただきまーす。
おお!ひっつみはモチモチして美味しいね!
けいらんは…つるっとして気持ちいいねえ。
おお!餅の中に餡が入ってる!

吉田さんの震災後からのこと、いろいろ教えてください!

「震災後、パレスチナ子どものキャンペーンにスタッフとして入り、3月20日から岩手に入りました」



「その時の大槌町は大変でしたね。町長と沢山の県職員が津波で流されて亡くなってしまって、町庁舎も壊れて町の機能がストップしてました」

大槌町の人的被害は死者777人・行方不明者952人。
人口は15,277人だったというから、町の1割以上の方がいなくなったことになる。

「大槌町の避難所の城山公民館に役所の機能がうつされました。避難している方に加えて、県の仕事をする方が150名くらい入ったものですから、公民館の中は人でいっぱいでしたね」

パレスチナ子どものキャンペーンは、この城山公民館と安渡小学校で子どもの支援をすることになる。

「人がひしめきあっていて、子どもの遊び場が無かったですね。場所を探して子どもと遊びました」


避難所の一角で子どもとおもちゃで遊んだ。
体育館の裏で肩車やチャンバラをした。
路地裏でサッカーをした。

「遊びながら、子どもにストレスがたまっていることを強く感じました」

子供たちは遊びながらどんどんぶつかってきた。
吉田さんを殴る。あえてミットになった。

「ああ、ストレスがたまっているんだ」

せまい避難所の中、誰もがストレスがたまる。
親が感じたストレスが子どもにうつっていっている。

吉田さんは子どもの暴力を拒否をしないで、ただ受け入れた。
これが今考えると大事だったのではないか、と今では考えている。
子ども達はストレスを放出する方法を知らなかった。
そのままストレスを溜め込んだままならトラウマになっていたかもしれない。
子ども達は不器用ながら、ストレスを吉田さんに吐き出すことができた。

「子ども達は落ち着いてくると、段々と津波の話しをするようになりました。僕はひたすら話しを聞きました。子供たちは津波の話をすることで、それが安定剤の役割をしたのではないかと思ってます」



7月の終わりに避難所が閉鎖されることになりました。
ほとんどの方が仮設住宅に移ってゆきました。

吉田さんは悩みます。
「避難所が閉鎖されて、これ以上やる意味があるのかな…」

迷いながら仮設住宅を1週間に2,3カ所を2,3日ごとにまわった。
子ども達は喜んでくれた。

「仮設住宅をまわりながら考えたんです。いま、子どもが遊ぶ施設がない。学童保育はあるが、もっと自由にいつでも出入りできる施設があってもよいのではないか」

「そうだ、大槌町に児童館をつくろう」

パレスチナ子どものキャンペーンは今、大槌町に児童館をつくる準備をしている。今は場所探しの最中だ。

パレスチナ子どものキャンペーンは来年の3月に撤退することがきまっている。
それまでに児童館をつくりたいと思っている。

吉田しょうへいさんは実は10月でアメリカに戻る予定だ。
「それまでに児童館が形になることを願っています」

「そうだ、茶谷さん、ぜひ釜石に行ってみてください。釜石は大きい町なので福祉施設も沢山あると思うんです。困っている施設もきっと多いと思うんですよ」



「ほら、茶谷さん、見てください。あれホップですよ。ホップってあんなに高く伸びるんです」



「ああ、きれいだなあ。遠野は本当にきれいだなあ」

「茶谷さん、僕は遠野に来てよかった。遠野のこの景色は忘れられないですよ。アメリカに行っても、忘れないだろうなあ」
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