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第一回東北商品買取の巻(15) 登米大地 [2011年05月13日(Fri)]


おはようございます茶谷恒治です!寝不足です!眠いです!
昨夜ジャンボさんは寝言でずっと怒ってましたね。
「なんだよ!なんなんだよ!」
温厚なジャンボさんが普段はつかわない口調でしたね。

ジャンボさん元気ですか?



元気そうですね!よかった!
では、今日は宮城県の北、登米市に行こうと思います。



登米市はよいところですねー。
ジャンボさんコメント
「自然はあってもさびれている感じじゃなくて、人の手が入るところは入っていて、暮らしやすそう。住んでみたい」

ジャンボさんから鼻歌がもれます。
ふんふんふーん。

「茶谷さん、お願いがあるんですけど」
突然ジャンボさんが話しかけてきました。しかも敬語で。
私よりジャンボさんの方がはるかに年下なのに僕にタメ口で、僕はずっとジャンボさんに敬語で話していたのにジャンボさんはタメ口でずっと僕に話しかけて、しかもずっと「茶谷くん」って呼んでいたのに。突然敬語で話しかけてきました。

「今日で仕事、終わりじゃないですか。また、東北に行くことがあったら僕をつれてってほしいんですよ」

そうなんです。私達は今日、登米市から石巻に入って、夜に東京に戻る予定です。




登米市迫町にある作業所「登米大地」に到着いたしました!



登米大地は2004年に開所された作業所です。豆腐、油麩をおもにつくっております。
所長の千葉年夫さんが出迎えてくれました。早速お話をお聞きしたいと思います。



登米大地は、あの美味しいお豆腐で有名な「はらから福祉会」の作業所です。はらから福祉会の作業所はどちらかというと宮城県の南の方に多いのですが「登米市にもはらから福祉会の作業所を」ということで宮城県の北のほう、登米市にも作業所がつくられました。

登米大地の施設要覧をいただいたのですが、そこに書かれている文章が素晴らしいのでここに載せます。

就労移行支援施設「登米大地」

要覧

ー働くことを生活の柱にー

1、運営の基本

(1)登米大地は、どんなに障害が重くとも、働くことは人間にとって最も基本的な営みでありかつ人間として生きていくために必要不可欠な権利であるという考え方を基本に、障害者の自立と社会参加をめざします。

(2)登米大地は、障害者がその能力を十分に発揮し、働くことに意欲的に取り組むことができるように、最大の配慮をします。

(3)登米大地は、施設利用者や職員が毎日を生き生きと仕事に打ち込めるように一人一人の自主性と主体性を大切にします。

(4)登米大地は、食品加工を主にした仕事を通して、地域社会の人たちとのつながりを深めます。

2、具体的方針

(1)仕事内容は、通所してくる障害者の能力、適性に応じたものにすると同時に、どうすれば質的にも量的にもより高いところを目指すことができるかを、いつも考えることを基本とします。

(2)仕事をした結果は、出来高や生産性で測るのではなく、どのくらいその仕事に真剣に取り組んだかということを評価の基本にします。

(3)登米大地で行う仕事は全てがなくてはならないもので、その仕事を行うひとり一人はかけがえのない存在なのだということを基本に、あらゆることを考えます。

(4)働きながら地域社会で生活していくためには、今、何がひとり一人の課題なのかを見極め、その課題を解決できるように援助します。

(5)一日、一週間、一ヶ月、一年という流れの中に、生活のリズムをつくりだし、毎日を生き生きと目標意識を持って送れるようにします。

(6)全身を使う運動をする機会を一日の生活の流れの中に位置づけ、健康で安定 した生活が送れるようにします。

素晴らしいですよね。凄いです。



震災前までは利用者の工賃(お給料)は月に4万3千円でした。ボーナスも年2回支給され、前回は8万円を利用者にお渡しすることができました。この金額は全国の平均工賃1万3千円からすれば凄い数字です。でもまだ千葉所長は満足しません。なぜなら、千葉所長が目指す工賃は月に7万円だからです。「7万円の工賃をお支払いすることができれば、年金と合わせればみんな自立して生活できるんですよ」

登米市は油麩をつくっているところが8軒あって、よし、これでいこう、と思った。地元の方からつくり方を教えてもらって、油麩づくりをすることにした。

実際販売してみたらお客様から「これ、どうやって調理するの?」と沢山質問された。手軽に油麩を楽しめる商品をつくらなくては。

地元の人は油麩を丼にして食べている。一軒一軒味が違う。まさに家庭の味。郷土の味。ならばこの油麩丼を簡単につくることができる商品をつくろう、と。

最初はまったくうまくいかなかった。レトルトパックだと卵が美味しい感じにならない。どうしよう。研究をかさねて、生卵を後から入れてレンジでチンする方法を発明した。


…お話をお聞きしていると、千葉所長は熱意とアイディアを両方もった方なのだと感じました。凄いです。熱意とアイディアが両輪となって、どんどん利用者を幸せにしているんです。

この「油麩丼」は地元でもみとめられ、2年連続B-1グランプリの登米市代表として参加。2009年B-1グランプリでは特別賞を受賞した凄い商品なんです。この油麩丼で工賃7万円を目指そうとした矢先に、震災は起きました。

震災後、取引先は激減し工賃は下がってしまいました。
こ、これは、ミンナDEカオウヤプロジェクトの出番ではないですか!

豆腐の作業場を案内していただきました。



大豆は地元でとれたものにこだわって使用しております。
しかもその大豆を、良い豆と悪い豆を手作業で選別してゆくのです。

「すごい細かいお仕事ですね!」



良い顔ですね!仕事に誇りを持っている顔です!


…残念ながら昨日から水道が止まってしまっているということで、豆腐づくりは行っておりませんでした。



水がでないって、豆腐作りには致命的ですよね…



寂しそうな機械たち…


次はついに、油麩づくりを見せていただきます!



歩いていると、コンクリートの部分などは、あちこちひび割れております。建物内もひび割れているところがございました。



油麩の製造場までやってきました!
「こちらが、揚げる前の油麩です」


なんか、モチモチしてて、美味しそうですね!



さっきのモチモチしたものを、油で揚げます!

はい、ぷっくりと膨らんだ油麩が浮き上がってまいりました!



油麩は普通、細長い形のものが多いのですが、その形のものをつくる場合は揚げるまえに生地を切れ込みを入れていかないとまるまってしまいます。

長い油麩は行程も増えて大変です。
でも、この丸々とした油麩ならば、行程を短縮でき、いろんな方が関わることができるのです!凄い!



「出来立ての油麩、食べてみますか?」
いただきます!

わお!サクサクで美味しい!

こんな凄い油麩と、手軽にできる油麩丼!
さーあ、ミンナDEカオウヤ!

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