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第一回東北商品買取の巻(12)コッペ [2011年05月12日(Thu)]
仙台市宮城野区にあります「コッペ」に行ってまいりました。


こちらは「特定非営利活動法人 麦の会」が運営しております。
「障害者が働くための施設を作るのではなく、普通のパン屋さんにたまたま障害のある人も一緒に働いている。」そんな思いでできたお店です。ここで働く人は職員や利用者、という関係ではなく「共に働く仲間」という関係です。

早速、代表理事の飯嶋茂さんにお話をお聞きします。



コッペは地震で、物が倒れるなどの被害はありましたが、怪我人はでなかったそうです。
地震の後、街では食料を販売する商店は少なく、その中でコッペは震災後もすぐに店を開け続け、クッキーを販売し続けたそうです。凄い!食料を求めて、沢山の方が買いに来られました。



代表理事の飯嶋茂さんは特に大学の福祉科を卒業したわけではありません。大学のサークルで入所施設に行って、障害のある子どもたちと遊んだことがひとつのきっかけになっております。

大学生の飯嶋茂さんは施設で子どもたちと遊びながら「なぜ障害のある人は施設に入所するんだろう」と考えます。自分の育った街を離れて、家族から離れて。

障害のある人は社会で、企業で働くことが難しい。なぜか。障害のある方は効率的な仕事の進め方が難しいからだ、と企業は言います。

その企業は効率化を求めてどうなっていったのか。食品を大量生産できるようにし、添加物を入れ保存がきくようにして効率的に生産、流通できるようになった。
安心、安全は置いてきぼりにして…

「障がい者の問題と食の安全の問題は、根っこのところで繋がっているのではないか」
コッペのスタート地点は、こんな思いです。

効率を求め続ける社会に異を唱え、誰もが笑ってくらせる社会をつくろうとしております。
そして、そんな幸せな社会をコッペというお店で実践しております。



コッペは岩手の南部小麦を使用し、卵は抗生物質・成長ホルモン剤など使わない飼料で
育てられた鶏卵を使用しております。素材に気をつかった安心、安全なパン、クッキーをつくっております。

ひとくち食べてみればそのパン、クッキーが、効率化を追い求めて出来上がった食品と全然違うことがわかります。

フェアトレード商品を原材料に使ったクッキーもあります。フィリピン・ネグロス島の黒糖を使用した「ネグロスクッキー」は美味しいですよー。



いやー飯嶋茂さん凄い!

そんな凄い、コッペのクッキーは「ミンナDEカオウヤ」プロジェクトで販売しております!
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