R8C電子オルゴール入門編(スターターセットのファームを刷新)[2024年11月22日(Fri)]
音と光が出るおもちゃは、幼児向けに大人気!!
サウンドシリーズの中でも、緊急車両ものはピカピカ光る赤色警光灯が特徴で見映えが良い
単3電池2本で電源スイッチはなく、割と大きなサイズの割には電池消耗が早いので要注意
過放電で放置すると電池液漏れで電解液が配線を浸潤して、その被害が基板上のCOBと呼ばれるICにまで及ぶと、ほぼ修理不能となる
他のおもちゃ病院でも、「音が出なくなった」 と電池液漏れ状態で持ち込まれることも、多いのではないか
そんなとき私は、「マイコン換装」 という手段があることを先輩ドクターから教わり、手取り足取りご指導をいただきながら現在に至る
子どもたちの笑顔のために 日頃から技術向上に努めるおもちゃドクターの様子をご覧あれ
おもちゃ修理の過程で COB不良 と診断された際にも
「マイコン換装」という治療選択肢 を加えたい!!
【経緯】
私が愛用する 名張市つつじが丘おもちゃ病院さんの電子オルゴール が、多点SW入力 に簡単に対応できるようにバージョンアップされた
私はこのブログで、安価なR8Cマイコンで試作できる 「R8C電子オルゴール入門編(スターターセットの頒布)」 を7月から始めたが、今後は同時提供するサンプルプロジェクトを 新バージョン に入れ換える
多点SW入力のメリットを活かし、緊急車両おもちゃ向けの音声再生プロジェクトにカスタマイズして同梱
車体上部の左・右各3個の赤色LEDが、独自シーケンスで回転灯もどきに点滅する
プロジェクトは、電子オルゴール と SPI音声再生 の2種類、3Vの低電圧で省電力設計
これまでの頒布状況から、細かい半田付けが心配で今一つ踏み切れないでいる傾向が見える
また、シングル出力では音量不足とのご指摘もあり、今回から アンプ用Hブリッジ をセットにする
R8CもSPIメモリもDIPタイプで 半田付けが簡単、まるで1年前の自分用みたい
【頒布セットと回路図】
頒布セットを使った、サンプルプロジェクトの回路図と部品配置図の参考例
シングル出力、M12Aの回路図やデータシートなどもドキュメントに同梱
セット品以外の部品は(処分品の再利用などで)、自前でご用意いただく
今回は、試作実験用と、書き込み専用との2つの回路を自作していただくことになる
56.5×32mmの基板 に余裕をもって配置、オールDIPなのでAVRよりも簡単
頒布セットE:(電子オルゴール/音声再生)¥300.-(送料込み)
R8Cは電子オルゴール書込み済、配線が間違いなければ動くハズ
電源は単3電池2本、極性に注意すること
ここまでなら、SPIメモリの配線は不要
テスト用に実装した楽曲は思い入れのある曲が多く
このままリサイクルおもちゃ制作にも使えると思う
プログラムを書き換えてサウンドシリーズ向け
SPIには、サンプル音声データを書き込み済
SPIの向き注意、回路図と上下反転している
音声データを書き換えれば、新幹線に応用可能
シングル出力の回路図、はんだ付け初心者向け
SWは4個で、LEDも2系統のみにしている
サンプル音源は消防車の4種類の音声のほかにも
救急車やパトカーでも各4種類の音声を実装可能
オプション品:(USBーシリアル変換器)¥150.-
(上記に加えて送る場合に限る)
【R8C事始め】
安価に部品調達するのもドクターの技術スキルのうち、ということで
それぞれが得意な分野で進めても良いのではないか、お互いに頑張ろう
部品調達とともに必要なR8Cマイコン開発環境の整備については、この電子オルゴールの開発者 「つつじが丘おもちゃ病院」さん の「R8C事始め」の記事でチュートリアルを熟読されたい