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おもちゃ修理「電子カルテ」

このブログは、個人的な おもちゃ修理の備忘録
見習い研修医から現在までの歩みを、電子データで公開
失敗しながらも前を向く 等身大の おもちゃドクター 体験談


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260717 メルちゃんお花の美容室、音が出ない(ヒューズ、ケーブル断線治療) [2026年08月20日(Thu)]

【経緯】

能生子育て支援センター の備品、7月17日、再入院(セカンドオピニオン)
前回の治療部分を含めて、総点検してみよう



【概要】

電池液漏れによる配線腐食は、おもちゃの修理でも見逃されることも少なくない
だが、これほどバッサリ断線していれば、否応なく発見される
対症療法で再半田付け接続して、動作回復しても安心してはいけない
すぐに症状再発しないように、今回は根本治療 を心掛けて ちょっと一工夫 してみた

260717_BIYOSITU (1).JPG

症状:ハサミ機能が全く動かない
   (シャリーン音やLED点滅)
治療:電源配線劣化、ヒューズ溶断が原因
   どちらも同等新品に交換する
   極小タクトSW破損も新品に交換
   4本芯配線が切断、再半田付け
退院:8月19日、能生子育て支援センターにお届け退院済

【対症療法】

当クリニックにおける 診療手順の標準工程 を、写真多めで報告する

・本体側点検

スクリーニング検査、本体側も分解点検する
パネル4隅の隠しネジ、前回切り込み跡あり
260717_BIYOSITU (6).JPG

ハサミのケーブルは結束バンドで引き抜き防止済
だが回り止めがなく、他の配線も宙に浮いている
260718_BIYOSITU (2).JPG

問診では申告なかったが、本体側にも断線を発見
パッと見、元々の接続先が不明、慎重に回路解析
260718_BIYOSITU (3).JPG

電源配線は経年で硬化し、負極配線は芯線まで真っ黒
即断型ヒューズは切れていた、安価な抵抗型に置換る
260729_BIYOUSITU.JPEG

公立の施設では、実費負担と言えど現金取扱が困難
既存品の再利用や、安価な素材で代用するなど留意
260810_Gondoromio (2).jpg


・ハサミ側点検

ハサミのケーブルは引っ張られ、根元が剥き出し
260717_BIYOSITU (3).JPG

LEDが入っている黄色い花の、フタを外して分解
260717_BIYOSITU (4).JPG

前回の治療状況を確認、小さなタクトSWに注目
SW端子が折れて外れていた、再半田付けは無理
260717_BIYOSITU (5).JPG


・治療開始

安価な部品調達も、治療技術スキルのうち
他のおもちゃにも流用可能な部品を揃える
260814_BIYOSITU (1).JPEG

こうした部品調達では他ドクターの協力も得て、共同購入や小分け頒布するなどして、安易な自腹購入にならぬよう努めている
今回の部品コスト計算すると、小型タクトSW 6円、0.5Aヒューズ 64円となるが、再入院という事情もあり、お客さまには請求しない


【根本治療】

基板の設計では、引っ張り応力への対策を考慮しているのには、感心させられる
ところが実際の製造現場では、それが全く無視されているのが、非常に残念!
そこで、ちょっと一工夫してみた

今後、おもちゃクリニックゆりかご における 基板配線の標準工程 にすべく、医局会にてドクター全員に情報共有する
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