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おもちゃ修理「電子カルテ」
おもちゃドクターWの診療状況をPDFで保管、公開。
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ゆりかご日記
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2023年末、先進おもちゃ病院の修理事例(マイコン換装)をバーチャル体験[2023年12月03日(Sun)]

CH32V電子オルゴールで3線SPI音声再生

この記事は、先進おもちゃ病院の修理事例を参考に、おもちゃドクター技術研修として、手近で安価な素材を用いて修理事例をバーチャルに体験し、その成果品をオリジナルの「リサイクルおもちゃ」とするものである。

100均の キティちゃん貯金箱 に組込んで、試作完成。
最初に、動作確認の動画から先にご覧あれ。

実装音声・曲目は、CH32V換装のデビューに
敬意を表して、オリジナルのまま制作している。


当方のキティちゃんの貯金箱も、単4電池3本
20mmスピーカは、後ろ頭の硬貨投入口に固定
231120_kitty.jpg


使わせていただいたプロジェクトは、ブレーキ出力にし、タッチセンスのチューニングを微調整。
SPI音声 67%、オルゴール 100%に音量変更。

省電力に設計されているので、電源SWは省略する。
ハートマークの内側にアルミテープを貼ってタッチパッドにして、タッチと同時にアース線も触れるように、背中側にメッキ線1本を、外付けした。


【経緯】

技術研修の課題は、マイコン制御のおもちゃ修理で、COB不良でも治療不能とせず、廉価なマイコンで代替回路を作って、何とか楽しく遊べるようにすること。
名張市つつじが丘おもちゃ病院 のブログ記事を、参考にさせていただいた。


その記事の末尾では、次のとおり感想が述べられている。

「COB不良でも修理を諦めないで、一歩進むことが重要だと思う。
そんな志のあるドクターには、つつじが丘おもちゃ病院は支援を惜しまない。」

何という、心強いお言葉であろうか!
早速、私も真似したいと申し出て、ご指導いただいた次第。

おもちゃ病院には、どんな症状のおもちゃが、いつ来院するかも分からない。
COB不良のおもちゃに遭遇しても慌てないために、バーチャル診療を体験しておきたい。


【特徴】

今回のマイコン換装では、ターゲットにCH32V003J4M6を採用、SOP8なので老眼ドクターでも何とかDIP8変換基板に手半田ができるサイズ。
電源条件をクリアし、3線SPI音声再生、LED点滅付き、しかも電子オルゴールも同時に実装されている。
電池3本を入れたら、操作はタッチパッドが1個だけ。

マイコン書込みに使ったのは、WCH−LinkE
私は秋月で購入(750円)、たった、これだけ!
230224_WCH_LinkE.jpg


公開されているプロジェクトをそのまま試作するだけなら、プログラミング初心者でも意外と簡単。
書込み環境の整備は、開発者のブログをご参照あれ。


以下、それぞれの特徴点を詳しく見ていただきたい。
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