おもちゃ修理の電子カルテ(修理技術の情報交換)[2025年04月01日(Tue)]
おもちゃ修理の情報交換用ブログ − CANPAN ブログ
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250129 PIC電子オルゴール(yurikagoプロジェクト)アップデート最終版[2025年01月29日(Wed)]
【経緯】
最近、物価上昇の世の中でも新しいマイコンだけは安くなってきている
しかも高機能・高性能化しており、今では PIC(特にアセンブラ記述の電子オルゴール)の優位性はない
新年早々、つつじが丘おもちゃ病院 さんのブログで、PIC電子オルゴールの最終アップデートと同時に、今後の開発終了が公表された
SPIメモリのDI〜DO間を直結できるように改善のうえ、さらにSWとのポート共有のサンプルも追加された
最後までやり遂げる開発者の情熱に、あらためて敬意を表し、感謝申し上げる
おもちゃ修理での話に限れば、手持ちのPICが不良在庫にならなくて安心と喜ぶドクターも多いのではないか?(私も、その一人)
開発者のご配慮により分家した、yurikagoプロジェクトの方も、今回のアップデートを反映して最終版として公開する
【キャラクター目覚し時計】
おもちゃクリニック ゆりかご では、本物の時計修理はお引き受けできないが、キャラクター目覚し時計や回転メリー付き置時計などは、子ども用に限り受付ける
ただし時計ユニット自体は修理対象外で、飾り部分の動き、音や光などに限定して修理する
目覚し時計は、おもちゃ病院への来院も少なくない
動かなくなっても捨てられないとの思いに応えたい

基板は PIC電子オルゴールをカスタマイズして換装

今回のアップデートで、
SPIのDI〜DO間を直結
【yurikagoプロジェクト】
最終版 PIC電子オルゴールVer7_6のソースファイルに、SPI音声再生でのLED点滅や2024年の新曲など 独自仕様コンテンツを追加
その際、dev_***.asm もポート共有に対応して改変しておき、いざ必要のときは柔軟にカスタマイズできるように準備済
241130 PIC電子オルゴール(yurikagoプロジェクト)の近況報告[2024年11月30日(Sat)]
【経緯】
ご本家から分家した PIC電子オルゴール(yurikagoプロジェクト)は、あれから早や2年になる
ご本家は 名張市つつじが丘おもちゃ病院さん で、当時は PIC電子オルゴール Ver7_4だった
ご本家の開発スピードに遅れないように、yurikagoプロジェクトもアップデートを重ねてきている
代表で、
PIC12F1822 を使ったプロジェクトで
音声目覚まし時計を改造、
妖怪ジバニャンを紹介

ところが最近、各種マイコンの機能や相場感が大きく変わり、もう PICを選択するコストメリットは無くなってしまった
ご本家のブログからも、『PIC電子オルゴールは、潮時かも?』みたいな雰囲気が漂ってきたので、分家させていただいた yurikago プロジェクトが心配になって久しぶりに覗いてみたら、5月20日頃の oregl 7_6 がベースで、以後のアップデートは反映していない状態だった、申し訳ない
【更新情報】
2024年の新曲データを取り込み yurikago プロジェクト(orgel7_6対応)に移行したので報告する
ご本家オリジナル版に、SPI音声再生でのLED点滅や2024年の新曲など yurikago仕様 を追加更新
カスタマイズしたプロジェクトは、回路図なども同梱して当方共有フォルダで公開する
なお、これらのプロジェクトは(拙作の曲データも含めて)、複製・改変・再配布は自由であることを、あらためて付け加えておく
R8C電子オルゴール入門編(スターターセットのファームを刷新)[2024年11月22日(Fri)]
音と光が出るおもちゃは、幼児向けに大人気!!
サウンドシリーズの中でも、緊急車両ものはピカピカ光る赤色警光灯が特徴で見映えが良い
単3電池2本で電源スイッチはなく、割と大きなサイズの割には電池消耗が早いので要注意
過放電で放置すると電池液漏れで電解液が配線を浸潤して、その被害が基板上のCOBと呼ばれるICにまで及ぶと、ほぼ修理不能となる
他のおもちゃ病院でも、「音が出なくなった」 と電池液漏れ状態で持ち込まれることも、多いのではないか
そんなとき私は、「マイコン換装」 という手段があることを先輩ドクターから教わり、手取り足取りご指導をいただきながら現在に至る
子どもたちの笑顔のために 日頃から技術向上に努めるおもちゃドクターの様子をご覧あれ
おもちゃ修理の過程で COB不良 と診断された際にも
「マイコン換装」という治療選択肢 を加えたい!!
【経緯】
私が愛用する 名張市つつじが丘おもちゃ病院さんの電子オルゴール が、多点SW入力 に簡単に対応できるようにバージョンアップされた
私はこのブログで、安価なR8Cマイコンで試作できる 「R8C電子オルゴール入門編(スターターセットの頒布)」 を7月から始めたが、今後は同時提供するサンプルプロジェクトを 新バージョン に入れ換える
多点SW入力のメリットを活かし、緊急車両おもちゃ向けの音声再生プロジェクトにカスタマイズして同梱
車体上部の左・右各3個の赤色LEDが、独自シーケンスで回転灯もどきに点滅する
プロジェクトは、電子オルゴール と SPI音声再生 の2種類、3Vの低電圧で省電力設計
(画像クリックで拡大表示)
これまでの頒布状況から、細かい半田付けが心配で今一つ踏み切れないでいる傾向が見える
また、シングル出力では音量不足とのご指摘もあり、今回から アンプ用Hブリッジ をセットにする
R8CもSPIメモリもDIPタイプで 半田付けが簡単、まるで1年前の自分用みたい
【頒布セットと回路図】
頒布セットを使った、サンプルプロジェクトの回路図と部品配置図の参考例
シングル出力、M12Aの回路図やデータシートなどもドキュメントに同梱
セット品以外の部品は(処分品の再利用などで)、自前でご用意いただく
今回は、試作実験用と、書き込み専用との2つの回路を自作していただくことになる
56.5×32mmの基板 に余裕をもって配置、オールDIPなのでAVRよりも簡単
頒布セットE:(電子オルゴール/音声再生)¥300.-(送料込み)
R8Cは電子オルゴール書込み済、配線が間違いなければ動くハズ
電源は単3電池2本、極性に注意すること
ここまでなら、SPIメモリの配線は不要

テスト用に実装した楽曲は思い入れのある曲が多く
このままリサイクルおもちゃ制作にも使えると思う

プログラムを書き換えてサウンドシリーズ向け
SPIには、サンプル音声データを書き込み済

SPIの向き注意、回路図と上下反転している
音声データを書き換えれば、新幹線に応用可能

シングル出力の回路図、はんだ付け初心者向け
SWは4個で、LEDも2系統のみにしている

サンプル音源は消防車の4種類の音声のほかにも
救急車やパトカーでも各4種類の音声を実装可能
オプション品:(USBーシリアル変換器)¥150.-
(上記に加えて送る場合に限る)

【R8C事始め】
安価に部品調達するのもドクターの技術スキルのうち、ということで
それぞれが得意な分野で進めても良いのではないか、お互いに頑張ろう
部品調達とともに必要なR8Cマイコン開発環境の整備については、この電子オルゴールの開発者 「つつじが丘おもちゃ病院」さん の「R8C事始め」の記事でチュートリアルを熟読されたい
AVR電子オルゴール 事始め(スターターセットのファームを刷新)[2024年09月12日(Thu)]
AVR電子オルゴール 事始め
(スターターセットのファームを刷新)
【AVR事始め】
名張市つつじが丘おもちゃ病院 さんの「STM32スタートアップセット頒布」の告知に刺激を受け、私も、できる範囲でマイコン換装スターターセットの頒布を始めたところ、これまでに数件の頒布依頼があった
まずはtiny404と変換基板とSPIメモリ(サンプル音声データ入)
そしてtiny1614と変換基板
そして初心者向きに8ピンAVR2個セット
の3種類のセット(いずれもアンプ用Hブリッジ付き)
AVRマイコンを使う際には、必ずヒューズビット(チップの動作条件設定)を確認する必要があるが、当方の頒布セットでは内部発振器の動作周波数を16MHzに設定するヒューズビットを書込み済
いつも、つつじが丘おもちゃ病院 さんの 公開済みファームウェア を使わせていただいているが、そのファームウェアは日々進化している(最新版は下記URLをご参照あれ)
当方の共有フォルダで公開している、AVR電子オルゴール 事始め用のサンプル・プロジェクトも、ご本家オリジナルの最新版に対応すべく回路図とファームウェアを全面的に見直し刷新したので、あらためて告知する
なお、スターター頒布セットの内訳個数や 頒布条件に変更はなく、引き続き頒布依頼を受付けている
【回路図を刷新】
(追記:10月1日〜郵便料改訂に伴い値上げしました)
チップ部品は使わずに、ユニバーサル基板で試作できる
ブレッドボードで試作可能だが、いつまでも半田付けが苦手だと言ってはいられまい
いざというときに自信を持って治療ができるよう、平時から経験を重ねておきたい
頒布セットA:(電子オルゴール/音声再生)¥322.-
まずは、書き込み済の電子オルゴール回路で動作確認

電源は単3電池2本、極性に注意すること
ここまでなら、SPIメモリの配線は不要

プログラムを書き換え、頒布セットAの完成
SPIにはサンプル音声データを書き込み済

SPIの向き注意、回路図と上下反転している
音声データを書き換えれば、他にも応用できる
頒布セットB:(電子オルゴール+音声再生)¥322.-
オルゴール演奏をメインとするプロジェクトである

デモ演奏曲を書込み済み、動作確認後に選曲し直す
音声再生とコンカレント動作もカスタマイズできる
頒布セットC:(電子オルゴール/音声再生)¥322.-
初心者向きに8ピンAVR2種類セット、変換基板なし

402_test 回路で「メリーさんの羊」など 短い曲演奏を確認
当方のAVRセットでは、HVP(高電圧書込)は必要ない

202_starter 回路は402と共通、SPI音声再生を確認
3線SPIは、部品点数が少なく、コストと手間が省ける

SPIメモリには「トイストーリー」の音源を書込み済
チップ部品は使わずに、ユニバーサル基板で試作できる
オプション品:(USBーシリアル変換器)¥150.-
(上記に加えて送る場合に限る)
AVRDUDEのマニュアル によれば、
書き込みアダプタは、簡単に自作可能

240712 電子オルゴール楽曲試聴 2024追加曲目一覧(録音環境を一新)[2024年07月12日(Fri)]
R8C電子オルゴール入門編(スターターセットの頒布)[2024年07月01日(Mon)]
R8C電子オルゴール入門編(スターターセットの頒布)
私が愛用する 名張市つつじが丘おもちゃ病院さんの電子オルゴール に感謝を込めて、新曲データ5曲を追加したので、この5曲を含めて、安価なDIPタイプのR8Cマイコンで電子オルゴールが試作できる「R8C電子オルゴール入門編(スターターセットの頒布)」を7月から始めている、お早めにどうぞ
おもちゃ修理の過程でCOB不良と診断された際に、「マイコン換装」という治療選択肢を加えていただきたい
サンプルプロジェクトは、電子オルゴールとSPI音声再生の2種類、低電圧で省電力設計
SPIメモリもDIPタイプで半田付け簡単、まるで1年前の自分用みたいである
昨年、重症患者をR8C電子オルゴール換装で治療した実症例
音が出なくなったまま22年、「マイコン換装」で新たな命を
【経緯】
名張市つつじが丘おもちゃ病院さんのブログで、「STM32スタートアップセット頒布」がアナウンスされている
ファームウェアの開発に加えての普及啓発まで、一貫した姿勢には敬意を表する
ブログを拝読し、私にもお手伝いできるのでは、むしろ積極的に取組むべきと反省
そこで私の方は 「AVR電子オルゴール事始め(スターターセットの頒布)」 をアナウンス、6月から頒布開始したところ、少しずつ頒布依頼をいただいている
頒布の状況からは、やはり細かい半田付けが心配で今一つ踏み切れないでいる傾向が見える
ご本家にも相談のうえ、オールDIPの入門編セットを頒布することになった次第
頒布開始は7月からで、頒布をご用命の際には、ぜひご意見もお寄せいただければ、ありがたい
【頒布セットと回路図】
(追記:10月1日〜郵便料改訂に伴い代金値上げしました)
頒布セットを使ったサンプルプロジェクトの回路図と部品配置図の参考例
セット品以外の部品は(処分品の再利用などで)、自前でご用意いただく
今回は、試作実験用と、書き込み専用との2つの回路を自作していただくことになる
47×36mmの基板D に余裕をもって配置、オールDIPなのでAVRよりも簡単だ
頒布セットD:(電子オルゴール/音声再生)¥222.-(送料込み)
R8Cは電子オルゴール書込み済、配線が間違いなければ動くハズ
電源は単3電池2本、極性に注意すること
ここまでなら、SPIメモリの配線は不要

テスト用に実装した楽曲は思い入れのある曲が多く
このままリサイクルおもちゃ制作にも使えると思う

プログラムを書き換え、頒布セットDの完成
SPIにはサンプル音声データを書き込み済

SPIの向き注意、回路図と上下反転している
音声データを書き換えれば、他にも応用できる
オプション品:(USBーシリアル変換器)¥150.-
(上記に加えて送る場合に限る)
【R8C事始め】
安価に部品調達するのもドクターの技術スキルのうち、ということで
それぞれが得意な分野で進めても宜しいのではないか、お互いに頑張ろう
部品調達とともに必要なR8Cマイコン開発環境の整備については、この電子オルゴールの開発者 「つつじが丘おもちゃ病院」さん の「R8C事始め」の記事でチュートリアルを熟読されたい
AVR電子オルゴール事始め(スターターセットの頒布)[2024年06月01日(Sat)]
AVR電子オルゴール事始め(スターターセットの頒布)
【経緯】
名張市つつじが丘おもちゃ病院さんのブログで、「STM32スタートアップセット頒布」がアナウンスされている
マイコン換装に必要な部品が「誰でも買える」ものなら私にもお手伝いできるのでは、むしろ積極的に取組むべきと反省
上記ブログ記事を拝読し、そこまで考えておられるのかと、正直、私は驚いた
ファームウェアの開発に加えての普及啓発まで、一貫した姿勢には敬意を表する
エールを送ることしか出来ない私だが、記事をシェア拡散して情報発信に協力したい
さて私も、半田付けが苦手と逃げてばかりは居られない
STM32に限らず、Dr.大泉さまのブログに必死になって喰らいついていく所存
【AVR事始め】
安価に部品調達するのもドクターの技術スキルのうち、ということで
それぞれが得意な分野で進めても宜しいのではないか、お互いに頑張ろう
私も、できる範囲でマイコン換装スターターセットの頒布を始める次第
まずはtiny404と変換基板とSPIメモリ(サンプル音声データ入)
そしてtiny1614と変換基板
そして初心者向きに8ピンAVR2個セット
の3種類のセット(いずれもアンプ用Hブリッジ付き)
AVRマイコンを使う際には、必ずヒューズビット(チップの動作条件設定)を確認する必要があるが、当方の頒布セットでは内部発振器の動作周波数を16MHzに設定するヒューズビットを書込み済
サンプルプロジェクトは当方共有フォルダにて公開する
ご希望に応じてサンプルプロジェクトを書き込んで頒布することも可能
tinyAVRはSOPタイプなので、基板への半田付け練習には最適
(後日、ここに試作品の動作確認の動画を掲載予定)
【頒布セットと回路図】
(追記:10月1日〜郵便料改訂に伴い値上げしました)
頒布セットを使ったサンプルプロジェクトの回路図と部品配置図の参考例
セット品以外の部品は(処分品の再利用などで)、自前でご用意いただく
56.5×32mmの基板に組み込むと、有名な清涼菓子の容器にピッタリ入る
単3×2本の電池ケース裏に直接貼り付ければ、100均タッパーにも丁度
なお頒布代金は送料込みで、セット別の内訳は下段の方に記述している
頒布セットA:(電子オルゴール/音声再生)¥322.-
まずは、電子オルゴールのみを書き込んでテストする

電源は単3電池2本、極性に注意すること
ここまでなら、SPIメモリの配線は不要

プログラムを書き換え、頒布セットAの完成
SPIにはサンプル音声データを書き込み済

SPIの向き注意、回路図と上下反転している
音声データを書き換えれば、他にも応用できる
頒布セットB:(電子オルゴール+音声再生)¥322.-
オルゴール演奏をメインとするプロジェクトである

160曲以上のレパートリーからご希望の数曲を選択
音声再生とコンカレント動作もカスタマイズできる
頒布セットC::(電子オルゴール/音声再生)¥322.-
初心者向きに8ピンAVR2種類セット、変換基板なし

402_test 回路で「メリーさんの羊」など 短い曲演奏を確認
402_starter 回路で、「トイストーリー」の音声再生を追加

踊る獅子舞のマイコン換装プロジェクトを書き込む準備段階
動作確認に必要な部品のみに絞ってユニバーサル基板に実装

順番に部品追加して、最後に獅子舞プロジェクトが完成する
ご要望に応じて、プログラムの書き込みにも対応可能である

下の部品配置図を目指してステップアップ、SPIの向きに注意
オプション品:(USBーシリアル変換器)¥150.-
(上記に加えて送る場合に限る)
自作アダプタで新型AVRにHVPが成功(tiny202で音声再生)[2024年04月21日(Sun)]
今回の主題は、新型tinyAVRマイコンへの高電圧書き込み(HVP) が、半田付けが苦手なプログラミング初心者の私でも成功した手順を、画像多めで分かりやすく紹介する
自作の
HVPアダプタは、ユニバーサル基板に
チップ部品を使用せず、楽々と半田付けできた

HVP成功の成果は、先日録音した ウルトラマン目覚まし時計 の音源を使って tiny202で音声再生プロジェクト に実装し、実際に試作したリサイクルおもちゃを例にして報告する
試作した目ざまし機能の確認動画をご覧あれ
ウルトラマンの音量不足は、このあと改善済
今回は、こぢんまりとしたプロジェクトなので、プログラミング初心者の私が新型tinyAVRを使い始める教材としては好適
このプロジェクトを開発された、名張市つつじが丘おもちゃ病院 のDr.大泉さまによると、
tiny202/402などは フツウの
USBシリアル変換器で書き込みが可能 であり、
導入コストを安くできる
反面、tinyAVRのHVPの環境が
おもちゃ病院業界にはあまり普及していない
とのことであり、おもちゃ修理で「AVRマイコン換装」を適応するには、
リセットピン構成をUPDI(出荷時設定)のまま=HVP不要とするか、
この際、安価で簡便な自前のHVP環境を整備することが求められる
私はプログラムを自在に改変する技術がなく、後者=HVPアダプタの自作を選択
これで、多点SW入力や周辺制御出力など、今後の応用範囲が大きく広がる
HV不要のときはHV_ENを切っておく

冒頭写真からスライドSW配線を修正済

【経緯】
最近、ひなまつりの患者さまで アンパンマン めざましとけい の治療 、4月には技術研修で ウルトラマン目覚まし時計 の治療 を経験した
キャラクター音声での目覚ましが特徴のおもちゃで、そのオリジナル音源を録音しておいた
(画像クリックで、それぞれの治療記録にリンク)
-thumbnail2.JPG)
もし、おしゃべり音声が復元できなかったら、格好の教材になると思ったのだが、点検整備だけで音声回路は治ったので、貴重な臨床研究はお預け
そこで今回は、簡単な音声再生のマイコンプロジェクトを利用して別の素材でリサイクルおもちゃを作り、いざという時のために基板制作の経験を積んでおきたい
これで、COB故障しても「マイコン換装」で、何とか復元する道が開けると期待
【創意工夫】
当クリニックにとって、「創意工夫」というキーワードは「マイコン換装」と並ぶ、今後の活動指針になる気がする
さらに今年度は、「おもちゃのバリアフリー化」もキーワードに加えたい
先輩Dr.いわく、
「創意工夫」の1つが「マイコン換装」なんでしょうね。
一見、修理不能と思われる症状でも、諦めず何とかしたいと、おもちゃドクターは日頃から情報収集や技術向上に努めている
そして「創意工夫」を凝らして、何とか元どおりに(又は少しでも遊べる状態に)したいと苦労するわけだが、実はこれが楽しい からこそ長続きする(ハマる)ことになる
メーカー修理では絶対にあり得ない手法で、しかも、安価に安全にリサイクルすることができる「おもちゃ病院」という存在を知ってほしい
トグルSWでアンパンマンとウルトラマンを
切換え式で、
世界に一つだけのおもちゃに!

ひな段付きのディスプレイケースに
キャラクター音声再生の試作基板を収納

おもちゃの
バリアフリー化に対応、PLAYは
外付けSWでも遊べる

お好みで2頭身の指人形を展示、
目覚まし時計や
外付けSWを接続する
