おもちゃ修理の電子カルテ(修理技術の情報交換)[2026年06月01日(Mon)]
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260425 おもちゃラジコンの40MHz送信基板(テスト用)[2026年04月27日(Mon)]
【経緯】
トイラジコン界隈では、 TX-2/RX-2 のプロトコルは、ほぼ標準になっている
先日は、電池金具のメンテナンスで完治退院だったが、今のうちに、40MHzのトイラジコン治療技術も磨いておかねば
数年前に、タッチセンス操作の 27MHz送信機を作った経験はあるが、40MHzは未経験
今回は TX-2 40MHzの送信基板を自作し、トイラジ治療時の「テスト用」として備えておく試み
【発振周波数の確認】
初めに、クリスタル発振のRF基板を自作し、その周波数をオシロで観測、本当に40MHzのキャリア波形が見られるかを確認する
RF部分のみを単独基板で、回路設計する
試作確認後に部品定数を最適化したもの

少し大き目のユニバ基板なら私でも実装可能
GNDパターンはスズメッキ線2本で配線する

在庫部品で何とか間に合わせたが、心配は
40MHzクリスタルがオーバートーン発振用

いざオシロを持ち出して来て、2段目Trのベース端子に接続
ドキドキしながら、その波形を観察したのが、以下の画像
測定中の波形が、綺麗に重なって見える

STOPして周波数を見ると、
40.686MHzだ!

オーバートーン水晶でも
40MHzで安定発振

自作と言っても回路設計は、名張市つつじが丘おもちゃ病院さん のブログ中、2014年5月に公開されたドクター研修会用の コルピッツ発振+パルス変調+ローパスフィルタ回路をベースにして、部品定数を 40MHz用に置き換えたもの
10年以上も前の記事と、サポート継続に敬意を表しつつ感謝する、有り難うございます!
(さらに昨日は、40MHz版も公開されている)
私は、ターボ無しでキャリア制御あり、乾電池2本で電源SWも省略して実装
当方のオシロ波形では、Vp-pでも 約1.5Vだったが、おそらく大丈夫だろう
【エンコーダ】
エンコーダのファームウェアは、これも Dr.大泉さんが精力的にアップデートされていて、その時点での最も廉価なデバイスが選択できる
直近では PY32F002A で8ピンのデバイス AL15S6 が追加サポートされている
GPIO化と、
ファームの書込みは、周囲との接続前に行うと安心
LEDはキャリア制御で点灯させるべく、電流制限1KΩを空中配線

カット&トライは
2段目のバイアス抵抗だけ
アンテナの代わりに、オシロで観測した波形

コントローラを
逆さまにすれば、
Jozen ラジコンも操作可能

【到達距離の確認】
S8050は電流増幅率が大きく中出力向きなので、3V駆動でも予想以上に電波が出る可能性あり要注意
その一方で、トランジション高周波特性は100M〜150MHz程度(最大でも200MHz未満)
40MHzの増幅効率はそれほど高くないので、「微弱電波」に抑える設計では、むしろ好都合
実際に動作試験をしながら、68Kから減らしていく
ここだけは
ピンソケットを使ったので、交換が簡単

実機での動作試験を繰り返し、今回は 47KΩで、室内用としては必要十分 な操作感となった
ドクター手持ちの、40MHz送信機とするには、少々出力が小さいほうが、車体側の受信基板のテストには好都合かと思われる
260123 tinyAVR電子オルゴールで3和音演奏[2026年01月23日(Fri)]
【元気回復】
先月入院の、キティちゃんスーパーのレジ、マイコン換装の
診療状況を、SNSにも投稿して、ひと段落
(Facebook、X(旧ツイッター)、Instagram)
年始から夢中で取り組んだので、燃え尽き症候群だったが、退院後にお客さまから感謝のメッセージをいただき、お陰で、おもちゃドクターも元気を取り戻して活動再開
気分転換に、電子オルゴールの新曲を採譜してリフレッシュ、10年ほど前からのマイ・ライフワーク
2026年シーズンは、「卒園・卒業」というテーマで選曲を考えているが、今どきの卒業ソングは?
私の時代は「蛍の光」か「仰げば尊し」だったが、皆さんは、どんな曲を連想されますか?
私は今回、意表を突く J-POP人気曲 に挑戦
選んだ曲目は、Kiroro 「未来へ」(←クリックで動画にリンク)
母親から独り立ちする娘の気持ちを歌った人気曲(子ども向けではないが、たまには良いでしょう)
山口百恵の「いい日、旅立ち」もそうだが、広い意味での「卒業」ソングとも言えるのでは
【楽曲試聴】 tinyAVRで3和音演奏を試聴
昨年11月頃からひたすら原曲を聞き込み、テスト環境での試聴・改良を繰り返しながら
新曲データ「未来へ」が完成
(画像クリックで再生 音量注意、著作権保護のためDL不可)
歌の1番と2番で 音符の譜割が異なる が、こんな有名な人気曲では、勝手に音符はいじれない
ファイルサイズが大きくなるが、前半Aメロは、リピートを使わずにベタに音符データを並べた
曲全体の長さは4分50秒の大作だが、「FUYUNOSEIZA3」と2曲でビルド成功し、試聴結果も良好
パート2には穏やかなオブリガートを入れて、3和音にふさわしい演奏になったと自画自賛
PART0=主メロディ+間奏メロディ
PART1=伴奏アルペジオ
PART2=副メロディ+装飾メロディ
消費電流は、ブレーキ出力、SWのみ実装で、稼働時 35mA、スリープ待機時 1.2μAと超省電力
CVDも実装すると、待機時 35μAという実測結果
PUYA電子オルゴールの紹介、安価で容易に作れます[2025年12月20日(Sat)]
先日は、電子オルゴール楽曲試聴 2025追加曲目一覧 のついでに、PUYA電子オルゴールを紹介済
ご本家のアップデートに伴い、当方も新機能を取り込んで 公開ファイルを更新したので、あらためて紹介する
【経緯】
私が おもちゃクリニックゆりかご を立ち上げた2016年頃は、全国的に技術志向の先輩ドクターの皆さまがPIC電子オルゴールを採用されていることを知り、最先端の治療例に感激したものである
つつじが丘おもちゃ病院さまの 電子オルゴールの特徴は、マイコンの種別に拘わらず設計方針が一貫して統一されていること
オルゴール演奏だけでなく音声再生もできて、音に合わせてLED点滅やモーター制御も可能で、鳴り物おもちゃのマイコン換装は 殆どこれで間に合うという優れもの
最近ではPICの流通価格が高騰してきて、廉価版のPICは秋月での取り扱いが無くなる傾向が見える
それで、PIC用のファームウェアの殆どは、その時々で安価に入手可能なマイコンに順次移植されている
本年6月には、PUYA(PY32F002A)マイコンに移植完了して初版が公開された
さらに先月、新機能が追加(キーボードおもちゃへの対応)されて、初版がアップデートされている
開発環境は、下記ブログを熟読、μVISION V5.41.0.0 を(無料で)インストール済
μVisionに書込み器を デバッガ登録しておけばシームレスに書込みでき、STM32マイコンでも使えるので、一石二鳥
私が、ここで紹介するプロジェクトは、次の2つ
【クリスマス・プレゼント】 お世話になっている施設や保育園に寄贈したい
【キーボードおもちゃへの応用】 伴奏に合わせて、キーボードを演奏したい
以下、項目ごとに詳しく解説する
【クリスマス・プレゼント】
動物たちの曲や鳴き声を演奏・再生するプロジェクトを作る
CVDチューニングの手順を、エクセル表を使って可視化する
リサイクルおもちゃを安価に作り、クリスマス・プレゼントとする
タクトSWでオルゴール演奏、CVDタッチセンスで音声Sを再生

部品材料コストは 約500円(2025年11月)
森の動物たちモデル の回路図、
「ホーホケキョ」も実装

SOP16を変換基板に載せれば、
半田付けも割と容易LEDは1個、音声再生中は1秒間に数回の周期で点滅
CVDタッチセンスのチューニング手順も、同梱する

参考までに部品リストを作り、しっかりとコスト計算も公開する
【キーボードおもちゃへの応用】
・カラオケ伴奏に適したオルゴール曲データの構想を練る
伴奏曲サンプルとして「冬の星座」曲データを採譜する
(6月7日追記)
・1曲を作ってみたら、パート構成の違いに私の頭が追い付かず、案外手間取った
・出来上がったカラオケ伴奏はガイドメロディが無いためタイミングが取り難く、一緒にキーボードを弾くのは少々難しい
・実装パート数を「2」にしてカラオケ伴奏を実装する構想は良かったが、一緒に演奏し辛いのでは困る
・そんなわけで カラオケ伴奏での楽器練習の効果 を、今はやりの AI検索 で訊いてみた
マイナスワン音源(カラオケ音源)を用いた楽器練習の主な メリットは以下の3点 だそうな
@アンサンブル感覚の習得
自分のパート以外の伴奏やリズム(メトロノーム)が常に鳴っているため、テンポキープ力や、他の音との調和を意識する力が自然と身につきます。
A弱点やミスの明確化
メロディや特定のパートが抜けていることで、自分自身がどのタイミングでズレているか、どの音程・フレーズが不正確かを客観的に把握しやすくなります。
B実践的で効率的な反復練習
実際の楽曲の進行に合わせて練習できるため、単調な基礎練習に比べてモチベーションを維持しやすく、本番を想定した表現力を効果的に鍛えられます。
・なるほどね。無駄ではないと確信して、他の曲データ採譜に進もうと思う
カラオケ以外でも
ハ長調の曲なら 一緒に演奏し易い
この曲リストの中から、適当に選んで実装すれば良い

シリアルから音符コードを受信して鳴らす仕様のサンプル回路図

オルゴール演奏をバックにキーボードを弾く遊び方が狙い

ピン数が違うデバイスの回路図も、開発者に添削依頼

これらの回路図は転載自由、ご本家でも採用された

・カラオケ伴奏にSPI音声再生が使えるかを検討する
伴奏音源として9曲を録音し、SPI音源に変換する
SPI音声で伴奏するサンプルプロジェクトを作る
W25Q64 に9曲のカラオケ伴奏を音声として格納

ブレーキ出力でスピーカを鳴らして、音量も確保

251002 サウンド基板 H1 (11種類の動物たち)を試聴、「ホーホケキョ」は?[2025年10月03日(Fri)]
鳴り物おもちゃの修理では、安価なサウンドモジュール基板が市販されており、コスパが良いので重宝している
先日は、ミミクリ系(オウム返し)おもちゃの修理に使えるサウンド基板を動作確認したが、そのときに同時に共同購入していたのが、今回の音源基板である
いつまで存在するかは不明だが調達先のリンクは、以下のとおり
もしご興味があったら、できるだけ複数人での共同購入をご検討されたい
リサイクルおもちゃ製作では、安価で可愛いケース探しに苦心する
リサイクル店や100均ショップは、おもちゃドクターも常連
【動作確認】
実際のおもちゃ修理に適応する前の動作確認として、安価な材料でリサイクルおもちゃを製作して、基板に内蔵された音源を試聴してみた
【回路構成】
今回のモジュール基板は、販売サイトの商品概要欄に参考回路の例示がある
ミミクリ系とは異なり、マイク入力がない代わりに多数のスイッチに対応可能で、フルスペックでは、4セレクト×6センスのマトリクス構成となる
内蔵された音源は、11種類の動物たちの鳴き声(と10種類の銃射撃音)が、割と高音質で内蔵されている
今回の試聴では 11種類の動物たち のみ(教育上の配慮から銃声音は却下)、2セレクトをスライドSWで切換え、6センスのタクトSWで各2種類の音声を鳴らす
電池はケースのサイズにより、単3なら2本、単4なら3本までが使える
【試聴結果】
6個のタクトSWで、確かに11種類の音声再生を聴くことが出来た
消費電流は、3V稼働時 70mA以内、待機時 0.3μA(実測)で、省エネ型
電源スイッチは省略、幼児でも簡単に遊べる
ただし、スイッチ数が多い割に各音声の再生時間が短いので、どうしても 割高感は否めない
電子オルゴール楽曲試聴 2025追加曲目一覧(PUYA電子オルゴールの紹介)[2025年07月31日(Thu)]
250729 ミミクリ系オウム返しのモジュール基板(動作確認)[2025年07月26日(Sat)]
【経緯】
以前から、タカラトミーのミミクリーペットに代表される オウム返し基板のCOB故障の報告が、巷で散見される
当クリニックでも 2021年前半に、該当するおもちゃの入院が続き、そのときは(基板は正常で交換には至らず)完治退院しているが、いずれ再入院してくる可能性はある
以来、万一の場合に備えて 代替基板を安価購入して在庫しているが、その基板パターンに酸化被膜が見えてきた
今月の定例医局会では 半田付けの練習教材として、経年劣化した基板に周辺部品を取付けてLED点滅で動作確認を実施したので遅ればせながら報告する
YSJ-1812BY基板を海外通販で 10枚購入
2021年2月、
単価 \200.-ほど(送料込)

実際の基板には電源
パスコンC6実装済み
基板には音声メモリを載せるランドもある

これで、もし本物の ミミクリ患者さまが来院されて、基板を交換するしか選択肢がないときでも 即日治療完了できる
【基板の動作確認】
医局会での技術研修の様子を ショート動画で紹介
【詳細説明】
250129 PIC電子オルゴール(yurikagoプロジェクト)アップデート最終版[2025年01月29日(Wed)]
【経緯】
最近、物価上昇の世の中でも新しいマイコンだけは安くなってきている
しかも高機能・高性能化しており、今では PIC(特にアセンブラ記述の電子オルゴール)の優位性はない
新年早々、つつじが丘おもちゃ病院 さんのブログで、PIC電子オルゴールの最終アップデートと同時に、今後の開発終了が公表された
SPIメモリのDI〜DO間を直結できるように改善のうえ、さらにSWとのポート共有のサンプルも追加された
最後までやり遂げる開発者の情熱に、あらためて敬意を表し、感謝申し上げる
おもちゃ修理での話に限れば、手持ちのPICが不良在庫にならなくて安心と喜ぶドクターも多いのではないか?(私も、その一人)
開発者のご配慮により分家した、yurikagoプロジェクトの方も、今回のアップデートを反映して最終版として公開する
【キャラクター目覚し時計】
おもちゃクリニック ゆりかご では、本物の時計修理はお引き受けできないが、キャラクター目覚し時計や回転メリー付き置時計などは、子ども用に限り受付ける
ただし時計ユニット自体は修理対象外で、飾り部分の動き、音や光などに限定して修理する
目覚し時計は、おもちゃ病院への来院も少なくない
動かなくなっても捨てられないとの思いに応えたい

基板は PIC電子オルゴールをカスタマイズして換装

今回のアップデートで、
SPIのDI〜DO間を直結
【yurikagoプロジェクト】
最終版 PIC電子オルゴールVer7_6のソースファイルに、SPI音声再生でのLED点滅や2024年の新曲など 独自仕様コンテンツを追加
その際、dev_***.asm もポート共有に対応して改変しておき、いざ必要のときは柔軟にカスタマイズできるように準備済
241130 PIC電子オルゴール(yurikagoプロジェクト)の近況報告[2024年11月30日(Sat)]
【経緯】
ご本家から分家した PIC電子オルゴール(yurikagoプロジェクト)は、あれから早や2年になる
ご本家は 名張市つつじが丘おもちゃ病院さん で、当時は PIC電子オルゴール Ver7_4だった
ご本家の開発スピードに遅れないように、yurikagoプロジェクトもアップデートを重ねてきている
代表で、
PIC12F1822 を使ったプロジェクトで
音声目覚まし時計を改造、
妖怪ジバニャンを紹介

ところが最近、各種マイコンの機能や相場感が大きく変わり、もう PICを選択するコストメリットは無くなってしまった
ご本家のブログからも、『PIC電子オルゴールは、潮時かも?』みたいな雰囲気が漂ってきたので、分家させていただいた yurikago プロジェクトが心配になって久しぶりに覗いてみたら、5月20日頃の oregl 7_6 がベースで、以後のアップデートは反映していない状態だった、申し訳ない
【更新情報】
2024年の新曲データを取り込み yurikago プロジェクト(orgel7_6対応)に移行したので報告する
ご本家オリジナル版に、SPI音声再生でのLED点滅や2024年の新曲など yurikago仕様 を追加更新
カスタマイズしたプロジェクトは、回路図なども同梱して当方共有フォルダで公開する
なお、これらのプロジェクトは(拙作の曲データも含めて)、複製・改変・再配布は自由であることを、あらためて付け加えておく(2026年1月27日、更新済)