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ゆりかご日記
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221129 ぴょんぴょんアンパンマン 跳ねない(ギヤ割れ)[2022年12月08日(Thu)]

まねっこおしゃべり ぴょんぴょんアンパンマン

2022年11月29日、能生児童館にて預り入院、ToyDr.わたなべ が集中治療。
物理的な破損やヒビ割れに対する処置を終え、組み戻して動作確認すると、何とか足の上下動が回復して、ぴょんぴょん跳ねるようにはなったが、、、
以下、詳しい診療状況を、順に画像で報告する。

まねっこおしゃべりぴょんぴょん アンパンマン
ぴょんぴょん跳ねるはずが、足が上下に動かない
221118_pyonpyon00.jpg


分解点検

モーター配線がネジに咬み込んでいた
老朽のため切断寸前。→半田付け直し
221118_pyonpyon02.jpg

脚部スライド板の固定用ネジ受ボスが破損
接着剤だけでは到底持たないことは明らか
221118_pyonpyon04.jpg


複雑骨折の再建手術

プラスチック破片を仮接着し 0.8mm穴あけ
ケース外から 2.0mm穴あけ(内部加工用)
221118_pyonpyon06.JPG

ネジ受基部に 0.8mm穴をケース外から貫通
ここに、ステンレス線で縛り上げて固定する
221118_pyonpyon08.JPG

0.3mmステンレス線で縛り上げ固定後、
さらにエポキシ接着剤で全体をカバーする
221118_pyonpyon10.JPG

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200830 NEW おいかけっこアンパンマン(各所で断線)[2022年09月01日(Thu)]

各所で配線が切れている まるで、おもちゃドクターの腕試し?

2022年8月30日、保育園の先生から預り入院、全く動かない
愛着があり、壊れても捨てられずに持っていたご様子

NEW おいかけっこアンパンマン
全く動かない、全く音が出ない
220830_anpanman_00.jpg

左手スイッチのリード線が1本断線
大きいタクトスイッチは動作確認済
220830_anpanman_02.jpg

元の配線は基板の穴を通していない
基板の穴を通して半田付け直そう
220830_anpanman_04.jpg

スピーカ磁石が外れて音が出なかった
磁石を元の位置に接着、音を確認する
220830_anpanman_06.jpg

電池ボックスの裏側、リード線が断線
青色と緑色の2本とも、半田付け直す
220830_anpanman_08.jpg

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211026 犬のぬいぐるみ 尻尾フリフリ(リンク棒折れを接合)[2021年10月29日(Fri)]

犬のぬいぐるみ
2012年 イワヤ製の定番おもちゃ、月末の定例医局会で集中治療

骨折治療して動くようにはなったが、元どおりではない報告
211027_dog_00.jpg


【経過】

コロナ禍で中止の「まちや病院・だが、問合せには個別対応
10月13日、「本町のお茶舗やさんに聴いて、予約します。」と、
電話連絡にて診察予約あり、常設おもちゃ病院での受付は可能と返答

患者さまは 犬のぬいぐるみ で、孫娘さんの遊び友だち
「スイッチ入れた時に少し動くだけで、異音がして止まる」
とのこと
同日、のう病院 =能生児童館にて診察申込書を受付、即日入院預り


【分解点検】

電池交換済とのことだが、チェックすると電池容量不足を示す
電池ボックス内や端子板はきれいで、液漏れ跡もない
新品電池で動作テストするも、動きが止まるのは問診のとおり

頭を外さなくても胴体は分解可能、先ず左側から
211026_dog (1).jpg

次に右側も分解、そこで尻尾にリンクする部品の切断を発見
211026_dog (2).jpg

0.3mmステンレス線で締め、この上から接着剤でカバーするが、
211026_dog (3).jpg

これでは、エポキシ系接着剤の厚みが平ギヤに干渉するため、
211026_dog (4).jpg

エポキシの厚みをヤスリ掛けして、ギヤとの干渉をクリアできた
そして最後は、ギアボックスの分解点検だが、

既に前脚のクランク軸スペーサーに割れを発見、慎重に
211027_dog (1).JPG

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210625 クマイリー 効かないスイッチがある(全配線を交換)[2021年06月25日(Fri)]

赤ちゃんぐずり泣き対策 クマイリー

2021年5月、のう病院にて受付、クマイリー
「いくつか効かないスイッチがある」とのこと
kumailey_00.jpg


【検査】奥の手?を使う

お裁縫が苦手な Dr の奥の手「ふくろ返し」
ぬいぐるみの中に手を押込み背中から出す
kumailey_02.jpg

止めていた糸を切る前、印を忘れずに
3個が断線、他もいつ切れるか心配だ
kumailey_04.jpg

GNDに5本、VDDに3本まとめて接続
録音用マイクは 10mm径で少し大きめ
kumailey_06.jpg


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ものまね フクロウ 左肩脱臼か?[2021年06月23日(Wed)]

ものまね フクロウ 2021年6月6日 美容室から入院預り

15年ほど前に旅先で購入したお土産品


現在の状況は、この動画のとおり左羽根が動かない
(動画の概要欄に、商品情報治療例を記述したので、ご参考までに)



【検査】原因はピン折れ

「オウム返し」を 2回繰り返すもの、音声は正常
左羽根が動かないので、分解点検を進める
210606_Owl_02.jpg

原因は、左肩のクランクピンが折れたため
右肩のピン位置を参考に復元治療する
210606_Owl_08.jpg

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チアフルくまちゃん1 揺らすと動作不安定[2021年06月05日(Sat)]

「のう病院」に入院した、チアフルくまちゃん
2体のうちの1体が、一足お先に退院(担当Dr.Toy-zawa 報告)


揺れたりすると、止まったり違う歌になるとのこと
210605_チアフルくまちゃん_00.jpg

基板や配線部分を分解、オレンジ色の配線を動かすと誤動作することを発見
210605_チアフルくまちゃん_02.jpg

オレンジ色の配線をたどって左腕につながったマイクロスイッチ部分を点検
210605_チアフルくまちゃん_04.jpg

スイッチ配線の被覆が剥がれて導線がむき出し、
ここが動くことでショートするのが原因のようだ
210605_チアフルくまちゃん_06.jpg

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210531 こえまねパンダ 音が出ない、動かない[2021年05月31日(Mon)]

こえまねアニマル おぼえる!はなす!うごく! パンダ

糸魚川で活動する、おもちゃクリニックゆりかご は、巡回おもちゃ病院訪問診療をメインにした、新しいスタイルのおもちゃ病院として、5年前に開設
おもちゃリサイクル回収箱「ゆりかご」は、現在では市内5か所に常設

こえまねパンダ_00.jpg


このうち、「のう病院」=能生児童館に持込みで診察依頼があったもののうち、これは、パンダのぬいぐるみ(仕掛けあり)



【入院治療】

電池交換しても全く動かないとのことで、治療開始
なるほど、スイッチを入れて声を掛けても、何も反応なし

実はこの状態が 一番、消費電流が多くて、すぐに電池消耗する

今回も電池チェックすると1本は「要交換」、残る2本も「要注意」
こえまねパンダ_04.jpg

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クリスマス帽の犬のぬいぐるみ Gemmy 210307[2021年03月08日(Mon)]

電話連絡にてリモート問診を実施
今回も、ショートメールであいさつの後、お客様のご自宅からお電話をして貰ったので、落ち着いてご相談を聴けたのがありがたい。(リモート方式での思わぬメリットを実感)


2021年3月6日、「ひまわり病院」に3点の診察予約あり
診察申込書は ひまわり保育園からToyDr.の自宅に FAXで転送
210306_ひまわり_00.jpg

クリスマス帽の犬のぬいぐるみ Gemmy、音楽が鳴らない
クリスマスの曲に乗ってのダンスも、全く動かない
210306_犬のサンタ08.jpg

内部基板が固定枠から外れて、電池の(ー)黒配線が宙ぶらりん状態
赤は(+)、青と橙はモーター、茶は板バネスイッチ、白が耳スイッチ
210306_犬のサンタ00.jpg

基板があちこち動いて断線したと思われる
スピーカ配線も、今にも切れそうに見える
210306_犬のサンタ04.jpg
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210223 マネしておしゃべり お散歩 くまモン[2021年02月23日(Tue)]

くまモン 骨折して喋れなくなった
くまモン公式.jpg
2021年2月、おもちゃクリニックゆりかご「ひまわり病院」で預り入院

つい先日、お座りくまモンと影絵ライトが完治退院したばかり
くまモン大好きな、同じお客さまからの依頼でした



先日の反省で、今回は写真を多めにして記録する
本格的な診察の前に電池ボックスをチェック

単4電池3本とも、容量不足気味(モーター駆動は無理)
新品電池に交換して、マネしておしゃべり動作復活を確認
210223_くまモン_02.jpg

ぬいぐるみを頭から外し、両足を抜くと左足が完全に折れていた
(画像クリックで拡大)
210223_くまモン_06.jpg 210223_くまモン_04.jpg

【治療方針】仮止め後、ステンレス線で結合、
エポキシ接着剤でカバー補強する方針
210223_くまモン_10.jpg 210223_くまモン_08.jpg


【骨折部の結合】
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