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kousaku_2_c.png
260315 キッズドライバーのハンドル、COB故障(PUYAマイコン換装)[2026年04月13日(Mon)]

【概要】

患者さまは、キッズドライバー(ハンドル)アガツマ
長年愛されてきたことが伝わる姿に、思わず笑顔!

ペダル部とハンドル部とは、回路も電池も別々
色々なバージョンがあるが、これは 2005年製
260319_Driver (1).JPEG

前段の、キッズドライバーのハンドル、COB故障(治療方針の検討)は、コチラ

症状:ハンドル部のボタンが不作動
   基板外の外付け部品チェック済
   基板電圧OK、COB故障と診断済
治療:お客さまと相談のうえ代替基板で置換
   PUYA電子オルゴール+音声再生で
   紆余曲折ありつつ、動作確認済
退院:4月13日、センターにお届け退院済


【動作確認】

まず初めに、治療完了後の動作確認をご高覧あれ


消費電流は稼働時 約50mA、スリープ待機時 約7μA、なので電源SWは不要
以下の4つの出力チャネルは、コンカレントに動作する(同時発音が可能)

 @エンジン(音声N0)、
 Aウィンカー(音声N1)、
 Bおしゃべり(音声N2)、
 C3つのサイレンと♪音符(オルゴール)

予想以上の素晴らしい出来栄え、名張市つつじが丘おもちゃ病院 のDr.大泉さま(以下、「開発者」)のご指導に感謝申し上げつつ、今回は代替基板とオリジナル回路との繋ぎ込みの手順を解説する
オリジナルとは異なる部分もあるが、楽しく遊ぶには全く問題は無い


【準備を万端に】

お客さまの大切なおもちゃを実験台には出来ないので、診療シミュレーションが必須
100均おもちゃ アメパト に評価基板を組み込んで試作成功を体験している

通常の修理では難しい状態だったが、お客さまの大切な思い出を守るため、「マイコン換装」と言う『再生』の道を選択
このおもちゃが再び動く瞬間を想像し、一歩ずつ丁寧に向き合いたい

繋ぎ込み用の配線長は、おもちゃの最大寸法を目安に
今回は、ハンドル外周の直径よりも、若干長めに用意
260410_PY_DRIVE (5).jpeg

SW配線は部品面から引き出し、接点清掃後に導通確認
この段階では6個のSW接点のオン抵抗値は 100Ω以下
260410_PY_DRIVE (3).jpeg

代替基板の回路図(SWマトリクスは既存回路を改造)
260325_DRIVE_F002A_16_BTL.jpg

LEDやLAMPの抵抗は既存品をチェックの上、再利用
LAMP駆動トランジスのベース抵抗は、基板上に移設
260410_PY_DRIVE (1).jpeg

左右反転した半田面、画像に繋ぎ込み先 16か所を明示
ちょうど ネジ穴があるので、左右の配線はここを通す
260410_PY_DRIVE (2).jpeg

このセンターは 10年来の常連さんで、これまでの信頼関係があり、やはり、当クリニックとしては中途半端な治療で済ませたくはない
再入院でお預りの際に、部品代実費は現金決済でなくても(例えば、乾電池数本での代物決済でも)構いません、と説明してあるので部品調達には留意が必要

PY32_KIDSdriver_cost.png

「修理費無料」の約束だったが代替基板のコストは 182円、これなら(タクトSW 6個を加えても)「乾電池2〜3本」を頂戴できれば十分

【本番の大手術】 治療に集中していて写真なし

4月12日、既存回路との 繋ぎ込み 16か所 、音声アンプの緊急最適化、接点不良に対するタクトSWへの改善を施して、何とか当日中に手術完了

「おもちゃ修理工房みやま」にて大手術、持ち帰り残業で治療完了
260412_DriverHandle (4).JPEG


無事にエンジン音が響いた瞬間、おもちゃDrとしての喜びを体感
こだわり抜いた末に、最高の状態で仕上がり 素晴らしい出来栄えです!
これで、また、たくさん遊んでもらえますように!


【留意事項】

今回のように、改造修理の方法を採用したときは、特に安全性に留意する必要がある
治療担当ドクターの独断にならぬよう、チーム医療体制で治療を進めるか、最低でも別のドクターに完成検査をして貰う手順を踏むことが肝要

マイコン換装で修理したときは二次元コードのラベルを貼る
再入院の際、二次元コードをたどれば電子カルテが閲覧可能
QR_KidsDriver.png

【参考情報】

・代替基板を取付け直後、全く音が出ない現象を徹底究明
 アンプ用のブリッジドライバ MX612の故障と判明し、音声アンプの緊急最適化
(治療完了後の写真は、新しい MX612をスピーカ配線の途中で空中配線に変更後のもの)


・押しボタン接点をタクトSWに改造した経緯を、写真で報告

既存SWは、ゴム劣化で導電性に信頼がおけない
アルミシート貼って、改善することも多いが、、
260410_PY_DRIVE (4).jpeg

既存基板の中央SWは、クラクションSW
クシ型の上に横リードのタクトSWを設置
260412_DriverHandle (1).JPEG

スイッチ基板のクシ型パターンに半田メッキ
それでもまだ、組上げると動作不安定が再現
260412_DriverHandle (2).JPEG

最終的にはスイッチ基板の方も、タクトSW設置
SWリード足を半田付け後、ホットボンドで固定
260412_DriverHandle (3).JPEG

一見遠回りに見える試行錯誤の時間が、おもちゃの耐久性を高め、より確実な復活へと繋がる
一筋縄では行かないからこそ、やりがいがあるというもの


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