251002 サウンド基板 H1 (11種類の動物たち)を試聴、「ホーホケキョ」は?
[2025年10月03日(Fri)]
鳴り物おもちゃの修理では、安価なサウンドモジュール基板が市販されており、コスパが良いので重宝している
先日は、ミミクリ系(オウム返し)おもちゃの修理に使えるサウンド基板を動作確認したが、そのときに同時に共同購入していたのが、今回の音源基板である
いつまで存在するかは不明だが調達先のリンクは、以下のとおり
もしご興味があったら、できるだけ複数人での共同購入をご検討されたい
リサイクルおもちゃ製作では、安価で可愛いケース探しに苦心する
リサイクル店や100均ショップは、おもちゃドクターも常連
【動作確認】
実際のおもちゃ修理に適応する前の動作確認として、安価な材料でリサイクルおもちゃを製作して、基板に内蔵された音源を試聴してみた
【回路構成】
今回のモジュール基板は、販売サイトの商品概要欄に参考回路の例示がある
ミミクリ系とは異なり、マイク入力がない代わりに多数のスイッチに対応可能で、フルスペックでは、4セレクト×6センスのマトリクス構成となる
内蔵された音源は、11種類の動物たちの鳴き声(と10種類の銃射撃音)が、割と高音質で内蔵されている
今回の試聴では 11種類の動物たち のみ(教育上の配慮から銃声音は却下)、2セレクトをスライドSWで切換え、6センスのタクトSWで各2種類の音声を鳴らす
電池はケースのサイズにより、単3なら2本、単4なら3本までが使える
【試聴結果】
6個のタクトSWで、確かに11種類の音声再生を聴くことが出来た
消費電流は、3V稼働時 70mA以内、待機時 0.3μA(実測)で、省エネ型
電源スイッチは省略、幼児でも簡単に遊べる
ただし、スイッチ数が多い割に各音声の再生時間が短いので、どうしても 割高感は否めない
【ホーホケキョ】
自然界の動物や小鳥の鳴き声は、大人にも、ひと時のリラックス・タイムを与えてくれる
ただし、日本ではお馴染みの「ホーホケキョ」という、鶯(うぐいす)の鳴き声がないので、ちょっと残念ではある
(↑ 画像クリックで mp3を再生)
うぐいす は主に東アジアに分布する小鳥で、「ホーホケキョ」は繁殖期のオス特有の鳴き方で春限定だそうな
日本では古来「春告鳥」とも呼ばれ、その春一番の「ホーホケキョ」と鳴く声を「初音」として春の訪れを(情緒的に右脳で)感じることは、幼児期の情操教育には好適だと思うのだが
【電子オルゴールで音声再生】 おもちゃドクター向きの参考情報
そこで、うぐいす を含めた自然環境の癒し音源を、子どもたちのリクエストに応じて自由に組み込めるように、安価で書き換え可能な代替基板を試作する
巷には「フリー素材」として、最初から著作権侵害のリスクのない音源やイラストが公開されている
おもちゃ修理に限らず 電子工作教室の教材 としても、これなら安心して使える(以下に一例)
昭和世代ど真ん中の おもちゃドクターだが、最新のマイコンを使った 電子オルゴール で、癒しの自然環境音を簡単に再現するプロジェクトが目標
私は、名張市つつじが丘おもちゃ病院さま が開発された 電子オルゴール(+音声再生)を愛用している
私が最近ハマっている PUYA電子オルゴールで音声再生
スイッチと タッチセンス、どちらでも同じ機能で操作可能
SOP16を変換基板に載せれば、半田付けも割と容易
LEDは1個、音声再生中は1秒間に数回の周期で点滅
タッチセンスの感度は、実機でのチューニングが必要
「ホーホケキョ」も実装して、癒しの自然環境音を再現
タクトSWでも、CVDタッチでも遊べる
リアルな自然環境の音源でいやされてね
代替基板の作成コストは、現時点で193円
(クリックで拡大、PDFダウンロード可)
【試作品の動作確認】
小指1本でのタッチにも、軽快に反応する
【ダウンロード】
うぐいす などの 癒しの自然環境音を音声インデックスに追加した PUYA電子オルゴールは、回路図なども同梱して当方共有フォルダで公開する
なお、これらのプロジェクト(オリジナル音源以外)は、複製・改変・再配布は自由であることを、あらためて付け加えておく
自然環境音声再生プロジェクトのディレクトリは
orgel1_4_250918\orgel_SW_F002A_16_NATURE
プロジェクトは PY32F002.uvprojx
CVDタッチセンスのチューニング手順も、同梱しているのでご参考に
※おもちゃクリニックゆりかごは、糸魚川市・市教育委員会後援の「おもちゃリサイクル普及啓発事業」です。


プレゼント用に改変したプロジェクトは、下記を参照願います。
(参照)電子オルゴール楽曲試聴 2025追加曲目一覧(PUYA電子オルゴールの紹介)
https://blog.canpan.info/charts/archive/486