AVR電子オルゴール事始め(スターターセットの頒布)
[2024年06月01日(Sat)]
AVR電子オルゴール事始め(スターターセットの頒布)
【経緯】
名張市つつじが丘おもちゃ病院さんのブログで、「STM32スタートアップセット頒布」がアナウンスされている
マイコン換装に必要な部品が「誰でも買える」ものなら私にもお手伝いできるのでは、むしろ積極的に取組むべきと反省
上記ブログ記事を拝読し、そこまで考えておられるのかと、正直、私は驚いた
ファームウェアの開発に加えての普及啓発まで、一貫した姿勢には敬意を表する
エールを送ることしか出来ない私だが、記事をシェア拡散して情報発信に協力したい
さて私も、半田付けが苦手と逃げてばかりは居られない
STM32に限らず、Dr.大泉さまのブログに必死になって喰らいついていく所存
【AVR事始め】
安価に部品調達するのもドクターの技術スキルのうち、ということで
それぞれが得意な分野で進めても宜しいのではないか、お互いに頑張ろう
私も、できる範囲でマイコン換装スターターセットの頒布を始める次第
まずはtiny404と変換基板とSPIメモリ(サンプル音声データ入)
そしてtiny1614と変換基板
そして初心者向きに8ピンAVR2個セット
の3種類のセット(いずれもアンプ用Hブリッジ付き)
AVRマイコンを使う際には、必ずヒューズビット(チップの動作条件設定)を確認する必要があるが、当方の頒布セットでは内部発振器の動作周波数を16MHzに設定するヒューズビットを書込み済
サンプルプロジェクトは当方共有フォルダにて公開する
ご希望に応じてサンプルプロジェクトを書き込んで頒布することも可能
tinyAVRはSOPタイプなので、基板への半田付け練習には最適
【頒布セットと回路図】
(追記:10月1日〜郵便料改訂に伴い値上げしました)
頒布セットを使ったサンプルプロジェクトの回路図と部品配置図の参考例
セット品以外の部品は(処分品の再利用などで)、自前でご用意いただく
56.5×32mmの基板に組み込むと、有名な清涼菓子の容器にピッタリ入る
単3×2本の電池ケース裏に直接貼り付ければ、100均タッパーにも丁度
なお頒布代金は送料込みで、セット別の内訳は下段の方に記述している
頒布セットA:(電子オルゴール/音声再生)¥322.-
まずは、電子オルゴールのみを書き込んでテストする
電源は単3電池2本、極性に注意すること
ここまでなら、SPIメモリの配線は不要
プログラムを書き換え、頒布セットAの完成
SPIにはサンプル音声データを書き込み済
SPIの向き注意、回路図と上下反転している
音声データを書き換えれば、他にも応用できる
頒布セットB:(電子オルゴール+音声再生)¥322.-
オルゴール演奏をメインとするプロジェクトである
160曲以上のレパートリーからご希望の数曲を選択
音声再生とコンカレント動作もカスタマイズできる
頒布セットC::(電子オルゴール/音声再生)¥322.-
初心者向きに8ピンAVR2種類セット、変換基板なし
402_test 回路で「メリーさんの羊」など 短い曲演奏を確認
402_starter 回路で、「トイストーリー」の音声再生を追加
踊る獅子舞のマイコン換装プロジェクトを書き込む準備段階
動作確認に必要な部品のみに絞ってユニバーサル基板に実装
順番に部品追加して、最後に獅子舞プロジェクトが完成する
ご要望に応じて、プログラムの書き込みにも対応可能である
下の部品配置図を目指してステップアップ、SPIの向きに注意
オプション品:(USBーシリアル変換器)¥150.-
(上記に加えて送る場合に限る)
書き込みソフトは、新型tinyAVRのUPDI対応のものが必要
つつじが丘おもちゃ病院さんの、下記ブログのダウンロードに同梱されている
\AVRdude\ISP\bin\avrdude.exe というGUIソフトが便利
なお、当方のAVRスターターセットでは、HVP(高電圧書込み)は必要ない
【スターターセットの内訳】
頒布セットA: AVRスターターセットA(電子オルゴール/音声再生)
(セット内訳) ¥322.-(送料込み)
ATTINY404-SSN 1個、 DIP変換基板14ピン用 1枚
HブリッジMX612E 1個、 DIP変換基板8ピン用 1枚
メモリW25Q32FV 1個 (ICの足が折れやすいので注意)
頒布セットB: AVRスターターセットB(電子オルゴール+音声再生)
(セット内訳) ¥322.-(送料込み)
ATTINY1614-SSN 1個、 DIP変換基板14ピン 1枚
HブリッジMX612E 1個、 DIP変換基板8ピン 1枚
(内部メモリを使うため、外付けメモリ無し)
頒布セットC: AVRスターターセットC(電子オルゴール/音声再生)
(セット内訳) ¥322.-(送料込み)
ATTINY202-SSN 1個、 ATTINY402-SSN 1個
HブリッジMX612E 1個、 (変換基板は付属しない)
メモリW25Q32FV 1個 (ICの足が折れやすいので注意)
オプション品: USB-シリアル変換器(上記に加えて送る場合に限る)
(セット内訳) ¥150.-
FT232RL(非純正品) 1個
(ピンヘッダは一旦抜いた状態で送るので、到着後に半田付け必要)
【問い合せ、留意事項】
数量は、1人1セットで、当面20セットを予定している
先着順で、無くなったら、この代金額での頒布はお終い
頒布依頼やお問い合わせは、メールでのみ受け付ける
(下記アドレスの@を半角に置き換えること)
記事へのコメント投稿で頒布依頼を書いても対応しない
toydr.watanabe[@アットマーク]outlook.com
頒布セットは郵便書簡で送り、封筒自体が納品書を兼ねて支払案内を記載している
頒布代金は、到着後2週間以内に、ゆうちょ銀行の指定口座あてにお振込みいただきたい
振込手数料は頒布先負担とする
若しくは、頒布代金合計分の切手を、当方あてに郵送して貰っても良い
頒布の条件は、当ブログの善良な読者であること。その判定は当方の主観による
スターターセットはジャンク品扱いであり、その機能や性能等を保証しない
返品や返金等にも応じないことを、ご承知あれ
郵送に関わるトラブルについては当方は一切の責任を負わない
【ダウンロード】
サンプルプロジェクトは当方共有フォルダにて公開する。今回のプロジェクトでは、
HVP書き込みは不要であり、廉価なシリアル変換器で手軽に書き込みができる
さらに、ご希望に応じてサンプルプロジェクトを書き込んで頒布することも可能だ
なお、これらのプロジェクトは開発者の意向により、複製・改変・再配布は自由である
(8月23日、一部プロジェクトのバグ修正)
チップへ書き込むプログラムファイルは、プロジェクト別に
\orgel_SW_404_test\Release\orgel_SW_404.hex
\orgel_SW_404_starter\Release\orgel_SW_404.hex
\orgel_SWCVD_1614_starter\Release\orgel_SWCVD_1614.hex
\orgel_SW_402_test\Release\orgel_SW_402_test.hex
\SISIMAI_tiny402_starter\Release\orgel_SW_402.hex
\SISIMAI_tiny402\Release\orgel_SW_402.hex
\SISIMAI_tiny202\Release\orgel_SW_202.hex
AVRの書き込みで懸念されるのは「ヒューズビットの書き込み」関連だと思われるので
今回は、あらかじめ電子オルゴール用のヒューズビットを書き込んで頒布する
チップへ書き込むヒューズビットファイル(AVRDUDEを使う場合)は、
上記プロジェクトに共通して、プロジェクトフォルダ内の
\Release\AVRDUDEfuseUPDI.hex
サンプルの回路図や部品配置図は、ドキュメントフォルダにある
今回はスターターセットなので、音声データはDIPタイプのSPIメモリに書き込み済
音源の録音方法、音声データの作り方、SPI書き込み方法などはコメント欄をご参照あれ
メモリに書き込み済のSPI音声データは、
\voice_ToyStory\W25Q32_8ksps.hex
今回も、つつじが丘おもちゃ病院 さんの ファームウェアを使わせていただいた
この場を借りて、感謝申し上げる。ありがとうございました。
tinyAVR電子オルゴール のほかのデバイスでもファームウェアが開発されている
公開済みファームは日々進化しているので、最新版は下記URLをご参照あれ
マイコン換装は、まだ症例件数こそ少ないが、お客様からの喜びの声と感謝のお言葉は、ドクター冥利に尽きる
おもちゃドクターとしても達成感が味わえるし、何より、やっていて自分も楽しい
未経験のドクターにも、ぜひ最初の一歩を、踏み出して欲しいと切に願う


動作確認は、トイ・ストーリーの音声再生での予定ですが未完成、本当に申し訳ないです。
先日、頒布セットC(8ピンAVR)のサンプルを作ろうとしたらピン割り当ての誤配線を発見し、あわてて回路図・test用プロジェクトを修正しブログ記述を修正更新しました。