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おもちゃ修理「電子カルテ」
おもちゃドクターWの診療状況をPDFで保管、公開。
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ゆりかご日記
231102 ダートマックスjr 27MHz 全く動かない(SW接点洗浄)[ 2023年11月03日(Fri)]

地元のおもちゃ病院にも顔を出している「新人Dr」からのヘルプで、
当クリニックでは助勤医師として一緒に集中治療している。

なお、おもちゃ病院界隈での「新人Dr」とは、単に経験年数が浅いことでしかなく、
実際は人生の先輩ではあるが、その真摯に学ぼうとする姿には、敬意を表する。


【概要】

当クリニックの治療例では、幼児向けおもちゃが多く、トイラジコンは少ない。
先進おもちゃ病院の診療記録も参照しつつ、常に治療技術の向上に努めている。

ダートマックスJr JOZEN 27MHz R/Cカー
231102_oumi (1).jpg

症状:全く動かず、あまり遊んでない
治療:送信機の電波をチェッカーで確認
   車体の基板まで電源が来てない?
   シャーシウラのスライドSW点検
   SW接点洗浄後、接点保護スプレー
   デコーダー3番ピンで信号を確認
   これで車体が前後左右に動き復活
退院:お客さまに動作確認して貰って退院予定


【診療状況】

基板シルクで27MHzで間違いないことを確認
黄色いポリスイッチと並んで、H−Bridge
231102_oumi (2).jpg

基板レジスト面にはSMD部品が整然と並ぶ
V+とV−の2点間に、電圧が来ていない?
231102_oumi (3).jpg


なお精密点検のため、基板の下にあるスライドSWの導通チェックをしていたら、突然動くようになった。
このスライドSW接点が導通不良とみて、接点洗浄後、接点保護スプレーして、正常に回復した。

【技術情報】

すぐに分解したくなる気持ちを抑え、まずは、そのおもちゃの情報収集から。
その後、同じおもちゃの修理事例を先進病院の診療記録から検索してみる。
いずれもインターネットを活用するが、仲間と一緒にやれば楽しさも倍増。

分解したついでに、デコーダーICの型番を確認
RX−2Bと読み取れる。トイラジ定番のICだ
231102_oumi (4).jpg

ここまで判明すれば、デコーダー3番ピンでRF受信検波整形後の信号を確認できる。
簡易オシロで波形が来ていることを確認、今回はプロトコル解析は不要なので画像なし。

標準的な回路はRX−2Bのデータシートに載っているが、某100均の「600円RCカー」を回路解析した記事も興味深いので、ご参照あれ。(プロトコルはRX−2Bと互換性あり)
当クリニックでは、各ドクターがこのシリーズのトイラジを手持ち在庫にしている。


この記事のURL
https://blog.canpan.info/charts/archive/419
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