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ゆりかご日記
211023 スイング ベースボール(修理不能)[2021年10月24日(Sun)]

スイング ベースボール 、野球バットのおもちゃ

ひまわり病院で受付け入院治療するも、修理不能の報告
211023_SwingBaseBall (5).jpg



【問診、分解点検】

「新品電池でも動かない(アナウンス音が出ない)
動いても今にも止まりそうにゆっくりな口調(6月頃から)」


付属電池容量はゼロ、今にも電池液漏れする寸前の段階
新品電池に換えてテストしたが、今は全く音が出ない状態

点検しようにもネジ頭が舐めていて、とにかく分解が大変だった
211023_SwingBaseBall (6).jpg

オレンジ色のヘッド部とグリップを分割するには、
留めてある輪を上下に分離し、ヘッド部を引き抜く
211023_SwingBaseBall (2).jpg

電源配線がケースに噛んでいて、2本ともクッキリと跡が残る
211023_SwingBaseBall (1).jpg

プラス側の赤色配線は軽い力で切れ、断面が青く発錆している
211023_SwingBaseBall (8).jpg

スピーカは(片側配線を外し)単体で検査、チェッカーで正常音を確認済


【治療開始】

いくら切り詰めても芯線が真っ黒なので、2本とも交換する
211023_SwingBaseBall (4).jpg

基板をルーペで目視点検、白い粉末状の結晶が付着
アルコール洗浄清掃後、基板電圧をチェックする
211023_SwingBaseBall (7).jpg


【最終診断、退院】

COBまでの電圧供給を確認したが、それでも全く動作しない状態のまま
当方の技術力では故障原因が解明できず、残念ながら修理不能と診断した
お客さまには写真付きメールで結果報告し、退院時にも詳しく説明する予定

この記事のURL
https://blog.canpan.info/charts/archive/345
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コメント
点検しようにもネジ頭が舐めていて、とにかく分解が大変でした。
それにしては、内部には修理された様子が見えませんので、もしかして、以前に分解できずに諦めたのかしら?

電源配線が芯線まで錆びていた症例は、電池液漏れが原因の場合が多い(おもちゃドクター、あるある)ですが、プラス側の配線までのケースは初めて見ました。
今回は、配線に浸透したアルカリ電解液が、基板にまで到達してしまって、基板上のチップ部品にも徐々に腐食が進行していったものと、推測されます。
長時間遊ばないときは、電池を外しておくとよろしいですね。
また、急激な温度変化や多湿も厳禁です。(特に、梅雨時期や晩秋には要注意)
(参考)安全で正しい電池の使い方
https://www.baj.or.jp/battery/safety/safety01.html
Posted by:ToyDr.わたなべ  at 2021年10月24日(Sun) 10:00