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ゆりかご日記
180825 おいかけっこアンパンマン 元気になりました! [2018年09月01日(Sat)]
18082_おいかけっこ2018年8月25日 第4土曜日、おもちゃクリニック ゆりかご 月に1回の定期巡回です。
糸魚川市寺島のひまわり保育園で入院預りとなった「おいかけっこアンパンマン」の診療状況を報告します。



症状は「全く動かない」とのことですから、ヒューズが溶断していることが考えられます。
また、糸くず等の絡みでギアが動かなくなった場合、モーターには過大な負荷がかかり、ひどい時には内部のブラシが過電流で焼損しているかも知れません。

最後には、ギアに絡まった糸くずホコリを取り除きました。
18082_おいかけっこ

「おいかけっこ」秘密は、この足元のタイヤ(画像クリックで拡大)
クラウンギアピニオンギアを上手く組合せてあります。
糸くずが絡まりやすいのですが、これだけなら外来診療でOK!

先に、モーター単体も分解点検して、ブラシ清掃済み。(画像クリックで拡大)
18082_おいかけっこ


青い工具は、日本おもちゃ病院協会特製 おもちゃドクター専用のギアプーラーです。

円形プラスチックの本体底部から、円周に沿って接着されていたぬいぐるみの被服を、ドライヤーで温めながら下から少しずつズリ上げていくと、スポッ! と本体が出てきました。
頭に隠されている振動スイッチが正常だったので、ぬいぐるみを全部ほどかなくても済み、助かりました。
NEWタイプでは、頭のセンサーがなくなり、代わりに 手のひらスイッチになっています。)


内部のギアも分解点検、プーリー駆動の減速4段のギアは健在でした。
18082_おいかけっこ


幸い、電源ヒューズは切れていませんでしたが、電池が全て容量不足
お客様に実費負担(210円)をご了解いただき、3本とも新品の単3電池に交換します。
このおもちゃ、電池フタに工夫があり3本とも「同じ向きに」セットする仕様です。

さあこれで、晴れの退院です!

元気になったアンパンマンの走りを、思う存分にお楽しみください。

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» 毎月1回、「ゆりかご」を定期巡回します。 from  おもちゃクリニック ゆりかご 日記
(追記:ハト時計は、本物のクォーツ時計でした。) 30年物で 時間がズレる(早くなる)とのこと。 葉っぱの振り子と分銅の重りは、装飾用のため、これで時間調整はできない。 内蔵の時計ユニットは、本物の水晶(クォーツ)時計。 水晶の時間精度は、カタログから平均月差… [Read More]
Tracked on 2018年12月13日(Thu) 21:54
コメント
このおもちゃ、ネーミングを調べてみて「なるほど!」と納得しました。
目の不自由な子どもさんも、音を頼りに楽しく遊ぶことができます。
パッケージには盲導犬マークが表示されていたはずです。
2012年「日本おもちゃ大賞」の共遊玩具部門で、大賞に次ぐ「優秀賞」4点に選ばれたもの。

おもちゃのバリアフリー 共遊玩具については、コチラのURLをご参照ください。
http://www.toys.or.jp/jigyou_kyoyuu_top.html
Posted by:ToyDr.わたなべ  at 2018年09月01日(Sat) 17:33