数字の書き順A
[2016年02月29日(Mon)]
〇数字の筆順A
前回、数字を書くことが苦手な子どものために、四角形などの図形を書くという練習について取り上げました。そもそも「正式な書き順(筆順)」というのは存在していないこと。そして書き順の問題だと思っていたことが、実は直線や弧を書くことなどの苦手さが原因かもしれないというお話でした。また、数字だけでなく文字や漢字にも影響を与えることもお伝えしました。
今回は、数字そのものを書く練習方法についてお話していきたいと思います。
ここでは、前回の図形の練習が既に終わっていることが前提になります。急ぐあまり数字そのものの練習から始めてしまうと、苦手を克服できないままになってしまう可能性がありますので、注意が必要です。
最初に練習する数字は「8」です。前回練習した円を上下にふたつ重ねた形と理解していただいてかまいません。下記のようにステップ1からステップ4まであります。
点から点までの距離が少しずつ長くなるようになっています。


次に練習する数字は「6」です。前回練習した円と三角形の要素があります。斜めに直線を書くことと弧に(丸く)書くことです。ここでも、点と点の距離が少しずつ長くなるようになっています。


次に練習するのは「4」です。四角形と三角形の練習の成果が表れます。

最後に練習するのは「7」です。ここも「4」と同じで、四角形と三角形の練習の成果が表れます。

上記の「8」「6」「4」「7」が最も難しい数字です。苦手な子どものほとんどが、この四つの数字の全部またはいくつかを書くのに苦戦しています。ここまでをある程度整った形で書けるようになれば、他の数字は多少の練習で書けるようになると思います。
最初にお話ししたように、図形の練習が終わっていることが前提ですので、時間はそれほどかかりません。急がず丁寧にやってみましょう。
そして、できるようになった後に意識していただきたいのは、書けるようになった数字と読み方が一致できていること。そして、その数はいくつを表しているのかがすぐわかることです。
詳しくは「就学前に数の学習は必要か」のところで触れていますが、教える大人が数字を書かせることに一生懸命になり過ぎると、(字が書けるようになっただけで)読み方やいくつを表しているのかとマッチングしていないことに気がつかないことがあります。このあたりのところも、できれば確認しておいてください。
さて、前回と今回二回にわたって数字の書き方についてお話をしました。そして、特に直線や弧を書くことが苦手な子どもを中心に、その練習方法を詳しくお伝えしました。統計的にまとめたわけではありませんが、経験から言えることとして、この練習方法を使うと苦手な子どもの70%くらいが整った数字を書けるようになります。文字や漢字も同様に書けるようになります。
ただ、残念ですが30%くらいの子どもは、これでは不十分ではないかと想像しています。目で形を認識することや手を細かく動かすことが極端に苦手であったり、また眼球をスムーズに動かすことが苦手な子どももいます。
また、書いているわずかな時間でも待てない子どもも、時間をかけて書く練習しても、その効果は50%いくかどうかといったところではないかと思います。いま何に集中するべきかの判断や、いったん振り返ることなどをコントロールしている脳の神経間の伝達がうまくいかない子どももいます。
このような可能性が疑われる場合、字の形にはこだわらず、見る側が意識すればその字だとわかるのであればOKとする配慮と、(字はヘタだけど)計算だけはできるようにするなど本来の目標が達成できるようにすることが必要です。
そして、このような子どもは他の生活場面でも非常に困っている可能性があります。思い切って専門医に相談してみることもお勧めします。
メリットとして、まずお母さんとお父さんの育て方などの問題ではないことがわかります。また園・学校の先生や学習塾の先生の理解が得られるようになると、少なくても叱られることがなくなります。そして、一番大切なことは、専門医がその子どもにあった良くなる方法を教えてもらえることです。
前回、数字を書くことが苦手な子どものために、四角形などの図形を書くという練習について取り上げました。そもそも「正式な書き順(筆順)」というのは存在していないこと。そして書き順の問題だと思っていたことが、実は直線や弧を書くことなどの苦手さが原因かもしれないというお話でした。また、数字だけでなく文字や漢字にも影響を与えることもお伝えしました。
今回は、数字そのものを書く練習方法についてお話していきたいと思います。
ここでは、前回の図形の練習が既に終わっていることが前提になります。急ぐあまり数字そのものの練習から始めてしまうと、苦手を克服できないままになってしまう可能性がありますので、注意が必要です。
最初に練習する数字は「8」です。前回練習した円を上下にふたつ重ねた形と理解していただいてかまいません。下記のようにステップ1からステップ4まであります。
点から点までの距離が少しずつ長くなるようになっています。


次に練習する数字は「6」です。前回練習した円と三角形の要素があります。斜めに直線を書くことと弧に(丸く)書くことです。ここでも、点と点の距離が少しずつ長くなるようになっています。


次に練習するのは「4」です。四角形と三角形の練習の成果が表れます。

最後に練習するのは「7」です。ここも「4」と同じで、四角形と三角形の練習の成果が表れます。

上記の「8」「6」「4」「7」が最も難しい数字です。苦手な子どものほとんどが、この四つの数字の全部またはいくつかを書くのに苦戦しています。ここまでをある程度整った形で書けるようになれば、他の数字は多少の練習で書けるようになると思います。
最初にお話ししたように、図形の練習が終わっていることが前提ですので、時間はそれほどかかりません。急がず丁寧にやってみましょう。
そして、できるようになった後に意識していただきたいのは、書けるようになった数字と読み方が一致できていること。そして、その数はいくつを表しているのかがすぐわかることです。
詳しくは「就学前に数の学習は必要か」のところで触れていますが、教える大人が数字を書かせることに一生懸命になり過ぎると、(字が書けるようになっただけで)読み方やいくつを表しているのかとマッチングしていないことに気がつかないことがあります。このあたりのところも、できれば確認しておいてください。
さて、前回と今回二回にわたって数字の書き方についてお話をしました。そして、特に直線や弧を書くことが苦手な子どもを中心に、その練習方法を詳しくお伝えしました。統計的にまとめたわけではありませんが、経験から言えることとして、この練習方法を使うと苦手な子どもの70%くらいが整った数字を書けるようになります。文字や漢字も同様に書けるようになります。
ただ、残念ですが30%くらいの子どもは、これでは不十分ではないかと想像しています。目で形を認識することや手を細かく動かすことが極端に苦手であったり、また眼球をスムーズに動かすことが苦手な子どももいます。
また、書いているわずかな時間でも待てない子どもも、時間をかけて書く練習しても、その効果は50%いくかどうかといったところではないかと思います。いま何に集中するべきかの判断や、いったん振り返ることなどをコントロールしている脳の神経間の伝達がうまくいかない子どももいます。
このような可能性が疑われる場合、字の形にはこだわらず、見る側が意識すればその字だとわかるのであればOKとする配慮と、(字はヘタだけど)計算だけはできるようにするなど本来の目標が達成できるようにすることが必要です。
そして、このような子どもは他の生活場面でも非常に困っている可能性があります。思い切って専門医に相談してみることもお勧めします。
メリットとして、まずお母さんとお父さんの育て方などの問題ではないことがわかります。また園・学校の先生や学習塾の先生の理解が得られるようになると、少なくても叱られることがなくなります。そして、一番大切なことは、専門医がその子どもにあった良くなる方法を教えてもらえることです。