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2018年06月11日

2018年度 中国5県CAPグループ交流会 in 山口

6月10日、中国地方で活動しているCAPグループ6団体20名が周ニャン市へ一同に会し、年に一度の交流会が行われました。

毎年ホストを各県持ち回りで行っているこの交流会、今年は山口県が担当。

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舞台に選ばれたのは2月にオープンしたばかりのスターバックスコーヒーと蔦谷図書館で話題の徳山駅。こちらの3階にある交流スペースでの開催となりました。


【10時〜 オープニング】

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CAP西京のリードで行われたアイスブレイクでは

「赤い食べ物」

と言って思いつく物を紙に書き、それを見せずにヒントだけで同じ物を書いている人を見つけるというゲームを展開。

私は「いちご」と書いたのですが、尋ねてみるもみんな「家庭菜園でできるよね〜」とか「ドレッシング掛けたらおいしい」とか「今からが旬」だとか・・・全然違うじゃないですか〜(笑)

結果発表では・・・半数が「トマト」と書いておられました!
そして私を含む少数派には多数派かと思われた「りんご(1名)」、そして私には思いもよらなかった「うめぼし(1名)」「めんたいこ(1名)」「さくらんぼ(2名)」など・・・(ちなみにいちごは2名でした)
なんと「ミニトマト」「トマトスープ」という方もおられ、やっぱりトマトとは違うよねと(笑)

少数派だからって間違いではないんです。
みんな違ってみんないいんです!


【10時半ごろ〜 自己紹介】

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アイスブレイクで和んだあとは、まず自己紹介。

昨年度誕生した新しいCAPスペシャリストのメンバーの養成講座を受けたきっかけ、各地域で活躍中のメンバーがCAPに関わり始めた頃のことなど、これまでベールに包まれていた話がたくさん披露されました️。

中でも私が印象的だったのは、CAPに興味を持ったのは「NOといえる子どもに」という本との出会いだった、という方がおられたこと。私もCAP保護者ワークショップに初めて参加した時に「いやって言っていいんだよ」という話を聞いて、そうだったのか!と体に稲妻が走ったのを思い出しました。

同じようにCAPの必要性を感じてスペシャリストとなった人がここに集っている。
本当にすごいことだと改めて思いました!


【11時半ごろ〜 各CAPグループの活動内容紹介タイム】

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CAPとっとり・・・性暴力のことを中心に活動。
岡山CAP・・・年3〜4回の講演会。子育て広場や助産師とのつながりを使っての事業も。
CAP周南・・・ワークは1校のみ。高校生、ファミサポ提供会員、幼稚園保護者向けの講座等。
CAP西京・・・教育委員会の委託事業中心。CAPマインドを持った個人の活動も紹介。
CAPうべ・・・NPO法人子どもとメディアとのコラボも。人権擁護委員に選出。
CAP下関・・・音楽会、人形劇などのイベントで「CAP」という名前を宣伝している。

同じCAPなのにそれぞれのグループで活動も違うし、持ち味が違うんですね!
でも、みんな同じCAPマインドを持っていて、そこは崩れないんです。


【12時〜 ランチ交流タイム】

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周南市で話題の遊びに行ける診療所「トレーフル・プリュス」にあるカフェ「camu」のお弁当を堪能しながら、CAPな話題に花が咲きました。


【13時〜 CAPセンター・ジャパンの重松和枝さんによる情報交換レクチャータイム】

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ランチタイムに話題になったという話から始まりました。
「新潟小2女児殺人事件を受け、無力感を感じてしまった。そのとき、CAPスペシャリストとして何ができたのだろうか?周りの人にどうアプローチすべきだったのだろうか?」

各グループで話し合い発表したあと、重松さんから次のようにまとめがありました。

人は、正常性バイアス(人間としてその危機に対して自分の物差しで危険度を選別すること)の働きにより、話題になった時は注意喚起するけれど、その後すぐに忘れて言ってしまう。知識を持つことこそが予防である。不安を受け止めてあげて「でも、できることがあるよね!」「〜できるかもしれない!」とこの後のことを考えることが大事―。

CAPという予防教育にはまさにその「できることがある」という要素が満載なので、CAPを知ってもらうことが予防につながるんですね。

そして最後に、近年の子どもワークショップの推移などを見ていった上で今年から始まった「道徳の教科化」について話し合いました。

道徳が教科とされるので、CAPはもうできません・・・
いえいえ、そんなことはないんです!とCAPを売っていくにはどうしたらいい?

・道徳は先生の価値観で左右されがちだけれど、CAPはそれがない!
・子どもだけではなく、教職員、保護者で共通認識される!
・学校ではなかなか取り扱えない性暴力などオールマイティに伝えることができる!
・CAPは子どもの視点を大事にしているので、対等に、一緒に考えることができる!
・教諭ではない第三者の専門家(CAPスペシャリスト)だからこそ頼られることがある!
・文字で状況を読むよりも、劇や体験などで視覚的感覚的に捉えられ、誰にでもわかりやすい!
・何より、道徳と合わせて行うことで、よりCAPを活かせる!

いいところだらけ・・・!!
CAPのすごさを思い知りました。


【〜16時 クロージング】

あっという間に6時間が過ぎ、お開きに。
たくさんの仲間に逢い、たくさんの知識を得て、そしてたくさんのCAPマインドに触れることができた1日でした。

来年はどんな交流会が待ってるのか!?
今からとても楽しみです♪


(CAP西京 藤岡)

posted by CAP西京 at 20:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 活動報告