ぬかるみと車輪とレアな「テェンキュー」 [2012年09月06日(Thu)]
帰り道のこと。
ぬかるんで粘土状になった工事中の道。 オートリキシャの車輪がはまって動けなくなった。 やせたリキシャドライバー、ひとりで引っ張っても押してもどうにもならず、立ち往生。 通りすがりの男性が手を貸そうとしてくれるも、2人の力では動かず、あきらめて立ち去ってしまう。 「どうするの?」と私。 「どうしようもないよ」と、まったく解決の気配を感じさせないドライバー。 そこへ手をつないで歩いてきた二人の男性。 見かねたひとりが「手伝ってやろうよ」と通り過ぎかけた連れを呼び止める。 反対車線からやってきたバイクの男性もバイクを降りてきてくれた。 四人がかりで車体を持ち上げて、なんとかぬかるみから脱出。 (こういう時女性は手を出しません。レディーファーストの国ですから。) 普段、まったくお礼を言う習慣のないインド人だけど、 「バイヤー(兄弟)、テェンキュー、テェンキュー」 と、バイクの運転手にも仲良し二人組にもお礼を繰り返すドライバー。 たまーに、こういう心温まることがあるんだよね。 半年に1回くらい。 |