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これまでのあらすじ [2011年01月25日(Tue)]


◆ ハンセン病と日本財団の取り組み

紀元前の昔から、手足に変形をもたらす病気として恐れられてきたハンセン病。

1980年代にMDTという有効な治療法が開発されて、ようやく治る病気になりました。

日本財団では、笹川記念保健協力財団とともに、WHO世界保健機関を通じて世界的「ハンセン病の制圧」に取り組んできました。



が、病気が制圧されても、問題が解決されたわけではありません。

ハンセン病特有の「社会的差別」という、より大きく根強い問題が残されています。

一度病気を経験すると、病気が治った後もなお、就職、結婚、公共交通機関の利用にいたるまで、日常的なあらゆる場面で社会からの厳しい差別に直面します。



◆ インドにおけるハンセン病と差別

世界最多の患者(約14万人:2009年の新患者数)と、回復者(推定約800万人)が暮らす、インド。

日本財団は、この最も困難な国で、社会的差別を解消する成功例をつくろうと決意します。

そこで、2つのプロジェクトが立ち上がりました。

1つめは、インド国内でハンセン病回復者の全国ネットワークをつくること。

インドには、ハンセン病回復者が集まって生活するコロニーが約700〜1000箇所あるといわれています。
2005年に初めて、その実態を明らかにするための調査が実施され、2006年に「ナショナル・フォーラム」という回復者のネットワークが立ち上がりました。

州レベル・全国レベルで回復者が団結することによって、この問題の当事者である回復者の声を、国や州政府に届けることができます。




そして2つめは、ハンセン病コロニーから物乞いをなくすこと。

ハンセン病回復者の中には、厳しい社会的差別から就職口を見つけることが難しく、また州によっては政府の支援も充分ではないため、生活のために物乞いをせざるを得ない人々が大勢います。

「ハンセン病回復者も働くことができる、社会参画ができる」ということを証明するために、2006年にササカワ・インド・ハンセン病財団Sasakawa-India Leprosy Foundation、通称SILF)を首都デリーに設立。

コロニーで小規模なビジネスを実施するための小口融資を行っています。




◆ 私の役割

ナショナル・フォーラムとSILFが立ち上がり、数年が経過した2008年6月より、日本財団でハンセン病事業を担当。

何度か出張を繰り返すうちに、だんだんそれまで見えなかったものが目に入るようになってきました。

出てきた疑問、懸念点。


・全国集会や地域集会などこれまで行ってきたナショナル・フォーラムの活動は、本当に草の根でコロニーの人々のエンパワメントにつながっているのか?

・SILFの融資制度は、人々に物乞いを卒業させられるほどの収入をもたらせているのか?
 融資制度だけで、コロニーから物乞いをなくすことができるのか?


このままでいいの?

もしかすると、軌道修正が必要なんじゃないか?


その疑問は複数の関係者の中でも共有され、2つのプロジェクトをより近い場所で観察し、実情を把握するために、混沌のインドに送り込まれることになりました。


2010年11月末より、日本財団からササカワ・インド・ハンセン病財団に出向という形で、インドに到着。


複雑に絡んだ人間関係と、文化背景。

さて、インドのコロニーで実際に今何が起こっているのか?


自分の目で見た生の情報を、このブログを通してお届けします。


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