地域デザイン事業報告(平成20年度) [2010年03月05日(Fri)]
地域の未来・志援センターでは平成20年度(2008年度)、地域デザイン事業として以下の事業を行いました。以下はその一部ですが、報告させていただきます。
詳細及び他の事業報告は以下からごらんいただけます。 ・2008年度事業報告書 ―――――――――――――――――――――― ○平成20年度(2008年度)活動実績 1−4.地域デザイン実証事業(トヨタの森・新環境貢献プログラム「豊森」) ○目的 森林を活用した人づくり、地域づくり、しくみづくりを目的としたプロジェクト。地域に根ざして生きていく人材、また、森・暮らし・仕事、森とまちをつなぐ人材の育成をめざし、地域循環型・持続型社会のしくみづくりを基軸に、暮らしの中で人と人の心を結びなおす「豊森モデル」を構築すること。 ○実施概要 本講座開講の向けたプレ事業、カリキュラム構築、豊田市・トヨタ自動車・NPOのコンセンサスのための会議(実行委員会)、地元関係者との調整、受講生募集のためのプレスリリース、本講座開講式及び公開講座、本講座の第1回と第2回の実施、等を行った。 ※このプロジェクトの実施体制として、当NPO理事の他、NPO法人樹木環境ネットワークの澁澤寿一氏にプロジェクトのリーダーを依頼。さらに事務局スタッフとして5名を採用した。 <実施内容> ・2008年10月〜地域の未来・志援センターにおいてのプログラム企画準備 ・2009年2月13日 キックオフ会議 ・2009年2月14日 第1回プレ講座 ・2009年3月7日 第2回プレ講座 ・2009年4月15日 プレスリリース/豊森ウェブサイト公開 ・2009年4月30日 受講生募集締め切り ・2009年5月7日 選考会議 ・2009年5月17日 開講式&公開講座(枝廣淳子) ・2009年5月23日 本講座/第1回 導入講座「地域とは」 ・(2009年6月27日28日 本講座/第2回 地域を知る〜山村編/マネジメント講座) ●キックオフ会議 2009.2.13(金)トヨタの森 里山学習館・エコの森ハウス 48名参加 いよいよプロジェクトの立ち上がりということで、実行委員会の中井昌幸会長(トヨタ自動車)が冒頭の挨拶。その後、地域の未来・志援センター代表理事の萩原喜之が、実行委員会副会長として、「豊森への豊富」について話し、続いて実行委員長の澁澤寿一が事業の概要について説明。さらに、地元の協力者として足助の小澤庄一氏と山本薫久氏に地元への思いを語ってもらった。またマエキタミヤコ氏の協力による豊森のロゴマークも発表された。 *この会議において、「豊森」プロジェクトの主旨を、地元及び内外の関係者に知らせることができた。 ●プレ講座 「豊森なりわい入門」として事前説明会&現地見学会を2回実施した。 ・第1回 2009.2.14(土)豊田市商工会議所多目的ホール 52名参加(うち見学会参加30名) 現地見学会は3コース Aコース…西村自然農園 Bコース…NPO法人矢作川自給村 Cコース…足助新盛耕流塾 ・第2回 2009.3.7(土)ミッドランドスクエア2501会議室 50名参加(うち見学会38名) Aコース…林富造 Bコース…梶誠(足助炭焼き塾) Cコース…鈴木禎一、安藤久 *講座正式な受講生募集の前にプレ講座を実施することにより、事務局サイドとしては、受講希望者の感触をつかむことができ、参加者サイドにとっては、応募するかどうかの判断の目安になったということでのプレ講座実施の意義は大きかった。実際、プレ講座参加者の3分の1の人から応募があった。 <画像:http://c-mirai.org/uploads/Image/report/2008/06-1.jpg>画像> (澁澤委員長講演) <画像:http://c-mirai.org/uploads/Image/report/2008/06-2.jpg>画像> (参加者の様子) ●プレスリリース 2009.4.15 豊田市役所市政記者クラブ *豊森として、初めての正式なリリース。萩原副会長と澁澤委員長が説明。記者6名より、市・トヨタ・NPOの3者からのスタッフの数の方が多く、主催者サイドの心意気が溢れた。 毎日、日本経済、日経産業、読売、時事通信、中部経済、中日の7紙に掲載された。 この日、豊森の公式ウェブサイトがアップされた。 http://www.toyomori.org ●受講生選考 30名前後の募集に対して、4月30日締め切りでの応募者は、120名と予想以上の反応だった。選考については、その考え方も含めて会議を重ね、30名+5名(サブスタッフとして)に絞り込んだものの、今回の選考から外れた人たちも「豊森つながり」として、つなぐ仕組みを検討することとした。 ●開講式&公開講座 2009.5.17(土)豊田市商工会議所多目的ホール <開講式>参加者:受講生とスタッフ 選考された受講生が集まっての開講のセレモニーを実施。挨拶、委員・スタッフ・講師の紹介、受講生挨拶を行い、全員での記念撮影。その後、講座に向けてのオリエンテーションを実施した。 *これが、受講生どうしが初めて顔を合わせる場となった。当初、緊張と不安の面持ちだったのが、オリエンテーションの頃には、緩んで打ち解けた雰囲気になっていた。 <公開講座> 午後から枝廣淳子さん講演会 139人参加(うち一般は81人) 「本当の幸せと地球のために 〜私たち一人ひとりにできること」と題して枝廣さんが約90分の講演を行った。公開講座については、受講生だけでなく、地元や選考から外れた応募者を中心に広く一般も参加できる形の講座として位置づけ、事前に案内ちらしを作成して広報した。 ●第1回導入講座 2009.5.23(土)扶桑館(足助) 参加者:受講生、スタッフ 基礎講座として、「地域とは」(澁澤寿一)と「自然資本主義とは」(当会副理事長、駒宮博男)の2つの講義を実施。お昼をはさんで、当会副理事長の井上淳之典が担当する「マネジメント講座」初回のプログラムとして、ファシリテーションの基礎と題してインタビューゲームを実施。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ※以下は2009年度に入っての事業です。 ●第2回講座 2009.6.26(土)27(日)合宿 参加者:受講生、スタッフ 26〜27am フィールド演習:地域を知る「歩く・観る・聴く」〜山村編〜 27pm マネジメント講座:マーケティング概論 フィールド演習では、地域がどのように成り立ってきたのかをテーマに、実際に地域に入り五感でそのリアリティを感じることを目的に、グループに分かれ、@足助地区新盛 A足助地区漆畑 B下山地区羽布町 C小原地区榑俣町 D旭地区日下部町 E稲武地区大野瀬町の6つのフィールドを地元案内人といっしょに歩いた。2つの宿泊所に戻り、それぞれ、観てきたこと、聴いてきたこと、感じたことを模造紙にまとめる作業を行い、翌日の発表に備えた。翌日は足助扶桑館に全員集合し、グループごとに発表。最後に澁澤委員長からまとめの講評を聞いた。 2日目の午後のマネジメント講座では、黒猫タロウの屋台屋本舗ゲームの入門編を3つのテーブルに分かれ、会計の基礎や利益の本質についての考察、自分で意思決定する体験の積み重ねによる瞬時の判断力づくり、マーケティング活動の重要性への認識を高めることなどを目的に、ゲームを実施した。 とに発表。最後に澁澤委員長からまとめの講評を聞いた。 <画像:http://c-mirai.org/uploads/Image/report/2008/07-1.jpg>画像> (まとめ作業のようす) |