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2日目:分科会その2@NPO活動推進フォーラムやまがた大会その2 [2009年11月17日(Tue)]
先日からご紹介している「NPO活動推進フォーラムやまがた大会」の報告です。
今回は、2日目の分科会の様子Part2です。
(文責:山田)


事例報告は、NPOと行政の協働の実践例として、NPO法人子育てネットワークバルボンさん/新庄市と、NPO法人蕪栗ぬまっこくらぶの関係者がそれぞれ発表されました。


NPO法人子育てネットワークバルボンさんと新庄市の取り組みは、市立図書館の指定管理制度に関する取り組みでした。
NPO、行政の方がそれぞれ発表され、新庄市で指定管理制度が導入された時、市立図書館がその対象から外されたことに対してNPO側から要望が出され、最終的には図書館業務の業務委託から指定管理へ移行していった状況を発表されていました。

図書館の充実を要望したNPO法人子育てネットワークバルボンさんを含め、図書館に関わっていたボランティアサークルや図書館司書による団体が結成され、指定管理を受けていった経緯や、行政側やNPO側のそれぞれの苦労話、指定管理制度によるメリット・デメリット、特に市民が参画し、指定管理として5年毎に見直すことによって、緊張感が生まれよりよい政策につながるのではという話が印象に残りました。

また、NPOの方からは図書館の指定管理以外に読み聞かせや本を通じて子育てや次世代育成に関する人づくり・まちづくりの取り組みの実践例をご紹介されつつ、指定管理という協働まで辿り着いた軌跡をNPO側の視点で語っていました。

協働についてもちろん参考になりましたが、山田的には読み聞かせ・読書を通じて、人づくり・まちづくりを行うという手法がとても面白かったです。
単に読み聞かせをする、読書を普及されるだけでなく、最終的にまちづくりまでにつなげていく取り組みについて、指定管理で運営している図書館機能の充実としてあわせて複合的に取り組んでいるのは、やはり行政だけでのアイデアではなく、民間のノウハウ・アイデアを取り入れてのことだなと深く感心しました。



次はNPO法人蕪栗ぬまっこくらぶと宮城県東部土木事務所の取り組みについて、NPOの方が説明されていました。
宮城県北部に位置する蕪栗沼は自然遊水地と出来たものが干拓で沼の面積が1/4になり、治水対策のために新たに遊水地整備が計画・実行された場所です。
また、2005年には蕪栗沼・周辺水田がラムサール条約の登録地になっています。
多様な生物体系を保っていた蕪栗沼は渡り鳥の生息地としても有数の場所であり、日本に約10万羽が飛来するマガンはそのうちの約4〜7万羽が越冬する場所です。

そのような蕪栗沼の環境を守るために地域住民と行政が連携し、「遊水地機能の維持と豊かな自然環境の保全をめざして」蕪栗沼遊水地懇談会が結成され、蕪栗沼遊水地環境管理基本計画や蕪栗沼遊水地樹木管理計画が策定され実行されたそうです。
特に、河川、沼、遊水地、水田、渡り鳥の飛来地という地理的状況から、水田については農水省、ラムサール条約については環境省、河川については国土交通省、天然記念物(マガン)については文科省というように、複数の省庁がかかわるところで、NPOが専門家のノウハウを提供しつつ調整を行い、これまでの取り組みを行ってきたことを環境初心者でもわかりやすいように具体的事例を交えつつ、説明されていました(なにげに、蕪栗沼の多様な生物の話やスライドは面白かったです!)。

普通は行政主導で話が進んでしまう中で、専門的なノウハウを活用しつつ、様々な分野の目的を達成できるように地域住民や市民がかかわってきた取り組みはとても参考になりました。

今回は二つの事例でしたが、子育て・読み聞かせと、環境とまったく違う活動でありながら行政との協働について話し合いの場に積極的に参加し、地域づくりに関わっている姿を知ることが出来、協働の実例を詳しく知ることが出来、とても参考になりました。


2日目の午前の部はここまで。
かなり、協働に関する意識が高まってきました。
午後はこの勢いのままに、グループワークです!

続く

Workshop人にやさしく 山田泰久(ソーシャル系男子)
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