書籍紹介「日本のシビックエコノミー―私たちが小さな経済を生み出す方法」 [2016年04月15日(Fri)]
本日ご紹介するのは、こちら。
日本のシビックエコノミー―私たちが小さな経済を生み出す方法 江口晋太朗 (著), 太田佳織 (著), 岡部友彦 (著), 小西智都子 (著), 二橋彩乃 (著), 紫牟田伸子 (著, 編集), フィルムアート社編集部 (編集) http://www.amazon.co.jp/dp/4845915677 これからトレンドになりそうな「シビックエコノミー」。 その考え方を事例とともに、知ることができる書籍です。 市民か社会との関わりの中で生まれる活動から生まれる小さな経済であるシビックエコノミー。 海外で注目されているこの動きについて、日本の中でもすでに実践されている事例が20個紹介されています。やはり概念だけではちょっとわかりにくいことも、事例ともに紹介されているとイメージがしやすい。一つ一つの事例がどのような成り立ちで生まれ、今、どうなっているのかが丹念に紹介されている。その活動、事業内容の肝について、3つのポイントとして解説され、そして社会にどのようなインパクトを生み出しているのかの考察があるので、単なる事業紹介ではなく理解が深まる構成となっている。さらに、1事例について3つの類似事例も紹介されているので、この本だけで、60個のシビックエコノミーの活動が紹介されているわけです。 まとめとして、シビックエコノミー実践ガイドもついているのがいい。 シビックエコノミーというだけに、やはり経済活動としてどのように回していくかというとも、とても大事なことである。わりと、この辺のビジネスモデルが割愛されてしまうことがあるが、本書では丁寧にいくつかのパターンで紹介されているので、イメージがしやすい。 みなさんもぜひシビックエコノミーについて、本書を通じて理解を深めてほしい。 |