NPO実践講座「NPOの情報開示」@和歌山 [2010年02月01日(Mon)]
昨日は、和歌山市でNPOの情報開示に関するセミナーでした。
田辺市で開催したものと同じ内容でした。 14名の方は参加してくださいました。 NPO実践講座「NPOの情報開示」 〜ミッション実現のための信用と資金の獲得に向けて〜 日時:2010年1月31日(日)13:30〜15:30 場所:プラザホープ2階特別室 主催:和歌山県NPOサポートセンター(NPO法人わかやまNPOセンター) 内容は講義と、ワークショップの二本立て。 それぞれ山田が講師をさせていただきました。 講義はいつも行う情報開示、ワークショップはそれぞれの団体の情報開示の内容や方法について情報共有を行いました。 講義「NPOの情報開示」 前の部署で審査の担当だった時、申請書が来て一番最初に行うのは、団体名でインターネット検索を行う。その情報で本当に存在している団体なのか、活動しているかなどをまず調べる。昔は、地域の支援センターや行政に「こういった団体はありますか?」と電話で問い合わせをしていたりしたが、今はネット上で存在しているかどうかなどを見る。団体がHPやブログを持っていなくても、行政のデータベースや新聞報道などで何かしらの情報が得られる。 一度、団体名で検索して、ネット上では自分たちの団体がどういう風に見られるのか確認してみたほうがよい。 日本のNPOに寄付がなかなか集まらない理由として、NPOが信用されていない、共感できる感動情報の発信が少ない、NPO活動に経費がかかるというのが知られていない、寄付したい人の気持ちにこたえられていないなどの理由があげられるが、いずれもしっかりした情報開示がなされていないのが原因である。 助成財団は自らの目的達成のためのパートナーとしてNPOを考えている。パートナー選びのためにNPOの情報開示を求めている。 NPOが具体的に情報開示をしようと考えた時に、自らどんな項目を情報開示すればよいか考えていくのでは時間と手間がかかりすぎる。IIHOEが130の助成プログラムの申請書を調査分析し、助成財団が知りたい申請団体情報の項目を抽出した調査結果がある。それを参考に情報開示の内容を考えたほうが効率的。CANPANの団体情報データベースの項目もその調査結果に準拠している。 CANPANは、NPOが情報開示・情報発信を効率的に行えるように日本財団が運営しているWebサイト。誰もが自分で登録して利用できる。 先程の団体情報データベースの他に、ブログやネット決済機能など、NPO活動を発展させるためのいろいろな機能がある。 積極的に情報開示を行っている団体に対して、その情報開示がしっかりしているかどうかを、わかやまNPOセンターが確認してアピールする仕組みを2月からCANPANと連携して開始する。 和歌山県内のNPOの情報開示支援を、わかやまNPOセンターが積極的に実施いていく。 2月15日に公益ポータル「わかば」を開設! 情報開示の他に、寄付などを求める「応援依頼力」がこれから必要。 ファンドレイジングのゴールデンルールは「寄付をお願いすること」「感謝を伝えること」。 アメリカでは寄付を集めるのも一つの職業になっている。寄付を集めるにもいろいろなノウハウがあるのでそういったものを積極的に活用したほうがよい。 (詳細はこちら) ワークショップ「それぞれの団体の情報発信の方法・内容の共有」 3,4人のグループにわかれて、グループワークを行ってもらいました。 グループワークの内容はこんな感じです。 個人ワーク: はじめに、それぞれの団体でどんな情報発信をしているか、振り返りを行う。 どんな方法で、どんな内容で、誰に、情報発信しているかを紙に書いてもらう。 (約15分) グループワーク: それぞれから、発表、情報共有を行う。 (約20分) 山田からのまとめ 参加者に書いてもらった紙をもとに、誰を対象にした情報発信か、その情報発信の目的は何か、その目的を達成するためにふさわしい内容になっているかをもう一度考える。 会報誌の記事をブログに載せてもいいし、ブログのお薦め記事を会報誌に載せるなどしてもよい。紙で見る人と、ブログで見る人は違うケースもあるので。 これからはインターネットを活用した情報開示・情報発信が大事になってくる。 以上 ご参加いただいた皆さん、主催者スタッフの方、どうもありがとうございます! Workshop人にやさしく 山田泰久(ソーシャル系男子) |