
【pick-upセボネ】まちの市民力●世田谷録音奉仕グループ「ひびき」[2012年12月28日(Fri)]
【pick-upセボネ】
セボネNo.103 2012年11月号掲載
まちの市民力●世田谷録音奉仕グループ「ひびき」
注1)世田谷発!ボランティア生活発見マガジン:セボネに掲載された記事の中から、世田谷録音奉仕グループ「ひびき」の紹介部分をピックアップし、視覚障害のある方々がリーダーを使って読むことが出来るように、テキスト化しました。
その為、この記事には、視覚的修飾などは一切省略してあります。どうぞご了承ください。
注2)本文のPDFファイルは文末のリンク部分よりダウンロードできます。
ココカラ本文
世田谷録音奉仕グループ「ひびき」は、地域の視覚障がい者のために、新聞・書籍等の朗読録音テープ等を作成する活動を1978年の発足以来30年以上続けてきたボランティア団体です。
10月のある日、梅丘ビューローでの例会にお邪魔し、代表の栗山樹子さんはじめ会員の方がたにお話をうかがいました。
「ひびき」は現在、会員43名(女性39名、男性4名)。利用者は約70名で、世田谷区内の方を主としつつ全国に及んでいます。
朗読するものは新聞・雑誌記事、あるいは利用者から依頼された書籍類で、一連の流れは、@会員が自宅で、担当する記事・書籍等を朗読・録音A他の会員がモニター(原文と録音を対照してチェック)Bビューローで録音テープをダビング・発送C利用者から返送されたテープを消磁し再利用に備える、というものです。
一般的な朗読は朗読者の自己表現という面がありますが、「ひびき」の朗読(音訳ともいう)は、「目の代わり」であり、感情を出さず、原文に忠実・正確に読むことが求められます。読み方には一定のルールがあり、会員はそれを学んだ上で、臨機応変に工夫を重ねています。
音訳活動をする個人・団体は多くありますが、「ひびき」の特徴は、利用者と直接交流する機会を持っていること。年1回の交流会がある他、折に触れて利用者と接する機会があり、お互いの意向を伝えあえることが、長きにわたる会の存続を可能にしたのではないでしょうか。ときには難しい内容の本を頼まれ、下調べに苦労することもあるそうですが、「この本を待っている人がいる、と思うと頑張れます」と会のみなさんは話します。
どんなにベテランになっても「音訳に完璧はない」とのこと。会員の乙幡昌子さんは「録音のたびに、次はもっといいものをつくりたい、と思いながら30年やってきました」と言います。
現在「ひびき」では、利用者の拡大、音訳のデジタル化への対応、さらに、活動を引き継いでくれる新しい会員の参加が課題となっているそうです。関心のある方は、一度梅丘ビューローで、明るい会の雰囲気に実際に触れてみてはいかがでしょうか。
ココマデ
SEVONE201211_hibiki.pdf
セボネNo.103 2012年11月号掲載
まちの市民力●世田谷録音奉仕グループ「ひびき」
注1)世田谷発!ボランティア生活発見マガジン:セボネに掲載された記事の中から、世田谷録音奉仕グループ「ひびき」の紹介部分をピックアップし、視覚障害のある方々がリーダーを使って読むことが出来るように、テキスト化しました。
その為、この記事には、視覚的修飾などは一切省略してあります。どうぞご了承ください。
注2)本文のPDFファイルは文末のリンク部分よりダウンロードできます。
ココカラ本文
世田谷録音奉仕グループ「ひびき」は、地域の視覚障がい者のために、新聞・書籍等の朗読録音テープ等を作成する活動を1978年の発足以来30年以上続けてきたボランティア団体です。
10月のある日、梅丘ビューローでの例会にお邪魔し、代表の栗山樹子さんはじめ会員の方がたにお話をうかがいました。
「ひびき」は現在、会員43名(女性39名、男性4名)。利用者は約70名で、世田谷区内の方を主としつつ全国に及んでいます。
朗読するものは新聞・雑誌記事、あるいは利用者から依頼された書籍類で、一連の流れは、@会員が自宅で、担当する記事・書籍等を朗読・録音A他の会員がモニター(原文と録音を対照してチェック)Bビューローで録音テープをダビング・発送C利用者から返送されたテープを消磁し再利用に備える、というものです。
一般的な朗読は朗読者の自己表現という面がありますが、「ひびき」の朗読(音訳ともいう)は、「目の代わり」であり、感情を出さず、原文に忠実・正確に読むことが求められます。読み方には一定のルールがあり、会員はそれを学んだ上で、臨機応変に工夫を重ねています。
音訳活動をする個人・団体は多くありますが、「ひびき」の特徴は、利用者と直接交流する機会を持っていること。年1回の交流会がある他、折に触れて利用者と接する機会があり、お互いの意向を伝えあえることが、長きにわたる会の存続を可能にしたのではないでしょうか。ときには難しい内容の本を頼まれ、下調べに苦労することもあるそうですが、「この本を待っている人がいる、と思うと頑張れます」と会のみなさんは話します。
どんなにベテランになっても「音訳に完璧はない」とのこと。会員の乙幡昌子さんは「録音のたびに、次はもっといいものをつくりたい、と思いながら30年やってきました」と言います。
現在「ひびき」では、利用者の拡大、音訳のデジタル化への対応、さらに、活動を引き継いでくれる新しい会員の参加が課題となっているそうです。関心のある方は、一度梅丘ビューローで、明るい会の雰囲気に実際に触れてみてはいかがでしょうか。
ココマデ
SEVONE201211_hibiki.pdf