能登地震でバレた科学的マップの非科学性 [2024年01月13日(Sat)]
|
激甚災害となった能登半島地震の震源分布図を見ながら、8年前に、原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)の最終処分場候補地となり得る地域を示した「科学的特性マップ」を思い出した。
このマップは、当時の世耕経産相が、胸を張って、公表したものだった。 適地は全ての都道府県に存在し、国土の7割弱が該当。このうち海岸から近く最適と判断された地域の自治体は全市区町村の過半数の約900に上る。「日本中の大半が候補地」としたのだ。 核ゴミ最終処分場は、一カ所当たりの事業費は3.7兆円と見積もられている。地下300m以上深い地層に、使用済み燃料を溶かしてガラスと混ぜ合わせた固化体を金属製の容器に入れて埋める。ガラスや容器が数万年で溶けても、放射能が漏れ出ないよう10万年は閉じ込め続けるという。そのため、これまでは、地下の岩盤が強固で、地下水の影響の少ない処分地の適地が日本では限られている、と指摘されてきた。 ところが公表した「科学的マップ」は、そうした既成概念を「一変」する内容だ。すでに公表されている火山や活断層などのデータベースをもとに、地盤などの情報を踏まえ、日本全国を4色に色分けした。 火山から15km以内や活断層の周辺など、問題のあると推定される地域はオレンジ色。地下に石油や天然ガス、石炭などがあり、将来採掘の可能性がある地域は銀色とし、これら両方の色の地域は候補地に「好ましくない」地域とした。 火山や活断層の周辺、それに隆起などが無い地域を「好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高い」候補地に該当するとして、緑色とした。 緑色地域のうち、海岸線から20km以内は「輸送面でも好ましい」ので、さらに濃い緑色とした。 なんと驚くなかれ、能登半島は、濃いグリーンの特に好ましい地域に指定されていたのだ。 ところが、今回、この能登半島全域に渡って、活断層が動き、最大震度7、最大⒋メートルの箇所を含む、80qにわたり隆起し、志賀原発まで、寸でのところで、持ちこたえたらしい。つまり、このグリーン地区は、ぜんぜん好ましくないレッド地区だったことが白日の下にさらされてしまった。 御用学者が科学的と謳ったマップは、非科学的マップと、恣意の無い自然の神が、厳しく、裁定したのだ。 エネ庁は、御用忖度審議会の委員含めて、動揺し、この事象をどう言い訳しようか頭を抱えていることだろう。 これらを根拠に、NUMOの概要調査を、前のめりに受諾した寿都、神恵内の首長さんは、反対住民だけでなく、賛成住民に、どう言い訳し、取り繕うのか、大いに関心があるところである。 フーミンのように、鈍感力で、切り抜けるには、ちと、難しい気がするが・・・如何なものであろうか。 科学的特性マップの能登半島部分 2017 資源エネ庁 ※特に安全とされる濃いグリーンに、ご注目。 2025 1.1 能登半島地震の震源分布図 |
Posted by
若見
at 07:52

