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2024年03月20日

後発は失敗から学ぶのが鉄則。

 またまた、30年前の話ですが、ブナ里ツーリズムの着想、実現のためのアイテム開発は、マス観光の限界を徹底的に学び、大規模リゾート開発の失敗を予測し、内発的な視点で、地道に取り組まれてきました。
 トアヴェールU号店は、道の駅の新しい形として認知され、北海道各地で、その後誕生した施設の在り方に、大きな影響を与えてきました。
 今年、町は、市街地に昼食レストラン、夜は居酒屋の飲食店を、開業します。
 運営は、振興公社です。
 隣町の寿都町が、7、8年前だったでしょうか。ニセコに、神楽という店名の寿都の魚介類を売りに、和食レストランを開業しました。運営は観光協会だったかだったと思います。
 二度ほど、利用しましたが、味はまあまあ、価格もまあまあ、三度目は、行くことはありませんでした。
 やもなくして、閉店、観光協会の経営は、失敗しました。
 その後、札幌の魚一心という、寿司と海鮮をメインとした専門店が進出、好評を博しているようです。
 身近な失敗の例の一つですが、公社運営の、新プロジェクトは、客層、回転効率、客単価、原価率等、どのような経営戦略を立てているのでしょうか。
 安価な町民食堂、町民居酒屋なのか、外部からの利用も期待するのか・・・これから、議会で審議されると思いますが、勇気だけで、乗り越えられるのか、公社株主の一人として、余計な心配をしています。ふらふら
 

2024年03月19日

Zett世代、宝物を探せ!!

 地方に暮らす団塊世代のシニアの中で、右肩上がり、拡大成長時代、地域づくりに貢献した人達は、成功体験が忘れられないかもしれません。
 Zett世代の現状認識、発信力の多用さ、器用さには、驚く一方、現状を打破し、成長する種を蒔くものの、育たないと観るや、簡単にあらめてしまうことに、深いため息がでます。
 いいとこまで行ってるのに、何故なの。?
 しかし、よくよく考えてみると、彼らは、賢い選択をしているかもしれません。
 地方は、いち早く、日本が辿る縮小社会の数歩先を歩んでいます。日々の活動の中で、様々な、課題を肌で感じとっています。
 ダウンサイジングという、先例の無い、高い壁の中で行われる社会実験、そんなスキル習って来ていませんから、価値観が揺らぎ、身の振り方に迷っています。 
 65才定年制、70歳まで働く時代が、より、彼、彼女らを抑制しています。

 マラソンから競歩では無くて、自分のリズムで、歩くことを選択しているのです。

 不易の価値を、探しています。流行を追い求めても、疲れることを知っています。
 じっと待っていれば、先輩が残してくれた遺産が、向うから転げ落ちて来る可能性が高いことも感じています。「家宝は寝て待てイズム」が、キーワードなのかもしれません。

 ただ、ゴミも家宝も、断捨離で、一緒にされて、捨てられる可能性も大いにあります。
 家宝がなんであるかの鑑定能力と、何をさておいても、捨てられる前に、取得する勇気、決断力、胆力は、必要と思います。
 普段は、寝ていても良いです。いざとなったら、力を合わせて、宝を探しに行ってください。わーい(嬉しい顔)

黒松内ツーリズム座談会

 歌才自然の家が無くなるということになって、これまで、交流ツーリズムに関係する人たちが
集まって、来月、座談会を開くことになりました。
 案内がきましたので、昨日、あげたような意見を、述べてこようかと思っています。

 お隣の寿都町が核のゴミ文献調査を、町長が肌感覚で、決定した時、町内の住民はもちろん、周囲の町村にもハレーションを起こし、住民自治を無視するものだと、町の中や、周囲の町村と分断が生じました。
 黒松内の町長は、寝耳に水であったこともあり、この時、いち早く、反対の意志表示をし、抗議しています。この行動は、良かったと思います。

 さて、歌才自然の家の閉館問題、二年前から、町の担当課を事務局に、庁内横断的若手職員チームや、まちづくり推進委員会、振興公社職員等で議論され、遂次、議会に報告されたり、広報で知らせてきたということです。
 私は、今回のことが、町から発表されるまで、このような経過を辿ってきたということを、知りまんでしたし、まあ、無関心、見逃していたということでしょうが、寝耳に水だったわけです。
 それで、突然、びっくり、起こされた感じなんですが、何故、寝耳に水の違和感が、取れないのだろう。
 加齢による被害妄想のせいかなと考えてみましたが、なんか違う。何故なんだろうと考えてみましたら、朧気なく見えてきました。
 私を含め、高齢化も進み、町政の進め方を信じて、お任せ自治主義になっていることです。
町政懇談会の出席者が少ないのは、そのせいですし、ホームページで、周知しているとしても、そもそも、パソコン、スマホ使えない人も大勢いるわけです。
 加えて、コロナ禍の三年間で、高齢者の、行動制限、接触を制限されてきましたから、町の情報は、一方通行です。
 ですから、寝耳に水、寿都のK町長が、町の財政危機を訴え、○○しかないと独断先行した悪夢の政治姿勢と、同じロジックに重なって見えてしまったのです。
 残念ながら、今回の町の決定に至る過程で、名誉町民の谷口元町長以来、30年継続して来た、交流宿泊施設の政策的な意義の評価が欠けていたのではということの疑問が一点、この交流宿宿泊事業に共感、協力してくれた町外の利用者、黒松内フアン、リピータ〜の声、ふるさと納税をしてくれている人達の声を、アンケート等で集約しないまま、不測の事態が発生し、結論を、急いだのではないかというのが、二点目の疑問です。
 現町長は、政策判断において、慎重にも慎重を重ね、英断するタイプです。今回の場合、拙速感が漂っているのです。
 町外の支援者との協働の在り方に配慮しないことは、周囲に配慮しない、寿都K町長の姿勢を批判して来た黒松内町のスタンスと矛盾するのではないかと感じます
 町には、これまで、支援してくれた町外団体、人達のデーターの集積があります。
これは、企業であれば、目から手が出るほど欲しい、大きな財産です。
 議会では、宿泊施設の在り方についての付帯意見がつきました。
この意見に、応えるために、直近五年間くらいのリピータやその他の利用者を対象にしたアンケート、交流施設での、来訪者へのアンケートを、10月締め切りに行い、施設の在り方の方針を、決定しても遅くはないと思います。(いや、そんな余裕は、町にも、公社にも無いな。新事業の準備色々あるもの・・無理だ。!!)
アンケート内容についての、ざっくりした例を、有志でつくるつもりだったけど、徒労に終わる
この提案は、止めにします。もうやだ〜(悲しい顔)
 

 
 
 
 
 
 
 
 

2024年03月18日

交流宿泊政策の側面と毒提案

 地政学的に、道央と道南の中間点である本町は、3本の国道が、町を通過しているが、二本は、外縁部であり、役場市街地を通過していません。
 横断自動車道と縦断自動車道のJCからも、車で、15分程度で、30年前には、定住対策だけで、特段の交流・滞留政策に関心がなかったので、通過交通量は異常に多いが、排ガスだけが残るという状況でした。
 民間企業の立場で、投資して、宿泊施設を運営し、回収するインセンティブは低いと思います。
ところが、自治体が、交流・宿泊施設を運営すると、単に、雇用や地域経済への外貨獲得手段の他に、町民と様々な専門家、団体等の交流と持続により、閉鎖的な風土を改善し、新風土として、成長するための有益な情報、ヒントが数多く得られてきました。
 (本町の閉鎖性は、札幌、小樽、函館等、高等教育機関から離れているため、先駆的な知恵、情報が巷にもたらせられないという弱点から生まれる)
 この役割を維持するために、一定の投資を続けることは、未来を生き抜くため奮闘するはずのローカルエリートへの財産となります。
 単体の施設の損益分岐点の分析でなく、長期的視点で、どれだけの価値ある情報がもたらされるのか、もう一度、見直して欲しいと思います。
 残念なのは、交流宿泊施設で展開される先駆的な情報に、ごく一部のエリートしかふれていないことです。
 例えば、若い町職員の人事評価の項目に、生物多様性研究発表会等(起業等、人口増につながったか、検証は必要)の参加を促し、直接交流を深めれば、新しい地域づくりの知恵が、生まれ、シェアできると思います。
 若い人達に、気付き、学びの環境を用意することは、未来への投資です。
本音で語り合える学びの場の機能を、有効発揮させないで、捨て去る事は、30年前の閉鎖的な町への後退です。
 実質、1200万円程度の継続予算は、工面すれば、出せないはずはありません。
 次のチャンスに、攻めるために、宿泊機能のある施設は、守るべき武器だと思うのですが、中々、シェアできないのが残念です。
 ただしです。今の施設は、これからのダウンサイジング、選択される時代の、最低限のニーズに応えられません。
 寝室のプライベート化、個室に設置されるトイレ、シャワー室、防音、WIF機能等、受付の自動化、省エネに配慮したコンパクトな食堂兼研修室、簡単な厨房等、現有施設を改修するのでは無く、一度、解体して、新しいコンセプトとの下で、20人程度宿泊できる「令和の歌才自然の家」を新築し、新しい運営体制で、本来の機能を発揮させてください。その方が、安価にできると思います。
 実は、散歩してて、毒提案が浮かびました。チャレンジング勇気のある町ですから、環境学習Cを、葬祭場として、使えるよう規制緩和して欲しいです。高齢化して、親族がお寺の布団に寝るのは限界です。コミュ二ティも、高齢化して、葬儀のお手伝いも大変。葬儀全般、仕出し、宿泊を含めて、セレモニーホールを、公社が担ってくれれば安心です。玄関が別になっていることが幸いします。死は、突然やってきますので、予約客との調整が伴います。お試しハウス等の代替で対応できるかもしれません。接客に優れている公社ベテラン職員なら、最高の葬儀社部門のスタッフになるかと思います。後志、長万部4町村を圏域としても良いかと思います。是非、検討お願いします。sdww@r>
  新しいチャレンジとして、街中に、レストラン兼居酒屋事業を公設民営ですることとしました。手(グー)
民の力が無い分、官で、様々なビジネスを展開するのは、北朝鮮。私達の町の伝統ですね。 わーい(嬉しい顔)  
 

 新分野について、挑戦してみてはと思います。閉塞感打破のため、正面突破、勇気を讃えます。何故なら、勝利する戦略をしっかり自分達で、リアルに考抜いた上での結論だと思うからです。、帰らぬ特攻隊になるなんて思ってはいないはず。町旗を振って、後方支援部隊として、凱旋帰国を祈ります。ぴかぴか(新しい)
 

2021年12月19日

インバウンドは回復しない。?

 安倍菅政権の時代、年間4000万人の訪日観光客を目標としていたが、新型コロナウイルス禍ですべてご破算となってしまった。
 ウイルスの方は、変異を繰り返し、弱毒化の道を辿っていて、規制が解除され、国の観光支援措置の効果もあって、業界の復活戦も始まりつつあるようだが、コロナ以前のインバウンドはもう完全には戻らないと、経済評論家・渡邉哲也氏は、新著『世界と日本経済大予測2022-23』の中で、分析している。
 その主たる要因は、これまで、中核を占めていた中国からのインバウンドは戻らないという予想からで、象徴的事象として、中国系企業ラオックスの撤退を上げているが、この連鎖は止まらないだろうと見ている。
 現在、中国がビジネスビザの発行を停止しているので、中国人が海外の不動産を保有する意味も失われていて、これまで買いあさった不動産を売却する動きに出ると予測する。
 香港、台湾、シンガポールの企業や富裕層の購入を期待する向きもあるが、中国の需要力と比較にならない。不動産価格の低落が起こるとする。
 すでに、コロナで、リモートワークに適したIT企業が多い、都心では、空室率が高くなっているので、中国系企業の撤退が重なり、不動産価格の下振れ圧力が強まり、都心のオフィスは、消える
とまで言いきっている。

 習近平は、一昨年から、海外への不動産等の投資を規制し、観光においても、国内のインフラ整備を急ぐ一方、国内観光にシフトする政策を強力に推し進めている。

 先日、自民党の松下参議院議員が、媚中派政策に傾倒し、影には、中国美人秘書という、ハニトラ的記事が文春でスクープされたが、中国から、見限られたという説も、信憑性を帯びる。

 人権問題を盾にした北京オリンピックボイコット問題は、岸田外交にとって、米国を中心としたブロックと中国が牽引するブロックを巻き込んだ政治、経済の綱引きが、激しくなりつつあり、防衛上の緊張感も高まっている。

 自民党安倍派は、これ見よがしに、会長を筆頭に、対決外交を煽っているが、この裏には、岸田総理の安倍派を「離す力」に、怖さを感じている証でもある。

 資本主義国家も、社会主義国家も、グローバル化のあくなき追及によって、GDPを上げて来たが、国内外に、看過できないような、資源消費、環境破壊、経済格差を生じてしまい、南米では、社会主義政権が相次いで誕生しているし、米国やEUでもグローバル企業の抑制や自国ファーストの流れが加速してきた。
 もちろん、グローバル企業は、巧妙に生き残りをかけて、パンデミック等を演出するが、社会主義国家は、国家の強権力を行使して、国内の経済格差の解消に努め始めている。

 中国は、したたかで、この30年間、特に、日本が、東日本大震災復興で国力を削がれている10年間、西側の科学技術や国内還元の知的財産を完全に習得し、米国と並ぶ覇権国家としての自信と歩みを始めた。
 駄文は、中抜きして、結論として、グローバル化のあだ花の一つであったインバウンドは、本来の、あるべき姿に、回帰するだろう。
 自然の質の高さや、損なわない暮らし、伝統文化、風景の美しさや食の安全性、豊かさにあふれた価値ある本物の観光地だけが大切にされるはずだ。
 投資目的で、乱開発され、無国籍化したニセコ地域の一部には、廃墟が出現する可能性も否定できない。 インバウンド戦略の真価が問われる。 
 

 
  
 

 

2021年11月19日

優秀だったリーダーが無脳になるメカニズム

 熱量のあるリーダー・・・・親分肌、いい人は、時代遅れ・・「ヤル気しかしない組織」をどう創るか。
 変化にしなやかに、対応する組織として、大切な事が書かれているようだけど、平成に入ってからは、時代を先取りした地域づくりに取り組む自治体の中で、企画畑の職員を中心に、OJTされてきたし、平成12年頃から学校教育が、総合的学習の導入等で、学び方や、学力の考え方が、変化しているので、教育行政を経験していれば、ほぼほぼ、その肝を理解している。
 教育現場では、管理職と教師は、経験知は、異なるが、フラットな組織だから、ごく普通の感覚だし、20代、30代の青年達は、新しい感覚で、学んできているわけで、個のモチベーションを刺激し、ミッションをそれとなく、気づかせるリーダが求められ入るのではないだろうか。
 ただ、古いタイプ理事者が何故か、鎮座してしまっている自治体の幹部は、本書を一読された方が良いと思うなあ。
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4478112320/

2021年11月17日

地域づくりは演劇・・脚本・監督・役と使命・・

 とりあえず、私たち人間の活動領域を地球に限定して考えると、地方自治体職員の究極の使命・ミッションは、何だろうと、絶えず、自問自答して来た。
 生物である以上、一つの個体として、雄雌の細胞結合から誕生し、成長し、朽ちて、水と、ミネラル、つまり、土に戻る。これが、ある条件の下で、永遠に繰り返されるわけだが、ややこしいのは、このプロセスの中で、人間間の関係性が、共生と競争の均衡のゆらぎの中で、様々な感情を伴って、幸・不幸感となって、往々に行動を支配してしまう。
 共生と競争の均衡の揺らぎは、別に人間同士に限定れるものでは無く、むしろ、他の多様な生物との間のそれの極一部に過ぎないのだが、増殖本能肥大による競争力の獲得に成功し、結果として、地球環境の生物間の共生環境を損ねて、循環しない人類の墓場、墓穴をせっせと掘っている。創造主が見たら、そんな滑稽な様態が、現在なのである。
 地球の歴史から見たら、人間個々の人生は朝露なんてもんじゃないくらい儚いものだが、それを言っちゃお仕舞いになるので、ここは、ぐっとフォーカスして、主観しまくって、人生(勝手に人間だけが思っている虚構の世界)に意義を持たせ、地方自治体職員に限って、最大のテーマである地域づくりとは何かについて、持論を述べてみたい。
 やや、やっと、入り口にたどり着いたが、中身は、意外と薄いから、先を読んでね。
地域づくり、まちづくり・・盲人が像に触れると、それぞれ、異なる表現をするが、この行政用語も、切り口によって、混乱する。
 今次の様に、噛み応えのある本を敬遠し、動画を見て、わかった気になると、ますます、本質から、遠くなる。

 さて、行きついた結論は、地域づくりは、演劇みたいなもんだと言う事。
 舞台に登場するのは、住民。住民が、其々のキャラを活かしながら、泣き笑いの感動に包まれた一度だけの幸せな人生を送っていただきたい。
 そのためには、戦争で、殺し合う風景では無く、美しい花や果樹で覆われた大地、動物がのどかに草を食み、大地も、小川、空気も、澄んでいて、子供達が健康で生まれ、弱者が守られる社会、多様な生物と共生し、人それぞれ役割を認識し、発揮する、つながりのある暮らし。
 つまり、地上界に、桃源郷、極楽浄土を作るという、途方もない、挑戦だが・人類共通の願いでもあるはずだ。後は、ローカルな視点から、描き直すことが大事。・・・

 このような、単純、明快な未来社会を理想とする脚本の下で、演出家、監督、助監督、ステージの大道具、小道具staff、そして、俳優選考までが、地方自治体職員と仲間達の使命(ミッション)と思う。
 役者には、主役、わき役、エキストラ等、色々、立ち位置がことなるが、脚本の目指すところ、テーマの理解は、不可欠だ。
 地域づくりに関わっている、また、関わりたいと願う者は、自分の現在の立ち位置をわきまえ、使命を最大限発揮するとともに、永続性を維持するための世代交代と適正に応じて、立場を、変える柔軟性も重要である。
 脚本家と、演出家、監督を兼務しなければならないこともある。時には、大道具、小道具にも思いを寄せなければならないこともある。でも、間違っても、自分が主役になる脚本だけは、書いてはいけないし、それを望んではいけない。属人的であっては、いけないのだ。
 今の時代は、未来を見据えた理想社会を拓く脚本が少なくなってきた。
 新自由主義の自助が、流行の様に取り入れられ、自治体の脚本にも「稼ぐ」ということが、大手を振るようになった。
 働いて、経済的利益を得るという「稼ぐ」という言葉が、稼ぐ○○とか、使われると、市場経済万能、大量生産・消費経済を礼さん、環境負荷を与えることも肯定するような感じがして拒絶してしまう。そもそも、自然界は、稼ぐという概念で循環していない。まして、稼ぐが、ギャンブルによる「儲け」にアップしてしまっている現在は、時計の針を逆行させているに等しい。
 ※核ゴミ調査受け入れは、まさに、ギャンブルと言えよう。寿都の品格は地に落ちている。

後述するが、佐々木理君と和田技師が、風土と風味の拠点として、寝食を惜しんで、育てたトァヴェールの商いの精神は、岡田徹の哲学を、拠り所としている。(詩集を頂戴したが、処分した)
http://www.shoninsha.co.jp/blog/2021/09/26/126978/
 脚本の心、原点を忘れた偽役者の演技は、すぐに見破られ、良きファンが離れてしまう。

 時代が変わろうと、変わらない不変の価値は、そう多くは無い。これを不易というが、自治体の地域づくりは、現実の時々の、厳しい課題に向き合い、解を出すと同時に、永続的に、不変の価値を求め続けることが、肝要である。
  
 

2021年11月16日

工藤父母道、梅原猛、佐々木寅雄、小川巌、武田信一・・他

 ブナ里構想の基層理念は、以下の先達著名人の助言、著書の影響を受けている。
 工藤父母道氏
 日本自然保護協会の研究部長時代の著作、「滅びゆくブナの森」を、寄贈いただき、歌才ブナ林の世界的価値について、示唆を受けた。第一回ブナフォーラムのパネラーとして登壇、宮城県田尻町長峯浦氏も同伴、紹介いただいた。その後、ユネスコの世界遺産に関わり、原生林と遺伝子保護林の関係性と重要性の薫陶を受け、峯浦氏からは、空港までの送迎車の中で、風土・風景・風味を育んでいくことが地域づくりの肝であることを学ぶ。
https://booklog.jp/item/1/400003006X?author-carousel=478350184X
 梅原猛氏
 国際文化センター理事長、日本の代表的哲学者の一人、日本文化の基層は、縄文、ブナ帯文化論との説に、感銘した。 21世紀の新ブナ帯文化の探究のヒントになり、基調講演に招へいしたが、体調すぐれず、断念した経緯がある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%85%E5%8E%9F%E7%8C%9B
 佐々木寅雄氏 
 北海道開発局農政課長時代、農村振興策で、東大の石光健司「白い森」派に傾倒し、ドイツ等で始まっていたグリーンツーリズムレポート「都市と農村の結婚」を発表した。北海道の農業農村政策にも、影響を与えたが、北海道農政の主流は、規模拡大で、多面的活用は、ソフト事業の範囲に留まっている。佐々木氏本人は、赤井川村と、蘭越町の国営農地開発事業で、農村リゾートを展開したいと考えていたが、ヤマハ等の民間大規模リゾートが進出するという皮肉な結果となった。彼の理論は、黒松内においてのみ、構想に生かされることになった。蘭越町長選で惜敗後、民宿開業する傍ら、十勝はじめ、道内各地で、農業農村の多面的活用策を草の根で普及した。
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA85236042
 小川巌氏
北海道を退職し、自ら、有志で立ち上げたエコネットワーク代表。自然紹介人と、自ら語りながら、幅広い人脈で、全道の自然を生かした地域づくりを、牽引した。
 本町とは、第二回目の国際森林年記念事業を、北限のブナの森観察会として、主催企画し、受入れてから、30年来の付き合いが始まる。国際水辺のフォーラムのワークショップの会場として、推薦してくれたのは、氏の後押しによる。このフォーラムでヨーロッパでの環境管理や景観形成の理背景や理論概要を学び、四国の五十崎町や内子町の地域づくりリーダーとの交友も生まれ、後に、本町の風土・風景づくりの指針となる、環境基本計画、景観ガイドプランの策定に大きな影響を与えた。氏は、アドバイザーとして、後に、フットパス、国際ブナフォーラム、本町の地域づくりの広範な進展に尽くし、景観では、野本健、中井らを、環境では、ムーブ設計の五十嵐を紹介している。 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%B7%9D%E5%B7%8C
 武田信一氏
大鳥神社神主でありながら、町の郷土史家。町史上巻の執筆・編纂と下巻の資料編集。
黒松内の自然、文化、産業、政治、経済と全ての分野に造詣が深く、資料も収蔵。
開基から、明治、大正、昭和、平成に渡る本町歴史の生き字引。
 歌才ブナ林が天然記念物に指定された経緯、後に、戦中、陸軍による伐採命令や、戦後、村の財政補填のため、天然記念物解除申請がなされ、住民運動により阻止され、危機を逃れた史実を、教示される。この史実により、北限のブナ森が、未来に繋がる物語性を有していることもあり、地域づくりのシンボルとして、不変・不動の地位を獲得した。

 比嘉照夫氏
有用微生物群、em菌の提唱者・・・あらためて記述することもないぐらい著名な学者。名著「地球を救う大変革」。多様な微生物の共生環境こそが、健康な作物を育てること、その環境を損なわない暮らしに努めることが、持続可能な社会に不可欠という認識を深めた。後に、石井式合併浄化槽への関心に繋がる。

 岸根卓郎氏??
https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E9%A1%9E-%E7%A9%B6%E6%A5%B5%E3%81%AE%E9%81%B8%E6%8A%9E%E2%80%95%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%A8%E3%81%AE%E5%85%B1%E7%94%9F%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%81%A6-%E5%B2%B8%E6%A0%B9-%E5%8D%93%E9%83%8E/dp/4492060707
どうしても、思い出せないが、本の表紙に、記憶がある。「人類究極の選択」・・・
地球環境との共生なくして、人類の未来は無い。・・衝撃的な21世紀の国土論を展開した学者、京都大学を卒業し、政府の重要諮問委員にもなっていたと思うが、リスク回避も含め分散型国土形成と、新たな田園回帰の必要性を説き、リゾート、地方移住、リモート、オーガニック農業等が、起こると予測していたかな。
   
 次回は、景観・環境ハード面の整備にあたって、請負業者の垣根を越えたパートナーシップ型、技術集団となっていただいたコンサル、設計会社、技術者を紹介する。

2021年11月13日

湯布院、柳川、綾町のこと。

 ブナ北限の里づくり構想の真の狙いは、グローバルな観点を持ちながら、ローカルにこだわり、地域循環型の経済・社会・文化の創造を目指す、今次のサスティナブルな地域社会をめざす社会実験的であった。しかし、30年以上前に、このような理念を掲げても、周囲からは、とうてい、気ちがい扱いされるのがおちで、理解されるとは思っていなかったので、それらは、封印し、平易な、アジェンダ的目標を掲げることによって、構想、計画を整理し、官民挙げて、柔軟性をもって、推進が図られて来た。
 構想を立てるにあたり、時代を先取りしていた国内の自治体の中で、東京以南、西日本の地域づくりを学び、海外では、米国では無く、ドイツやイギリス等、ヨーロッパの考え方を取り入れた。
 十勝とは対局で、地形的に、生態的に、歴史的に、アメリカでは無いなという判断だからである。
 西日本を挙げたが、例外として、青森・秋田間の白神山地のブナ林を伐採し、広域林道をとの計画に反対する運動や、知床の森保護運動については、その意義と背景を調査した。

 大分県の平松知事の一村一品運動は。地場に拘った安全安心な特産物が、新しい価値をもって、人気があるという事を教えてくれたが、扱う範囲は、狭かった。

 ドイツで始まっていた、「都市と農村の結婚」農村回帰の地域づくりを、衰退する旅館業の二世が、独自にアレンジして、農村リゾート化し、国内有数の観光地にしたのが、湯布院だ。
 彼らが、学んだドイツ等には、後に、平成二年頃から、10年強、本町の若手町職員や、民間人を派遣した。彼らは、後に、ブナ里構想のプレイヤーの一員として、色々な種を蒔いて、今日の基礎を築いたと思う。
 私は、何度か、海外に行くことを勧められた。飛行機が苦手だとの理由で断ったが、本当の理由は一人でも多く、構想の狙いの理解者が増えることを期待してのことだった。

 柳川は、町内を縦横に走る掘割で、有名な観光地だけれど、高度成長期の頃は、どぶ川となり、
 埋め立てられ、駐車場になる計画だった。それを住民運動で、阻止したのが、当時の水道係長、 自分の首をかけて、上司を飛び越え、町長に、計画凍結の暴挙に出たが、熱意と科学的説得が町民に伝わり、保護され、現在に至っている。柳川には、とうとう、行けなかったが、その係長さんが主幹として、小樽運河埋め立て反対シンポジウムの基調講演でいらしていて、直接会話を交わすことができた。物腰が、穏やかで、勇敢な戦士には見受けられなかったことに驚いた。柳川には、行政の使命を教えてもらった。

 綾町は、照葉樹林の町を宣言した町で、ブナ北限の里が、広葉樹林の代表、ブナ帯文化の町となることから、直接、役所に問い合わせして、地域づくりの資料を送っていただいた。
 当時は、ホームページも無く、過疎地の先進地事例集から探して、電話や手紙でアポした。
北海道ということからか、わざわざということで、気軽に、重要内部資料を送ってくれた。
同じ過疎地の悩みを共有する自治体の協力関係は、今より、断然、強かったように思う。 
 綾町は、照葉樹林を借景して、日本一高い、つり橋が有名だが、先進的だったのは、有機農業の町を宣言し、独自の施肥計画で、認証し、ブランドを確立ししていることであった。
 その綾基準は、農水省をも唸らせたし、多分、オーガニックの先頭を走っていたと思う、もう、35年前からである。
 オーガニック農業の実現は、若くして他界した、佐々木理さんの強い願いだった。この分野では、先駆けで、薫陶を受けたが、ハートたち(複数ハート)二人で、其々の立場で、企んだが、行政内部の反対派とJAの強固な反対で、実を結ばなかった。もうやだ〜(悲しい顔)
 収入が安定して見込める種子馬鈴薯の生産地であるが故の高い壁であるが、除草剤や、殺虫剤の量と、散布回数は、食用馬鈴薯の比では無い。まして、今後、ドローン等による散布が常態化すれば、非農家への人体の影響だけが、拡大し、この関係が、科学的に明らかになれば、大きな政治問題になる。
 多くの子供から高齢者まで、春から秋にかけて、地域によって、濃淡はあっても、曝露している可能性は高い。

https://www.1971joaa.org/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%A8%E5%81%A5%E5%BA%B7/
 規模拡大に伴って、 畑作農家の農業生産法人化が進んでいるが、環境保全に対する企業責任についても、真摯に向かわなければならない時代がそう遅くない時期に来るだろう。
 何故なら、福祉医療セクター、交流人口に関わるセクター、教育に関わるセクター等に関係する人達が、家族を含めると、8割以上に達し、交流人口を含めると、癒しや健康をもたらす環境(地下水・大気)の健全性が、日本一であることが望ましいからである。
 多分、現状を調査し、町民投票したならば、私の肌感覚では、わーい(嬉しい顔)改善を求める声が、多数を占めると思う。
これからの首長には、タブーをタブーとせず、若くして、改革する気概のある方が求められる。そうと思うのは、私だけではないだろうと思いたい。手(グー)

 
 
 

2021年11月06日

蔵王ハートランド・・

ここも、35年前、訪れたけど、当時は、先進的だっけど、観光牧場化で
足踏みしている感じ。次世代の教育やSDGSを意識しないと進化ずかしいなあ。
https://heartland.zao-cheese.or.jp/