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2023年08月02日

歓喜に近い小玉スイカ栽培

犬 小玉スイカの自然栽培をして、七年目を迎えた。
 一年目は、黄色い果肉のスイカで、どうせならないだろうと思ったが、五株で9
個なった。三個は、雨で、割れたり、カラスに食べられたりしたけど、素人でも作れるという
ことがわかった。
 二年目、マダーボールにして、穴あきトンネルをかけて、人工授粉もしたが、30個ほど採れて
産直に出荷、飛ぶように売れたが、アライグマの食害が健在化してきた。
 三年も、まずまず、成功して、四年目、産直用に株数を倍増し、肥料を多く入れた。
株ばかり茂って、果実を結ばない。・・・失敗だった。
 産直用を止めた、労働時間と投資額を加味すれば、奉仕活動に近くなる。何より、色々な拘束が
発生し、道楽から遠ざかる。
 昨年から、完全、自給用に切り替え、株も、六株程度にした。スイカに適した土づくりも体系化できた。
 朝霧が多い圃場なので、高さ50センチ前後に、トンネル用ビニールを、四枚、畝の両脇に、張ってツルを伸ばすと、安心して、ミツバチなどが、飛来して、短い開花時間に合わせて、雄花と雌花の受粉をしてくれる。
 結実した場所に、ダンボールという180pの、弾力性のあるポールを刺す。これは、カラス避けにもなる。
 圃場の周囲は、防風ネットで、囲い、下は、長尺の板を置き、木酢を散布し、アライグマ忌避対策をする。
 直径が15p程度に成長したら、プラスチックの箱型籠を被せ、雨、食害防止、温度上昇による糖度アップを図る。
 ときどき、雑草の抜き取り、孫ツルの摘葉をするが、毎日、見回りは、欠かさない。
受粉してから、35㈰で、収穫できるが、私は、ツルから出でいる髭と、小葉の枯れ具合、お尻の状態で、判断している。
 気候条件の制約で、果物の露地栽培は、難しい地域だが、自然を観察し、人間が、サポートしてやれば、産地に負けないものも穫れる。
 今年の様に、晴天、酷暑が続けば、スイカやトウキビを学校農園の栽培品種に加えたり、菜園家の皆さんも、興味関心を持っても良いかもしれないと思う。
 今のところ、町内では、私だけで、ノウハウを隣地のAさんに、示唆したところ、今年から栽培し、成功している。私は、イチゴと、スイカの指導員として、非公認、認知されている。わーい(嬉しい顔)

2022年08月16日

燐町土砂崩れ警報、本町のあそこ大丈夫か。

 15日の深夜から16日未明にかけて、道南は線状降雨帯による大雨に。
朝、窓越しに、低地にある菜園の一部が、すでに、冠水しているのが見受けられた。
 ざっくり観察では、収穫間近の枝豆、唐黍、カボチャがやられたな。
早く水が、引いてくれると助かるが、本流の朱太川の増水によって、支流である寺ノ沢川の逆流、滞留が原因なのだから、本流の水位がしだい。
 しかし、伊達、豊浦、長万部方面が、避難指示出たくらいだから、本流の上流部は、かなりの雨量だったにちがいない。
 下流域では、時差をもって、水かさが増すので、これから、半日が、要注意か。
テレビのニュースで、長万部町にも、土砂崩れ警報が出たので、小降りになった頃を見計らって、例のトンネルズリ浄化桝の様子をチラ見してきた。
 普段は、青のビニールシートを被せて、様子はわからないが、今日は、赤茶けた大量の泥水が(毎分50トン以上あるだろう)、本流に、注いでいた。
 あの斜面は、表土をはぎ取った不透水層の小沢に、法律ギリギリの斜度で、ズリを置いたので、降った雨は、一気に、集まって、流れ出る。
 それを、あの小さい桝で、汚泥をろ過して、流しますって言いきる方が、無理筋。
民間の宅地開発業者なら、地元自治体や魚組等、利害関係者から、工事差し止め改善要求が出て来るところだが、国策ということで、祟りを恐れてか、皆、沈黙を決め込んでいる。
 推測の域を出ないが、上流部の工事現場や、ズリ搬送路附近に、堆積していた、重金属の粉塵も、紛れ込んで、大量に、寿都湾に、流れ出ているだろう。
 沿岸のプランクトンが死滅し、海藻にも影響がでれば、魚介類に、異変が、生じないとも限らない・
 私は、寿都のカキ、ウニ、海苔、飯寿司、小女子が好物なので、赤茶けた朱太川を見ると、無性に怒りがこみあげて来る。

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2021年03月31日

今更言えない道新幹線トンネル残土処理の闇

 北海道新幹線立岩トンネルで、20日、崩落事故があり、600㎥の土砂が、トンネルに流出し、地表では20mの円錐状の穴が出来たと報道されていた。
 札幌では、要対策土を、手稲山口地区に、防水シートで、遮水封じ込め、地下水汚染されたら、汲み上げ浄化するという、土壌汚染対策処理に準じた方法で、解決を図ろうという方向らしい。

 高速で走る新幹線の宿命として、カーブによる減速を無くするため、可能な限りカーブは、避けなければならない。そのため、鉱脈が近くにあって、有害金属が埋まっている可能性が高くても、そこを突き抜ける。
 特に、雪国は、雪害によるダイヤの遅れを最小限に抑えるため、地上部分より、トンネル区間が多くなる。そのため、道新幹線は、なんと、区間の八割が、トンネル構造なのだ。

 新幹線の工事費は、北海道JRへの貸付料と、残り分を、国、都道府県、沿線自治体の負担金で賄う仕組み。国鉄時代からの地方赤字路線を多数抱えるJRとしては、新幹線借り上げ料に反映される工事費の増大は、耐えがたいこと。
 工事主体の鉄道運輸機構は、トンネル工事費の削減に向けた工法、特に、掘削土ズリの処理方法を、周囲への環境負荷と経済性を天秤にかけながらも、どちらかと言えば、経済性を優先にした工法を採用することとなる。

  青森八甲田トンネルの掘削土処理の経過、対策について、まとめたレポートを、最近入手した。
 町と議会が、内浦トンネル東川工区から出る590万㎥の対策土・・・土と言っても発破で砕けた、岩ズリだけれど・・万が一、まずいズリが出ても、八甲田方式になるからと、機構から・それらしい説明と、現場視察の案内を受け、説得させられた重要な意味を持つ、レポートで、2015年、鉄道防災研究所、太田氏が、「地質と調査」という専門誌に、寄稿したものだ。
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 八甲田トンネルは、2005年に、貫通したのだが、旧鉱山の分布地域に位置することから、黄鉄鉱を含み、硫黄分も含まれている。黄鉄鉱は、酸素を含んだ降水や地下水と接触すると、強酸性水を発生し、下流の水系に、悪影響を及ぼす。 続きを読む・・・

2021年03月04日

綺麗すぎる残土の水質

 町のHPをググっていたら、新幹線東川トンネル残土の水質が公表されていた。ざっくり、見る限り、有害な重金属の溶出度は、水道水の基準、千分の一以下で、ぜんぜん、飲めちゃう基準。
 これだったら、何も、心配することないのだか、集水桝の下から流れ出る残土沢の水は、降雨後、濁りが酷く、SSは、基準を越えていると環境行政の担当者なら、調べなくてもわかる。
 公表された水を採取した場所は、盛土境界付近としているだけで、汚染されない場所。その証拠は、SSの値が、濁りを示していないこと。
 最も、リスクを反映した場所で、測定するのが、環境管理の基本だと思うが、あれれである。
 人の健康を担う、お医者さんは、誤診しないように、色々な角度から検査をする。 
 健康な人の採血結果や、検尿結果で、判断するはずはないが、まさかの事が行われているように感じるのは、私だけだろうか。
 残土沢から出る排水を集水する桝は、他の自治体の残土置き場でも、設置されているが、桝の下を、すり抜けて、川に直接注いでいるのは、当地区の特色で、特定開発行為違反だ。ことことを、道は把握していない。新聞ネタになる問題なのだ。
 道河川は、道の管理だから、必要に応じて、道が行っており、町が水質調査することは無いと町は、説明しているが、道河川に至る沢水が注いでいる無名な小川は、町河川ではないのだろうか。少なくても、道河川では無いはずだ。
 残土地主が産廃業者なら、恐らく、住民も騒ぎ、監視強化するであろうが、町管理なので、肝心のジーメンであるはずの町が、ブーメランを恐れてか、歯切れがすこぶる悪く、隠ぺいで、通すつもりなのだろうか。
 他の自治体では、要対策土と無対策土のトンネル区間の予測図を、行政や議会、住民説明会に、あらかじめ、示して、リスクに理解を求めている。
 当町の説明会は、紙一枚にまとめられた、工事概要の説明が主で、例え有害重金属が出ても、環境基準を超える溶融は、無いという、簡単で形式的なものだった。
 積雪寒冷地の土工には、特別な指針がある。宅地基準で締固められたズリに、圧雪が混じる。のり面への表土の活着も、支障が出る。今年の様に、大雪なら、雪融けの季節になれば、盛土地盤は、緩むし、沢水も、大量に湧き出る。
 それでも、基準を越えない数値を出し続ける覚悟なら、傷は深まるばかりだろう。

 堆肥センターで、プロポまで実施して、税金を投入し続けた現行の攪拌方式を、今度は、スクープからロータリー方式すると言う。これこそ、スクープニュースなのだが、周辺環境の変化に対応しての手立ての改善だろうから、疑問はあるが、静観したい。
 だから、残土捨て場についても、説明と異なる予測を越えたヒ素が出たわけであるから、長時間論議云々では無くて、予想した変化に対応して、次の手立てを講じたいとすれば、前に進む。
 それを、官僚を守るためか、いたずらに、変えない姿勢こそがリスクなのだ。
政治は結果が全て、官僚は、責任をとれないのだから、有事の時には、豹変することも、必要だ。
 リスク拡大に向けて、内々に、第二候補地の物色を始めた方が良い。
 だれも、失政だったと、攻めないだろうし、戻る勇気を、讃えるだろう。 

2021年02月06日

誰の責任?誰の得?

 トンネルズリ・・発破で掘るくらいだから、岩層で、ぱっと見、砕石なのよね。
 町営球場五つ近くも出るから、深くない沢を埋めて、平らにすると、有効な土地になるのに、ヒ素等の重金属が混じっていて、水に溶けたりして、毒になるから、嫌われている。
 まあ、どこに置いても、厄介者扱いに変わりないけど、神聖な場所、例えば、魚が棲む川の傍とか、地下水井戸の近くとか、崩れやすい傾斜地とかは、避けたいよね。
 工事を所管している機構さんは、問題があれば第三者機関に諮った上で、町と相談し進めると言い。町は、機構が大丈夫だと言い切るのだから大丈夫だと。許可した道に至っては、町と議会等の了解済みだから、許可しているとか・・責任の所在に、ぼかし入ってるじゃん。?
 道新幹線のズリ対策費、本州より90%は、安くなっているので、得するのは、借り上げ料を負担するjr北海道、国、道、沿線自治体・・・となるはずだが、負の遺産を頂いた自治体に、負の利子がつくことは避けられないな。なんてこった。オー・マイ・ゴット。


2021年02月05日

 豪雪の中で、オー・マイ・ゴット

 秋に訪れたトンネルズリの工事現場、こうも連日、雪が降り続くと、大変やろなと、思う。
ズリの間に、雪を残してしまうと、アイスレンズ化して、締固め強度も出ないと思うし、特に、斜面の覆土工事は、ユンボを巧みに操作して行うけど、現場の表土の凍結による活着阻害が、生じないのか・万一、不具合があると、雪融け時は悲惨。・寒さの中での現場の監督さんの気苦労は、想像を絶する。お気の毒。
 そうそう、先日、気温が下がり、雨、霙の時には、斜面から、大量の湧水が出ていたとの噂。
 ズリの透水性は、高く維持され、無色透明のヒ素は、今日も、休むことなく、水の中で、亜ヒ酸になり、朱太の清流を蝕み続けているのだろうか。オー・マイ・ゴット。

2021年01月15日

何故、対策土等の分布概要図が公表されていないのか。

 
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 上の図は、渡島トンネルに分布する地質と、掘削により発生するズリを、対策土と無対策土に区分して、予測した地質図です。
 入手できた4地区の資料の中で、内浦トンネル東川工区だけ、地質図は、公表されたものの、対策土か、無対策土かの区分は、少なくても、議会や町民には、示されていません。
 本来なら、機構が、同一の方法で、説明資料を作り、町に事前説明しているはずですが、黒松内町だけ、例外にして、専門家しか、理解できない資料を示したのか、それとも、町には示しているが、議会や町民向けに、町の要請で、公表しないということになったのか、どちらかと推察されます。
 このことは、お隣の蘭越町やニセコ町で、どのような資料が提供されたのかを、確認することによって、明らかになります。
 いずれにしても、住民説明に対する機構等の姿勢は、色々、問題が残ります。
 新駅ができる町であれば、清濁併せ飲む、多少の環境リスクは、受けざるを得ないでしょうが、そうではない沿線自治体には、区間内のトンネルズリだけを、引き受け、管理しなければならないという、おかしな法律の建付けになっています。
 ズリに、自然由来の重金属が含まれていないのなら、沈殿槽や沈殿池を設けて、上水を、流すことで、ある程度解決できると言えますが、海底火山のマグマや噴火堆積物が岩になった深い地層を、掘削するのですから、現在の地上の生物が、誕生する前の、環境に、戻す行為、影響が、出ないわけはありません。
 万一、鉱脈に当たったら、お手上げですから、そうならないように、祈るのみですが、出たらその時は、その時、過剰に心配してもという意見も少なからずあると思います。
 しかし、危機管理は、想定できる最悪のリスクの押さえが、基本です。
 事故が起こることを、望んでいる人は、誰もいません。
 3,11の福島クライシスで、私たちは、リテラシーの必要性を学びました。
 現在の知見で、予見できる最悪のリスクに基づいて、政策判断を行うべきだと。
 私が、銀行融資の窓口なら、この企業が、未来永劫、リスクを抱えていないか、様々な資料の提出を求めて、分析を行うことでしょう。
 そういう意味でも、リスクを引き受ける側は、色々、軽減策を講じることは、重要だと思います。
 

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2021年01月10日

盛土周辺土壌に吸着の安全神話を疑う

サイトモデルと現場比較.jpg


 上段の盛土図は、機構が、北海道新幹線トンネルズリに含まれる自然由来の重金属に対する対策として採用している「サイト概念モデル」による水平、垂直方向の汚染レベルを計算によって推定した二次元解析図です。
 本例では、盛土高さは、10mくらいです。その下には、透水性のある地層が、同程度の深さで、存在していることが、前提となっています。
 盛土の直下の地下水面の溶出濃度は、0,14mg/ℓで、.約二割程度、吸着層によって低下しますが、地下水の流れによって、下流に域に、流れ、三次元で、縦・横方向に、分散し、その推定値が図化され、色分けされています。 
 図の場合、盛土から、約40m下流の地点の地下水上面の溶出濃度は、国の基準値以下になることを示しています。逆説的に言えば、満たすためには、この程度の距離が必要だということでしょうか。

 下段の盛土図は、豊幌A地区の完成時の状態です。
モデルと決定的に異なる点は、@盛土下の底地の地盤が傾斜しいること。A盛土高さの平均値を10mとしても、同程度の深さの透水層が、存在していない。➂盛土地先にも、モデルのような透水層が、存在せず、すぐ、移流水が小川に、まとまって、浸出している。の三点です。
 
 私には、機構が説明するサイト概念モデルに基づく、解析によって、この、条件がまったく異なる現場で、どの地点の、地下水表面が、環境基準以下で、安全だとするのか、理解に苦しむのです。
 国土交通省が定めた、マニュアルによれば、透水層が無い場合には、サイト概念モデルは適用できないと但し書きされています。
 現に、手稲トンネルでは、砕石跡地のため、遮水封じ込め対策を提案し、万一の場合には、地下水を、汲み上げて、凝集ろ過するという方法まで提案していますが、それすらも、住民から理解を得ることが難しい状態です。
 私は、何も、反対のための反対論をわざわざ、エネルギーを割いてまで、公表しているわけではありません。
 本州の事例、道内の他の地区の例を、比較対象すればするほど、後志管内のトンネル残土の取り扱いに、科学的視点から、正しい情報が提供されていないのではという猜疑心にかられるのです。
 是非、この点に、ついて、機構に、確認をし、解析経過や移流分散の図、そして、このような状況が、何百年、続くのか、確認したいと思っています。