
一年目は、黄色い果肉のスイカで、どうせならないだろうと思ったが、五株で9
個なった。三個は、雨で、割れたり、カラスに食べられたりしたけど、素人でも作れるという
ことがわかった。
二年目、マダーボールにして、穴あきトンネルをかけて、人工授粉もしたが、30個ほど採れて
産直に出荷、飛ぶように売れたが、アライグマの食害が健在化してきた。
三年も、まずまず、成功して、四年目、産直用に株数を倍増し、肥料を多く入れた。
株ばかり茂って、果実を結ばない。・・・失敗だった。
産直用を止めた、労働時間と投資額を加味すれば、奉仕活動に近くなる。何より、色々な拘束が
発生し、道楽から遠ざかる。
昨年から、完全、自給用に切り替え、株も、六株程度にした。スイカに適した土づくりも体系化できた。
朝霧が多い圃場なので、高さ50センチ前後に、トンネル用ビニールを、四枚、畝の両脇に、張ってツルを伸ばすと、安心して、ミツバチなどが、飛来して、短い開花時間に合わせて、雄花と雌花の受粉をしてくれる。
結実した場所に、ダンボールという180pの、弾力性のあるポールを刺す。これは、カラス避けにもなる。
圃場の周囲は、防風ネットで、囲い、下は、長尺の板を置き、木酢を散布し、アライグマ忌避対策をする。
直径が15p程度に成長したら、プラスチックの箱型籠を被せ、雨、食害防止、温度上昇による糖度アップを図る。
ときどき、雑草の抜き取り、孫ツルの摘葉をするが、毎日、見回りは、欠かさない。
受粉してから、35㈰で、収穫できるが、私は、ツルから出でいる髭と、小葉の枯れ具合、お尻の状態で、判断している。
気候条件の制約で、果物の露地栽培は、難しい地域だが、自然を観察し、人間が、サポートしてやれば、産地に負けないものも穫れる。
今年の様に、晴天、酷暑が続けば、スイカやトウキビを学校農園の栽培品種に加えたり、菜園家の皆さんも、興味関心を持っても良いかもしれないと思う。
今のところ、町内では、私だけで、ノウハウを隣地のAさんに、示唆したところ、今年から栽培し、成功している。私は、イチゴと、スイカの指導員として、非公認、認知されている。
