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2024年12月29日

ぐうたら栽培  スイカ編続き

 一応、道南なのに、噴火湾で発生
する海霧の影響で、日照時間が少な
く、スイカやメロン、サクランボ、
リンゴ等は、八雲、長万部、同様に
栽培不適地となってきた。
 ただ、寿都湾の近くの作開地区は、
明治の頃、余市よりも早く、リンゴ
や梨の導入試験が行われている。
 サクランボ、リンゴの開花時期に、
朱太川流域の農地では、遅霜被害に。
 開花しても雨が続き、露地での昆
虫受粉は、難しい。
 スイカも、同じように、露地栽培
なら、着果率は、悪いが、温暖化で
、日照時間が増えつつある。
 黒マルチで地温を上げ、ビニールトン
ネル栽培で、着果率を向上させるこ
とができるのだ。
 伊達農協から、小玉スイカの苗を、
㋄2日前後に、購入する。
 その二週間前に、10pの浅耕起した
畑に、横1,2m×長さ10m高さ、25pの
畝を立てる。
8割の作業は、耕運機を使うが、残り
は、奴隷作業・・・これがオドウには
きつい。

 畝の表面に、糸状菌に覆われたイタ
ドリ堆肥と、腐葉土、燻炭、有機石灰
に牛糞堆肥を混合した資材を薄く撒き
耕運機で、攪拌する。
 一度軽く、雨に当ててから、135p
幅の黒マルチを被せる。
 トンネルの支柱は、畝全体を覆う号
数のものを使う。
 次に、トンネルを被せるのだが、張
った頂上部に、1,5p程度の穴が二列に
並んだ農プラマルチを使う。
 低温・高温障害を防ぐために、畝表
面からの高さも、45p余裕が欲しい。
 トンネルは、張りっぱなしになるの
で、ハウスビニールを止める要領で、
交差して、止める。
 二週間経つと、畝は、ほぼ定植可能
な状態になっているが、念のため、市
販されている野菜の土を、植穴に入れ
て、混ぜて、苗を植えこむ。
 植えこんだら、水をたっぷり根元に
ぎ、根元から、15p、四カ所に自作ボ
カシを反握り入れておく。
 ㋄下旬まで、苗全体を、不織布で覆
う。  
 一週間程度、苗は、伸びないが、六
月に入ると、子蔓が伸び始める。
 子蔓が四本、出だしたら、親蔓の芯
止めをする。
 この頃、トンネルの両端に、浅溝を
作り、ボカシと鶏糞堆肥を、ほんの少
し待肥として入れておく。
 同時に、前年の秋に用意していたス
スキを、雑草対策と、ツル誘導と固定
 土への直接接触を避ける目的で、敷
く。ススキは、朽ちて次年度の肥料に
なる。
 子蔓、孫蔓の処理、自家受粉より昆
虫受粉を活かす工夫等は、次回にしま
す。
 
  

2024年12月28日

ぐうたら栽培 スイカ編

 小学生の頃、夏休みなると、雨の日以外
は、川ガキとなった。 
 どの家庭にも、複数人の兄弟がいたので、
遊泳場所には、今でいう小規模学校くらい
の異年齢集団が形成された。
 水深の深い淵は、高学年、浅瀬には、就
学前の子供と、暗黙の了解があった。
 川ガキのあこがれは、朱太川本流域の通
称ガマの淵。水深、2メートルは優に超え
ていた。
 私達は、支流の一つである賀老川に、棲
息していた。
 この川は、巨石が多く、蛇行していたの
で、水温が高く、ぬる風呂に近い温度にな
ることもあった。
 鮎、ヤマベ、ウグイ、カジカ、ドジョウ
、八目ウナギ、モクズガニ、川エビ等の清
流魚も豊富だった。
 地域に伝わる引っかけや、たこ網、水路
におびき寄せる原始的手法を使って、捕獲
した。
 捕獲するためには、リーダの捕獲プランが
示され、役割分担に応じて、行動する。
 失敗の中から、洞察力とチームワークが醸
成された。
 勉強が苦手でも、川でのリーダーは、勇敢
で賢く、小さい子の面倒見も良く、子供の世
界では、リスペクトされた。
 
 賀老川の傍に、スイカ畑があった。
多分、一日中、陽当りも良く、砂質土だった
ので、栽培に適した場所だったのだろう。
 
 素焼きの川魚は、流石に、飽きる。
ある暑い日、リーダーが、スイカが食べ頃だ
から無断でいただこうという企てを表明
した。
 つまり、スイカ泥棒プロジェクト。
たくさん成っている中の一つだから、ムジナ
に食べられたと・・思うはずだと、勝手な理屈。

 私は、乗り気ではなかったが、見張り役な
らいいかと、集団の意向に従った。

 リーダーは、仲間の事を考えたのか、こと
もあろうに、一番大きいスイカを、盗んでき
たと豪語した。がく〜(落胆した顔)

 皆で、河原でご相伴に預かったが、罪悪感
にかられ、赤い割に心から美味しいと思えな
かった。

 何事もなかったように夏休みが終わり、始
業の当日。

 私は、盗賊団の一人として、職員室で、尋
問にあう。
 六人の仲間の自白から、私の名前も出たの
だ。
 廊下で、1時間、水入りバケツを持ったまま
さらし首になった。もうやだ〜(悲しい顔)
 人生で、幾つかの屈辱的な事件に出会った
が、これが、最初であった。
 私が、スイカにこだわるのは、きっとこの
ことが、トラウマになっていると思っている。

 自分で、育ててみると、蝶よ花よと、我が
娘を慈しむように、大切に見守ってきた農家
さんの気持ちが、痛いようにわかる。
 
プロローグで、長くなったので、次回に
します。
 
 

 
 

2024年12月27日

ぐうたら栽培で、中心となった野菜

 15種類もの野菜栽培に取り組んだ
結果、道楽が、苦役になっているこ
とに、五年前、気づいた。
 時間に拘束される道の駅の産直出
荷を止めた。
 消費者ニーズに合わせるのではな
く、自分の食べたい野菜中心に作付
けを見直した。
 鮮度が命のイチゴ、枝豆、唐黍は
外せない。
 贅沢な夏の果菜類になっているス
イカも夏バテ防止に、絶対外せない。
 パン食に添えるミニトマト、リーフ
レタス、ブロッコリー。
 毎日、朝食に食べるキャベツや、漬
物材料になる大根。
 半年間、自給できるタマネギと長ネ
ギ。
 手間がかからず、オケラ被害も無い
放任栽培のサツマイモ等で、これらが
主役となる。

 シソやナンバンは家内が育てている。

 山採りしたアイヌネギ、三つ葉、
アサズキ、フキ、ミョウガ、山ワサビ等
は、わき役で、いい味を醸し出している。
 
 ジャム用のカシスも、押木して、増す
ことができて、8株になった。
 ブルーベリー、プルーンは、雪解け時
のハタネズミの食害に嫌気がさし、断念
した。
 栗とリンゴも、畑の脇に、7本、植えた
が食害と、圧雪で、二本しか残っていない。
 でも、五年目で、初めて、栗が実をつけ
た。
 ジャガイモ、人参、白菜は、相性が悪い
らしく、市販されているものに頼っている。

 この中で、一番、手間がかかるのは、イ
チゴだ。
 春先の遅霜、夜露、雨も多く、変わりや
すい天気で、生理障害が出やすい。
 収量を安定させるためには、ポリマルチ
、トンネル栽培が欠かせない。
 スイカ、トマトも、雨を嫌うので、ハウス
かトンネル栽培となる。
 連作可能な作物、輪作が望ましい作物等も
考えて、こんな感じに落ち着いた。

 個別の栽培上の工夫については、別途、詳
細に述べたいと思う。

 

 

2024年12月26日

大規模家庭菜園とぐうたら栽培

 三十年前のこと。地主さんに、自宅
と隣接している耕作放棄地を、トラク
ターで600坪程度、30pの深さで、耕
起&ロータリーをかけてもらった。
 翌日、鍬やスコップで畝づくりを
試みたが、1m×10mの畝を立てるだ
けで、遊びじゃないのよ。畑は。
と悟ることとなった。
 大部分は、一年で、放棄地とな
ったのだ。
 なんとか立てた畝には、人参と枝豆
を植え、木灰と鶏糞を少し撒いた。
 収穫は、どえらかった。

 本格的に腰を据えて土に戯れたのは
ここ、十年そこそこである。

 FF300という耕運機、ニッサンを飲
み込む予定のホンダ製品だ。
 彼女を相棒にしてから、奴隷作業の
2/3は、開放された。
 
 失敗から学ぶ主義だから、手あたり
しだいに、色々な作物に手を出した。
 homeセンターに置いていない種
は、サカタやタキイの会員になって、
取り寄せた。
 一時は、15種類以上の野菜を栽培し
、得意になって道の駅においてもらっ
たこともあった。
 珍しがられて、すぐに売れたが、採算
度返しだった。

 豪雪地帯なので、ゴールデンウイー
クを挟んで、三週間ぐらいが勝負。
 耕起、畝立て、有機資材投入、攪拌
、播種や定植、ものによっては、マルチ
等を行ったり、トンネル被覆作業をする。
 枝豆は、根きりムシや、鳩に、若芽
を食べられるので、ハウスでポット栽
培をする。
 ブロッコリー、キャベツ、唐黍も、同
様な方法で、苗とりをする。
 マメ科、イネ科、葉物、果菜類によっ
て、有機資材やミネラル資材の投入、元
肥、追肥でやるか等、違いがある。
 多品目過ぎると、作業テーブルに余裕
がなくなって、苦役になる。
  ダレルと、雑草が、猛スピードで成長
し、幼い苗の光合成を妨げる。
 何せ、一人親方で、体は、ボンコツエン
ジンの軽トラなわけで、最大、四時間/日
以内に収めないと、持たない。
 農薬、化学肥料を使わないというポリシ
ーを堅持しながら、安全で美味しい野菜を
育てる。
 ただし、奴隷的作業時間は、減らしつつ
(手間を省き)、周辺の自然環境や土壌環境を
豊かにする最適な農法の工夫をと、欲張りな
トライを続けて来た。
 振り返れば「ぐうたら栽培」探し旅を、ひ
たすら続けて来たのだと思う。

 次回は、たどり着いた工夫の一つ、栽培
野菜の種目選定について述べたいと思う。
 
  

2024年12月17日

ブナ里ダーチャの仲間づくり。

 今年、スイカの後作に、秋大根
を植えた。 
 不耕起に近い状態で、肥料も
ほんの少し、米糠のボカシを追
肥として、散布した程度。
 予想外に、立派な自然栽培の
大根が収穫できた。
 糠を撒き、放置していた畝は、
スベリウスで覆われたが、秋に
なって、去年のこぼれ種から
青梗菜と、白菜が育ってきた。
 タマネギや、長ネギは、連作
しているが、落葉を漉き込んで
いるせいか、年々、団粒構造と
なっていて、収穫量も安定して
きた。
 色々な農法があるけれど、そ
の土地条件に合わせて、有用微
生物が活躍できる環境を整えれ
ば、野菜は、元気に育つ。
 北海道で、農から農業にシフ
トするには、投資額も大きくな
りがちだ。
 経営上、一定の品質と、収
量を確保するためには、リスク
を避けることが求められる。
 なので、smart化するこ
とあっても、農薬や化学肥料で、
保険をかける慣行農法は、無くな
らないと思う。
 定年退職者や、兼業が可能な若
者、自給的暮らしを求めること
に、意義を見出す人達は、自然
農法に、魅了されるだろう。
 アウトドアライフの一つとして
ブナ里ダーチャの仲間づくりも
面白いかもしれないと思う。
 
 
達 
   

2024年11月30日

サツマイモ 試験栽培・・大成功

 六月の初旬、石灰を撒いたことのない畑
 の一部に、長さ10メートルの畝立てを
 して、サツマイモの苗を、20株植えた。
  米糠、籾殻は、ネット購入しているお
 米屋さんと、リンゴ屋さんから、無料で
 頂ける。
  二年前に200m単位で、買った黒マルチ
  も、たくさんの残っているの資材には、
  困らない。
  収穫は、10月中旬、まだ、術後の痛みが
 残っていたので、家内の姉夫婦に、頼んだ。
  コンテナ一つの予定だったが、半分。
 でも、大きな物が、収穫できたので、試験
 栽培として、70点。
  ケラ等の害虫被害は、無いし、病気にも強
 いし、肥料が要らない。管理が楽。

  畝立てのポイントだけ押さえれば、家庭菜
 園野菜としては、押し活だと思うなあ。  

 
 
 方法
 
 

2024年03月22日

温室敷地を除雪します。

  地域づくり、国際政治ネタに関わっている中に、春仕事が近づいてきました。ふらふら
 今日から、ビニールハウスを建てる場所の除雪作業に取り掛かります。
  サカタのタネから、サツマイモのポット苗が届く前に、建てて、30本くらいに増やす予定です。
 ナメコの榾木も、庭の木を、切って用意できたので、菌の植え込み作業もあるし、いゃー忙しくなりました。
 相撲も、尊富士、テニスも、大阪なおみの復活、そして、女子ゴルフ・・鈴木愛も気合入ってるし、渋野日菜子も、なんとか、予選クリアして欲しい。
 そんなかんだで、いつもの暮らしに、戻ります。るんるん
 

2023年11月16日

あれ、開店休業なのに。?

 三カ月、休業してたのに、100人程度の皆さんが、覗きに来てた。
ちょっと、驚き。がく〜(落胆した顔)
 短めにテイストを変えてみたのが、良かったのかなあ。??

さて、私の暇つぶし、野菜づくりとヘボゴルフはあっという間にR5シーズンを終えたが、ここ、1週間、林道脇に積もっているブナや楢の落葉を、ちょぼり、ちょぼりと回収。
 WHYって・・それは、土壌改良資材として、畑に、補給するため。微生物と親和性高く、団粒構造になる。土壌中の生き物に、分解され、ミネラルも豊富だが、未分解だと、ミミズを求めて、ケラ虫、蟻の巣にもなったり、ハタネズミをおびき寄せるので、注意は必要かな。
 そうそう、落葉の他に、ススキを採取するのも、この時期の野良仕事。
これは、スイカの蔓を這わせるマルチ代り、雪に埋もれて、来春には、漉き込み、そこは、大豆畑になるんよ。
 結局、循環のお手伝いが、私の役目だっちゅうの。!!わーい(嬉しい顔)

2023年08月09日

小玉スイカのはずが肥大気味

おいおい、マダーボール、どこまで大きくなるのって感じ。
大きくても、熟していないと、美味しくないし、小さくても
熟していると、美味しい。
 アライグマが、一週間前から、出没し、四個、食べられ、
スズメバチまで、呼び寄せていた。
 満腹で、飛べない蜂を、足で、圧死させてから、大玉を
収穫。
 腕にずっしりと堪える重さ、でも、心は、軽い。

土づくりが成功し、高温が続いたため、夏野菜の生育は、
良い。

 ただ、草も元気で、今日こそは、草刈しようと。

CIMG3370.JPG

2023年08月08日

雨の日は、ミニ温室で草取り。

 家回りの草が伸びて来たので、草刈をしようと作業着に着替えたら
小雨じゃん。
 カッパ着ての作業は、蒸れるしということで、ミニ温室の中に生え
て来た雑草の抜き取りに変更。
 小さい温室には、ミニトマトを、両側に、五本づつ植えているが
三本は、二本仕立てだから、13本。
添え木に、オレンジと赤い中玉トマトが同時に成っているように見え
て、初めて見た人は、驚く。
 このミニ温室は、パイプの補強は、必要だが、あると、菜園活動が
広がる。
 早春のレタス、唐黍や枝豆の苗作り、そして、ミニトマトに、焼き
肉会場にもなる。
 ミニトマトは、雨に当たると、発育不良、病気にもなりやすい。
空いたところに、レタスを撒こうかなと思う今日でした。 

三万程度で買える。遊び道具としては、お薦めだと思う。