ぐうたら栽培 スイカ編 [2024年12月28日(Sat)]
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小学生の頃、夏休みなると、雨の日以外
は、川ガキとなった。 どの家庭にも、複数人の兄弟がいたので、 遊泳場所には、今でいう小規模学校くらい の異年齢集団が形成された。 水深の深い淵は、高学年、浅瀬には、就 学前の子供と、暗黙の了解があった。 川ガキのあこがれは、朱太川本流域の通 称ガマの淵。水深、2メートルは優に超え ていた。 私達は、支流の一つである賀老川に、棲 息していた。 この川は、巨石が多く、蛇行していたの で、水温が高く、ぬる風呂に近い温度にな ることもあった。 鮎、ヤマベ、ウグイ、カジカ、ドジョウ 、八目ウナギ、モクズガニ、川エビ等の清 流魚も豊富だった。 地域に伝わる引っかけや、たこ網、水路 におびき寄せる原始的手法を使って、捕獲 した。 捕獲するためには、リーダの捕獲プランが 示され、役割分担に応じて、行動する。 失敗の中から、洞察力とチームワークが醸 成された。 勉強が苦手でも、川でのリーダーは、勇敢 で賢く、小さい子の面倒見も良く、子供の世 界では、リスペクトされた。 賀老川の傍に、スイカ畑があった。 多分、一日中、陽当りも良く、砂質土だった ので、栽培に適した場所だったのだろう。 素焼きの川魚は、流石に、飽きる。 ある暑い日、リーダーが、スイカが食べ頃だ から無断でいただこうという企てを表明 した。 つまり、スイカ泥棒プロジェクト。 たくさん成っている中の一つだから、ムジナ に食べられたと・・思うはずだと、勝手な理屈。 私は、乗り気ではなかったが、見張り役な らいいかと、集団の意向に従った。 リーダーは、仲間の事を考えたのか、こと もあろうに、一番大きいスイカを、盗んでき たと豪語した。 皆で、河原でご相伴に預かったが、罪悪感 にかられ、赤い割に心から美味しいと思えな かった。 何事もなかったように夏休みが終わり、始 業の当日。 私は、盗賊団の一人として、職員室で、尋 問にあう。 六人の仲間の自白から、私の名前も出たの だ。 廊下で、1時間、水入りバケツを持ったまま さらし首になった。 人生で、幾つかの屈辱的な事件に出会った が、これが、最初であった。 私が、スイカにこだわるのは、きっとこの ことが、トラウマになっていると思っている。 自分で、育ててみると、蝶よ花よと、我が 娘を慈しむように、大切に見守ってきた農家 さんの気持ちが、痛いようにわかる。 プロローグで、長くなったので、次回に します。 |
Posted by
若見
at 08:49

