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時限爆弾 [2021年02月08日(Mon)]
「私たちは、あたかも使い捨てできる地球をもう1つ持っているかのような暮らしをしている。地球が持続生産可能な量を50%も上回る資源を使い続けており、このような生活を続けるのならば、2030年までに地球が2つあっても足りなくなるだろう」と述べたのは、WWFインターナショナルのジム・リープ事務局長。同じことを、故人となられた北大の八木先生から、十数年前に伺った。
 ざっくりと言って、所詮、私たち人間は、宇宙船地球号の中で、生き物つながりの中で、生存しているに過ぎないが、一部の民族を除き、西洋近代科学文明を獲得した国々は、他の生物を駆逐しながら、変異を繰り返し、極めて強い自己増殖力を獲得してきた。
 この流れは、ますます、拡大、暴走し、生存の基盤である多様で複雑な生き物つながりの輪を切断し続けている。
 全能の神に、時限爆弾をしかけられたかのように、本能を抑制できない人間には、止めることができないのだろうか。・・・これに対する小さい抗いが、平成元年から、四半世紀に渡り、黒松内町の地域づくりで、実践されてきた。
 縄文や擦文の流れを汲むアイヌ文化に着目し、白老が、脚光を浴びている・・・そのはるか以前に、21世紀のブナ帯文化を再興し、持続可能な農村社会に変革して行こうと100年ビジョンを、立て、先駆的な手立て、仕掛けづくりが、講じられた。
 生き物つながりに配慮するには、地域の自然環境の現況把握と、利用している土地の管理手法についての課題把握が必要である。
 保全すべき「優れた自然」、経済活動に利用する農地等と、その間の緩衝的な役割を持つ「身近な自然」  ・・・私たちは、其々の圏域から、恵みを頂いているが、人為的な働きかけの多い農地では、見栄えの良い農畜産物を安価に収穫するため、人工的化学物質を大量に投下し、生物のつながりの輪を繰り返し、切断している。
 農畜産物の安定供給という点から観ると、この活動は、非難されるものではないが、宇宙船地球号から観れば、ウイルス、菌、昆虫の細胞レベルの分断を強いるのだから、曝露、食害による人間の破壊も起こる。残念だが、自傷行為的時限爆弾の一つでもある。
 新幹線トンネル工事、都市間を結ぶ、高速交通インフラとして、歓迎されているが、大量の発生ズリに有害金属が含まれているため、これまた、地下、川・海の生物のつながりを、1000年近く切断し続ける、時限爆弾の一つでもある。
 人間の活動や暮らしを自己抑制的にして、幸せの尺度を変えて、多様な人間が、尊敬と信頼の上に繋がり、生存の基盤が確立された上で、能力を補完し合い、作ってしまった時限爆弾を取り除く、もちろん、偉大な宇宙船地球号の乗組員である他の生物とのつながりを守り、回復しながらの話だが・・・
 人間界では、刺激的で、英雄と讃えられるような行為でも、自爆行為だったりすることもある。
 時限爆弾を取り除く勇気ある若者を育てるのか、時限爆弾を増やし続ける若者を評価し、増やしていくのか・・・この場合、正解は、一つだと思う。宇宙船にヒビが入る前に、ジャンヌダルクの登場を夢見ているが・・読者に真意が伝わっただろうか。

  
Posted by 若見 at 13:43
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https://blog.canpan.info/bunanokomorebi/archive/1108
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