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脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


みどりご園の竣工式A [2015年03月29日(Sun)]
 みどりご園・新園舎竣工式には多くの支援者が参列した。
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第一部の式典が終わると第二部はお茶の会であった。
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亭主は理事長の孫、客は式典参加者であった。
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半東はみんな卒園生である。
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進行ぶりを見守る理事長、やっぱり心配なのだろう。
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式典も茶事も無事に終り、みんなで記念写真をとった。
右から理事長丸山雅子、バプテスト幼稚舎園長角田芳子、
おさなご園園長山下朱美、聖学院中高校副校長角田秀明、
小生はすっかりうすくなっていた。年を取ったものだ。
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川口・みどりご園の竣工式 [2015年03月28日(Sat)]
 川口の幼児施設みどりご園の竣工式に参列した。理事長は、
子どものことだけ、赤ちゃんのことだけに人生をかけた丸山
雅子さん(76歳)である。

 世田谷で豊かな育ちをしてきた丸山さん(30歳)にとっ
て川口の地は想像を絶する街であった。川口のお役に立ちた
い。働くお母さんたちの味方になりたい。その一念であった
と言う。そのころからの同志である。
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内部は広々した空間が広がっている。
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立体的な作りである。階段に併行して滑り台が設置されてい
る。
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 みどりご園竣工おめでとう。お祝いの花々が届いていた。
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 地域、行政、保育所、政治家、知友人など多くの人々が参
列した。たった2人から始まった無認可保育所。46年たっ
た今、おさなご園(年長)・みどりご園(乳幼児)として、
新たな出発をした。
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歌を歌う子どもたち。元気な声であった。戸惑っている子も
あった。
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私の脳科学研究の歩み [2015年03月27日(Fri)]
    私の脳科学研究の歩み
                 桑原 清四郎

・私の脳研究は長い道のりでした。出会いは1970年代の
 ことです。友人とともに、「教育を考える会」を立ち
 上げ、年一回2泊3日の合宿研修を行っていました。何
 年だったか忘れましたが、講師の清水二郎先生は「脳
 の研究がすすんでいる。東大の時実先生の研究に注目
 するように」と言われました。数年にわたって、脳の
 しくみと働きについて講義を続けて下さいました。も
 う40年近くなります。  

・校長時代「脳科学の知見を生かした学校づくり」に取
 り組みました。日々の実践が社会の注目を集めたので
 しょうか。マスコミが続々と押しかけてきました。60
 回近く報道されました。再任用時代3年間も研究は続
 きました。学校を挙げての研究となりました。ここで
 も社会の注目を浴びました。埼玉県議会文教委員会も
 視察にきました。荒れまくっていた学校がすっかり変
 わってしまいましたのです。私が去った翌年・4年目
 にはフィンランドとの共同プロジェクト研究校になり
 ました。  

・実践現場を離れてからは、脳研究の深化と講演が私の
 仕事となりました。初めは「脳」、次に「右脳・左脳
 」、それから「男脳・女脳」、今の課題は「女の性・
 男の性」です。男女の機微に触れる問題です。難しい
 のです。しかし、誰かがやらなければならない問題で
 す。

・脳は、誰もが幸せになるようにプログラムされていま
 す。賢治が言うように
 「みんながしあわせになるまでわたしのしあわせはあ
  りません」
 私の脳科学研究は、「しあわせの道普請」です。

東本郷小学校卒業式 [2015年03月25日(Wed)]
24日、川口市立東本郷小学校の卒業式に参列した。
本校は、“子どもとともに 地域とともに”歩んでまいります。
本校教職員は、“友だち大好き 先生大好き 学校大好き”を胸
に秘め、日々の教育活動を進めます。歩んでまいります。
 学校の決意を正面に掲げています。逃げることも隠れる
こともできません。覚悟を決めて進むしかありません。 
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高橋光代校長は、凛々しく決然と、愛情を込めて、卒業証
書を手渡した。一番の秋元君は2915号、最後の渡辺さ
んは2958号、卒業生は43名であった。
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証書授与が終わると校長式辞であった。校長として3年間、
心血を注いで育てた子どもたちである。
「私がこれだけ嬉しいのですから、皆さまの喜びがいかば
かりかとおもいます。」
と校長の喜びを語った。感極まる校長の心が伝わってきた。
 最後の授業となる卒業式、担任の思いはいかばかりであ
ろうか。先導して入場する時の緊張、退場する時の安堵と
一抹の寂しさ、もうこの子どもたちといられない。つらい
ものだ。ポロリを涙していた担任の気持ちが痛いほど分る。
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贈る言葉は“夢”、模範は錦織、“一意専心”を胸に秘め、“志
と気概をもって”中学校に進んで下さいと、励ましの言葉を
贈った。どこまで伸びていくか。楽しみである。
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「思い出の言葉」の終わりは在校生へ引き継ぎであった。
在校生の“ありがとう”の感謝お礼、卒業生の“頑張って”の励
ましであった。
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保護者代表の謝辞である。子を思う親の気持ちが溢れていた。
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“仰げば尊し”が歌われ、校歌が歌われ、卒業式は終わった。

もう9年もたってしまった。あの時の卒業生はどこで・何を
しているのだろうか。知りたい。知りたい。知りたい。

私が知っているところところでは、O君は筑波大大学院で宇
宙物理を研究している。Hさんは東大から米国に留学中。
T君は日大生産工学部で研究している。フェリピン人の母を
持つKさんは教員採用試験に合格した。

極貧の中で囲碁と出会ったO君はアマチュア最高位まで腕を
あげているとたった今聞いた。指導した栗田事務主幹は、外
国遠征などをこなしながら囲碁の普及に努めている。
S君は元気に働き、2児の父となっているという。

東本郷小学校は、思いっきり可愛がられるところ、学問の手
ほどきをする所、心身とも健康に育つ所である。

“友だち大好き 先生大好き 学校大好き”
“子どもとともに 地域とともに”
9年前の願いと祈りが 脈々と引き継がれ、スパイラル的に
深化と充実している。

学校は規模の大小ではない。
世間体や見栄えでもはない。
学校は子どもを育てる所である。
これがなければ学校は学校でない。
記憶について [2015年03月21日(Sat)]
発達障害や認知症が問題になっています。記憶についてその
基本を述べます。出典は池谷裕二先生の著書です。

海馬の錐体細胞、細胞体には多くの樹状突起があり、その枝
々にスパインがある。
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スパインから入った情報は、細胞体から出た軸索を通り次の
細胞に伝わる。
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海馬は側頭葉にあり、記憶時に活動する。
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海馬に刺激を与えると記憶がよみがえる。
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睡眠時間の長い子は短い子に比べて海馬の体積が大きい。
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海馬の構造と神経回路です。歯状回を入り口にCA3野→アン
モン角→CA1野と時計回りの回路を通り、海馬支脚から出ま
す。記憶は回って大脳皮質の側頭葉に蓄積されます。
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記憶の説明です。潜在記憶には手続き記憶・プライミング記
憶・意味記憶があり、顕在記憶記憶には短期記憶とエピソー
ド記憶があります。潜在記憶は通常意識にのぼらないだけに
重要です。厄介にもなります。
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第9回議事要旨(全)(16・6・29) [2015年03月20日(Fri)]
 お疲れさまでした。面白みのない議事録に最期までお付き
合い下さりありがとうございました。
 議事録も良く読むと日本の状況が透けて見えてきます。こ
の国のリーダーは本当に大変です。学術的な検討会にも関わ
らず、時に悪意や敵意、ねたみ・やっかみが顔を出します。
個々のメンバーが、単なる知的関心からだけではなく、日本
への愛や世界への貢献からの発言であってほしいです。偏狭
な利己心やナショナリズムが一番困ります。

    第9回議事録要旨(完)(16・6・29)

・今の脳科学からアプローチできて社会の役に立てるような
 研究はどういうことが出来るかというところから積み上げ
 た。
・結果、全体を包括した概念として最終的にソーシャビリテ
 ィということで括っていこうということで、この中では個
 別の具体的なものを調査の中で明確にしていこうというこ
 とがベースである。
・価値観については例えば教育を議論するときに教育学の先
 生と話をするといつも感じる事があるが、常に教育という
 ことに価値観を伴って議論をされるということである。
・今回は一度価値観というものを抜き去って学習と教育とい
 うものを純粋に生物学的な視点からもう一度見直してみる。
・そこからどういう客観的な研究が可能か、そしてエビデン
 スベースの研究ができないか、あるいはエビデンスベース
 のご提案が出来ないかという視点で実施しており、今回の
 ものも抽象的なものを提案するのではなく、実証的なデー
 タ、つまりエビデンスベースの議論が出来るような1番も
 とになるようなものを準備できれば良いといった考え方で
 進めている。情動的なものとの関係もしっかりと見ていき
 たい。
・こういったチャレンジングな単なる知識のプロダクション
 ではなくて社会の抱えている問題に対してどうサイエンス
 ナレッジが貢献していくかという重い課題を抱えながら人
 間の一番大事な脳で研究を行う。
・そういう意味で今日の議論は非常にシリアスな議論で、社
 会一般の方々が単なる理解をするのではなく、共感してエ
 ンゲージし参加してもらい支持して頂く。
・これは10年、20年というロングレンジでの社会の一般
 の方々の共感、エンゲージメント、支持というところで今
 から非常にチャレンジングなことが始まろうとしており、
 事務局としてもJST共々プロジェクトには従来のプロジ
 ェクトの推進という立場だけではなく、常に問題意識を持
 ちながら色々検討、推進をしていきたいと思っている。
・そういう意味で検討の過程から、あるいは研究が進捗して
 いる事をきちっと世の中に分かるように発信していくこと
 が大事である。それもナショナルレベルだけではなく、今
 からはローカルレベルでもそうなるとは思うが逐次公開の
 場で研究発表、意見の交換、議論をしていくといった事も
 企画しながら進めていくことが大事である。

                   完了


                                            
第8回議事要旨@(16・4・2) [2015年03月18日(Wed)]
       第8回議事要旨(16・4・2)

・委員から開会の挨拶があった。
・事務局より資料1独立行政法人科学技術振興機構における
 新規研究「心身や言葉の健やかな発達と脳の成長」を説明
 後、以下の質疑・応答が行われた。
・総合科学技術会議の見解で「文部科学省に産学官の有識者
 による検討体制を設け、その検討に基づき効率的な推進体
 制の構築」とあるが、この検討会とは別に作るのか。
・この検討会で研究の推進・進捗を議論頂きたいと考えてい
 る。
・ “コホート”は日本語には訳せないのか。
・これから検討するが、“集団的前方視的”に置き換えること
 はできるが、実は“コホート”は範囲が広く、全てが前方視
 的ではない場合もある。疫学研究においては限られた定義
 で使われたり、発達心理学においては非常に拡張した使い
 方をしたり、様々なので、ふさわしい日本語はない。
・研究期間が5年間とある。コホート研究は通常非常に長い
 期間をかけて行うものであると思うが、5年間で大丈夫な
 のか。
・指摘のとおりであるが、今回は5年間の研究なので3年後
 に中間評価を実施し、5年後に最終評価を実施する。その
 評価が高かった場合には、更に延長して実施することにな
 る。そういう前提の上で特にデータについて、どういう形
 で新たなプログラムに移管するか、最初に文面で設定した
 上で実施したい。
・コホート研究の全期間が終わってからでないと結果が見え
 ないと言うのでは、予算制度の現状に合わないので、ある
 断面、断面においてクロスセクショナルな研究を実施して
 いく。これらを組み合わすという形で縦断的な論理と横断
 的な論理を、縦糸と横糸の様に組み合わしていく、これが
 新しいコンセプトで、日本独自にうまく出来ないかと考え
 ている。そうするとクロスセクショナルな研究で、新しい
 知見が色々と出せて、評価時に、確かにこれは意味がある
 ということが具体的に見えてくるので、そういう積み重ね
 の中にある研究が継続できればと考えている。
・地域拠点毎にコホート研究とあるが、地域拠点とはどうい
 う拠点を選ぶのか。乳幼児環境影響、ソーシャルスキルの
 神経基盤及び発達期における獲得過程に関する追跡研究と
 あると、例えば、優れた保育を行っている保育所の様な所
 に限定し、優れた教育・保育を行っているような地域を選
 んで実施するのか。
・コホート研究は、最初の群の設定時にバイアスがかからな
 いように、理想的にはある地域で生まれた全数に参加頂く
 というのが基本になる。地域の選び方に関しては指摘どお
 り工夫のいるところ。その地域で、この研究の規模に見合
 う様な1つの群を零歳から五百人規模、五歳から五百人規
 模とすれば、合計千人規模と設定できるので、そういうと
 ころをうまく設定し、その時にかなり明瞭な結果が見えそ
 うで、かつ統計的には統計疫学の視点から見てもおかしく
 ない選択をする。
・今回のテーマは『「脳科学と教育」研究の推進方策につい
 て』において挙げられた研究領域の図において緊急性・重
 要性が両方「大」のテーマをカバーしていると考えて良い
 か。
・今回のミッション研究の中でほぼカバーする。中には足り
 ないものもあるが、出てくるパラメータの中からそれらが
 読める部分と、補うべきところを公募型で補う形で、公募
 型とミッション型をうまく連携させてカバーする。
・JSTの社会技術研究については、本日、パンフレットや
 今行われている活動をまとめた資料を参考として配布して
 いる。ここで社会技術とは、「社会が抱える様々な問題を
 解決するために自然科学と人文科学の複数領域の知見を統
 合して、新しいシステムを構築していくための技術」とし
 ている。ここでいっているソーシャルスキルとは少し違う
 意味である。
第8回議事要旨A(16・4・2) [2015年03月17日(Tue)]
     第8回議事要旨A(16・4・2)

・インフォームドコンセントがこの研究では非常に重要にな
 ってくると思うが、例えば新生児、乳幼児のインフォーム
 ドコンセントは母親から取るのか。また、大きくなった時
 にデータの公開を求められた場合はどうするのか。
  色々重要な問題はたくさんあると思われるが、これはど
 こかでまとめた形で実施されるのか、もしくは各々の研究
 機関が作ってそれを倫理委員会で審査するのか。
・今回その為のルール案というものを先に作るために法学・
 法律・生命倫理・数々の倫理委員会を処理している方、あ
 るいはゲノムの研究経験の豊富な方など専門家の方々に入
 ってもらい検討している。今、指摘のあったところは議論
 のあったところである。自分で承諾できない赤ちゃんだと
 かは、そういう条件をきちんと明確にした上での代諾とい
 う形で、保護者がインフォームドコンセントを代わりに承
 諾することは、国際的な基準としても一般的になっており、
 参照した「疫学研究に関する倫理指針」などでもその様に
 定められている。
  またインフォームドコンセントを頂いた後で、もし撤回
 要求があった場合データをどう取り扱うかといったことな
 ど細部にわたり検討頂いている。
・全国を5ヶ所程度のブロックに分けており大体1つのブロ
 ックの中で更に2つの地域を選んで頂くということになっ
 ている。郊外と都市部に分けるといった形で出来るだけ偏
 りのない様に選ぶように考えている。かなり難しいことは
 事実ではあるが、現段階では許される範囲で概ね平均であ
 ると考えている。1年目の予備調査の状況を踏まえてパイ
 ロットスタディの段階で検討しようと考えている。
・今回特に倫理面についてかなり配慮していると認識してい
 る。昨年、ゲノム・遺伝子情報の分野で、ユネスコにおい
 て、ヒト遺伝子情報に関する国際宣言が出ている。その中
 では、こういうコホート的な研究を行う際は、一般的な方
 針を決める際に「社会的な合意」といったものも何らかの
 形で求めるべきではないかと謳われている。
  どういうプロセスがうまくできるのかということは、私
 共も検討しており、直ちに具体的な答えがある訳ではない
 が、対外的な説明やオープンな場での議論、特に今回、あ
 る特定の地域となると、その地域全体の合意といった問題
 も出てくるので、その点についての検討も願いたい。
・指摘どおり透明性を重視しているが、全てを開示すれば良
 いかというと必ずしもそうではない。コホート群に対して
 バイアスがかからないように、どこまで基本的に透明性を
 確保するかということを、倫理の準備の中で検討している。
  また、遺伝子は当面取り扱わないことにしており、今回
 は非常に慎重な形で進めたいと考えている。透明性という
 点については、こういうことをやっているということをき
 ちんと倫理審査委員会で許可を取った上で、外へ、出来る
 だけ広く出させてもらい理解を得るということを現在検討
 している。
・先程の説明の中で、期間と研究者の誰にお願いするのかと
 いうことは分かってきたが、幼児を相手にした場合、非侵
 襲性といっても、その場合、親はすんなりこの研究に賛成
 するのかどうか。
  またその為には説明が必要だが、その場合に資料3の5
 の(1) ( )の「心理的過程を抽出しその神経基盤を成
 人において解析する。」とあるがこの意味がわからない。
 これをもって親に説明する時にどのように説明するのか。
 更に、疫学研究とあるが疫学の「疫」は“病だれ”だが、こ
 ういう研究は“病だれ”で良いのか。*座長への反感を感じ
 る。
・いわゆる非侵襲的な脳機能計測を全員に実施するわけでは
 ない。最初に親には通常の検診より少し複雑な検査を行う
 と説明する。これはおそらくケースコントロールスタディ
 という形になると思うが、もう少し積極的に研究に協力し
 ても良いという方がおられたら、そういう方々には更に詳
 細な調査、脳機能計測をさせて頂くためにもう一度お話を
 させて頂く。
  それから、2番目の心理的過程を抽出しその神経基盤を
 成人において解析するという部分の指摘については、ソー
 シャルスキルをいくつかの課題に分けている。それが脳の
 どの部分で処理されているかということはまだ大人でも解
 明されていない部分がある。
  したがって、まず成人で調査し、ローカリゼーション等
 を見極めたうえで、それを子供に持っていこうということ
 である。まだ研究途上のことなので結果は分からないが成
 人においてこういう研究を行うことも成果になるのではな
 いかと考えている。“病だれ”に関しては他に良い言葉があ
 ればご教示頂きたい。
・「疫学研究に関する倫理指針」の中に疫学研究の定義があ
 り、「明確に特定された人間集団の中で出現する健康に関
 する様々な事象の頻度及び分布並びにそれらに影響を与え
 る要因を明らかにする科学研究をいう」とあり、健康に関
 する様々な事象ということであればこの研究も疫学研究の
 ひとつでないかと考える。
・最初の段階でもし気になるケースがあった場合は病院を紹
 介した上でケースコントロールスタディとして協力をお願
 いすることがあるということは勿論話す。本当にそうなっ
 た場合はもう一度話をさせて頂きインフォームドコンセン
 トを取る作業をする。最初の段階で全く言わないという話
 ではない。
・被験者にとってメリットなのかデメリットなのかという点
 だが、実は通常の検診よりもう少し詳しく検査するという
 ところが基本となっているので、受ける側からするとより
 しっかりと診てもらえるというメリットがある。
  おそらく実際にやると、そのメリットを被験者の方が感
 じられるケースがあると思う。必ずしも親にとってマイナ
 ス面だけではない。しかし、そうするとそれがバイアスに
 なり得るので、その辺りを十分考慮して疫学者と連携を取
 ってデザインしなくてはいけない。
・実際に調査データを取得するのはどういう方なのか。また
 その方に対して法的な守秘義務はかかっているのか。
 
第8回議事要旨B(16・4・2) [2015年03月17日(Tue)]
     第8回議事要旨B(16・4・2)

・研究結果の開示については、ゲノム指針その他からいって
 も今こういう考え方が主流になっていると思われるので、
 そのこと自体については結構だと思うが、例えば、個人の
 資質に対する評価に関係する様な事項など、カウンセリン
 グ的なことまで配慮しなくてはいけないことになるのか。
・インフォームドコンセントを取得したり、親から色々なこ
 とを聞いたりすることは保健士が行う予定だが、出来れば
 医者が立ち会う。これを基本としたいと考えているが、そ
 れが困難な場合には心理の先生あるいは学生、この場合は
 事前に十分な研修を行うこととなっており、一定の技術を
 習得している者と契約することで守秘義務を課す形になる。
  カウンセリングの結果の開示については、個人データの
 開示なので当然話はするし、障害が発生、あるいはその可
 能性のある子供の場合も話をさせてもらう。この場合には、
 話をさせてもらった段階でコホート本体からは離れていっ
 てもらうが、ケースコントロールのグループとしてお付き
 合い頂ければと考えている。我々小児神経医はそういう事
 を常に行っているので別途カウンセラーが必要とは考えて
 いない。
・今までよく行われている方法として、例えば何か問題が起
 きた時にその問題が起きた子供を今度は遡って調べる(い
 わゆるフォローアップスタディ)という方法があるが、そ
 うすると何か起こった子供について調べるので非常に大き
 なバイアスがかかる。今回はバイアスがかかっていない状
 態でかなり大きな集団で前方位的に見ていくという意味で
 非常にサイエンティフィックなアプローチが出来る。
・この計画だとトータルで五千人規模は少し多いような気が
 する。零歳、五歳に十歳もサンプルに含めて三千人位にす
 るという方法もある。五千人規模を採ることに何か根拠は
 あるのか。
・逆に、五千人規模では少ないという指摘は当然あるものだ
 と考えていた。当初我々が考えていた自閉症あるいはAD
 HDの発生の頻度から考えると五千人規模でも一万人規模
 でも足りない。我々の主だった仮説だけで十個位挙げてい
 るのだが、そうすると本当は一万人位の規模が必要なのだ
 が、現実にどの程度の数が集まってくるのか分からないの
 で目安としてそれ位にさせてもらっている。
・私は少ないと思う。それは五千人規模であれば大丈夫だと
 思うが、人によって置かれている条件は様々なので、細分
 化していくと各セルの中はどんどん少なくなる。
・今の指摘どおりである。疫学的な発生の頻度を考慮して検
 討した結果この数字とした。米国は十万人規模でスタート
 しようとしている。米国の様に最初から大規模に実施する
 のではなくてコストパフォーマンスの高いコホートスタデ
 ィができるように研究を進めていきたい。
・最終的には全国十ヶ所程度で行われる予定だが実施する全
 国の研究者に対する意思統一について十分に配慮頂きたい。
 これは形式的になると初期の目的を達成することができな
 い。
・このデータの開示について対象者と御両親が請求した時の
 事は書いてあるが、最終的に何年、何十年と経た後でナシ
 ョナルデータとして一般の研究者のアクセスがどの程度出
 来るのか、一般的な共有が出来るのかということについて
 御教示頂きたい。
・問題点をよく検討し、匿名化の部分については厳守せねば
 ならないと考えている。そこが崩れないようにセキュリテ
 ィシステムを確立した上で実施することは可能と考えてい
 る。
第7回議事要旨(14・5・15) [2015年03月16日(Mon)]
古い資料ですが、文科省の中でどのような議論があったのか
見ておきたいと思います。現場の願いがなかなか届かないの
がわかります。

       第7回議事要旨(14・5・15)

・はじめに」について、以下のような意見、質疑応答があっ
 た。
・「ニーズオリエンテッド」などカタカナ語が全体的に多す
 ぎるのではないか。
・「算術能力」という語は「計数能力」又は「計算能力」と
 すべきではないか。
・「取り巻く」と「とりまく」が混在しているので整理が必
 要。
・「動機付け」とあるが、「動機づけ」としたほうがいいの
 ではないか。
・「少子高齢化社会」とあるが、この文脈では「少子」は不
 要ではないか。
・文章は主語がはっきりしない。
・「原っぱなどの無意味空間」とあるが、原っぱは無意味で
 はない。
・「人の現役時代も伸び、」とあるが、生涯現役という考え
 方もあり、この文言は不要ではないか。
・(3)に「学童期(6−15歳)」とあるが、中学生は学
 童なのか。
・様々な定義があるが、一番長い例では児童の権利条約で1
 8歳までを「児童」としている。また、「学童保育」とい
 った場合には小学生のみを対象としており、様々な扱いが
 ある。
・(3)に胎児期という分類がないが、含めた方がよいので
 はないか。
・ここでは現実の教育の場で具体的に現れている課題を分類
 しているので、生まれる前の時期である胎児期については
 記載していない。
・(2)に「集団の平均値」とあるが、「集団の統計的偏差」
 としたほうが理解しやすいのではないか。
・「ヒト」と「人」という語が混在している。整理が必要で
 はないか。
・生物種としてとらえる場合は「ヒト」、それ以外は「人」
 と整理している。
・(3) の「追及」という字は、ここでは「追究」又は「
 追求」とすべきではないか。
・(3) でmRNAだけ記述するより、より広い研究対象を
 記述したほうがよいのではないか。
・「遺伝子の発現解析法の開発が進みつつある現在、環境に
  よる遺伝子発現への影響に」としてはどうか。
・カリキュラムと言った場合に教育カリキュラムを指すこと
 は自明であるため、教育カリキュラムの「教育」という語
 は削除したほうがいいのではないか。
・医療の分野では、臨床カリキュラムもあるのでここでは意
 味を明確にするため、「教育」を残した方がいいのではな
 いか。
・(3) に「学制」とあるが、「学校制度」としたほうがわ
 かりやすい。
・(1)に「脳科学による分析」とあるが、あまりに対象が
 広すぎるので、「脳のメカニズムの解明」としてはどうか。
・最近、子どもの読書離れということが言われており、本を
 読むという習慣と脳の発達との関係についての研究課題を
 ぜひ盛り込みたい。
・(1)に含まれていると考えられる。
・「さまざまな」と「様々な」という語が混在しており、整
 理が必要。
・(1) )と )の課題が似ているので整理が必要ではない
 か。
・(1) )〜 )は、それ以外の課題に比して概念が広すぎ
 るのではないか。
・それぞれの分野の専門家の意見によりつけ加えた課題もある
 ため、必ずしも厳密な整理ができていない。
・「解明」を「発達と可塑性」としてはどうか。
・「NCC問題の解明」を「意識の発達」としてはどうか。
・「感受性期」は「感受性期の有無」としてはどうか。
・すべてに「〜と環境要因との関係の解明」を加えてはどうか。
・「コーホート研究」の注釈中の「集団的前方位的研究」とは
 どういうことか。
・prospectiveの訳なので「集団的前方視的研究(prospective)
 」と記載したほうがいいのではないか。
・「実験動物など」とあるがこの箇所に関しては、「など」は
 要らないのではないか。
・緊急性・重要性についての説明が必要ではないか。「中」と
 「大」しかないが、「小」はないのか。
・緊急性・重要性は28ページの本文中に定義を書いてあるが、
 表の下にも追加したほうがよい。重要な領域だけ挙げているの
 で、「小」はないという整理をおこなった。
・(3)の各領域に、基礎的評価がなされていないのはどうして
 か。
・28ページ本文に記載されているように、(3)は(1)及び
 (2)の研究領域を支える基盤となる研究であるため、同様に
 評価することはできないという判断である。
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