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脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


TOSS東京「脳科学教育セミナー」 [2014年12月23日(Tue)]
TOSS東京講演(場所:早稲田奉仕園)
       脳科学に学ぶ子育て
    ―川口・東本郷小学校の実践ー
はじめに
・脳科学教育の成果
(浦高・川口芝中・川工・東本小)
・遊び呆けるぐらいに遊ぶこと
 遊びの中で体力・気力・集中力・人間関係が育つ(明石要一)
 
1 川口・東本郷小学校5年間の取り組み
 最大任務は、秩序の回復だった。
○1年目(H13) 
 ・赴任するとうろつく子、体罰問題、保護者の不平不満
  などが押し寄せた。
 ・学校が荒れ、地域が荒れ、放火・窃盗・盗難が頻発した。
 ・人心も荒れ、備品も荒れ、会計もルーズになっていた。
 ・そんな中で、必死で取り組む教師たちがいた。
 ・3学期になっても落ち着く風が見えなかった。 
○2年目(H14)
 ・止まらぬ器物破損、堂々めぐりの生徒指導部、突破口は若
  手教師たちであった。若手は先ず動いた。先ず働いた。
 ・荒れの克服は、外遊びの推奨から始まった。ベイごま、相
  撲や竹馬、木登り、缶けりなどなんでもやった。
 ・次に、学力向上であった。荒れの原因は勉強がわからない
  ことにもあった。校長も教頭も教員も学力向上に努めた。
 ・教師の熱意が子どもたちにつ伝わっていった。子どもたち
  は元気になり、明るくなっていった。
*2年間の上記の取り組みが地域だけでなくいろいろ評判にな
 っていたらしい。2年目を終わるころ毎日新聞横井信洋記者
 がやってきた。

○3年目(H15)
 ・うわさを聞いて次から次へと人々がやってくるようにな
  った。新聞・テレビなどマスコミ掲載が17回もあった。
 ・「不登校児の卒業“お預け”」の新聞報道で、市教委はじめ
  一般視聴者や不登校関連の団体から抗議や問い合わせが殺
  到した。
 ・激動の始まりであった。岡村市長は終始一貫、私を支持し
  てくれた。全市校長会でも支持を表明した。職員は全く動
  揺することはなかった。「校長は校長として当たり前のこ
  とを言っただけ、やっただけ」という受け止めであった。
 ・学区内を毎朝巡回した。
 ・不登校傾向の子どもを起こして回ったり、通学班登校の様
  子をみたりした。朝、安心して登校できることは大事なこ
  とである。トラブルを起こすとその一日がメチャクチャに
  なる。通学路の安全確認も大事だ。
 ・校長の動きをみて、町会役員や保護者は心を開き、なにく
  れと協力するようになった。
 ・その一つがラジオ体操であった。7町会が積極的に取り組
  んでくれた。お寺の住職も境内で実施してくれた。
 ・川口市教育研究会主催の講演会で脳科学の森教授と出会っ
  た。森教授の研究室を訪問、実際の脳波測定をみた。自ら
  被験者になり、自分の脳の動きを観察した。職員研修に森
  教授を招き、「脳科学と教育」の講演をしてもらった。
 ・更に、理化学研究所も訪問した。岡本研究室では、ゼブラ
  フィシュをつかった研究の実際を見学させてもらい、懇切
  丁寧な説明も聞いた。 
○4年目(H16)
 ・本校の研究を脳科学へと大きく舵を切った。方針が定まっ
  た。活動が進むと、次々とお客様がくるようになった。
 ・新聞・テレビなどマスコミ報道や掲載が19回あった。
 ・脳科学で新境地を開拓することになった。日大・森研究室
  は全力動員であった。保護者説明会もやり、承諾書も取り、
  研究を開始した。脳波測定は全校児童の95%が実施した。
  結果は森教授自身が、データに基づいて保護者に説明した。
 ・町会や地域の応援が更に強まった。玄関の生け花が途切れ
  ることがなかった。一抱えもあるハロウェンかぼちゃも飾
  られた。校門には2人のおばあちゃんが立ってくれた。荒
  れた子や不登校ぎみの子には特に目をかけた。
 ・市会議員や県会議員が来るようになった。地元の議員だけ
  でなく、自民・民主・公明・共産・無所属と党派を超えて
  くるようになった。いつでも・誰でも受け入れた。
 ・第一回脳科学の知見を生かした「心の教育」研究発表会を
  開催した。記念講演は森教授であった。
○5年目(H17)
 ・脳科学の知見を生かした実践が進行した。新聞・テレビな
  どマスコミの取材が更に多くなった。28回もあった。
 ・教育の成果が明らかになってきた。開始から2年で不登校
  児がゼロになった。読売新聞が大きく報道した。
 ・運動会、音楽会、持久走大会など充実した活動が進んだ。
 ・次々と来客がきた。安定したぶりにみんな驚いていた。
 ・“学校崩壊小学校を救った熱血校長”と題して週刊誌「女性
  自身」が大きく報道した。
 ・NACKー5でも、「ニュースの真実を根堀り葉折り、クロ
  ーズアップ・トデー」で放送した。
 ・さいたま市長と対談した。前半・後半の2回番組であった。

2 川口市立東本郷小学校の実践
  それは、成功経験と脳科学の知見で具体化された。
(1)学校の実態と取り組み
 ・万歩計で新一年生の歩数調査をした。男子は最高 8474歩
  、最低1554歩、女子は最高6424歩、最低505歩であった。
  特に女子の弱々しさが目立った。2000歩以下が8人もいた。
  外遊びや授業改善で克服させた。
 ・給食費の未納が多かった。滞納額も膨らみ会計を圧迫して
  いた。実情を訴え、働きかけ、督促しながら改善を図った。
 ・保護者の学校不信が強かった。先生不信も強かった。担任
  をできないほどだった。校長に任せてくれ。1年まってく
  れ、必ず改善する
  入れを聴いていたら
 ・教員の自己防衛・自己保身
 ・閉じこもる校長と気まま勝手に振る舞う教員
 ・骨折っているのに効果が出ない学校
(2)最大課題は秩序の回復と安心・安全の職場づくり
(3)キーワードは、“教育は愛 愛こそ教育”

3「脳科学に学ぶ心の教育」
(1)日々の実践 
 ・子どもを出迎える校長
 ・子どもおんぶする先生
 ・子どもと遊ぶ教師たち
(2)地域の課題
 ・不登校
 ・低学力・補習  
(3)脳幹・扁縁系を鍛える
 ・ダイナミックな教育活動@―学校農園・仕事
 ・ダイナミックな教育活動A―木登り・ザリガニ釣り・バッ
               タ捕りー
 ・ダイナミックな教育活動B―いも掘り・焼き芋大会・音楽
               会― 
 ・ダイナミックな教育活動Cー秋の実りを子どもらにー
(4)子どもが育つ
 ・子どもは知・徳・体、人間関係で育つ
 ・子どもは褒められて育つ
 ・親・PTAとともに育つ
 ・地域とともに育つー祭りも消防団もラジオ体操もー
 ・地域とともに育つー和菓子屋・駐在所ー
 ・地域とともに育つーかぼちゃの寄贈ー
(5)取り戻す学校生活
 ・寄り添う先生
 ・明るくなるこどもたち
 ・活気づく子供
(6)生き返る子どもたち
 ・校長室勉強
 ・子どもの表情も穏やかに
 ・根丈夫な子・欠席“ゼロ”
(7)囲碁で活気づく学校
 ・全国に発信する・栗田事務主幹
(8)6年後、みんなが育っていた。どの子も育っていた。
 ・東大文U現役合格、筑波大・立正大・・・ー ・
 ・目覚ましい脳科学教育の成果

3「脳科学と教育」
(1)研究発表会
 ・掲示写真@  ・掲示写真A 
 ・授業@    ・授業A
 ・授業B    ・授業C
(2)「心の教育」研究
 ・アラカルト@ ・アラカルトA
 ・アラカルトB ・アラカルトC
(3)研究を担った教職員
(4)皆さんありがとう

終わりに
 ・教育は愛 愛こそ教育 

参考
 教育を取り戻す「脳の原則8カ条」
(1)愛が学校を活性化する
 ・教育は愛、教師も愛、校長も愛!愛が学校を活性化する。
 ・愛ある学校は子どもが育つ。
(2)愛はウソをつかない・つかせない
 ・学校は秩序、校長は秩序の元。
 ・愛はウソをつかない・つかせない。
 ・ウソで教職員全部を誤魔化すことはできない。
 ・ウソは混乱・混線のもと、離反の元凶
(3)学校はネットワーク
 ・優れた学校はネットワークが豊か。
 ・みんな仲が良い。活気がある。フットワークもよい。仕事
  も早い。
(5)学校は全体最適を求める
 ・優れた学校は、全体最適を求める。
 ・優れた学校は、弱い子どもを最優先する。
(6)学校は出力に依存する
 ・優れた学校は、ダイナミックに活動する。
 ・教師も実行第一 怠け者ではない。
 ・子どもはよく働く。勉強する・運動する。
(7)良い学校はオープンである。
 ・教師もオープン、子どももオープン。
 ・地域にオープン、マスコミにもオープン
(8)学校は、日々“幸せ”を体験させる
 ・教育の目的は「幸せ」、子どもの幸せを求める。
 ・“できた!”“わかった!”“楽しかった!”を体験させる。
 *合脳性が高いほど優れた教師・優れた校長が生まれる。
 *脳の原理に合った行動が優れた人間を生む。
  優れた教師を生む。優れた学校をつくる。
脳科学と教育・特活科脳科学インベントリー [2014年12月20日(Sat)]
 インベントリーの続きです。特活(特別活動)は「道徳教育」
の実践版です。道徳的実践よりも領域が広く、体験によって身
につけるものです。脳科学の視点から、授業を見直す一助にし
ていただけたら嬉しいです。

    特活科(学級会)脳科学インベントリー

@ 学級会・自己紹介・歌
  自己紹介で参画意識を起こし共通の歌を歌うことで、意識
 が集中し仲間意識や一体感も生まれます。緊張感が出て顔も
 しまり表情も豊かになります。場の雰囲気も整え、「さあ、
 やるぞ!」という意識も生まれます。共感回路が作動します。
  脳の基底核が大きく動き、脳幹のリズム・テンポが整って
 くるため、歌は効果的です。

A 提案理由の共有化
  共有化の基盤は4W1Hです。髄鞘化の順序を生かし、低
 学年は手順・方法、高学年は理由を重視し共有化にもってい
 きます。
  一般に話合いでも読解でも、古い脳の大脳基底核が大局の
 理解を、新しい脳の新皮質が話合いの見通しや理由を担当し
 ます。参加者は共有化することで共感回路を作動させ、「気
 持ちがひとつ、ねらいもひとつ」になります。

B 質問をする(提案理由)
  質問は、下学年ほど「好き嫌い」の感覚から出発します。
 「楽しい・楽しくない」が発言の基盤です。次に「賛成・「
 反対」の感覚を掴ませます。脳は2進法の原理で動くのです。
  3年でも数人の進んだ子は「理由づけ」から「根拠」にま
 で進めますが一般的には難しいのです。先生のリードが必要
 です。高学年になると、質問と言っても疑問がなければ出ま
 せん。意欲がなければもっと出てきません。
  第1次の質問は「アレッ?」と思ったことや提案内容の確
 認から始めます。直感的な判断は大脳基底核に依拠します。

C 発言のルール
  発言のルールは、
 @ 結論を先に言う。
 A 次に、賛成・反対の根拠を言う。
 B 最後に、問いかけを行う。
「結論を先に」は時間の節約だけでなく目的遂行の脳の知恵で
 す。

D 討議・協議
  高学年では実践の見通しや可能性を踏まえることが重要で
 す。実践から逆算して考えるのは前頭前野の働きです。
 低・中学年では現実と空想の区別、相手の立場・気持ちを思
 いやる、自己反省などは未発達です。
  好き嫌いの扁桃体・記憶の海馬・中間皮質の帯状回を中心
 にやりとりが進んでいます。帯状回が過活動になると思考の
 固着や過剰なこだわりを生み、何でも拒絶し、非協力的にな
 る場合があります。 
  討議・協議は発達段階に応じて話合いが進み、情動回路・
 共感回路が育ち、人間関係が好転し、社会性も育まれてきま
 す。大事な人間関係づくりの手法です。
  発達段階によって1:1でなく1:多、縦に横により多様
 な発言のループをつくって欲しいです。特に、お互いの意見
 を認め合うこと、長所・短所を比べあい補い合えるように指
 導することが重要です。うなずき・相づちも、コミュニケー
 ションとして重要です。無反応・無関心が一番悪いのです。
 場の空気を白けさせます。

E 小集団で話し合う
  効果的に活動するには「場の確保・時間の確保・指導の確
 保」が必要です。場があって、時間があっても先生の指導が
 あって初めて意欲が生まれ、やる気が出てくるのです。小集
 団の活動は必須です。
  子どもは、出番が多いほどほど満足感が高いのです。所属
 意識も深まるのです。緊密な人間関係を生みます。
 活動量を増やすの小集団活動量は、最も効果的な手段です。
 特に思春期に入る高学年では効果的です。
  自信がもてず、人間関係に不安を感じている子でも、小集
 団活動活動で生きかえる場合が多いのです。受け入れられる
 とセロトニンが出ます。安心感が生まれます。発言の勇気も
 生まれます。ドーバミンがでてやる気が生まれます。
  グループの人数は課題によって、3人、5人と調整します。

F 時間を区切る(音つき)
 「感想30秒!」と言われると、30秒で書き上げようと細
 胞が反応し、意識が芽生え、心まで働きだします。
  細胞は「小さなこびと」です。前頭前野が個々の細胞や器
 官に命令を出すのです。これは無意識の世界で起こることで、
 開始や終わりの合図音は発言や進行にメリハリをつけ、効果
 的なのです。

G 多数決
  多数決は集団決定の最後の方法です。みんなで話し合って
 みんなで決める、これは原則ですが現実的ではありません。
 人間の社会は多様で、いろいろな人が集まっている社会を構
 成しているのです。子ども社会でも原理は同じです。発議か
 ら実践まで、さまざまな話し合いと決定があるのです。少数
 意見も切り捨てず生かす工夫が大事なのです。
  脳は同調・適応し大脳の内奥にある基底核や大脳辺縁系に
 働きかけ、一つの意思決定を生み出すのです。その結果に対
 しての葛藤、我慢、自己コントロール等は社会性の育成に繋
 がるのです。
  大脳辺縁系は間脳や大脳基底核を囲むように存在する領域
 です。古皮質の扁桃体、原皮質の海馬体、中間皮質の帯状回
 からなり、新皮質とループを作っていくのです。前頭葉眼窩
 皮質に社会性の中枢があることがわかってきました。
  人間の成功が、抽象的思考能力・道具を操作する能力・状
 況対応能力・大きな脳ににあるのではなく、多様で柔軟な仕
 方で他人と継続的な関係をつくり、共同作業をしたり、考え
 や意識を共有することができる能力にあることがわかったの
 です。

H 決まったことについての拍手
  拍手は同意、確認、賞賛等の手段です。賛成の場合は拍手
 をすることで意思表示をし、反対の場合でも結果の承認の場
 面では拍手することで集団決定を承認します。
  心も体も脳も同調することで社会性を学習します。しかし、
 同調し、承認しても個人的には納得できない場合もあるので
 す。自己同一性を損なわず、自分の心とどう折り合いをつけ
 るか慎重に指導する必要があります。
 「折り合いをつける」活動は、脳の進化としては後発の高次
 機能なので、慎重かつ着実な指導の積み重ねが必要です。

I 先生の話
 話合いをふり返り、まとめと適切な評価をするのは教師の大
 事な役割です。よかったことは大げさなくらいに褒め、注意
 点は簡潔に伝え、楽しかった記憶としてとどまるように締め
 くくります。
  そのあためにも、消えてしまった意見にはフォローを入れ、
 分かってもらっているという安心感、信頼感を与え、次につ
 ながるように意欲づけをします。

J ふり返った後、思いをふくらませる
  振り返りをすることで、活動の趣旨・内容を想起させ、集
 団決定の内容を確認します。そうすることで、実践に向けた
 活動の見通しを持たせるのです。決定したことに対する思い
 を膨らませることで、実践への期待、意欲につなげます。こ
 れは高度な精神作用です。
  反省・ふり返り・先の見通しなどは脳の高次機能なので、学
 年に応じた工夫が必要です。

K 計画つくり
  話合いや会議の成否を決めるには事前の計画・プランと根
 回しが必要です。少ない時間の中で会議をやり決定・実践に
 持っていくには、日ごろから、困っていること・悩んでいる
 こと・役に立つことなどに注意を向け、意識化させておくこ
 とが大事です。打ち合わせは短時間でやることが肝要です。
 目的性・有効性・可能性の3条件は大事です。
  計画づくりは前頭前野の働きです。脳の発達には順序があ
 りるので、発達段階を踏まえる必要があります。
 低学年は先生中心、中学年は先生と子ども、高学年は子ども
 中心で進めます。しかし、脳はまだ未熟です。任せっぱなし
 はダメです。適時・適切・適量なアドバイスが必要です。

L 活動意欲
  一般的には、動く楽しさ・伸びる楽しさ・集う楽しさ・わ
 かる楽しさなどが意欲を生みます。楽しさにも発達段階があ
 ります。活動意欲は総合的なものです。アドレナリン・セロ
 トニン・ドーバミンが三位一体で集中・安心・意欲を生みま
 す。学年に応じた活動であることが意欲の継続に繋がrます。
 意欲の基盤は「早寝・早起き・朝ご飯」「テレビ・ゲームは
 時間を決めてほどほどに」です。子どもの自覚と家庭の協力
 が不可欠なのです。

M 自分の意見
  「自分」というのは意識・無意識下を含めた経験の総体で
 す。意見は経験の表出です。経験の貯蔵庫である側頭葉から
 記憶を引き出し、つなぎ合わせ、自分の意見にまとめ発表す
 るのです。かなり高度な作業です。
  話合い活動では、まず、自分の願いや考えをもつことです。
 そのためメモしておくことが大切です。その後、他の意見を
 聞きながら、「成る程」と思ったら自己修正します。自分の
 体験・経験と対応させながら、自分を変容させるのです。
  会議のはじめ、自分の意見がなくても、まとまらなくても
 結構です。他の意見がトリガーとなって気付かないことを引
 き出されることは多くあります。それが集団思考の効用です。

N しぼって○○に考えさせる
  多くの情報から目的にかなったより良い情報をしぼりきっ
 ていくことは脳全体の働きです。絞ることも考えることも、
 高度な機能です。しかし段階を踏まえ、経験を重ねると、能
 力は育まれてきます。無理強いはいけません。
脳科学と教育・体育科インベントリー [2014年12月18日(Thu)]
インベントリーの続きです。脳科学の視点から、授業を見直す
一助にしていただけたら嬉しいです。

体育科脳科学知見インベントリー

@ 大きな声で返事
 声に出して返事をすると意識が集中し、学習全体に一体感が
 生まれる。

 さらに、大きな声を出して返事をすることで緊張感が生まれ、
 児童の顔つきがひきしまる。脳内では、基底核が大きく動き、
 脳幹のリズム・テンポも整う。指示に反応する回路が発達し、
 注意力も高まる。

A 絵や写真で学習課題をつかむ
 体育の授業における課題把握は、直感を支配する大脳基底核
 の働きが大きい。
 学習課題の提示は、簡潔明瞭で一目でわかる方法で行う。言
 葉は最小限に抑え、絵や写真でイメージさせる。授業でやる
 こと・注意することを視覚に訴え、簡潔明瞭に伝える。

 長々とした説明は、脳の機能から見ても有効とはいえない。
 「見せる・やらせる・修正する」が中 心である。学習課題
 は、絵や写真でつかませ、技能は実際やりながら修正してい
 くことが有効 です。体育は非言語コミュニケーションが中
 心になるので、言葉による説明は最小限に抑える べきであ
 る。

B グループで見合う
 脳科学の重要な発見に「ミラーニューロン(システム)」が
 ある。特定の脳領域において、鏡に映したように他人の行為
 と自分の行為を共通のプロセスで処理するシステムである。

 これは、動作のみならず心の動きまで作用し思いやりや相手
 の気持ちまで理解するシステムである。相手がこの行為をす
 るということは、自分だとこんな行為をしていることに相当
 するから、相手はこういう気持ちでいると推測できる(思い
 やりや他者の気持ちの理解)という。

 このミラーニューロン(システム)の働きから、体育の授業
 中お互いに見合う・見せ合うことがよい動きを生み、まねや
 模倣によって自己の動きの修正をする。また、グループで見
 合うことで他者との関 係が生まれ、思いやりや協調性、集
 団規律、善悪の判断までもが育つ。

C 認め合う
 認め合うことで一体感が生まれる。「なるほど、それはいい
 ね」と受け入れ、「いい考えだね」と賛同すると、脳幹リズ
 ムが同調し、同一波長が生ずる。

 「やってみよう」と行動すると、自分のリズムと他人のリズ
 ムが同じになる。拒否や反発、否定や否認は関係を断ち切り、
 破調を生じる。好き嫌いではなく、方法の良し悪し・適否の
 選択が大切である。

D 「短く力強い賞賛」の効用
 「短く力強い賞賛」は、脳の視床を通して基底核や大脳辺縁
 系に直接的に影響する。

 気分が良くなり、扁桃体、海馬が活性化し、情動回路や記憶
 回路を活性化する。さらに側座核も働き、意欲が出る。褒め
 る回数は多いほど脳全体が活性化し教育効果は上がる。中で
 も「短く力強い賞賛」は、強化学 習や意欲向上に効果が高
 い。

E 運動量を確保する
 運動は、小脳を中心に、脳幹・大脳基底核・辺縁系を支配し、
 扁桃体・海 馬・側座核を活性化する。運動量が多ければ多
 いほど、脳が活性化する。

 体育の授業における「運動量の確保」の重要さは、脳科学の
 視点からも認められる。「運動は、心と体を養う」とも言わ
 れ、ただ動くだけでも楽しいのが子どもの特性である。動く
 こと自体が意欲を生み、やる気を出す。運動量の多かった子
 ほど、運動の満足感が高く、意欲的になる。

F 「作戦タイム」の効用
 適度の競争は、大脳基底核や辺縁系を活性化させ、協力は新
 皮質の働きを高める。 
 「作戦タイム」は競争心を生かし、勝つために頭脳を使って
 協力し工夫する活動である。短時間で、勝つための情報を集
 め一番良い方法を考え、工夫しチーム内で即決実行する。

 「作戦タイム」は、前頭前野を目的達成に向かって活動させ
 る。ただし、過度の競争は本能だけをむき出しにさせ、チー
 ムワークを崩壊させる。理性と本能 のバランスが大事であ
 る。

H 安心・信頼を感じる
 どんな運動も安心・信頼がないと思い切りの良い活動ができ
 ず、挑戦もできない。小学校年代では、上手・下手よりも友
 達や先生のほめ言葉が大事である。子どもは 否定的な反応
 には敏感である。批判や非難、仲間はずれが一番怖い。仲間
 はずれ やいじめは扁桃体に傷を付けることにつながる。

I 評価は、「ショートスパン」で
 「よし」「うまい」「グー」「すばらしい」等の短い評価は
 効果的である。感情豊かに、しぐさや手振り、身ぶりを添え
 て行うことは、大脳の内奥にある基底核や大脳辺縁系に働く。
 また、それだけでなく、快い刺激になって、脳幹に伝わり、
 ドーパミン神経が脳全体を駆けめぐり活性化させる。

J 「見通し」をもたせる
 とっさの判断は大脳基底核の働き、試合運びは前頭前野の働
 きが重要である。小学校段階では、常に「見通し」をもつこ
 とは難しい。

 しかし、「見通し」をもつことで、一歩先を見て考える習慣
 付けや結果や終末から逆算した計画の立て方、時間感覚など
 を育てることができる。「見通し」は、前頭前野のワーキン
 グメモリーが活発に働 いてはじめて生まれる。

K 次時へ動機付け
 次時への予告は、見通しを与え、次の学習を予想できる安心
 感から意欲を生むと考 えられる。心の準備も出来る。脳内
 に、次の学習や活動のスケッチラインが形成され ることで、
 体育学習の活性化につながる。

L ハイタッチで喜びの共感
 喜びを共感することは、脳の共感中枢を刺激し一体感を生む。
 ハイタッチで手と手を触れ合うことで喜びは増幅する。喜び
 の共感は心を豊かにし、社会性を育てる。

 ハイタッチで喜びを共感することは、側頭葉の人間関係中枢
 を活性化し、思いやりや集団規律、善悪の判断まで育てる。
 ここには扁桃体と前頭前野眼窩面および内側面皮質との間に
 は強力な結びつきが両方向性にある。
脳科学と教育・算数科インベントリー [2014年12月17日(Wed)]
脳科学を授業に生かすこと、授業を脳科学の視点で見直すこと。
授業に生かされ、効果が確かめられてこそ脳科学の社会貢献と
いえるであろう。川口・芝中央小での「算数科脳科学インベン
トリー」を報告する。
 
    算数科脳科学インベントリー
       
@「小刻みな問いかけ」と「簡単な問題」の効用
 「小刻みな問いかけ」でたたみかけるように質問し、「簡単
 な問題」で子どもたちがどんどん正解させる。すると、脳内
 伝達物質「ドーバミン」などが出る。ドーバミンは、脳を興
 奮させ、気分が楽しくなり、意欲が湧く。ドーバミンは、神
 経線維から脳全体に伝わっていく。自ずと課題の 把握がで
 き、イメージを生み、想起のネットワーク化が進み、記憶の
 定着も高まる。

A 意図的な「リズム、テンポ」の意識化
 リズム・テンポは生命活動の根幹である。授業のリズム・テ
 ンポが良いと脳幹・基底核・即座核 を刺激しやる 気を生
 む。アップテンポだと脳内伝達物質「ドーバミン」がどんど
 ん出てくる。そ の結果、授業に集中でき、学習効果が向上
 する。

B「ズバリ質問」と「指差し」
 「ズバリ質問」(教師による的確な発問・質問)は、授業に
 適度な緊張感を生む。この時、脳では緊張感が刺 激となり、
 視床から基底核が、注意力を喚起する。
 「指差し」行為は、散漫になりがちな視覚を一点に集中させ
 る。「指差し」行為を隣同士の確認 作業で使うとお互いに
 確認し合い、ハッと緊張し集中する。脳では、脳内伝達物質
 「ノルアドレ ナリン」が出て、脳が興奮する。

C 問題やまとめを「視写」する
 「視写」する行為は、処理の仕方を無意識のうちに獲得させ
 る。文章を視写することで、問題の本質まで理解する。「視
 写」する行為は、脳内の視覚領域を フル活用するだけでな
 く、ウエルニッケ野、感覚野、運動野までのほぼ脳全体を使
 い活性化する。「視写」はwhere回路とwhat回路を統合発達
 させ、書く度に「ミラーニューロン」が活性化 され、共感
 回路のもとを作る。

D ノートは、「強く書く、こく書く、きれいに書く」
 ノートを「強く書く、こく書く」行為は、脳に刺激を与え活
 性化させる。「きれいに書く」と、真・善・美を刺激し、脳
 を活性化させる。すると、シナプスを増強し、神経細 胞ニ
 ューロンをつなげ脳回路を広げる。ノートを乱雑に書くと、
 脳回路が曖昧となり、脳が混乱 し、ケアレスミスが多くな
 る。きれいなノートは、自分でも気持ちが良いし、人から褒
 められるとやる気も出る。

E 「手足を動かす」学習の重要性
 「手足を動かす学習」(作業学習や調査活動)は、脳の基底
 核や側座核に作用し、作業興奮 を起こし、脳を興奮させ、
 気分が楽しくなる脳内伝達物質「ドーバミン」が分泌される。
 手足を動かすことは、脳を働かせることである。神経が手足
 の先端まで行き届くと、全身の一体が回 路を形成する。疲
 れたり、やる気が出ないときは、手足を動かせば、脳も動き
 出し、やる気も起きる。

F 評価は、「ショートスパン」で
 「よし」「うまい」「グー」「すばらしい」等の短い評価(
 ショートスパンの評価)を、情豊かに・しぐさ や手振り、
 身ぶりを添えて行うことは、大脳の内奥にある基底核や大脳
 辺縁系に働く。また、それだけでなく、快い刺激になって、
 脳幹に伝わり、ドーパミン神経が脳全体を駆けめぐり活性化
 させる。

G 「短く力強い賞賛」の効用
 「短く力強い賞賛」は、脳の視床を通して基底核や大脳辺縁
 系に直接的に入る。すると、気分が良くなり、扁桃体、記憶
 回路を回す。海馬や即座核も働き、やる気が出る。褒める回
 数は多いほど脳全体が活性化し教育効果は上がるが、中でも
 「短く力強い賞賛」は、効果が高い。

H 「個人読み」「全員読み」「追い読み」
 問題文やまとめの文の「読み」には、それぞれの目的がある。
 「個人読み」は、個人個人の読 む活動だが、「全員読み」
 は、自分で読み周りの人の読みを聞き、声を合わせる読み方
 である。
 「追い読み」は、競争的要素も入り一段とレベルが高くなる
 読みである。これらの「読み」を有効 に活用することで、
 緊張感が増しアドレナリンが分泌される。安心感も出てセロ
 トニンも分泌さ れる。その結果、側頭葉内部にある帯状回
 を刺激し、学習にやる気を起こす。

I コミュニケーション
 コミュニケーションは、言語によるもの、非言語によるもの
 を問わず人間関係をつくる中心であ る。コミュニケーショ
 ンは、人と人のやり取り、喜怒哀楽の情動や意思疎通で、人
 間として成長 していくためには欠かせない。言葉が中心と
 考えられがちだが、実際は非言語によるコミュニ ケーショ
 ンが大部分を占め、両者が共同して成立している。言葉を使
 うのは脳表面をおおっている2〜3ミリの大脳新皮質だけで、
 あとは大脳基底核や辺縁系である。
 孤立無援、一人ぼっち、仲間はずれは辺縁系の扁桃体を傷つ
 け海馬にも悪影響がある。側 頭葉内部にある帯状回に社会
 性中枢があり、前頭前野に人間関係中枢があり、情動をコン
 トロールし人間関係を円滑にします。

J 力強い語り
 自信のある力強い語りかけは子どもの脳にストレートに入る。
 自信のない曖昧な語りかけでは、 子どもに伝わらない。内
 容や言葉の吟味だけでなく、リズムやテンポも大切。教師の
 表情や語りの勢いも重要な要素である。力強い語りは、大脳
 基底核に伝わり脳を駆けめぐる。

L 「短く端的な説明」
 説明は短く、端的なものが良い。説明が長いと、分かりにく
 く内容が伝わらない。これは、言い回しに重複が起こったり、
 内容が多くなり脳への情報過多になるからである。すると「
 記憶の干 渉」が起こり、子どもの脳は混乱し、何が何だか
 わからなくなる。
 だから、説明は、「30秒(この根拠は?)をこえない説明」
 →「短く端的な説明」が良いのである。

L 「アルゴリズム(定式化された解法の手順)」の重視
 算数における「アレゴリズム」とは、例えば、割り算で「た
 てる・かける・ひく・おろす」のよ うに、定式化した解き
 方の手順や方法である。「アレゴリズム」をつかませる段階
 に十分時間をかけ丁寧に学習し、しっかりと身に付けさせる。
 (中途半端やあいまいさは 混乱を生む)
 アルゴリズムを、確実に覚えると「わかった」だけでなく「
 できた」になる。アルゴリズムは、脳内の扁桃体・海馬・側
 頭葉を軸に大脳新皮質も使う。その結果「手続き記憶」か
 ら「長期記憶」に移行し、確実な記憶(知識)になる。

M 本質に迫る問いかけ・切り返し
 「アレッ、何かおかしい、変だ」という感覚は大事で大脳
 基底核の働きである。その直感から発せられる疑問・質問
 が問題の本質をつくことがある。児童のあいまいな返答に
 は切り返しの発問を行い、問題点を明確にしていく。この
 ように本質に迫る問いかけや切り返しをすると、大脳新皮
 質で具体化・精緻化していき、授業は深くなる。

N 達成感の確認
 達成感は、心からの叫びである。苦労に苦労を重ね、やっ
 と達成した時の満足感・成就感は 大きい。
 子どもたちが「できた!」「やった!」と、達成感を確認
 する時は、脳の奥にある大脳基底核が 活性化する。達成
 感の確認は再認作用であり、達成の喜びを増幅させる。そ
 の際、ドーバミンが分泌され強化学習のサイクルをまわす。
野と読書 [2014年12月16日(Tue)]
脳と読書の関係がわかってきた。読書が脳を活性化する。
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東大の酒井教授は「本を読むという行為は決して情報を得たい
というためにやるわけではなくて、むしろ自分の脳の中にある
ものからどれくらいひきだせるか、という営みなのです」とい
う。
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読書は五感をすべて使っている。脳の視覚野・聴覚野はもちろ
ん、言語野も発話の運動野も思考の前頭前野も使う。
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普通には気づないことだが、自分の体験と照らし合わせ、対比
して考えるなどしている。読書量が落ちていると言う。心配な
ことである。
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“読書ゼロ”は何をもたらすか。「知の巨人・立花隆」は、読書の重要性を認めつつ、読書のスタイルも変わっているし、本の存在も多種多様だ。本は総合メディアの一つと言う。電子書籍だってある。辞書や辞典も本、電子社会に対応せよと言う。
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夫婦の有り様 [2014年12月15日(Mon)]
・40歳過ぎ、自己主張が強い女性は独身者が多い。しかし、
 パートナーはほしい。何故か?
・やはり一人は寂しい。この寂しさは、人間が集団性のある
 動物だから・・・。(原則的に一人では生きていけない)
・オス・メスが分かれている動物はツガイが安定している。
 それが私たちの宿命だ。
・だから、本来なら何も考えずに結婚し、何も考えずに子
 供を産み、何も考えずに餌をとって子供を育て、毎日を
 過ごすのが一番安定している。しかし、“人間は考える葦”
 、人間はどうしてもその時にも頭が動いてしまう。
・夫婦は意見が違う。やることが違う。体も性格も経験も、
 考え方もすべて違う。女性は子供を産む。子どもを育てる。
 家庭を支える。違っていいのだ。できるだけ違うもの同士が
 結婚するのがいい。もともと似た者夫婦などいない。
・女性の気晴らしは、おしゃべり、食事、買い物であり、男性
 はお酒、スポーツ、電気製品だ。全く違う。それでも結婚し
 ていく。
・結婚が似た者同士なら、結婚しないで独身の方が良い。似て
 いないので、一緒に生活をすると2倍の人生になる。自分だ
 けの人生なら自分が正しいと思う生活をするので一種類だ。
 しかし、考えも性格も違う2人が生活するから生活の幅が広
 がり、2倍の人生を送ることができる。また素晴らしいこと
 に結婚すると子供が生まれることが多い。
・子供は夫婦とは経験も違い、性格も少し異なる。それより何
 より生きている時代が違うから子供とともに新しい時代を経
 験することができる。運よく長寿なら孫に恵まれることもあ
 る。そうなると次々世代まで少し垣間見ることができる。
・結婚して2倍の人生、子供ができて3倍の人生なのだから、こ
 んなに素晴らしいことはない。でも、なぜ喧嘩し、離婚する
 のだろうか?それは次のような錯覚のなかで生きているから
 だ。
 @ 私たちは集団性の動物である。オス・メスが分かれてい
  る。だから、結婚して人生を送るのが当たり前のことだ。
  そのことを夫婦の間でよくわかって。だから、夫が「生活
  費」などといって妻に生活費だけを渡すようなことになる。
  もし財布を一緒にしないなら夫婦にならない方が良い。財
  布が別な動物の夫婦などいない。
 A 体も性格も考えも違う。だから結婚するのだ。意見やな
  にが正しいと感じるかなどすべて違うはずだ。違うから2
  倍の人生になる。同じなら結婚する意義はかなりなくなる。
  生活の中で意見が違う時には、妥協して中間で行くか、今
  度は夫、次は妻というように順番性でやるか決めておけば
  良い。
 B 社会が「似た者夫婦」とか、「夫婦は、仕事、台所など
  同じことをするべきだ」とか、「イクメン」などに惑わさ
  れて、当たり前の夫婦の生活が「悪いこと」と錯覚してい
  る。夫婦が同じく仕事をしても良い。家庭のことをしたり
  しても良い。夫が働いて妻が家庭を守っても良い。そんな
  ことはどうでも良いことだ。要はその夫婦が「こんな夫婦
  で行こう」という合意があることで、それが結婚前のもっ
  とも大切な合意だ。
 C 男女の愛というのは生殖の愛がベースだ。だから、子供
  が生まれたら、愛は子どもにいく。夫への愛は冷えるもの
  だ。熟年婚は子どもを生む生殖の愛が少ない。家族として
  の愛、集団性の動物としての愛とは、2倍・3倍の人生の
  ための愛である。(武田邦彦より)
晩秋落葉の朝 [2014年12月14日(Sun)]
12月13日 早朝6:00 まだ暗い。西の空に月が浮かぶ。 
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木々も静まり返っている。晩秋である。
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落葉がふかふかになっている。
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6:30 ラジオ体操が始まった。40人〜50人の年寄りた
ちが元気に体操をはじめた。
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今朝はおかゆの御馳走が振る舞われた。とろとろに溶けたお
粥であった。美味しかった。80歳過ぎたおばあちゃんたち
が、腕をふるって創ったものだ。
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おいしいね。美味しいね。
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おいしいね!有り難いね。
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金子健二の彫刻 [2014年12月09日(Tue)]
7日「脳科学教育セミナー」が終わった。
4回シリーズであった。

友・金子健二の命日は11月20日だった。58歳、あまりに
も早い死であった。日本の認知症改善の先駆者でもあった。
芸術家の社会貢献の見本でもあった。NHK特集「彫刻家金
子健二の世界」が放映されたこともあった。 

死の床で「桑原先生は脳科学に賭けて下さい」と私に言っ
た。私は遺言として受け止め、脳科学の知見を教育に生か
す道を探ってきた。本セミナーはその中間報告でもあった。

今日は宮城県ナビの「宮城県の彫刻」
から、彼の作品を紹介する。

「少女と夏水仙」名取市那智が丘
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「立」名取市那智が丘
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人が立って歩き始めるのは、多少個人差はあってもだいたい1
歳くらいです。何の疑問も感じることなく、初めて立つ子の姿
に親は感動します。立つことは歩き始めることであり、その場
所を離れて新しい何かを始める行動のきっかけでもあります。

「立」を「はじまり」と考えるならば希望がわいてきます。
「勇気を持って事をおこす」それは、いつの時代でも感動的で
あり、生きるエネルギーでもあります。
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「大さむ小さむ」仙台市青葉区国見1-8
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「横たわる女」大和町もみじヶ丘1丁目公園〜2丁目公園
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 私たちの行く道は、いつも平穏無事ではありません。そんな
時に、だれもがなにか支えを求めます。
 それは親子の絆、夫婦の愛情、人によって様々です。しかし、
いずれも共通していることは、行く手に起こるであろう出来ごと
に対して、どっしりと大地に横たわり根を下ろし防波堤となって、
私たちを助けてくれる愛の姿です。
 目の前の危険に対して、身を持ってかばってくれる、ひかえて
いてくれる人がいる、なんと心強いことでしょう。
「脳科学と教育」研究ー序論ー [2014年12月08日(Mon)]
川口市立芝中央小・校内研修会レジメです。

「脳科学と教育」研究ー序論ー
 
1、基本的な考え
 ・脳科学はイデオロギーを超える。                        
 ・脳科学は揺るぎなき教育の基盤となる。 
 ・21世紀は、あらゆる学問が社会生物学と脳科学に収斂する。
 ・脳科学の世界には「分かった・分からない・今、実験中だ」
  の3つしかない。
 ・議論は最小限にとどめる。
 ・科学の基本は、特定の現象を客観的に観察することです。
 ・「数える、測る、比べる、メモをとる」これが研究の定石
   である。
 ・すすめ方は「仮説・実験・検証」です。
2、「脳科学と教育」研究の課題(文科省)
 @ 学習やパッションの根源(意欲・関心)
 A 学習可能な年齢(臨界期・感受性期)
 B 氏か育ちか(遺伝と環境)
 C 頭の柔らかさ(脳の可塑性)
 D 物覚え(記憶のメカニズム)
 E ご褒美の効果(脳の報償系)
 F リハビリテーション(脳の機能回復)
 G 健やかな老い(加齢と能力維持)
  ○ 教科指導に関わるもの
 @ 注意力・意欲の増進や動機付け、創造性の涵養
 A 適切な教育課程・教育方法の開発
 B 学習障害や注意欠陥多動性障害などへの対応などがある。
 ○ 脳研究の4つの分野(理化学研究所)
 @ 脳を知る(脳の働きの解明)
 A 脳を守る(脳の病気の克服)
 B 脳を創る(脳型コンピュータの開発)
 C 脳を育む(育児・教育への応用)
  ○現場で進めるとしたら
・基本形の解明(守)
・実践・検証の積み重ねから変化のある繰り返しの開発(破)
・難問・問題づくりへの応用(離)
  などが考えられる。
  ○「脳科学と教育」研究の動向
・東大で脳科学講座開始
   臨床認知脳科学(松井) 発達脳科学特論(多賀)
   脳神経科学(北澤) 身体教育科学(野地)
・エーデルマン(1972年ノーベル賞)
   1987年「神経ダーウィニズム」
   1998年「ダイナミック・コア仮説」
   2006年「意識」研究の集大成として
           「Wider than the Sky」発表、
 ・ジョセフ・ルドゥー「シナプスが人格をつくる」発行 
   2006年ノーベル賞(医学生理学)
       メロー博士、ファイアー博士、「RNA干渉」
 ・利根川進博士「海馬の記憶研究」(1987年ノーベル賞)
・伊藤正男博士「小脳研究」
・澤口俊之博士「前頭連合野HQg研究」
・河西春郎博士・松崎政紀助手「記憶とスパイン研究」
3、脳科学の機能・知見
(1)脳は開放系である。
(2)経験の束がその人である。
  「君の人格は君のニューロンである」
(3)情動が大事、「知・情・意」でななく、「情・意・知」
   の順である。      
 ・脳幹(生きている)価値系回路が重要
 ・大脳辺縁系ー情動の中枢ー(たくましく生きる) 
 ・大脳新皮質ー知性の中枢ー(かしこく生きる)
 ・前頭前野ー人間性の中枢ー(人間らしく生き)                    
  を一体としてとらえることが大事である。
(4)ニュロン(樹状突起)は使えば伸びるし、使わないと衰
  える。
 ・樹状突起やスパインを伸ばし、ネットワークを豊かにする
  ことが教育活動の中身である。
 ・シナプスの発火・結合が原理である。
 ・1個のシナプスが記憶の素子となっている。
 ・シナプス増強は、特異性・協同性・連合性の3つがある。
 ◎強い刺激(感動)が到達したシナプスでは、スパインが大
  きくふくらむ。
 ◎大きくふくらんだシナプスは信号が伝わりやすい。                ・ 
  ススパインが小さいシナプスは信号が伝わりにくい。              
(5)教育の目的は情動のコントロ−ルである。前頭前野の開
   発とも言える。
 ・我慢中枢・思いめぐらし中枢・人間関係中枢などがある。     
・扁桃体や視床下部からの本能や情動を前頭前野を使ってコ
  ントロールする。
 ・教育の要締は意志を鍛えること。
(6)脳は進化の所産、最高傑作である。                     
・ヒト脳に生命38億の歴史が込められている。
・脳・体・遺伝子が三位一体で今の自己を創っている。脳細
  胞から自己の総体へ
・シナプスが人格をつくる。
(7)実践の優劣は、活動が脳の機能と順行していること。
 ・脳に順行するとうまくいくし、逆行すると脳が混乱を起こ
  し人間がダメになる。
(8)指導要領は脳の中にある。
 ・指導要領は日本の教師が生み出した最高の財産である。            
・特別活動などメチャメチャにされてしまった。
 ・文科省でも脳科学を基盤にした指導要領を作ろうとしてい
  る。
・いずれにしろ子どもに合わないのは成功しない。
(9)すすめ教職の専門性とは、脳の回路を探り当てることで
   ある。
4、脳の原理ー脳科学の知見を生かすー 『愛は脳を活性化する』
(1)脳はスポンジ どんどん吸収する。
(2)脳は二本足打法、やるかやらないか、暑いか寒いか、「
   生ぬるい」は脳が混乱
(3)脳は思った方向、願った方向に伸びる。
(4)脳はネットワークである。
(5)シナプスは発火し、結合し、増強する。
(6)1素子1対応である。相手を選び、それ以外は刈り込ま
   れる。
(7)シナプスのスパインは強い刺激で太く膨らみ、弱い刺激
   では小さくしか膨らまない。太鼓と同じ、打てば強く響
   き、弱く打つと弱く響く。
(8)愛は脳を活性化する。
(9)シナプスが人格をつくる。
(10)遺伝子は開いたり閉じたりする。遺伝子のONーOFFが
   大事である。
5、脳科学と授業
 ・脳科学の知見を授業、例えば算数の中で生かすには、
  @授業にがばっと喰らいつくこと 
  A脳みそしぼりをすること 
  Bどんどん書く、どんどん発表することの3点が重要と思
   われる。(現在検証中)
 ・脳の切れ味より、体の切れ味が先決である。
 ・入力情報は意識より運動系が先に作動する。
 ・情報処理の基本は「確認」である。
 ・運動はドーバミン系を作動させ、脳を覚醒させる。
 ・「説明」は30秒を超えない。説明よりも体験・体得を大
  事にする。
 ・ドーバミンは快感物質である。快感は更なる快感を求める
  性質がある。快感が快感を、感動が感動を呼ぶ。感動のな
  い授業は定着しない。
 ・「褒める」とドーバミン作動系を刺激する。快感が心を開
   かせる。  
 ・短く力強く褒める。ぼんやりはダメ、「褒める」時は、早
  口で、高いテンションで、瞬間的に褒める。「すごいね、
  天才だね」「良くできるようになったね」
 ・緊張感は、ノルアドレナリン作動系ネットワークを刺激す
  る。チャイムが鳴ると同時に「16ベージを開きなさい」
  「問題1をみんなで読みます」と追い込む。数回繰り返し
  追い込んでいく。追い込み気持ちを揺さぶる。ノルアドレ
  ナリン系の活性化は、集中力や記憶力を高める。
 ・「作業の説明」は作業の見通しと意味を結びつけ、子ども
  にやる気や希望を生み、それによって、前頭葉は活性化す
  る。
 ・前頭葉は対話の中でうまく育つ。                        
 ・「変化のある繰り返し」は、ゆっくり丁寧な説明よりも効
  果的なことが多い。モノトーンは飽きをもたらすだけ。立
  たせる、テンポを早くする、フラッシュカードを使う、作
  業させる、褒め方を変えるなど変化をつける。
 ・文章題は、問題文中の数値を赤鉛筆で囲ませてからもう一
  度読ませる。数値が視覚的に浮かび上がってくる。数字を
  数量にする。量として捉えさせる。
 ・練習問題や宿題はコース別に出す。子どもの脳に過度な負
  担をかけないこと。個人の能力差にも配慮すること。難問
  の準備も怠らない。
 ・リズムとテンポは前頭葉に響く音楽だ!
 ・作業(動き)は、前頭葉を活性化する。授業に対する集中
  力を引き出す。
 ・簡単な問題をテンポよく出し、分からなければ、答えを写
  させればいい。
 ・扁桃体が活動すると海馬にLTPが生じて記憶が強くなる。        
 ・海馬の神経細胞に繰り返し刺激を与えると神経細胞同士の
  結びつきが強化される。
 ・LTPの増強は繰り返しの回数に応じるが、回数を減らして
  も増強する方法が2つある。
  @ 興味・関心を持たせることによりシータ波を出させる
    こと。
  A 感情や感動を伴わせ扁桃体を活動させること。              
 ・興味を持って学習対象に取り組むときθ波がでてくる。最
  も顕著にθ波が出るのは、始めて出あったものに対して、
  あれこれ探索し、記憶しようとするときである。
 ・θはの出ている海馬は少ない回数でLTPを起こすことが出
  来る。繰り返しの回数は5分の一から十分の一で減らす
  ことが可能だという。
 ・扁桃体は感情を生み出す働きをする。喜怒哀楽の感情が
  盛んな時は物事を記憶しやすい。 特に「楽しい」という
  感情は大脳の覚醒レベルを高め、意欲や集中力を喚起し、
  また海馬にθ波を発生させ記憶力を高めるのである。満点
  システムは効率的である。
 ・授業支援の二十一の法則(TOSS)
 ・強いストレスはLTPを起こさせなくする。記憶力にとって
  ストレスは大敵です。
 ・能動的な直接体験、あるいは視覚、聴覚のみならず、触覚
  や自発運動を伴う多重的感覚運動体験が脳発達に如何なる
  作用を及ぼすかも明らかにする必要がある。(文科省)
 ・見ることだけに頼って覚えようとしない。必ず手を動かし
  て紙に書き、そして何度も声に出して記憶するように心が
  けること。  
 ・耳を使った学習は、目だけ使った学習よりも効果が高い。
 ・子どもを集中させる授業の進め方として、リズム、テンポ、
  変化、緊張は不可欠である。リズムは強弱、テンポは速さ
  だ。大切な言葉は強く語りかけたり繰り返すことにより、
  また話す速さを状況に合わせて変えることにより、子ども
  を授業に引きつける。
 ・扁桃体は、好き嫌いを決めていく脳である。この扁桃体が
  うまく育たないと、何をするにも不安に感じてしまうよう
  な脳になってしまう。
 ・扁桃体を育てる授業
  @ 見つめる A ほほえむ B 話しかける C 褒める D
    触る
 ・特別支援教育のポイント @ 授業の始まり15秒のつかみ
  A 子どもへの目線 B あたたかな表情や対応 C 明確な発
  問・指示 D 心地よいリズム (TOSSの授業検定D表)
 ・海馬に必要だと認めてもらうには、できるだけ情熱を込め
  て、ひたすら誠実に、何度も何度も繰り返し、情報を送り
  続けしかない。(池谷裕二)
 ・過度に練習を増やす必要はない。効果的に学ぶタイミング
  がある。
 ・学習した翌日に一回目(次の授業)、その一週間後に二回
  目(小単元のまとめ)、復習から二週間後に三回目(単元
  のまとめ)、更に一ヶ月後に4回目(学期の総復習)
 ・教科書は実にうまく構成されている。経験の蓄積、実践の
  成果です。教科書はベターな教材です。教科書をリズムと
  テンポ良く授業すること。
 ・教科書を指導計画通りきちんと授業することは、脳科学か
  らみても効果的なのです。
 ・復習のときも、始めて学習するときと同じく、目で追うだ
  けでなく、書く・声に出すといった努力をして、出来るだ
  け多くの五感を使うべきです。五感の刺激はすべて海馬を
  刺激するのに役立ちます。
 ・大切な学習の「型」をきちんと指導します。「導入・練習
  ・定着」を繰り返し学習します。算数でも「見る・そっく
  り写す・声に出して読む」などの基本をどんどん使います。
 ・記憶は、経験記憶(いつでも思い出せる記憶)、知識記憶
  (きっかけがあると思い出せる記憶)、方法記憶(体で覚
  えた記憶)の3層構造である。知識記憶を経験記憶に、学
  習技能を方法記憶にまで深めようとする過程である。中層
  の知識記憶を上層の経験記憶か下層の方法記憶のいずれか
  に引き込むの良いように思う。 
 ・子どもたちが難問一問選択システムの問題に夢中で取り組
  んでいる時、子どもの脳の中のドーバミンが盛んに分泌さ
  れ、「算数知性フレーム」を発達させる状態になっている。
 ・耳を使った学習は、目を使った学習よりも効率が良い。進
  化上歴史が長いだけ耳の記憶は目の記憶よりも心に残るの
  です。
 ・文章題は、問題を書きながら題意をイメージ化し、次に「
  式・計算・答え」の3点セットで答えます。方法記憶にし
  て身に付かせる。
 ・記憶の3カ条( 池谷裕二)
  @ 何度も失敗を繰り返して覚えるべし(後悔はダメ、反省
   して次はどんな手を打てばよいか振り返える。
  A きちんと手順を踏んで覚えるべし(スモールステップ法
   を使う)
  B まず大きく捉えるべし(違いの大きなものが区別ができ
   たら、小さな違いに気づかせる)
 ・6年算数学力調査:全国20都道府県、約3500名、ク
  ラス別平均最高93点、最低63点、平均81.9点 差が3
  0点以上もあった。同一学校での学級間格差は最大で16
  点であった。学校間格差も大きかった。教科書を活用した
  クラスの平均点は高くて、プリント主体で教科書を使わな
  かったクラスの平均点は低かった。  
 共通点は 
  @ノート指導があまりされていない。
  A授業中に問題を一問か2問しか扱わない。                  
  B宿題プリントが多い。                              
  C「できる」生徒と「できない」生徒の差が大きい。点数
   の高いクラスは
  @教科書の通りに授業を進める。                        
  A教科書の練習問題も授業できちっと教える。
  Bノートの書き方などもきれい。などの特徴があった。
 ・脳の発達には抑制性の刺激が不可欠である。脳も甘やかす
  と発達しない。
 ・学習課題の負荷が高ければ高いほど、脳のあらゆる領域が
  活性化する。
 ・本気でない学習では子どもの思考は高まらない。難問に本
  気でぶつかることが大事です。
 ・思考を育てるとは、コードを豊かにすることである。シス
  テムとパーツが必要である。
  そのためには
   @練りに錬られた発問と指示があり子どもは何をすれば
    よいか明確に示されていること。
   A指導計画の時間通りに進められること。
   B追試が出来ること。
   C自分もやってみたいと希望をもつ。
 ・言語を理解するときに、長期記憶に蓄えられている音韻知
  識が役立つ。有名詩文には我々が必要とする言語感覚が豊
  富に蓄積されている。暗唱は効果的である。
 ・努力曲線と成長曲線は最初は微々たるものだが、方法記憶
  が次々に転移し、「べき乗の効果」を発揮し、「魔法の記
  憶」を生みます。
 ・「百の努力」「百回の積み重ね」「3ヶ月の継続」です。
   @15メートルを百回泳ぐ。                             
   A将棋を百回さす。
   B和裁で百枚縫ってみる。
   C二重回しを百回とぶ。
 ・約百日継続すれば、やがてセロトニン神経に構造的な変化
  が現れ、恒常的に高い活動レベルが維持されるようになる。
                  (有田秀穂)
 ・教師修行も同じです。
   @これと思った人の本を読み続ける。
   A模擬授業を百回する。
   B毎日一冊読書・サークル継続など、3ヶ月続けると最
    初の効果が実感できます。途中でやめたら振り出しに
    戻る。
6、参考の知見
 ・記憶とは、情報を一定期間保持するためのしくみです。種
  類に応じて脳内の別々の場所にしまわれる。視覚情報は視
  覚野へ、聴覚情報は聴覚野に保存される。
 ・蓄えるメカニズムは、細胞レベル、シナプスレベル、分子
  レベルで構築されている。
 ・非常に単純な学習であっても、既存のシナプス結合の強度
  に変化が生じる。
 ・長期記憶が形成される場合には、その信号が核内に伝わり、
  遺伝子のスイッチをONにします。すると、新たなタンパ
  ク質が作られて、その結果新たなシナプス結合が形成され
  ます。             
 ・グリア細胞は、電気的ではなく、化学的な興奮をおこす細
  胞である。
 ・脳内に広がるアストロサイトネットワークが、ニューロン
  のネットワークをつくり、互いに連絡しあって機能してい
  る。
 ・アストロサイトは血管とニューロンの間に入って、血管か
  ら運ばれてきた栄養分をニューロンへと渡す働きを持って
  いる。
 ・アメリカでは、1990年〜2000年を「脳科学の10
  年」とした。ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、イオ
  ンチャンネル病、パーキンソン病、嗅覚受容群発見(ノ−
  ベル賞、アクセル博士)などがある。2000年からは「
  治療法研究の10年」となる。
 ・統合失調症、アルツハイマー病、うつ病のSSRI(選択的セ
  ロトニン再取り込み阻害薬)は5年の特許期限が切れる。
  安く使える。新薬の開発もすすむ。
 ・「意識」研究は最も難しい分野、意識は主観的な体験です。
  意識を直接追わないで、“注意”に向ける。何かに選択的な
  注意を向ける時には意識体験を伴いますから。注意”のメカ
  ニズムを詳しく解明できれば、意識の問題も理解が進むー
  クリック博士ー
 ・「創造性のメカニズム」は複雑で難解な問題です。
 ・創造性の研究をするには、創造力の豊かな人たちを大勢連
  れてきて、創造的な行為をしてもらい、その最中の脳活動
  の様子を画像化する必要があります。きっと面白い研究に
  なるでしょう。                            
7、私たちの使命                                 
 ・脳科学の知見を現場の実践で検証すること。
 ・具体的な事実を一つ一つ生み出すこと
歴史の興亡 [2014年12月02日(Tue)]
選挙が公示される。今一度歴史の興亡に学びたい。
愛する祖国が、世界に冠たる国家になるために・・・。

ウソをつくな。ウソを言うな。ウソは泥棒の始まりだ。
ウソつきが、本当のリーダーになれるはずがない。
国民のリーダーになれるはずがない。

正義は破れて興こり、
不義は勝ちて亡ぶ。

これ歴史の恒則にして
過去六千年の
人類の実現に徴して
明らかなり。

暴者一時の勝利は
彼の一段の衰微と堕落とを招き
義者一時の蹉跌は
その一層の興起と上進とをうながす。

ソクラテス鴆毒に死して
彼の教旨は時の文明世界にあまねく、
キリスト十字架につけられて、
十九世紀末の今日、
彼は王の王として
泰西億兆の崇敬をつなぐ。

倒れて香りを放つものは栴檀なり
死して光を揚ぐるものは正義なり。
吾人あに務めざるべけんや。
           
          (内村鑑三)
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