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脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


“対立”より“合意”の社会を! [2014年05月31日(Sat)]
       “対立”より“合意”の社会を!

・ウクライナの大統領選挙はどうやら親欧米派が勝った。

・ウクライナという国は昔「キエフ公国」があった。今のロ
 シアに比べて早く発達した地域だ。ところがモンゴルの襲
 撃で破壊され中心がモスコーに移った。その後のキエフ付
 近の発展は途絶えた。

・その大きな原因が、西のポーランドやドイツと東のロシア
 などに挟まれて、国民が常に「西だ! 東だ!」と分裂を
 重ね、悪いことにいつも「負ける方」についてしまうとい
 う判断ミスもあった。

・第一次世界大戦の時には、ドイツーオーストリア連合につ
 いて敗戦の憂き目をみた。

・でも、発展を阻害してきたのは「意見の対立」であって、
 合意でなかった。

・現在の日本は「対立を煽る時代」となった。その原因の一
 つはマスコミが偏った情報しか流さないので、多くの人が
 冷静に物事を考えられないことにある。

・第二に明治維新と第二次世界大戦で敗北したショックがま
 だ尾を引いていて、日本文化と欧米流の考え方の間をさま
 よっている。

・STAP事件でも日本人がイライラして、人をバッシング
 して自分の不満を解消しようとしている。

・政治家や東大教授がウソを続けて言い訳で逃げ切っている。
 さらには教育で教えることすら決められない。

・ウクライナを他山の石に、「合意に向かった情報提供と議
 論」を進めるべき時だ。

・合意に向かうには短絡的な合意ではなく、ありのままの情
 報を流し、それによって多くの人の判断力を高める方向に
 進むしかない。

・温暖化について学問的にも政治的にも二つの流れがある。
 一方だけを報道していたら対立が生じる。

・「クールビズ」の時期である。着る服ですら政府の言いな
 りでは合意は得られない。

・意見の相違は人間そのものの問題ではない。経験、年齢、
 男女、利害、錯覚などに基づくものである。

・お互いを認め合い、合意に向かって話を進めることから、
 対話を始めたい。

・日本には、「17条の憲法」「五ケ条の御誓文」がある。
 車座になって話し合う伝統もある。ウソをつかない「武士
 道」がある。上がウソをつくと下は混乱する。方向を失う。
 もう一度日本人の原風景に戻ってほしい。
                 (参考 武田邦彦)


松本元博士に学ぶ [2014年05月28日(Wed)]
松本元博士は優れた脳科学者であった。次々と画期的な研究
を発表した。と同時に一般の人々にその重要性を伝えて生ま
なかった。講演では「愛が脳を活性化する」と説いた。惜し
むらく、2003年3月9日。62歳で急逝した。

      松本元博士に学ぶ 

@ 脳にとって「確信」こそ「実現」の最も重要な要素である。
  脳は難しいと思われがちだが、非常に単純といっても過言
  ではない。

A 脳のどの階層レベルにおいても2つの原理が働いて、脳を
  創っている。

B 出してこそ情報ということ。出力しないと学習は起こらな
  い。起きる方向に一歩アクションすれば、脳はその方向に
  活性化するように遺伝的に仕組まれている。

  出力に依存して情報処理の仕組みを作る。(出力依存性)
  だまされたと思ってまずやってみること。そうすればそう
  なっていく。(戸田市の中学生ボランテイア活動はよい例
  である)

C 脳は経験でつくられるのではなく、以前つくったプロブラ
  ムで何らかの行為を実行し、対応力を身につけていく。教
  えるのではなく育っていくのである。
   同じ経験をしても、対処方法が違えばつくられるプログ
  ラムが違う。そこに個性というものもできてくる。つくら
  れた答えが脳の中にあると、それはプログラムだから、取
  り出して使うことができる。環境がそのプログラムを取り
  出すわけである。つくられたものは生涯消去されない。脳
  はメモリの貯蔵庫である。

D 言葉は受け手側にとって信号に過ぎない。送り手側がいわ
  んとしている意味は、受け手側がどのプログラムを取り出
  すかによって決まる。そのプログラムは受け手側の過去の
  経験への対処方法によってつくられたものなので、同じ経
  験でも対処方法が違えば、違うメモリを持つことになる。

E 人が理解し合うというのは奇跡に近い。

F「あいつは嫌な男だ」というのは、あいつによって嫌だと
  いう感情が自分の内側から出てきたということ。つまり、
  その人と同じメモリを持っていることの証拠である。お互
  いにあるものの共鳴である。

G 答えは先につくられていて、それを取り出す。取り出す前
  に、取り出すだけの価値があるかを判断し、この判断にも
  とづいて検索をする。これは、古い皮質にあるのでいちい
  ち考えない。

H 受け手側の古い皮質が瞬間的に「意味がない」と判断した
  ら、もう「馬の耳に念仏」になる。受け手側が面白いと思
  えば、「こんなことかな」と脳は考え出力するので、出力
  依存型の学習が働き、この結果、理解のテーブルができる
  ようにもなる。

I 先読みできることも、脳の大きな特徴である。過去の事例
  と大きな出来事を関連づける学習のやりかたで先読み能力
  を、脳に得させる。ザイルが切れる前に見た光景や音など
  を鮮明に覚えている。先読みで恐怖を感じたり、外れてよ
  り大きなショックを受けたりする。

J 新皮質は外界状況を照らして意味概念化し、それを時間を
  かけて緻密に理由づけをする器官に過ぎない。古い皮質は、
  新皮質の目標設定を連合野という答えの書いてあるところ
  にリンクして渡す。

K 脳のメモリベースには最初に答えがつくられていて、一種
  の仮説立証をやっている。どんな動物でも古皮質から連合
  野への連絡が先にできている。みたとたんにおばあさんと
  決めて、それを後から新皮質が理由づけを考える。直観情
  報で先に決めるから、動物ならそれで行動する。行動した
  後、それがどうだとかいう検討をやる。それが、間違いな
  ら修正する。そのために新皮質を使っている。

L 人間は、そういう時々の状況判断で小さいときから育って
  くるが、処理のためにつくられてきた新皮質が12才〜1
  3才ごろから一つの世界をつくりだす。前頭連合野がいよ
  いよ12才〜13才ごろから必要とするのです。それが生
  涯目標としての仕事です。だから、12才〜13才ごろか
  ら生涯目標をもたないと非常に苦しい。うまく脳が働かな
  いし、どうしていいかわからない。

M 人の生きる目的は、成長することにあり、何かを達成する
  ことではない。何かを達成したら、次の目標を設定しなけ
  ればならない。達成の方向に向かっていれば、達成しなく
  てもいい。われわれは、人に引き継ぐものをつくるような
  努力の中に死んでいってもいい。1世代で何かを達成しよ
  うなどと考えなくていいのだ。

N 死をイメージできない社会は、生きるということがしっか
  りできない社会でもある。
浦安市・家庭教育学級講演 [2014年05月27日(Tue)]
浦安市立日の出公民館家庭教育学級が始まった。年間8回シ
リーズ、テーマは“脳科学に学ぶ子育て”である。
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子育ての真のねらいは“骨太なたくましい子”、スライドの木
のような子である。社会に出てダイナミックに活躍できる子
である。小学校教育はその基礎陶冶が使命、たくましくして
賢い子である。
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凄い学校がある。埼玉県立浦和高校、文武両道、関根前校長
は、“3兎を追う”学校づくりをした。東大合格46人、国公
立合格242人、ラグビーでも県大会決勝進出を果たした。

川口工業高校は退学者数を半減させました。高篠中学校は、
全員が第一希望校に合格させました。川口芝仲でも学力を
飛躍的に伸ばした。いずれも脳科学に見識を持つ教師であっ
た。
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脳科学の時代がきているのです。世界は脳科学で動き出した
のです。イデオロギーの時代は終わったのです。脳科学が教
育や対話の共通基盤になる時代になったのです。一番の期待
は小・中・高校です。教師です。しかし、学校はなかなか門
戸を開きません。

社会は心を開いています。浦安市は講座「脳科学に学ぶ賢い
こどもの育て方」を開講、3年目に入りました。今年も25名
が間んでいます。
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脳科学は世界的です。fMRI開発で有名な小泉博士はローマ
法王に謁見しました。アメリカも西欧も「脳の世紀」を宣言
し、国家政策として推進しているのです。

日本も同じです。北大・東北大・東大など旧帝大は大学を挙
げて推進しています。新潟大学も埼玉大学も研究所を立ち上
げています。

玉川大学も脳科学研究所をつくり、早稲田大学は30人近い
研究体制で研究を開始しました。
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研究は大学・研究所だけではありません。個人でも多くの研
究者が動き出しています。茂木健一郎先生・加藤俊徳博士・
池谷裕二先生など多くの先生方が活躍しています。
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脳の発達と子どもの成長 [2014年05月21日(Wed)]
脳科学の成果がよくまとめられています。
教育関係の皆さん、参考にして下さい。
     
    愛着から愛情ネットワークへ

・発達の基礎に愛着がある。

・愛着の形成過程から愛着の個人差が生まれる。

・その個人差から親子関係・仲間関係が変わる。

・生涯発達にわたる愛情ネットワークが人格を形成する。

・学校環境での友人や教師との関わりは、子どもの認知や社
 会性の発達に決定的な影響を及ぼす。

・環境との相互作用で適応し、集団生活のルールや価値観を
 身につけていく。

・関わる集団の質や量によって発達の様相が変わってくる。

・人の能力は相対的に独立したいくつかのモジュール(機能
 単位)から成り立つ。

・人間の能力を学校知能、社会的知能、芸術的知能に大別す
 る。多重知能理論は、教育のあり方を変える内実をもつ。

・子どもたちは、生まれたときからテレビ、ビデオ、テレビ
 ゲーム、携帯電話などさまざまなメディアに取り囲まれて
 生活している。

・子どもたちは、意識的・無意識的に関わらず、メディアか
 ら多大な影響を受けている。発達に及ぼす影響は無視でき
 ない。

・ヒトの新生児は、精緻な知覚、応答能力をもって生まれて
 くる。

・医療技術の進歩により、能力の発達的起源は「生まれつき」
 ではなく、胎児期からの学習の連続性に依拠している。

・生後1年半の間に2度の飛躍期が存在する。生後2カ月(
 2か月革命)と9カ月(9カ月革命)である。とくに生後
 9ヶ月目には、他者の視点を通して物事にかかわるという、
 ヒト特有の心のはたらきが顕著に発達する。

・幼児期は身辺の自立とことばの発達が進む。軌を一にして
 他者の心の理解が少しずつ進んでいく。

・「心の理論」によると子どもたちは幼児期の4歳から6歳
  の間に、心を読み取る能力獲得の最初のステップに立ち、
  そのことが子どもの思考や行動を豊かにしていくという。

・児童前期(小学校低・中学年)には、具体的な事柄に関す
 る論理的な思考が発達する。また、他者に説明することば
 が用いられるようになる。

・小学校中学年頃には自律意識が芽生え、仲間集団が成立す
 る。認知と社会性の発達である。

・児童後期(小学校高学年)には、現実を可能性の一つとみ
 る抽象的思考が始まる。その発達に学校教育が果たす役割
 は大きく、それをめぐるつまずきの問題が「9歳の壁」と
 して指摘されてきた。

・9歳の壁を乗り越えることが児童後期の発達課題である。

・青年期に人は、自身の身体や社会的地位など、内外の様々
 な変化の過程を生きることになる。その中で、自己や生き
 方に向き合い、大人になっていく。

・青年期の様々な変化、特に「自己の問い直し」は重要であ
 る。ここで失敗したり、不十分であったりすると将来に禍
 根を残す。

・成人期になると、次世代を育てる心が発達し、より成熟し
 た人格へと向かう。だが同時に、新たな役割を獲得する上
 での困難や、予期せぬライフイベントに遭遇することもあ
 る。心理的危機状況に陥ることもある。

・成人期に訪れる自己の変化と心の発達が老後を決定する。

・老年期となっても維持される能力は多様で、技能の更なる
 熟達化の認められることも少なくない。

・高齢者の認知機能の変化はおおきい。個人差も大きい。自
 己概念や対人的ネットワークも変化する。喪失体験もある。
 受容と老年期の人格発達は生涯の総決算である。
                     (参考:放送大学)
国際高等研レクチャー [2014年05月19日(Mon)]
5月16日、東京大学伊藤ホールで国際高等研レクチャーが
行われた。「馬鹿に学生が多いなあ」と思ったら東大5月祭
と重なっていた。
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演題は「クロマチン・デコ―デング」、DNAの総延長はおよ
そ2 m、これを直径約10 μmの核に収納するための構造がク
ロマチンである。これをデコ―デングするという。
講師は、Thomas R.Cech(コロラド大学)、John Abelson
(カルフォルニア大学)、Timothy J.Richmonnd(チュー
リッヒ工科大学)の3名であった。ノーベル賞を受賞するなど
世界の最先端の研究者であった。
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トップバッターは、Thomas R.Cech(コロラド大学)であっ
た。In all of life, information flows from DNA to RNA to
Protein. 講演は通訳なし。全て英語であった。必死で聴い
ていたがダメ、映像をみながら繋ぎ合わせるしかなかった。
生命科学の研究が飛躍的に進んでいることだけは推測できた。
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内容はどんどん専門的になっていく。最前線を走る研究者た
ちにとって貴重な資料なのであろう。
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4種類のコアヒストンが2コピーずつ集まって8量体を形成、
その周りを約146bpのコアDNAが約1.65回左巻きに巻きつく。
この構造はヌクレオソームコア粒子と呼ばれる。
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ヌクレオソームがゆっくり回る。ああ!こうして生きて、動い
ているんだなあ。本では分らない。見ただけでは動く様子はわ
からない。研究室での実験ビデオが有り難い。
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いつも思うことだが、こういうセミナーに現役の教師がきて欲
しい。忙しいのは分るが是非是非きて欲しい。来れば必ず成果
がある。何かを感じ、何かを学べる。 
福島県双葉町の井戸川克隆前町長 [2014年05月17日(Sat)]
双葉町井戸川克隆前町長の言葉を紹介します。

・今こんな気持です。夕べから今朝にかけて鼻血がいつもよ
 り多いですね。何枚も写真に収めています、美味しんぼの
 漫画に環境省が異常なほど反応していますがこれは彼らが
 福島で安心キャンペーンの嘘がバレるために躍起になって
 否定をしているからです。

・嘘をついていなければ漫画がどうしたと平静でいられるも
 のです。如何に福島は危ないかを証明しているのは今の環
 境省です。ウクライナ、ベラルーシでは福島のような高い
 放射性物質がある所には人は住んでいません。

・県民の避難を中断させたのは県民を守らなければならない
 県庁です、この非難を避けるために除染をすれば住めると
 言う事で収めようとしました。しかしこの効果が出ないと
 住民から苦情が出た時に中間貯蔵施設が出来ないからだと
 また嘘をつきました。それも進まないから今度は住む基準
 を引き上げて帰還させて事故処理を終わらせようとしてい
 ます、この事で県民の承諾を取り付けたのでしょうか?

・原発事故前の災害対策計画書には統合対策本部がありそこ
 で決めて対応することになっていました、本当の事故が発
 生したら県は県で、国は国で決めるようにしました。それ
 は何を意味するかといえば被害者の町村を参加させると事
 故の責任者の国と東電のシナリオが通らないと判断して都
 合の悪い事は表に出さないようにしているのです。

・その結果福島で囁かれる言葉は「頑張ろう、風評被害、発
 災」で県民が自己責任でこの世界最大の放射の事件を小さ
 く解決させようとされているのです。県民の皆さんは被害
 者なのです。大きな損害の被害者です。自分で想定しまし
 ょう自分の損害を、決して小さくありません。国が賠償の
 範囲を決められません。公務員が個人の権利を冒してはな
 らないのです。侵すと犯罪になります、このため賠償のエ
 リアを決めれる人は存在しません。福島の人は(県外でも放
 射能の被害を請求出来ます)誰でもどこの人でも被害が有れ
 ば損害請求する権利が有ります。

・大事な事は事故前に人工放射能がどのくらい存在していた
 のか、事故後はどのくらいになったのか。記録は有ります
 知りたい方にはお知らせします。無かった物が存在してい
 ることが精神的な損害です、訳のわからない他人の学者が
 いくら安全だと言っても関係ありません。県内では発症す
 るとかしないとかに目を奪われていますが関係のない話で
 す。放射能があるために恐怖を感じればそれを他人が(行
 政や、企業が)いくら安全だと言っても主体者には成れませ
 ん。美味しんぼの漫画は表現の自由です、取材を受けた者
 の内容を曲げて書くのはいけません。

・むしろ一般のメディアの方が私の意見を丸めてしまい伝え
 たい言葉になっていないことの方が多いですよ、私は事故
 当時から被曝の問題を多くの人やメディアの前で言い続け
 てきました、誰も取り上げようとはしなかっただけです。
 そのため苦汁を飲んで悔しい気持ちでいました。もっと早
 く大きな争点になっていればあのように多くの子供の甲状
 腺被害を少なく出来たでしょう。私にも甲状腺にしこりが
 あります。

・もういい加減にしたらどうですか県庁どの、県民の前に立
 ちはだかり県民の損害を妨害しない方が良いのではないで
 すか?今県庁が行っているのは県民の損害の請求権の妨害
 以外の何物で有りません。

・安心キャンペーンをすぐやめて非常事態宣言を出すべきで
 す、国は責任者だから県民を守ることはしません。県民の
 人権を守るのは県庁の仕事でしょう。反論が有れば県庁は
 私に出して下さい。
政治家の見解 [2014年05月17日(Sat)]
政治家の発言を紹介します。

・森雅子消費者担当相:13日、閣議後の記者会見で言及。
 「放射能と鼻血との因果関係があるかのように誤解され
  る記載だった」「影響力の大きさを考えると、福島県
  民と子供たちの根拠のない差別や偏見を助長するよう
  なことについては大変、遺憾だ」と述べた。

・森担当相は「漫画は子供も読む。その影響を考えると、
 科学的な根拠をしっかり示した正確な情報を政府として
 は発信したい」と話した。

・東京電力福島第1原発訪問後の描写などが議論を呼んで
 いる人気漫画「美味しんぼ」をめぐり、大阪市と大阪府
 は12日、掲載誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」の
 発行元・小学館に抗議文を出した。

・同日発売号で、震災がれきを受け入れた大阪市の住民が、
 鼻血を出したなどとした表現を「事実無根」と抗議。

・橋下徹大阪市長(44)は「取材が甘い」と指摘した。

・福島県も同日、「風評被害を助長する」と批判するコメ
 ントを発表した。

・人気グルメ漫画「美味しんぼ」12日発売号では、主人
 公の新聞記者たちが井戸川克隆前福島県双葉町長や「岐
 阜環境医学研究所」の所長を取材。同所長が、大阪の震
 災がれきを処理する焼却場近くの住民1000人を対象
 にした調査で、「鼻血、眼、のどや皮膚などに、不快な
 症状を訴える人が約800人もあった」とする表現があ
 った。

・大阪市と大阪府はこれを事実無根として、同日、橋下市
 長と松井一郎知事の連名で小学館に抗議文を提出。焼却
 場のある同市此花区や同区の医師会に確認したところ、
 多数の住民が症状を訴えている事実はないとしている。

・この日、市役所で取材に応じた橋下氏は「いくら漫画の
 世界でも根拠に基づかず、あそこまでやるのは行き過ぎ。
 表現の自由の範疇(はんちゅう)外」と批判した。

・「食に関してはあれだけ緻密な取材をしているのに、今
  回の放射能については取材が甘すぎる」と、指摘した。
  
・さらに、「本当に鼻血が出るとか体調不良が多いのであ
 れば、行政として対応する必要があるので、根拠を出し
 てほしい」とも呼びかけた。

松本人志(50)の見解 [2014年05月17日(Sat)]
・福島原発と鼻血問題について、お笑いコンビ「ダウンタウ
 ン」の松本人志が11日、フジテレビの報道番組「ワイド
 ナショー」(日曜前10・00)に出演。持論を述べた。

・「最近、すぐみんな抗議する」「作品やから。みんなで作
  るもんじゃない。作者のものであって、周りが抗議した
  って…外部の人間がストーリーを変えろとかいうのは、
  ちゃんちゃらおかしい」と作品の内容を変えようとする
  ことへの疑問を呈した。

・自身も映画監督、「これに関しては漫画家さんが神、映画
 に関しては映画監督が神なんですよ」と芸術作品は作者の
 側に“表現の自由”があると主張。「周りがごちょごちょ言
 って変えろとか言うのは神への冒とく」と続けた。

・問題の描写は、小学館の漫画誌「週刊ビッグコミックスピ
 リッツ」の4月28日発売号に「福島の真実編」として掲
 載。雑誌発売後、「風評被害を助長する内容ではないか」
 などと同誌編集部に批判が寄せられていたことが判明した。

・原作者の雁屋哲氏(72)は今月4日に更新したブログで
 「ここまで騒ぎになるとは思わなかった」と感想を述べ、
  続編で「もっとはっきりとしたことを言っているので、
  鼻血ごときで騒いでいる人たちは発狂するかもしれない」
 と宣言した。
脳科学者茂木健一郎氏(51)の見解 [2014年05月17日(Sat)]
・福島原発と鼻血問題について、脳科学者の茂木健一郎が1
 3日、ツイッターで持論を展開した。茂木氏の見解です。

・「『美味しんぼ』は、以前から、作者の方が強い信念を持
  って描かれている漫画だ。今回の福島の原発事故被害に
  ついて、あのような表現をしても、意外ではないし、む
  しろ、ああ、おやりになるだろうなという印象しか、私
  は持たなかった」

・統計をもとに調査した科学論文ならともかく、「『美味し
 んぼ』に述べられているのは、あくまでも一人の表現者の
 見解である」

・「美味しんぼ」以上に原発事故による被害等を指摘する言
  説が数多く存在する中で、「さまざまな主張が並立する
  のが民主主義社会というもので、『美味しんぼ』を特別
  視する理由が、私にはわからない」と「美味しんぼ」を
  “叩く”風潮に一石を投じた。

・菅義偉官房長官、石原伸晃環境相ら閣僚からも同作への批
 判が相次いでいる。

・「それ以上にわからないのが、一部の政治家が、今回の『
  美味しんぼ』の表現を問題視し、対応策をとるなどと発
  言していると伝えられていること」

・「立法府の構成員として、心を砕くべきは福島の復興支援
  のための立法措置であり、一つの漫画がどのような表現
  をしたかということをあたかも魔女狩りのようにわめき
  たてることではないと私は考える」

・京都医療科学大学の遠藤啓吾学長(68)=放射線医学=
 の話「低線量被曝が原因で鼻血が出ることは、科学的には
 ありえない

・大量被曝した場合は血小板が減少するため、血が止まりに
 くく、鼻血が出やすくなるが、血小板が減るのは1千ミリ
 シーベルト以上の被曝をした場合であり、それ以下の被曝
 では影響がない。

・住民も福島第1原発で働く作業員も、事故で1千ミリシー
 ベルトを超える被曝をした人はいない。住民の被曝線量は
 大半が10ミリシーベルト以下。

・原発作業員の中に、白血球や血小板の数値に異常がある人
 がいるとは聞いていない。

・もし低線量被曝の影響で鼻血が出るのだとしたら、一般の
 人々より被曝線量の高い放射線技師や宇宙飛行士は鼻血が
 止まらないことになる。福島の人たちは過剰な不安を抱く
 ことなく、安心して生活してほしい」

被曝の鼻血は「確定的」か 「確率的」かA [2014年05月16日(Fri)]
「鼻血」問題は単なるマンガだったのに、ネットで火がつ
き広がり、4大新聞まで論説を加える事態になった。

・鼻血の誘発は被曝であったり、セシウムの微粉だったり
 する。

・セシウム粒子が粘膜に付着したら継続的に被曝を受ける。
 付着しやすい子の場合粘膜の被ばく量は、そこの「空間
 線量」の被曝の数100倍になることもある。

・一般的には低線量被曝で鼻血がどの程度の確率で起こる
 かははっきりしない。しかし、放射線治療でも鼻血がみ
 られることもある。

・被曝は確率的な疾病であり発がんなどと同一の現象、低
 線量被曝でどのような健康被害がでるかは、母集団が大
 きい福島の例をしっかり研究していかなければならない。

・原発を推進してきた人々の責任は、「疑問を持つものに
 ふたをする」のではなく、「積極的にデータを取り、研
 究して、まずは健康を守る、次に将来に備える」ことで
 あろう。

・「鼻血が出た」という訴えに対して、それを打ち消した
 り、バッシングするという態度は、およそ指導者ではな
 い。確率的問題は個人ではできない。公が公の責任と権
 限でやらなければならない問題である。

・多くの人が被害を受ける環境破壊・公害では、被害を受
 けた個人は立証の責任はない。「俺は咳が出た」で十分、
 検討するのは自治体である。
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