CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

脳科学ブログ(教育への架橋)

脳科学の知見を生かし、実践現場との架橋・融合をめざす。仮説・実践・検証により、教育のエビデンスを生みだし、揺るぎなき教育の一端を担いたい。“教育は愛、愛こそ教育” 願いは子どもの幸せである。


第二回親守詩長野県大会報告 [2013年09月30日(Mon)]
9月28日、第二回親守詩長野県大会が行われた。「親守詩
(おやもりうた)」は親子の心の交流を歌う詩である。子ど
もが、5・7・5のリズムに乗せて親への思いを伝え、親は
7・7のリズムに乗せて親の気持ちを伝えるのである。
県下41の小中学校から1500首の詩が寄せられた。最優
秀賞は長野市立芹田小学校1年金子慶太君の「おかあさん 
ふとんでほんよみ こんばんわ あとどのくらい おじゃま
できるの」であった。
DSCN7771.JPG

続いて長野県の現職教師による「親子の絆」をテーマとした
授業が発表された。先ず小嶋悠紀先生が登場した。小児がん
で亡くなった「なおとくん」とお母さんのやり取り、お母さ
んが子どもに・子どもがお母さんに、親愛の深い相互交流を
なすことを明らかにしてくれた。
DSCN7776.JPG

次に登壇した小松裕明先生は、日本の伝統的子守「おんぶ」
を取り上げた。「おんぶ」のスキンシップが親子の絆を生む
ことを授業した。縄文時代のおんぶを土偶が表現しているこ
とや現代のおんぶと江戸時代のおんぶでは子どもの顔の位置
が異なっていることを紹介しすると会場から驚きの声が上が
った。
「おんぶ」は子どもをすっぽり包む。親子のスキンシップを
豊かにする。親の見守り・子の安心が一体感をうむ。親も子
も同じ視界で外界と接するなど「心の教育」にとって大事な
事が多く含まれている。
DSCN7793.JPG

私は日本の伝統的子育てを脳科学の視点から講演した。家族
・村・藩が総出で子育てを行ってきた。今でも家族・地域・
祖父母・学校で共に子どもを育んでいる所では素晴らしい子
が育っている。
DSCN7812.JPG

伝統的に受け継がれてきた子育ての良さを最先端の脳科学研
究が明らかにしつつある。2・3ミリしかない小さな細胞核、
その即座核(愛情核)が報償回路の中心で働く。海馬も扁桃
体も、大脳皮質も前頭前野も、視床下部も連動する。
DSCN7830.JPG

愛されると脳は全開する。真っ赤に染まる。愛されないと脳
は閉じる。真っ暗闇になる。脳のフォルダーがOFFになる。
教育は愛 愛こそ教育、子どもへの熱愛が子どもの心を開か
せる。優れた教材をうむ。優れた指導法を生む。
DSCN7831.JPG

最後に、脳の学校の加藤俊徳博士の言葉をつたえた。日本人
の脳に宿る力、その一つは「感謝・礼節・思いやり」この3
つは「三つ子の魂」として日本人の脳に宿っている。
DSCN7825.JPG
 燦然と輝いた「信濃教育」、今どうなっているのだろうか。
“教育は信州に学べ”その声をもう一度聞きたい。「しろかねも
くがねもたまも なにせむに、まされるたからこに しかめやも」
である。
感度6千倍のMRI造影剤開発 83 [2013年09月30日(Mon)]
      感度6千倍のMRI造影剤開発

1 体を傷つけず体内を診断できるMRIで、従来の約6千
  倍の感度があり、高感度の持続時間を約20倍に延ばせ
  る「造影剤」を世界で初めて開発した。(九州大)「ネ
  ーチャーコミュニケーションズ」に掲載された。
2 山東教授は「実用化できれば、がんや脳の疾患などの早
  期発見・診断ができる」としている。
3 放射線を使わないMRIは、体を傷つけずに体内の疾患
  部分を画像化できる利点がある一方、感度が悪い欠点が
  ある。
4 造影剤を静脈に注射する従来の方法では感度があまり上
  がらず、欧米などで研究が進む高感度の造影剤を使って
  も、はっきり見える時間が40秒前後にとどまるなどの
  課題が残っていた。
5 山東教授らは、がんの進行度や悪性度を診断できる酵素
  などを高感度で捉える造影剤の基本分子構造を開発。人
  の血液を使って実証実験を繰り返し、高い感度を長時間
  維持できることを確認した。
6 実証実験では、既存の造影剤と比べ感度が約6千倍に向
  上。感度は時間とともに低くなるものの、約800秒後
  でも、従来の約2千倍の感度を維持した。
7 山東教授は「今後は生体での実証実験を通して、副作用
  がなく安全な基本分子を開発していきたい」と話した。
性別決める鍵物質発見 82 [2013年09月30日(Mon)]
      性別決める鍵物質発見

1 哺乳類の性別を決める鍵となる酵素を、京都大や東京大な
  どのチームがマウスを使った研究で特定し、6日付の米科
  学誌サイエンスに発表した。
2 この酵素はヒトの性決定にも関与しているとみられ、性別
  が曖昧になる性分化疾患の解明につながる可能性があると
  している。
3 ほとんどの哺乳類では、XとYという性を決める性染色体
  がある。XXの組み合わせだと雌になる。XYの組み合わ
  せで、Y染色体上にある性決定遺伝子が一定以上の強さで
  働くと雄になる。
4 だが、どのように性決定遺伝子の働きが強まるのかの仕組
  みは詳しく分かっていなかった。
5 雄の精巣などで強く働く酵素「Jmjd1a」に注目。こ
  の酵素を作ることができないように遺伝子操作したマウス
  を100匹以上観察した。
6 すると、XYの雄の性染色体を持ちながら、雌の体の特徴
  である卵巣や乳腺を持つマウスがいることが判明した。
7 この酵素が性決定遺伝子の働きを強めており、酵素を作る
  ことができないマウスでは、遺伝子の働き方の度合いが足
  りなかったため、雌化したとしている。
8 京大の立花誠准教授(分子生物学)は「今回の酵素以外に
  も、性別決定に関わる酵素はあると思われ、今後明らかに
  したい」と話している。
読み書き障害の病態解明 81 [2013年09月25日(Wed)]
神経センター北研究員と稲垣部長は、文字の読み書き障害に
は大脳の2カ所に異常があることを発見した。教育現場の先
生方、この研究を生かし、実践で検証し実践研究として発表
してほしい。

1 知能は正常なのに、文字の読み書きに支障がある子どもの
 発達障害は大脳の2カ所の活動に異常があって起きている
 ことを発見した。ブレイン発表
2 研究チームは「読み書き障害が本人の努力不足や環境で引
 き起こされるという偏見を解消する成果だ」としている。
3 fMRIで、健常な成人30人、健常な子ども15人、読
 み書き障害と診断された子ども14人(9〜15歳)を対
 象に、日本語の音韻処理をしている間の大脳活動を調べた。
4 音韻処理とは、例えば「時計」という言葉を「と」「け」
「い」に 分解する脳機能を意味する。読み書き障害児はこ
  の処理がうまくできない。
5 読み書き障害児では、運動調節や認知、学習機能を担う大
  脳深部の基底核が、音韻処理をしていない時でも活動した。
  健常者の基底核は音韻処理のときだけ働き、それ以外は機
  能していなかった。
6 また、言語理解に関わる大脳の左上側頭回(じょうそくと
  うかい)の前部が、健常な人では、音韻処理の能力が高い
  ほど活動が認められるのに対し、読み書き障害児では活動
  が低下していた。
7 稲垣部長は「大脳基底核の『過剰な働き』ともいえる異常
  は、アルファベットを使う欧米では指摘されていない。日
  本語圏の読み書き障害の病態を解く手掛かりになる」と話
  している。
8 読み書き障害は文字の読み書きが苦手な子どもの発達障害
  の一種。日本語圏で1〜2%、アルファベットを使う言語
  圏で5〜17%とされる。
9 小学校低学年で顕在化するが、知的能力が正常で会話もで
  き、発見は遅れがちで、「やる気がない」「不真面目」と
  誤解されやすい。平仮名読み検査などで診断できる。脳神
  経の障害とみられているが、病態が分からず、特別支援学
  級での訓練法開発が課題になっている。
自閉症スペクトラム障害同定 80 [2013年09月25日(Wed)]
自閉症スペクトラム障害が血液中の代謝産物の網羅的な解析
によって同定された。素晴らしいことである。自然科学の研
究者が羨ましい。一つ一つ研究が積み重ねられ、新たな地平
を切り開いていく。教育学や心理学はどうしてしているのだ
ろうか。30年も40年も、一向に変わり映えのしない「研
究」が繰り返されている。「時代遅れの遊園地」と揶揄され
ても仕方がない。「仮説・実験・検証」の研究よ、すすめ!

1 自閉症スペクトラム障害者は、表情や声色を活用して相手
 の気持ちを汲み取ることが難しい。100人に1人以上で
 認められる代表的な発達障害ですが診断や重症度を客観的
 に評価する方法は乏しい。
2 東大の山末・桑原・笠井らは、客観的な評価方法を開発す
 るため、網羅的に血液中の代謝産物を調べるメタボローム
 解析を行った。その結果、自閉症スペクトラム障害を持つ
 群ではアルギニンなど4つの代謝産物の血液中濃度が、健
 常対照群に比べて偏りがあることがわかった。
3 この4つの代謝産物の血液中の濃度を利用し、自閉症スペ
 クトラム障害か健常対照の方かを約80.0%という高い
 確率で判別できた。この結果から、こうした代謝産物濃度
 が血中マーカーとして役立つ可能性が示された。PLOS O
 NE誌発表 
4 近年、100種類以上の代謝産物を網羅的に測定すること
 ができる「メタボローム解析」の技術が発展し、自閉症ス
 ペクトラム障害に関しても尿中のメタボロームを解析した
 研究が報告されている。血液中の代謝産物を網羅的に測定
 することで、自閉症スペクトラム障害の客観的指標を開発
 できる可能性があると考え今回のメタボローム解析を実施
 した。
5 メタボローム解析は2回に分けて実施、1回目の測定は1
 0名の自閉症スペクトラム障害群と10名の健常対照群、
 2回目は1回目と異なる15名の自閉症スペクトラム障害
 群と18名の健常対照群の血中濃度を比較した。
6 いずれも100種類以上の代謝産物を同時に測定したが、
 1回目と2回目で共通して認められた結果は、アルギニン
 とタウリンの上昇、5−オキソプロリンと乳酸の低下だっ
 た。そして、これら4つの代謝産物の濃度の違いを利用す
 ることで、有意に高い確率で自閉症スペクトラム障害の方
 か健常対照の方かが判別された(1回目:80.0%;2
 回目:78.8%)。またアルギニンの上昇の程度は、対
 人交流や学校や職場での問題の程度などに基づいて精神科
 医が評定した生活機能の全体的評定の低下と関連していた。
7 代謝産物の異常が自閉症スペクトラム障害の原因なのか、
 あるいは逆に自閉症スペクトラム障害に起因するものなの
 かは明らかではない。
8 障害のどのような特性と関係があるかも含め、将来の診断・
 治療技術の確立に向けて、病態と代謝産物の機能的な関連
 を引き続き検討する必要がある。また、今回の結果が普遍
 的な事実であると確認するためにはより多数の研究参加者
 による再現研究が必要である。今回の研究結果からは合計
 で50人〜150人程度の研究参加者が必要だと試算でき
 た。

うつと痛み、医学生が画期的な研究 79 [2013年09月24日(Tue)]
うつには身体の痛みが伴うことがある。

1 うつ病患者のうち、肩凝りや頭痛など体の痛みが多い人
 ほど日常生活に支障を来している。
2 高知大学医学部5年河村葵(32)がイン ターネット調
 査を基に解析。米精神医学誌にこのほど発表した。うつ病
 と痛みの関連は医療関係者でも認知度が低く、河村さんは
 「患者のQOL(生活の質)向上のため、治療の際には痛
 みに注目してほしい」と話している。
3 うつ病になると、神経伝達物質であるセロトニンやノルア
 ドレナリンが脳内で減少。気分の落ち込みや意欲の低下を
 引き起こす。脊髄神経内でも同様に減少するため、患者は
 痛みを感じやすくなる。
4 過去5年以内にうつ病と診断された全国の20〜59歳6
 63人に、インターネットを通じてアンケート。身体的な
 痛みの箇所数と、生活機 能や治療満足度との関連を分析し
 た。
5 その結果、痛みの箇所が増えるにつれて、「入浴や着替え
 などの活動を自力で行うことが難しい」と感じる割合が増
 加。仕事や普段の活動の際、「身体的、心理的理由で問題
 があった」と感じる割合も増えた。
6 一方で、痛みの箇所数と患者の治療満足度との関連は低く、
 患者がうつ病と痛みを関連付けて捉えていないことが裏付
 けられた。
7「うつ病患者が生活 に問題を抱えている場合、体の痛みが
 影響している可能性がある。痛みの有無を聞き取り、取り
 除く治療が必要」と指摘する。
8 論文は7月発行 の「インターナショナル・ジャーナル・
 オブ・サイカイアトリー・イン・メディシン」に掲載され
 た。
9 「医師免許を持たない学生が医学系の論文を書くことは極
 めて珍しい」「経験上で語られてきたうつ病と痛みの関連
 について、生活機能に着目して実証した画期的な研究。実
 際の診療に役 立てていきたい」
久留米大がんワクチンセンター開所 78 [2013年09月24日(Tue)]
伊東恭悟教授が久留米大がんワクチンセンター初代所長に就
任した。久留米大は不思議な大学である。「研究のための研
究」ではなく、「患者のための研究」が貫かれているようだ。
大学のDNAなのであろうか。

1 伊東恭悟教授は副作用の少ないがん治療法として注目され
  る「ワクチン療法」の開発で世界をリードしてきた。「医
  薬品承認まであと 3〜5年。9合目まで来た」という。
2 治療と研究の合同拠点では世界初の施設として、7月に福
  岡県久留米市に開所した久留米大がんワクチンセンターの
  所長に就任、 約20年の研究の総まとめにかかる。
3 ワクチン療法は、がん細胞を攻撃するリンパ球が、細胞表
  面にある突起(ペプチド)を標的にすることを応用した治
  療法。ワクチンで人工的に突起を増やすとリンパ球が増殖・
  活性化し、がん細胞を強力に攻撃する。
4 外科手術、抗がん剤、放射線に次ぎ、第4の治療法とされ
  るが「将来的には第2の治療法となる」と明言する。健康
  な細胞は攻撃しないため副作用が少ない。
5「手術で除去できずにがんが転移しても、ワクチン療法で
  体の免疫力を高め、日常生活を送れるようにするのが目標」
  と力説する。
6 久留米大では年間延べ4千人にワクチン投与している。未
  承認の医薬品のため治療は臨床試験扱いで、治療費は約1
  30万円と高額だが、国内外からの患者は引きも切らない。
7 自身も幼少から結核などを患い闘病してきた。「生かされ
  た者として、目の前の患者を何とかしてあげるのが私の生
  きがい」と話す。がんワクチンセンターの開所で患者数は
  倍増し、毎日治療と研究に明け暮れる。
8 東北大、米テキサス大などを経て1992年から久留米大
  教授。秋田県出身。64歳。
脳スキャンで「見ている文字」の解読に成功 77 [2013年09月23日(Mon)]
1 オランダにあるラドバウド大学ナイメーヘン校の研究チ
  ームが、被験者の脳内の知覚情報を「解読」することに
  成功した。

wir13082318300001-p1.jpg
2 形状認識とアルゴリズムのトレーニングを組み合わせ、
  人間が文字を見たときに生じる機能的磁気共鳴画像(fM
  RI)の信号の変化を理解するよう、アルゴリズムに学習
  させる方法を用いたものだ。これは知覚を解読している
  ことと同じだ。
3 今回用いられた手法は、視覚刺激を後頭葉においてとら
  えるというもの。後頭葉は、脳の後部にある視覚処理の
  中枢であり、この場所と網膜における情報は1対1の対応
  関係を保つ。
4 視覚空間におけるピクセル(画素)は、皮質においても
  同じようにマッピングされる。
5 網膜上のピクセルは、後頭葉においても同じ相対的位置
  を占めるということだ。
6 研究では、被験者をfMRIスキャンにかけた状態で、画
  面にぱっと現れる一連の文字を見せた。筆跡がいろいろ
  に異なる手書きの文字「B」「R」「A」「I」「N」「S」
  を表示し、それを見たときの後頭葉の反応をfMRIによっ
  てモニターした。
7 視覚刺激に対する後頭葉のヴォクセル(voxel:2次元画
  像を構成するピクセルに対して、3次元画像を構成する微
  小立方体の名称)の反応を観察することで、研究チームは、
  被験者が見た形状を認識するよう、アルゴリズムに学習さ
  せることに成功した。
*人間が何を見ているか捕捉できた。と言うことは、人間が
 何を考えてるか捕捉できることとでもある。
*「脳を読む」から「心を読む」時代に入ったのである。
直径4ミリの「脳」作製 76  [2013年09月23日(Mon)]
直径4ミリの「脳」を人のiPS細胞から作製した。病気解
明に期待、研究はどんどん進む。文献教育学や文系心理学や
文系教育学の時代ではない。脳科学教育学である。物理・化
学・数学に基礎を置く脳科学教育学の創出の時代である。

1 人間のiPS細胞から直径約4ミリの立体的な脳組織を作
  ることに成功した。ネイチャー発表
2 脳組織には大脳皮質に似た構造や髄膜などが含まれており、
  複雑な人間の脳の一部を形作った画期的な成果。脳の成長
  が滞る小頭症の患者のiPS細胞からも脳組織を作り、発
  達異常が起きることを確認した。
3 チームは「脳が出来上がる仕組みを調べたり、人間の脳に
  特有な病気の仕組みを解明したりすることにつながる」と
  している。
4 人間のiPS細胞を神経系の細胞へ変化させ、ゼリー状の
  物質の中に入れて培養。4日後、培養液の入った容器に移
  し、液をかき混ぜながら、さらに培養した。すると神経系
  の細胞への変化を始めてから2カ月で、直径約4ミリの脳
  組織に成長した。
5 この脳組織には、大脳皮質と同じように細胞が層状に重な
  った構造が見られた。記憶をつかさどる海馬の細胞や、目
  で光を感じる網膜なども含まれていた。
6 ただ各部分の位置や形は本来の脳とは異なり、全体の大き
  さは10カ月間培養を続けても直径約4ミリより大きくな
  らなかった。脳組織の中央部では、酸素や栄養が行き渡ら
  ず細胞が死んでいた。
7 一方、小頭症患者の皮膚の細胞から作ったiPS細胞を同
  様に培養したところ、発達に異常がある脳組織ができ、症
  状を再現できた。
8 人間のiPS細胞からはこれまでに、腸や腎臓や膵臓の一
  部、小さな肝臓などの立体的な組織が作られている。
9 人工多能性幹細胞(iPS細胞)は、皮膚や血液など、特
  定の機能を持つ細胞に数種類の遺伝子を導入して、受精卵
  に近い状態にした細胞。
10 ほぼ無限に増殖させることができ、培養条件を変えること
  で心臓や神経など目的の細胞に変化させることができる。
11 病気やけがで機能を失った部分を修復する再生医療や創薬
  への応用が期待され、世界で初めての臨床研 究が8月に目
  の難病を対象に始まった。2006〜07年に山中伸弥京
  都大教授が開発、12年にノーベル医学生理学賞を受賞し
  た。
マウス実験「オペラで3倍以上長生き」75 [2013年09月21日(Sat)]
1 帝京大・新見正則教授の実験は貴重である。応用範囲も
  広い。イグ・ノーベル賞に選ばれたのは有り難い。
2 新見教授は授賞式後、着ぐるみでネズミに扮した共同受
  賞内山雅照さん(31)・金相元さん(34)と、聴衆との記
  念撮影に応じながら満面の笑みを見せたという。
3 心臓移植したマウスにベルディのオペラ「椿姫」を聴か
 せると、聴かせない場合と比べて3倍以上も長生きした。
 ユニークな着想と実験結果が評価され、ユーモラスな科
 学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の「医学賞」
 を受賞した。
4 英オックスフォード大に留学、マウスで無数の移植実験
 を行った1990年代。術後、実験室のどこに置くかに
 よってマウスの生存日数に違いが出ることに気付 いた。
 「術後の環境に原因があるんじゃないか」。実証のため、
 移植後のマウスに音楽のほか地下鉄や工事現場の音、雑
 音を聴かせて地道な実験を重ねた。
5 術後7日間オペラを聴かせたマウスでは、平均約26日
 間と最も長く生存した。また、移植した心臓を拒絶する
 免疫反応を抑える細胞が増えた。人間でも同じことが起
 こるかは分からない。だが、脳に対するポジティブな刺
 激が“延命”に関わっている可能性はあると見る。
6 オペラマウス:平均約26日間、モーツァルトマウス:
 平均20日、音楽を聴かせなかったマウス:7日間生存
 した。音楽が脳に与える影響は大きい。質も問題になる。
7 生きなきゃいけないと頑張る人は長く生き、自暴自棄に
 なり諦めた人は早く死ぬという印象を臨床医は持ってい
 る。『病は気から』はうそではない」
*人間の生体は「生きる・秩序・お役に立つ」という合目的
 性に貫かれている。心臓移植は生体にとって危機状況であ
 る。全力で秩序に復元しようとする。術後の環境が最悪で
 あったらどうなるであろうか。騒音や雑音、争う人間関係、
 イライラ・ピリピリの中だったらどうするか。どうなるか
 。合目的性が破られてしまう。3年以上の差が出る。安定
 した環境がどんなに大事か証明した実験である。有り難い
 実験である。現場に・すぐに・役立つ実験の好例である。
| 次へ
プロフィール

日本財団脳研さんの画像
日本財団脳研
プロフィール
ブログ
カテゴリ
https://blog.canpan.info/brains/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/brains/index2_0.xml
ブックマーク
月別アーカイブ
最新トラックバック
情報肥満 (07/16)